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更新メモ(2024/3/31)

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更 新 メ モ


3月31日。このところなにをしていたのか。

また2か月近くがすぎた。季節はいよいよ春と言っていいだろう。近所の河川敷のよくわからない雑木のしげみで鶯が鳴いていて風情があるのかないのかよくわからない。できるだけ梅に鶯となってほしいところではあるけれど、鶯の側としても梅がなければ鳴くことまかりならんというわけにもいかないだろうしいつまでも空中に浮いているというわけにもいかないだろうから雑木だろうがしげみだろうが止まれそうな枝があれば止まって鳴きたいときに鳴くよりないだろう。当然のことでありけっこうなことである。精神は一幅の絵のような世界を求めるだろうしそれはそれとして鶯は鳴きたいように鳴く。そういうふうに月日は流れる。このところなにをしていたのか。帰省のタイミングを逃した。ただぶじに年度末が迎えられたのであればまことにけっこう、春が来て、鶯の声を聞く、まことにもってありがたいことである。

今期の朝ドラはよかった。笠置シヅ子のおはなしで、そのあたりはむかしよく聴いていた。エノケンとか笠置シヅ子とか美ち奴とか、FMで特集とかやっていたのをエアチェックして繰り返し聴いていたわけである。いまでも口ずさむ。それで、ドラマではステージでの歌唱シーンがしっかりとあって、もりあがるわけだが、自分が一番好きな「ヘイヘイブギ」のステージシーンがなくてちょっとがっかりしていたところ、ドラマ全体のクライマックスで歌う曲として「ヘイヘイブギ」のタイトルを主人公が口にした時にはかなり相当ぐっときたものである。
それでまた今年は大河ドラマもよくて、これはこれからしばらくたのしめると思う。始まる前は、え〜平安時代だあ?紫式部う?大河ドラマなんだから黙って毎年戦国時代と幕末やっとけないの?と思っていたのだけれど、始まってみたらたいへん面白い。そして、高校の古文の時間に習ったはずなのに関心も持たずにすっかり忘れて今に至るような世界をあらためて知りなおすかんじがとてもいい。Twitterに大河ドラマ関連のリストを作って、ドラマとあわせて専門家の人たちとかの説明とか感想とか盛り上がりとかを読んでこっちもおおそうなのかともりあがる。そして大学でも、通勤電車でよくしゃべる先生が源氏物語のご専門なので、いろいろ聞けてこれも楽しいわけである。

そして、YouTubeの「リアクション動画」というのをあいかわらず見ている。昨夏以来だから半年以上になるので、もうこれはしばらく続きそうである。花冷え。に加えてさいきんはBAND-MAIDの曲のリアクションをよく見ている。キャリアが長くて曲も多いしファンも多い、またこのところ公式の動画がリリースされているのでそのたびにリアクション動画をあげる人たちも出てきて、まぁ見飽きない。まぁ、リアクション動画を作っている人からすれば、どうせアーティストのファンが視聴するんだからちょっと大げさ目に驚いたり褒めたりしたほうが客が喜ぶだろうという湯加減はでてくるようで、また、たぶんそういうリアクション動画の視聴者マーケットとして日本は大きそうな気配もあり(日本のアーティストを取り上げた動画の閲覧数が桁違いに多いみたいなのをよく見る)、まぁそうすると日本は素晴らしい、みたいに大げさにほめる、「世界に褒めてほしい日本人」むけのマーケティングみたいな動画ばかり目にするようになってもこれまたつまらなくなりそうなわけだけれど、まぁさしあたりいまのところはたぶんまだだいじょうぶっぽい。
で結局なにがたのしいかというと、アーティストの作品を見て(聴いて)おなじように(あるいはちがうふうに)捉えて盛り上がる人たちの姿を見るのがたのしいということになる。作者がいて作品があって読者コミュニティがある、という、あたりまえのようでじつはぜんぜんあたりまえではないありようにふれるのがたのしいということなのだろうね。

2023年度が終わり、自分が所属する天理大学人間学部人間関係学科生涯教育専攻は、改組により組織としては幕を閉じることになるようだ。あたらしく学科に昇格して定員も増やし、新スタッフを加え、カリキュラムも拡大ヴァージョンアップして人文学部社会教育学科になる。いま在学する学生さんたちはひきつづき旧カリキュラム「生涯教育専攻」学生として在学し卒業していくので、いましばらくは実感がわかないのだけれど、しかし、ながねんの生涯教育専攻という名前が組織上は終わってしまうというのには感慨がなくはない。そして組織上のことだけでなく、生涯教育と社会教育なら重なってるし同じようにも見えるけれど、やはりじっさいに準備していくうちにいろいろ考えなおすことになっている。また、自分は今まで、人間学のうちの人間関係学としての生涯教育学の専攻でやってたつもりだったのを、人文学としての社会教育学の学科でやってくことになる、と考えると、かなり考え方が変わってくるし、しかも自分はそこに、社会学の目線から関わることになるわけで、自分なりのかかわり方を組み立ててきたものを、たぶんさいしょから組み立てなおすということにもなるだろう。いろいろと考えることはあるなあというかんじ。
なにがおこるかおたのしみ。
 


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