中級者のためのアベレージアップボウリングクリニック(実戦編)

村松 弘 著

目次

まえがき………………………………………
スコアー・ダウン………………………………
クリニック………………………………………
コントロール……………………………………
グリップ…………………………………………
プッシュ・アウェー………………………………
イージー・ミス……………………………………
スペアー.………………………………………
スペアー・アングル……………………………
試合前の練習法………………………………
スピリット………………………………………
タップとストライク………………………………
レーン・コンディションと球質……………………
ストライク・アングル……………………………
あきらめ…………………………………………
試合の流れ……………………………………
ヘッド・アップ……………………………………
かけひき…………………………………………
アドバイス………………………………………
その他……………………………………………
おわり……………………………………………

まえがき

ボウリングの魅力は、なんといってもストライクです。ジャスト・ポケット
に入り、10本のピンが、一瞬にしてふっ飛ぶ、スプラッシュ・ストライク
は、まさに気分そう快、ストレスもふっ飛んでしまいます。ストライクが
2ツ、3ツと続くと、更に何ともいえぬイイ気持になります。ストライクこそ
ボウリングの醍醐味です。
しかし、ダブル、ターキーも、1回、2回とミスすれば、帳消しです。それ
ではアペレージ・アップしません。
「ボウリングとは何か?」「それは何よりもコントロールが生命の、非常
にメンタルなスポーツです」「すぐれたコントロールこそ、ハイ・アベレージ
ヘの道を切り開く最良の武器です」
アペレージ・アッブには、ボールの強さも、もちろん必要ですが、ボール・
コントロールが最も大切です。
女性ビギナーの8ポンドのボールでも、きれいにポケットにコントロール
されれば、ストライクになります。また、残りピンが1本なら、どんなに
弱々しいボールでも、当たりさえすれば倒れます。
初・中級者はむしろ、ボールの強さより、コントロール第一と考えるべき
です。
特に2投目、スペアーのコントロールです。イージーミスほど、ガックリ
来るものはありません。スコアーも伸びません。スペアー・コノトロール
が、良くなれば、当然1投目のポケットヘのコントロールも、必然的に
良くなり、カウント・ダウンも少なくなります。
確実にスペアーできるような、ボール・コントロールを、身につけてから、
ピン・アクションの良い強力なボールを研究すべきです。
ボールの強さと、コントロールの良さとを、同時にそなえたボールこそ
理想です。
「コントロールと破壊力」これはボウラーにとって永遠の課題です。
曲がりの大きいカーブ系のボールはコントロールに難点があります。
ストレート系のショート・フックボールをマスターすべきです。トッブ・
ボウラーは皆この球質です。
今すぐ、自分の球質をみなおして見て下さい。ボールに自いマークをは
って、投球すれば、すぐわかります。ボールのローリングはスピンナー
か、セミか、フル・ローリングか?また曲り工合は、カーブか、フックか、
ストレートか、バック・アッブか?
またボールの回転は良いか、悪いか?ボールのスビードは速い方か、
遅い方か?ボールの硬度は軟いのか、硬いのか?自分のボールの
球質を知ってから、理想のフック・ボールに近づけるよう努力して下さ
い。
努力なくして、アベレージ・アッブはありません。また、どんなスポーツ
でも、上達のない所に楽しさはありません。「ハイ・ア゛レージ・ボウラー
への鍵はフックが握っている」

スコアーダウン

スペアー・ミス(オープン・フレーム)が、どんなにスコアーダウンになる
か、わかりきっていることだが、今一度、考えなおしてみよう。

ノーミス:X/X/X/X/X/.....→ダッチマンゲーム・200ピン
ノーミス:9/9/9/9/9/.....→9本オールスペアー・190ピン

すなわち、ノーミスで、ストライクが続かなければ、190前後、最高200
までです。200アップさせるには、当然のことながら、ストライクを連続
させなければなりません。

スペアー後のワンミスの場合

7/9/8/......7/9/9/......7/9/×
19.37.........19.38..........19.39....

7/9−8/......7/9−9/......7/9−×
19.28.........19.28......... 19.28.....
...−9ピン........−10ピン........−11ピン

ストライク後のワンミスの場合

×9/8/......×9/9/........×9/×
20.38.........20.39..........20.40...

×9−8/......×9−9/........×9−×
19.28.........19.28..........20.28 ....
...−10ピン.......−11ピン........−12ピン

前後にストライクのからんだイージーミスは、なんと10ピン以上の
スコアーダウンになる!要注意です。

ストライク後のスピリットの場合

×G1.........×F2..........×E3
19.28.........19.28..........19.28....

×G−.........×F1..........×E2
18.26.........18.26..........18.26.....
...−2ピン........−2ピン.........−2ピン

.............×F−..........×E1
.............17.24..........17.24.....
................−4ピン.........−4ピン

...........................×E−
........................... 16.22......
..............................−6ピン

無理にスピリットカバーをねらってミスすると、かなりカウントダウン
します。個人戦ならいざ知らず、チーム戦なら確実に取れるだけ倒そう。
わずか1ピン差に泣くこと、しばしばあります。しかし、10フレームの
スピリット、カバ一しなければ負けが決定するような時は、果敢にトライ
するのは当然です。

カウントダウンのミスの場合、

9/ 9/ 9/....
19..38.....

9/ 36 9/
13..22........
.......なんと−16ピンです。

1投目、2投目両方のミステーク。大変大きなスコアーダウンに
なります。ぜったい避けるべきミスです。2オープンフレームと同じ。
すなわち、かりにダブル、ターキーなどストライクが続かないとする
と、ノーミスで、190前後、ワンミスで180前後、ワンミス増すごと
に10ピン位ダウンする。
150前後のアペレージの人は4ミスしていることになる。前にも
のべたが、ダブルは1ミスで、ターキーは2ミスで帳消しです。
アベレージ.アップはストライクを続けることにより、むしろオープン
フレームを少な〈することのほうが簡単で、得策のはずです。

クリニック

前置きはこれくらいにして、さていよいよクリニックに入りましょう。
先ず第一に、あなたの現在のボウリングの主訴となる自覚症状は
なんでしょうか?
自分のボウリングで、何が一番の欠点か?それを知ることが最も
大切です。すべての欠点を全治できれば、ボウリングはパーフェクト
が出ます。人間のすることですから、そう簡単にはいきません。しかし、
努力すれば、ある程度は改善されるはずです。
何も考えずに、いつも同じようにしていたのでは、治る病気も治って
来ません。病気の症状(欠点)にあった治療法を試みるべきです。
しかし一度にあれやこれと、色々の症状を治すために、色々の治療法
を多くさん加えては、かえってコンガラカッテしまいダメです〔先ずは
重症の第一欠点から治すべきです。
ただ、悪い病気(クセ)を治す(矯正する)と言っても、自分の欠点を
発見できないことには、問題になりません。自分のクセを発見すると
いう、旺盛な研究心が必要です。
その研究心が、自分の欠点を発見し、少しづつ直して行く努力の源と
なるのです。自分では良くわからない時は、他人に指摘してもらうの
もよいでしょう。
ではあなたの病気(欠点あるいはクセ)は次のどれでしょうか?

ノーコン病:球道さだまらず、コントロールが悪い。
タップ病:かなりいい線いくが、10ピンとか4ピンが残りやすく、9本
カウントが多い。
ノンストライク病:ストライクが少ない。また出ない。5ピンが残りやすい。
スピリット病:スピリットになりやすい。よく出る。
イージーミス病:せっかく9・8本倒したのにミス。ああ!モッタイナイ。
アキラメ病:どうも調子が出ないとか、ジャスポケで10ピンタップし
たりすると、簡単にイージーミスして、そのゲームを投げやりとする。

それでは、これから各論に入り、それぞれの病気(欠点、クセ)に
ついて、その治療法(矯正法)について、のべてみたいと思います。

ノーコン病

見事なポケットストライクを出したかと思うと、右3本のカウントダウン
のミス、次はブルックリン、こんどは、ド真中の乎行ピン。あちらと思
えば、またまたこちら!かなりの重症です。
もちろん、イージーミスもあることでしょう。残りピン3本以上は、1投
目のミス(失投)と考えて下さい。
スパット・ボウリングをしていますか?また、グリップは、大丈夫で
しょうか?ここに欠点があるのではないでしょうか。

グリップ


一連の身体の動きから、くり出される、すばらしいピンアクションを
起こす、強力なボール、その連結点はただ一つ、グリップです。
ここをおろそかにして、良いコントロールは望めまぜん。
ゴルフしかり、野球、テニスでも同じことです。グリッブは、最も重要
なポイントの一つです。
アドレスでも、スイング中でも、リリース中でも、一寸の狂いもない
ように、細心の注意をはらう必要があります。
リリースはボウリイグで、一番厳粛な一瞬です。リリースがすべてを
決めるといっても過言でない。ですから、特にリリースポイントでの
グリップは、常に一定でなければなりません。
最もおかしやすいあやまちが、オーバーターンではないでしょうか。
バックスイングのトップで手首が折れると、そのままの形でリリース
され、親指の抜けが悪く、ボールも極端に弱くなり、また真中に入り
やすく、スピリットになりやすい。
スイング中に、親指がどの向きにあるか、リリースではどの方向に
ある時が、最高のボールになるか、時計の文字盤で考える。
右利きで、10時半の方向でリリースされた時が最高だとしたら、
常にその方向に親指が来るように心がけ、努力、我慢すれば、コン
トロールはかなり良くなるはずです。
しかし、その前に親指の穴が、きつかったり、ゆるすぎたりしていま
せんか?それだけでも、ボールを落したり、また落すまいとして握り
すぎたりします。
指の太さは、かなり変化します。自分のボウリングにあった、穴の
大きさにテープを張って、調節しないと、良いコントロールは生れま
せん。
ノーコン病の人は、リリースでの、親指の向きが、投げる度に変って、
バラバラのはずです。
また、手首の向きも折れたり、折れなかったり、したがって親指の抜
けのタイミングも、早くて落したり、遅くてオーバーターンしたりです。
スイング中、手首をまわしたり、こねたりせず、ある程度しっかり固定
させ、親指の方向も、常に一定化させて下さい。
リストをしっかりさせるのと、ボールを強く握りしめるのとは、違う点に
注意して下さい。

プッシュ・アウェー

プッシュ・アウェ一はその善し悪しで、その人のボウリングの良否が、
決まってしまうと云われる位、大切な仕事の一つです。
プッシュ・アウェーも、コントロールに大変大きな影響を与える要素の
一つてです。
ただ慢然と、プッシュ・アウェーしていませんか?それでは良いコン
トロ一ルは望めません。プッシュ・アウェーのタイミングもさることな
がら、プッシュ・アウェーの方向や大きさ、特にその方向を、常に一定
にするように気をくばる必要があります。
アドレスして、目標とするスパット(ポケットアングルスパットでも、スペ
アーアングルスパットでも同様)を凝視し、そのスパットに向って、
正してプッシュ・アウェーするよう、努力、注意すること。
アプローチ、及びスイング中、そのスパットから目をそらさず、ボール
がそのスパットを通り過ぎるまで、ヘッドアップしないように注意すれ
ば、必ずといっていいくらい、かなり良いコントロールが生れて来るは
ずです。少くとも、ヘッドピンをはずすようなことは、なくなるはずです。

イージーミス病

せっかく、9本、8本倒しているのに、残り1〜2本をイージーミスし
ては、スコアー・アップしません。
一番カバーしがたいと考えられる、10番ピンならともかく、5番ピン、
7番ピン、4番ピンは、確実にスペアーしなければなりません。
(左利きの人は7ピン、5ピン、10ピン、6ピン。以後、右利きの場合
で、ピンを表わします)

スペアー

1投目と2投目の投げ方を変えて、特に1・2本の残りピンを、楽に軽く
雑に、投球する人をみかけます。それは、投げ分けが上手に出来る、
トッブ・ボウラーのすることです。
初・中級者は、2投目も1投目と全く同じリズム、タイミングで同じ強さ
のボールを投げるべきです。
しっかり投げ切らないために、曲がりすぎたり、また伸びたりして、
イージーミスを起こします。その結果、次のフレームの1投目にまで、
乱れを生じてしまいます。
3本以上残った場合などは、ストライクを出すつもりで、思い切り良く、
強いボールでスペアーすべきです。そうすれば、失投したなと思っても、
ピンアクション良く、ラッキースペア一が生じます。
逆に、楽に軽くカバーしようとすると、ピンアクションも悪く、チュップした
りします。
しかし、むしろボールの強さは全く不要でコントロールのみ大切な場合
があります。それは、ベビー・スピリットです。
特に、3−10のスピリットでは強い、食い込むボールは、かえってマイ
ナスです。
ストライクになるような強いボールで、スペアーすべき残りピンは、タブル
ウッドになっている場合です。ワッシャウトも同様です。
いずれも、一番手前のピンを斜めに、強く飛ばす必要があるからです。

2−8ピン・スペアー
2−4−8ピン・スペアー
2−4−5−8ピン・スペアー
1−2−4−10ピン・スペアー

スペアーアングル

一般的に、次の3ツのアングルです。
5番ピンアングル、10番ピンアングル、7番ピンアングルです。
ただここで注意したいのは、どのスパットを通して、3つのアングルを
作っているかです。
1投目のポケットアングルは、10枚目の2番スパット、5番ピンは3番
スパット、7番ピンは4番スパット、10番ピンは1番スパット。
投げる度に、あちこちのスパットを使っては、投球が一定化しません。
例えば、ポケットアングルが3番スパットとしたら、どのアングルの
スペア一も、同じ3番目を使った方が安定します。
次のフレームの1投目も、同じスパットで投げられるのですから、アド
レスで、立つ位置を左右に移すだけです。使用スパットによっては、
不可能なアングルも出て来ますが......。

イージーミスに関連した試合前の練習法

大会前の練習は、わずか数分間だけです。(練習ゲームの出来る
“ヒマとお金”のある人は別だが)。時によると、4〜5回ぐらいしか投球
練習できません。
ただ慢然と、前の人の残りピンを、一生懸命スペアーしている人がい
ますが、それではダメです。
練習で10ピンアングルを、一度も投げておらず、いざ試合開始、1投目、
見事10ピンタップ、これをミス、よくあることではないか!
7ピンが残っていても、仮想10ピンの空取りも必要です。又常に2投目
ばかりのめぐりあわせの時、短時間の練習だから、リセットしては他人
に迷惑をかけます。
この時も、仮想ポケットアングルを投げ、ボールの曲り工合などから、
その日のレーン・コンディションを素早く読み取ること。
逆に1投目ばかりの時は、一寸、後の人に失礼して、あえて練習して
いない10ピンとか、7ピンを取りに行くこと。
ポケット、10ピン、7ピン、ブルックリンの4つのアングルは、最低各1
回は投げておくこと。
投球練習回数に余裕がある時は、むしろ、スペアーアングルに重点を
おいても良いと思う。
試合が始って、イージーミスは取り返しがつかないが、1投目にストラ
イクが出なくても、スペアーをなんとか続けていれば、持ちこたえられる。
1ゲーム、1〜10フレーム、1投目はすべてポケットヘと投球するので
すから、試合が始まっても練習できるともいえます。
しかし2投目の、例えば10ピンは、もしかすると、1ゲーム中、ただ一回、
10フレームにはじめて来ることさえある。その時になって、ああ!しまっ
た、練習しておかなかった。なんていっても後の祭りです。くれぐれも御
用心下さい。
特に、自分の苦手とするアングルのスペアーの練習を、忘れずにやっ
ておくこと。
イージーミスのしかたにも、人により“癖”があります。曲がりすぎて
左側にそれるか、伸びて右側を通りすぎるか、その癖を知っているだけ
でも、イージーミスを防止できます。あるいは、少なくできます。
曲りが大きいカーブボールの人は、ボールコントロールがむずかしい
ので、曲りを出来るだけ少なくした方が良いかと思う。

スプリット病

我々アマチュアボウラーにとって、スプリットは宿命とも云えるものです。
真中に入っても、スプリットにならないような、強力なボールを常に投げ
られれば、それが理想で、プロフェッショナルです。
スプリットにはならない、ストライクも連続して出るわでは(もちろんい
つも200アップ)賞金かせぎと悪口をたたかれます。
スプリットは宿命とはいえ、1ゲームにせめて、1個までにしたい。
それなら、ダブルでカバー出来るし、あとミスしなければ、180台の
スコアーになる。
スポーツとして、ボウリングを楽しむ我々にとって、180台のシング
ルハンディキャップ(190基準)を目標にすれは、最高ではないか?
ところがどうだろう、スプリットは出だすと、連続して生れ、1ゲーム3
個なんてことも良くある。
しかもこの病気は、伝染するとみえて、隣りのレーンのスプリットを見
ただけで、自分の所にも簡単に来てしまう。
それほど、恐がられている病気ともいえそうです。
わずかなリースの乱れ(チョットしたオーバーターン)から真中に行って、
4−6の平行ピン。次は薄目をねらったら、5−7が残り。軌道修正しす
ぎて、今度はブルックリンに入って、3−10。こうなると完全に、自分
のボウリングを忘れ、戦意喪失、ますます深みに落ち込んでしまう。
こんな場合、もとをただせば、コースが悪いかったのでなく、オーバー
ターンによるボールの威力の減少によるものであって、そちらを矯正
しないで、小手先でボールをコントロールする結果、スプリットの連続
となるわけです。
真中に入ってスプリットになったら、ボールが弱くなっているためだから、
コースの修正は次にして、先ずボールの威力の増加に、注意をはらう。
例えば、オーバーターンが原因だと思われたらリストを今一度しっかり
させ、親指の方向に充分気をつける。
さて、スプリットには真中に入った時だけでない、出やすいスプリットを
分析してみよう。

1.真中あるいは厚め:
4−6、6−7、4−10、7−6.10、4.7−10...多い
4−9....時に出る
4.7−6.10、7−10、4.7−9.10.....少ない

2.ブルックリン:
この場合は、3−10のベビースプリットが実によく出る。中級者には
特に多いスプリットだから、アングル、球質を考えて、確実に近かく、
スペアー出来るようなテクニックを、身につけておいて下さい。
トラナキャソンソン!のスプリット!!

3.ポケット近くに入って生ずるスプリット:
ポケットに入って、ストライクと思って、はでなボディアクション!
ところが、8−10の平行ピン!
これほどガックリきて、またショックの大きいスプリットは先ずない。
皆の顔を見ると、ザマー見ろといった軽ベツの眼で、嘲笑っている。
実にバッの悪い、穴があったら入りたい気持になる。力むと良く
出る。
この他5−7と、4−5、が比較的よく出ると思う。
ポケット近くに入って出るスプリットは、すべてピンアクションが
悪い結果として、生れるのであるから、そのボールが弱すぎると、
決めて良い。
よく、ラッキーとか、アンラッキーとか云うが、実はボールが強い
から、ラッキーが出る。ボールが弱いからアンラッキーになる、と
考えるべきだと思う。
ストライクになりそうでならない、スプリットになりそうで倒れる、
カバーかと思ったらチュップしたり、スペアーミスかと思ったらキック
バックでカバ一、等々。
スプリットが出たら、次はフォロースルーを充分とって、強力なボール
を投げよう!

4.一番ピンをはずしたスプリット(ワッシュウト)
1.2.4.−10、1.3.6−7、1.2−7、1.3−10
これらは、いずれも失投により、ヘッドピンをはずしたのであるから、
当然の結果です。
たびたび、ヘッドピンをはずすようなのは、ボウリングとは云えません。
ボウリングとは、へッドピンにボールをあてて、ピンを倒すのが原点
です。
ヘッドピンをはずしてストライクは先ずない!(ごくまれに将棋倒し
ストライクがあるが……)

タップ病、並ぴにノンストライク病

10ピンタップ、実に多い。まれに8ピンもある。ポケットゾーンに入って、
1ピンの残りをいうが、少し厚めの4ピン残りも、ここに入れて、タップ病
としよう。
これは中級者より、上級者の悩みでしょう。中級者の悩みは、ポケット
に入って、5ピンが残り、5ピンがらみの2・3本残るやつです。これを
ノンストライク病とします。
これは、何度も出て来ることだが、ボールの強さ、破壊力の問題でしょう。

ボールはレーンと、一点で接している。
重いボールといえども、大なり小なり、ピンによってはじかれます。ピン
にはじかれない、強い破壊力を持ったボール、それは強い回転力を
そなえたボールと云えます。
ボールがポケットに入って一番ピンにあたり、その一番ピンにより、どれ
位はじかれて、方向を変えるか?その大きさにより、ストライクになるか、
5番ピンを残すかが、決って来ます。
ストライクとタップ、ストライクとスプリット、いずれも紙一重なのだが、
これもラッキー、アンラッキーで片づけるようでは、ボウリングの上達は
望めない。
勝手なことばかり云っているが、自分のボウリングも、キャリア10数年、
もう行き着くところまで行って、これ以上は望めず、限界かと思っているが、
シングルハンディキャップを維持するには、常に理想のパーフェクトゲーム
を求めて、努力していかなければ、アベレージダウンは免がれまい。

レーンコンディションと球質

球質は人により、千差萬別です。ポールのスピード、ボールの回転の
しかたと、回転の多少、ボールの曲り具合。
これらの組合せにより、人により色々の球質となるわけですが、一般
的にいえることは、遅いボールは、曲りが大きく、速いボールは、直線
的です。

1.ボールのスピード
リリースからピンにあたるまで、速い人で約2秒、女性では3秒以上
です。速すぎてもボールは弱くなるし、遅すぎてはコントロールが大変
です。

2.ボールの回転のしかた
これには、フルローリング、セミローリング、スピンナーローリングの
三つに、一般的には分けられます。

フル・ローリング:接地点がボールの中央あたりにくるローリング。
セミ・ローリング:接地点がボールの3/4のあたりにくるローリング。
スピンナー・ローリング:接地点がボールの底部に非常に近いローリング。

コントロールがつけやすく、ボールの破壊力も強いセミローリングが、
最高とされています。正しく投げられたフックボールは、自然にセミ
ローリングとなるわけです。
スピンナーローリングは、感心出来ないとされています。レーンコン
ディションに、左右されやすいとかいわれます。又コントロールにも
難点あり。

3.ボールの回転の多少
いうまでもなく回転の多い方が、レーン上をスリップしていく回転の少
ないボールより、はるかに破壊力があります。
早いレーンに、スピードオーバーは禁物です。スピードをおさえて、空
滑りを防ぎ、ボールの回転を良くする。
また、逆に遅いレーンに、スローボールも、曲がりすぎたりして、コント
ロールが不安定です。
ボールの材質も、硬度も、自分のボウリングとレーンに合致したものを
選ぶことが大切です。ストレート系の、スピードボールの人が、硬すぎる
ボールでは、良い回転は生れません。逆に、カーブ系の、スローボール
の人が、軟らかすぎるボールでは、不適といえます。
その他、レーンコンディションの早い遅いによっても、同じことがいえます。
早いレーンに硬すぎるボール、遅いレーンに軟かすぎるボールはむきま
せん。
自動車が、ぬかるみから脱出するのに、丸ボウズの古タイヤと、山の
高い新品タイヤとでは、どちらが力強いかの例と同じ理屈です。
レーンの早・遅により、軟硬二種のボールを持つのも良いでしょう。
実際に、何個もボールを持っていて、それを上手に使いわけているボウ
ラーは何人もいます。

4.ボールの曲り具合
カーブ、フック、ストレート、バックアップ、等に分けられるが、右利きの
人が、1−3ピンの間のポケットをねらう場合、一般的には、ストレート
及び、バックアップボールでは、食い込みが悪く、5ピンにボールがあた
らず、弱いとされています。
カーブボールは、曲がりが大きく、コントロールがむずかしいといわれ
ます。
その点、フックボールは、コントロール、破壊力、両方の面から最高の
ボールとされています。
ボールの曲り具合は、ボールのスピードにより、かなり影響されるのは
いうまでもありません。フックボールでも、スピードが速ければ、ストレート
に近くなり、遅ければカーブに近くなります。
一方又、レーンコンディションによっても、ボールの曲り具合が、変化する
のは、当然のことです。油の多い早いレーンで曲りは少なく、油の少い
乾いたレーンでは大きくなる。
いつも投げているホームレーンならば、特別なことがないかぎり、そうレ
ーンコンディションが、極端に変ることもない。
変化するとすれば、ウイークデーの夜と、日曜・祭日の夜との差でしょう。
ホームレーンなら、この差を二通り投げ分けられれば良いのですが、
他のボウリング場へ行くと、コンディションはかなり相違します。
ホームレーンでは、かなり良いスコアーが出るが、ヨソに行ったら、
メロメロでは困ります。どこに行っても、ポケットゾーンに強いボールを、
コントロール出来るようにしておかねばなりません。それには、すべて
のアングルから(すべてのスパットを使って)ポケットへと投げられるよう
に、普段から練習しておくことが大切です。
レーンが早かろうが、遅かろうが、一ヶ所だけからしか投球出来ず、アン
グルを変えると、まるでダメになる(コントロールは勿論、球質まで変って
しまう)ような、ワンパターンでは困ります。
すべてのアングル(スパット)から、自由に、しかも球質が変らない強い
ボールが投げられる様に、練習すること。
この練習の中から、そのレーンに最も適したアングル、スピードを探し出
すのです。早いレーンで、スピード豊かなストレート系のボールで、5ピン
の食いが悪いのに、いつまでもインサイドアングルからではダメです。
反対に、遅いレーンで、曲りの大きいスローカーブボールで、アウトサイド
アングルも考えものです。
遅いカーブ系のボールで、曲がりが大きく、コントロールに苦労している
人がいます。このボールでは、特に10ピンタップもしやすい。その10ピン
カバーが、曲るためにまたまた大変ときている。二重苦です。これでは
ボウリングも、さぞかし疲れることでしょう。
ボールのスピードを増して、曲がりを少なくするのも一方法です。
リリースポイントでのわずかな乱れが、

@力一ブ系のボールでは、ボールのコース、曲り具合に現れる→ポ
ケットをはずす、イージーミスをする。
Aストレート系のボールでは、ボールの強さ(回転)に影響す
るが、コースにはあまり変化を来たさない→ストライクにはならな
いが、イージーミスが少い。

かなりいい線いっているが、わずかな所でタップする。コースも球威も、
悪くない。それなのに、ストライクにならない。そんな時、無理にアン
グルを変えると、かえって失敗する。こんな時、ボールのスピードを、
わずかに調節すると良い。速めのボールで、5ピンの食いが多少悪い
時は、スピードダウンして、回転の方を強める。逆に遅めで、少々厚め
に入り、4ピンが残る時など、スピードアップさせる。
球威が今一つ足りず、伸び悩んでいる人(誰もが、もっと強いボールを
望んでいるのだが)、客観的にみて、あのボールでは、一寸弱いと思
われるような、カーブボールやスピンナーボールの人、どうもコントロール
を乱す人、グリップを今一度チェックしてみてはいかが?
思いがけなく、強力なセミロ一リングのフックボールが、投げられるかも
知れません。

@リスタイを着けてみる。長年使っている人は取ってみる。
Aリリースでの親指の方向を、色々変えてみる。
Bアドレスで、ボールを構える手首を、起こしてみる、或いはねかせ
てみる。
C小指をまげて(折って)みる。
E小指を薬指にぴったりつけ、反対に人差し指を大きく開いて、しかも
指先でボールをしっかり押さえてみる。

これらは、いずれもグリップをしっかりさせ、手首が折れてボールが弱く
なったり、コントロールを乱したりするのを防ぎ、リリースポイントを一定化
させるための工夫です。
わずかなことで、球質はかなり変化します。
トップボウラーは、今まで述べて来たことがらを、すべて熟知した上で、
いかに強いボールを投げるか、いかにしてストライクを続けるか、薄目
でもスバラシイピンアクションのストライク、厚めでも4ピンを倒す、ど真中
でもスピリットにならないような、実に巾広いストライクゾーンを得るために、
使用レーンに最も適したアングルとスピードを、自由に投げ分けるテクニ
ックを、身につけているわけです。

ストライク・アングル

1.中央よりやや右寄りに立ち、まっすぐアプローチして、2番スパット上
をころがし、ピンに当る約4m位手前から、左に食いこんで、10本のピン
をきれいに、ふっ飛ばす。これが理想的なフックボールのストライクであり、
これがべストレーンといえます。
これを3/4ストライクアングルといい、最も一般的なものです。
ところが、いっもこの様なベストレーンではありません。色色のレーンコン
ディションに、対処するストライク・アングルについて、一般的な考え方を
述べましょう。

2.コーナーアングル(アウトサイド・アングル)
これは一番スパット(5枚目)を使用するアングルで、一般的には早い
レーンで、フックがかかりにくい時に、外側から斜めに、直線的にポケット
を狙う。
よほどレーンの状態の良い時(レーンが比較的均一の時)でなければ
ならず、中遅レーンになって来た時などは、どちらかと云えば、無理とい
えます。
レーンの荒れの少い左半分を、使用するサウスポーは、右利きの人ほど、
レーンのコンディションの変化について、それほど神経質にならなくても
良く、いつでも自分の好きなアングルで、投球できるという利点があり、
サウスポーに上手な人が、比較的多いのもこのためと云えます。

3.インサイド3/4アングル(第3スパット)
ゲームが多さん消化され、時間もたち、レーンの油もとれ、スローレーン
になり、中遅のレーンの時に、使用するとよいアングルです。

4.センターアングル
中央スパットを使用する場合で、油がベトベトで、どこから投げても、うま
くポケットヒットストライクを狙えない、最悪のレーンコンディションの場合
に、やむを得ず使用するアングルです。
又、メチャクチャにボールが曲がる場合にも、このアングルを使用する。

アキラメ病

これがアベレージ・アップに、大きな障害になっている場合が多い。
シングル・ハンディキャップになって、月間優秀選手として、表彰される
には、1ゲームといえども、投げやりにしてはいけません。
「何とかにつける薬はない」といわれるように、この病気は、ボウリング
のテクニックを云々する、以前の問題です。

試合の流れ

1.スロー・スターター
試合前の数分間の練習だけでは、どうしても1ゲーム目に調子が出ない
人で、ウォーミングアップ不足。これには、

@試合前の練習ゲーム(暇とお金のある人)
Aそれの出来ない人は、少しでも早くボールを出して、指を入れ素振り
などして、ボールに充分なじんでおく。そしてリリース・ポイントの感じは
これだなと、注意しておく。

2.飛び出し型
1、2ゲームは実に調子よく、最高だが、3、4ゲーム目には、必ずと云っ
ていい位、次第にダウンして来る人。

@握力低下によるボールの威力の低下。年令的に体力的にボールが
重すぎないか、適当な重さのボールにしてはどうか。
A飛ばしすぎを押えて、スタミナ温存、ペース配分を考える。特に6〜9
ゲーム戦の時に大切。

3.中だるみ型
気力の低下、気のゆるみ、雑になる、ヘッドアップ、集中力低下等
試合の途中、突然おかしくなり、どうしても立ち直れなくなることが良く
あります。
最初の原因はただ一つ、途中で一番おち入りやすい欠点が、誰れに
でもあるはずです。それを正さず、色々考えすぎて悪循環になる。
自分の一番おかし易い欠点、例えば、オーバーターン、腰高、ボール
を落とす、ヘッドアップ、スピード違反、投げ急ぎによるリズム、タイミ
ングの乱れ、等々。
おかしくなったら、その第1欠点を、すぐ思い出して下さい。それを正
せば、まずまずの線までは、回復するはずです。なお試合途中、アン
グルを変えてみたい時は、10フレームの2投目とか、オープンフレーム
の次に試みると、被害も少なく、効果的です。
異状を起こした時のリリースポイントは、線から点になってしまってい
ます。良いリリースは、線のリリース。悪いリリースは、点のリリースに
なっています。

ヘッド・アップ防止

スパットボウリングをドツト(ガイド)ボウリングに、変えてみたらいかが?
スパットは4.5m前方ですが、ドットはその半分、2.14m前、ファウル
ラインのすぐ前です。それに2〜3枚の板目ごとに、1個のガイドがあり
ます。
外側から、3.5.8.11.14枚目になっています。私はもう長年前から、
このドットオンリーです。照準が近くなりますから、へッドアップも軽くなる。

かけひき

何のスポーツでも云えることだが、ボウリングも、実にメンタルな面が
強い。
1.ジャスポケで10ピンタップ、がっかりするとよくミスしてしまう。
何時ものスペアーに行くタイミングよりも、一呼吸も、二呼吸もおいて
から、冷静になってからカバーに行くこと。
2.ここ1発ストライクがほしい時、力んで、ジャスポケの8−10!
ああ悲しい!力み→リリースポイントのわずかなおくれ→親指の抜け
悪く→ローリング不足→それにスピード増大→結果は、野球でいう一発
大ホームランを喰らう、切れの悪い棒ダマになっているのです。力む時
は、リリースポイントを少々早めにする。
3.マッチプレーなどで、10フレームスペアーで勝利決定のきわどい時
など、ヘッドピンをはずしてでもスピリットだけは、さける様な投球術も
ある。
4.マッチプレーの進め方
ハンデ20ピンも差のあるトップボウラーとは、自分のハンディキャップ
にものを云わせて、手堅くスペアーで行く。相手は必ずあせって来て、
ストライクも出なくなり、力んでスピリットも出してくれる。くれぐれも先に
自滅しないことです。
逆に自分よりハンディキャップの多い人とは、早くハンディキャップ差
を挽回しようとすると、かえってマイナスです。自分の弱み(ハンディ
キャップ差)を見せず、ポーカーフェースで、これ又手堅く行くしかない。
相手は自分より下手なのだと、自分に云いきかせて、じっくり待って
いれば、必ずミスをしてくれるものです。その時、そのミスを一気に
つけこむように、ストライクを出したり、ダブルにしたりする。

アドバイス

自分のボウリングは、今どうなっているのか?自分のボールは、
客観的にみてどうなのか?
壁に突き当ったり、スランプに落ち込んだりした時には、信頼する
インストラクターやトップ・ボウラーのアドバイス(助言)を受けてみ
よう。その方が早く上達できるし、又、早くスランプ脱出が出来ると
思う。
時には、ワンポイント的なレッスンも有意義である。試合中はスコ
アーのことだけが気になって、いわゆる矯正的な練習は、なかなか
出来ないものです。
また、消化不良で下痢を起こさないように注意しながら、色々の
トップ・ボウラーのテクニック(良い所)を盗み、真似し、自分のものに
してみよう。
例えば、Aさんのプッシュ・アウェーとか、Bさんのスイング、Cさんの
フォロースルー、と云った具合に真似てみる。
何か、いいフィーリングを感じたら、自分に合っていると考えられるの
で取り入れてみる。悪い感じの時は、やめれば良い。
前にも述べたが、こうした研究熱心さが、ボウリングの技を磨き、上
達につながっていき、マンネリ的ボウリングでは平行線どころか、下
降線ともなってしまう。

その他

ボウリングは、大変メンタルなゲームです。一寸したことでも、スコ
アーに、大変大きな影響を与えてしまうものです。
神経質すぎるといわれるかも知れませんが、二・三気をつけたいこと
について気づくままに述べます。

1.早いレーンでは、投球のたびに、ボールのローリング・トラックに
かなりのオイルが、附着して来ます。そのまま投球しては、ますます
ボールがスリップして、弱い回転力となってしまいます。毎回綺麗に
ボールの油を拭った方が賢明です。
備えつけのタオルは、皆が使用するので、オイルでベトベトになって
います。自分専用のタオルを持ち、時々、洗濯するとよい。
さもないと、肝心の利き手の指に、オイルがついてしまいます。
ドロップ・ボールの危険があります。
2.1に関連して、常に指を同じ状態にするために、ハンド・コンディ
ショナーや、ロージンバックを使用するのもよいことです。
又、手に汗をかきやすい人は、更に手用のタオルを持つこと。
3.ゲーム途中、W・Cに行ったり、飲み物を飲みに行ったりする場合、
ボウリングシューズのままの時には、水を踏まないように注意すること。
4.ビギナーが隣りのレーンに入っている時は、そちらのペースにあわ
せて、アドレスに入って行かないと、トンデモナイことになる。カーッ!
とならないようにするためには、左のレーンにビギナーが入っている時
でも、常にそちらを優先させた方が、自分のペース&リズムを乱さなく
てすむ。
5.冬期、手がかじかんでいては、微妙なボール・コントロールはむず
かしい。そのまま投球していると、今度は、次第に手がホテッて来て、
むくみっぽくなり、ますます思うような投球が出来なくなってしまう。
その後で、やっと良いコンディションになる。
手がつめたくなっている時は、出かける前に、ガスコンロなどで、充分、
手を温めて、そのまま手袋をして行くと、良いフィンガー・コンディション
が保てる。
それが、出来ない時には、テレスコランプの熱を利用することも出来る。
私など、時には、ズーズーしく、事務所に入れてもらい、湯沸し用のガス
コンロを一寸、拝借する。ガス料金が、値上げされると、有料にされる
かも知れません。

終わり

すべてが、わかっていて、すべてがマスター出来れば、全員プロの
ライセンスが取れます。思うようにいかないのが、ボウリングであり、
機械でなく、人間のすることなのです。それ故に、楽しいゲームと云
えるのです。
以上、いろいろの治療法ともいうべきことを述べて来ましたが、これら
の中から、一つでも、二つでも参考になり、自分にあった治療法を施
こし、1ゲーム3ミスが2ミスに減り、1ゲーム1スプリットが、3ゲーム
で1−2個になり、失投によるカウント・ダウンと、そのミスがなくなり、
多少とも自分の病気(欠点)が治り、わずかでも、アベレージ・アップ
出来れば、クリニシアンとして、大変嬉しいことです。

(昭和55年3月20日、満44才誕生日脱稿。
第9回全日本医師ボウリング連合全国競技大会、
スクラッチ9ゲームトータル第2位入賞記念発刊)