板倉雄一郎事務所 Yuichiro ITAKURA OFFICE

企業価値評価・経済・金融の仕組み・株式投資を分かりやすく解説。理解を促進するためのDVDや書籍も取り扱う板倉雄一郎事務所Webサイト

feed  RSS   feed  Atom

最新記事

 

お知らせ「日々の投稿はfacebookにて」

板倉の日々の投稿は、現在facebookにて行っています。
時代の変化と共に投稿先も変化すると思いますが今のところはfacebookです。

板倉雄一郎のウォール on facebook:
https://www.facebook.com/yuichiro.itakura

2013年9月18日 板倉雄一郎


 

お知らせ【プレミアクラブ会員募集】

板倉雄一郎事務所では、企業価値評価セミナー、や、ファイナンスセミナーの卒業生向けにプレミアクラブという有料会員制クラブを過去7年間継続して行っています。

主な提供コンテンツは・・・

1、ファイナンス理論
2、企業価値評価手法(DCF法、有価証券報告書の読み解き)
3、マクロ経済に関する「メディアが伝えない独特の」解説
4、ベンチャー投資や成長の見極め方
5、株式投資に関するノウハウ
などです。
毎回、テーマを絞り、場合によってはゲストをお呼びしての開催しています。

これまでは、セミナー卒業生に限定したサービスでしたが、VoiceLink®(www.vlvlv.jp)の開始に伴い
般解放いたします。
週に一度程度のオンラインセミナーをVoiceLink®上で開催しています。
ご興味のある方は、板倉のfacebook DMもしくは、板倉雄一郎事務所サイト右上の「お問い合わせ」タグからメッセージを頂ければ幸いです

会費:月額5000円(クレジットカード決済)

板倉雄一郎プロファイルページ:
https://www.facebook.com/yuichiro.itakura
(参加のお申し込みDMは、板倉のDMへその旨お送りください)

なお、セミナー卒業生同等の知識が前提になりますので、板倉雄一郎事務所サイト内のDVDや書籍をご参照ください。

以上、よろしくお願いいたします。

板倉雄一郎事務所代表:板倉雄一郎
シナジードライブCEO:板倉雄一郎

注)VoiceLink™は、㈱シナジードライブの登録商標です。


 

【社長復活】紙の本、各種電子書籍

社長復活表紙sn.jpg

僕の新しい本「社長復活」目次、プロローグ、表紙を公開いたします。

【目次】
プロローグ 震災ー鬱からの脱却

第一章 社長失格ーその後

第二章 会社2.0ー新しい起業のカタチ

第三章 仲間ースゴい才能が集結した

第四章 挑戦

第五章 進化系ーネットの近未来像

エピローグ 自信


【プロローグ】

◎プロローグ 震災 ―― 鬱からの脱却

 二〇一一年三月一一日は、今シーズン開幕のパーティーの日だった。
 寒さがピークを過ぎて春が近づいてくると、お食事会の誘いがくる。冬眠から覚めて身体がムズムズしてくるのか、男も女も、どこかウキウキした表情で集まってくる。シーズンの幕開けは、景気づけの意味もあって、パーティーからスタートするのが恒例だ。
 パーティーは、友達が行きつけのイタリアンレストランに三〇人くらい集まって、夜の一九時からはじまる予定だった。
 だが、その日のぼくはどうしても気分が乗らなかった。わざわざ東京に出ていくのも面倒だし、今日はやめておこうかな――。
 千葉県船橋市の実家で昼飯をすませたぼくは、しばらく迷ってから、午後二時半すぎに意を決して主催者の友達に電話をかけた。
「いや、実はね――」
 ぼくが切り出すと、その友達も、
「いや、板さん、そうなんだよ。ぼくもこんな面倒な話を仕切らなきゃよかったと思っていて……」
 と言い出す始末。
「ああ、そう。じゃ、悪いけどさ、おれ今日行かなくていいかな」
 と言ったとたん、ガタガタガタガタ……という揺れが来た。
「ちょっと電話切るよ。でかい地震で物が落ちた」
 世田谷にいた友達は「こっちは揺れてないよ」と言う。千葉と東京で離れているからタイムラグがあるのだ。一〇秒ほどして、「ああ、来た来た」と言う声が返ってきた。
「じゃ、いったん切るね」
 そう言って電話を切ってから三日間、電話はつながらなかった――。

 東日本大震災が発生したとき、大きな地震だとは思ったが、ここまでの大惨事を予想したわけではなかった。
 独り身のぼくは実家に引き蘢っていたから、母親も一緒だし、犬もいた(父親はすでに亡くなっていた)。だから、身内と連絡がとれずにあわてたということもなかった。揺れは大きかったが物が落ちた程度で、家が傾いたとか、ライフラインが止まったという被害もなかった。
だが、テレビから流れてくる映像にぼくは釘付けになった。震災直後の数日間は、他の多くの人と同じように、ショックでほとんど何も手につかなかった。だが、この 三・一一の大震災によって、それまで眠っていたぼくの何かのスイッチが入った。

 二〇一〇年の秋から二〇一一年の春にかけて、じつはぼくはかなり重い鬱だった。
 鬱の兆候は、二〇〇九年頃から感じていた。実家に引き蘢って誰とも会わず、ひたすら世間と距離をおいていた。何もやる気が起きず、SNSでのやりとりも億劫で、アルコールの量も自然と増えた。
 そんなぼくが立ち直ったのは、三・一一があったからだ。ただ、震災が起きていきなりドカンと切り替わったわけではない。変化は少しずつはじまった。止まっていた時計の針がふたたび動き出した。そして、その動きは日増しに大きくなっていった。

 震災直後は、福島第一原発事故や放射能問題について、自分なりに調べたことをツイッターで情報発信していた。情報が錯綜し、多くの人が出所のあやしいデマや風評に踊らされていたからだ。
「放射線」と「放射性物質」と、それらを合わせた能力としての「放射能」は違うこと。福島原発から直接「放射能」が襲ってくるわけじゃないこと。不安に走りがちな議論を整理するようなツイートを発信していたら、フォロワーがどんどん増えていった。
 震災から一〇日後には、知り合いの女の子が、
「せっかくだから、みんなで集まってチャリティーパーティーでもやりましょう」
 と声をかけてくれた。そこで、ぼくはその日のうちに会場を手配して、四月三日にチャリティーバーベキューをお台場のホテル日航東京で開催することを決定、ツイッターで募集を開始した。
 一〇〇人規模のイベントだったが、枠はすぐに埋まった。みんな何かしたくてウズウズしていたのだ。
 チャリティーが目的なので、「自分たちが飲み食いした金額以上を寄付しよう!」ということで、飲食費とは別に、それと同額以上の義捐金を参加者から募った。BBQ当日に集めたお金は日本赤十字を通じて、被災地へ送られた。イベントは成功した。
 だが、チャリティーBBQを開催したり、ツイッターで情報発信したりしているだけでは満足できなかった。ぼくにはまだできることがあるはずだった。それが見えてくるには一カ月近くの時間が必要だった。
 変化はジワジワやってきた。話はイベントの数日前にさかのぼる。

 三月末、歌手の杉良太郎がトラックを何台も連ねて大量の支援物資を被災地に届け、数千食分の炊き出しを行ったというニュースが流れた。売名行為ではないかと聞いたアホな記者がいて、杉良太郎はこう答えたのだ。
「ああ、偽善で売名ですよ。偽善のために今まで数十億を自腹で使ってきたんです。私のことをそういうふうにおっしゃる方々もぜひ自腹で数十億出して名前を売ったらいいですよ」
 それを見て、単純にカッコイイと思った。
 売名行為であろうが、偽善的行為であろうが、お金はお金。現実にお金が足りないのだから、お金を送らない人より、送った人のほうがはるかに役に立つ。
 町ごと流されて住めない土地がたくさんあって、何とかしなければいけない。高台に住宅を建てるにしろ、都会に引っ越しにしろ、お金がかかる。復興資金はいくらあっても困らない。
 被災地にいらなくなった布団や古着を送る人がいるが、大量に送りつけられ、仕分けすらできずに、現地の倉庫がパンクしたという報道もあった。やはり、被災者が自分たちで使い途を選べる現金を送るのが一番いい。
 追い打ちをかけたのが、ソフトバンクの孫正義社長の一〇〇億円寄付の話題だった。くしくもチャリティーBBQと同じ四月三日、孫さんは、東日本大震災の被災者への義捐金として、個人で一〇〇億円を寄付すると発表した。
 ぼくも個人的に寄付したし、みなさんから寄付を募って送ったりもした。だが、孫さんの話はケタが違う。違いすぎてめまいがした。
 そのときに思った。自分にはたしかに、食うには困らないだけの金はある。だが、一〇〇億円を寄付するだけの財力はない。ゴチャゴチャえらそうなことをつぶやいていても、最後はやっぱり金だ。金がなければ、まともに寄付すらできない――。
 血が騒いだ。久しく忘れていた感覚だった。そうだ、ぼくは根っからのアントレプレナーなのだ。
 世の中が大きく変化するとき、その周辺にはたくさんのビジネスチャンスが生まれる。インターネットがはじまった、スマートフォンが登場したというときこそ、ベンチャーの出番だ。
 震災前と震災後では間違いなく世の中が大きく変わる。この大転換期を黙って見過ごす手はない。
「自分も何かしなければ」
「自分にもできることがあるはずだ」
 ぼくは居ても立ってもいられなくなった。
 金がすべてではないが、稼げる能力があるなら稼ぐべきだ。稼いで、税金を払って、寄付したい人は寄付する。稼ぐということは、社会に何らかの価値を提供した見返りだ。自分はそこから逃げていた。逃げていたから、いざというときに、孫さんにはできるのに、ぼくは何もできない。
 悔しかった。何やねんと思った。どう考えても、被災地の人たちが感謝すべきなのは、一〇〇億円寄付した孫さんであって、わずかな金を送ったぼくではない。
 ぼくの社長復活劇はここからはじまった――。

(第一章に続く)

「社長復活」紙の本/アマゾン

http://www.amazon.co.jp/dp/4569809235/



2012年12月 板倉雄一郎

PS:
なお、板倉の日々のエッセイや投稿は、主にfacebookにて行っていますので、ご興味のある方はフォロー願います。
板倉雄一郎facebookプロファイル:https://www.facebook.com/yuichiro.itakura




表題の様な営業を受けた事が無い人の方が少ないでしょう。
この目的、なんだかお分かりになりますか?
そりゃ、単純に、銀行にとっての顧客獲得という目的もあるでしょうけれど、もっともっと大切な目的が銀行側にあります。

例えば、あなたが勤める企業のメインバンクがA銀行で、その取引先のメインバンクもA銀行で、その顧客のメインバンクもA銀行で、あなたの給与振込口座もA銀行で、あなたが普段の消費で買う商品を提供する企業のメインバンクもA銀行だとしたら、あなたやあなたの勤める企業がどんな商取引を行ったとしても(その取引で損をしても得をしても)「A銀行の預かり資産は減らない」ということです。
その上、様々な商取引における手数料も全てA銀行に入り、それぞれの資産運用もA銀行が手がけ、あなたの住宅ローンもA銀行が融資する。。。
A銀行はウハハですね(笑)

これを応用すると・・・

A銀行に口座をおくL社が、同じくA銀行に口座をおく株主で構成されるM社の買収を行うとしましょう。この時、その仲介を行うのがA銀行傘下のA証券だとしましょう。
買収額が大きくなれば、買収企業であるL社株主の損失は大きくなり、非買収企業であるM社株主の儲けは大きくなります。
しかし、買収額がどんだけ大きくなっても、A銀行グループは、儲かりこそすれ損をする事はありません。
むしろ買収額が大きい方が、仲介手数料ばかりではなく「広告塔」としての宣伝効果が大きくなります。

さらに応用すると・・・

以上の「仕組み」をポジティブに捉えれば・・・
もし、あなたが株主をやっている企業に買収提案があったら、その仲介業者である投資銀行や銀行にこう言ってみてください・・・
「買収額を倍にしてください。その代わり、僕に入ってきたお金は、全てあなたの銀行に預けますから」と。
買収額が大きくなるかもよ(笑)

2013年2月7日 板倉雄一郎


一般的には、商品原価が上昇しても、直ちに商品販売価格に転嫁できません。
そんな事をしたら販売数量が減少して、利益「率」を維持できても、売上&利益の「絶対額」が落ち込む可能性が高いからです。

でもね、商品原価の上昇分を、ヘーキで商品販売価格に転嫁できて、顧客もそれを受け入れる「不思議な」業種というのはあるものです。
例えば地域独占の電力会社がそうですが、他にもいくつか例があります。
もし、安倍政権の思惑通りのインフレになるとすれば、株式投資において有利なのは、以上の様な「商品原価上昇を商品販売価格に転嫁しても顧客がおかしい!って思わない不思議なセクターに属する企業」です。
何ががそれに当たるのかは、書きません(笑)

デフレからインフレへのトレンド変化が実現できたとしても、経済全体が一緒にインフレになるのではなく、たとえば給与水準が後回しになるなど、インフレ格差が生じるのは間違いありません。ご注意を。

2013年1月22日 板倉雄一郎

(補足1)
インフレ時に投資してはならないのは、固定金利の債券です。
同時に、インフレ時の資金調達で有利なのは、固定金利の融資です。
逆に言えば、インフレ時に投資すべきは変動金利の債券、もしくは、株式などのイクイティーです。
同時に、インフレ時の資金調達で不利なのは、変動金利の融資です。

(補足2)
インフレ時に金利上昇するのは、インフレに不利な債券が売られ、株式のようなイクイティーに資金が回るからです。
債券が売られ、債券価格が下落すれば、債券利回り(利率ではない)が上昇します。

(補足3)
以上の投資スクリーニングは、経済成長を伴うインフレになろうが、経済成長を伴わないインフレ(スタグフレーション)になろうが有効です。


 

お知らせ【facebookに投稿しています】

 

号外【税を考えるルーム!】

NEWS

2010.10.29
起業塾オープンセミナー   募集を締め切りました
2010.05.30
オープンセミナー(プレミアクラブストリーミング公開撮影)   募集を締め切りました
2010.04.23
実践・企業価値評価シリーズ「第2回1日セミナー」   募集を締め切りました
2010.03.09
オープンセミナー(プレミアクラブストリーミング公開撮影)   募集を締め切りました
2009.10.09
実践・企業価値評価シリーズ「第1回1日セミナー」   募集を締め切りました
2009.09.05
オープンセミナー   募集を締め切りました
2009.03.20
DVD第2弾「Discounted Cash Flow 入門」   価格を改定しました
2009.01.06
実践・オプションの基礎と活用セミナーのご案内   募集を締め切りました
2008.07.05
DVD第5弾「財務オペレーションと企業価値」   新発売
2008.06.30
実践・企業価値評価シリーズ「第31回合宿セミナー」   募集締め切り
2008.03.15
実践・企業価値評価シリーズ「第30回合宿セミナー」   募集締め切り
2008.02.23
実践・企業価値評価シリーズ「第29回合宿セミナー」   募集締め切り
2008.02.23
「セミナーの開催情報をお届け」
2008.01.23
DVD第4弾「会計基礎入門」
2007.06.21
エッセイ集Vol.3 「Deep Kiss」
2007.03.21
著書「真っ当な株式投資」
2007.02.02
「企業価値評価セミナーと私」~二年半の活動を通じた卒業生の声~を公開
2007.01.17
「法人向けサービス」を公開しました。
2007.01.17
価値評価関連用語集公開しました。
2006.02.17
DVD第3弾「株式投資の心得」

プロフィール

エッセイカテゴリ

リンク