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最新の『岡村日記』

はてなダイアリーでも同じものを公開しています。http://d.hatena.ne.jp/okmrtyhk/


先週買ったCD #181:2024/04/08-2024/04/14
  Date: 2024-04-16 (Tue)

2024/04/08: tower.jp
Bongzilla 「Dabbing [LIVE] Rosin in Europe」 \2890
(V.A. Soul Jazz Records) 「Studio One Down Beat Special」 \2990

2024/04/08: メルカリ
Killer Bong 「Kill Chill」 \2200
Killer Bong 「Manhole aka Killer Bong」 \2299

2024/04/08: diskunion.net
Tori Amos 「Boys For Pele 20th Anniversary Remastered Deluxe Edition」 \1900
The Eleventh House featuring Larry Corriel 「Little One」 \1100

2024/04/09: www.hmv.co.jp
宇多田ヒカル 「Science Fiction」 \4950
Sonic Youth 「Walls Have Ears」 \3850
Taylor Swift 「Red Taylor's Version」 \3036
Motorhead

2024/04/10: BOOKOFF 上石神井駅南口店
Lez Zeppelin 「Lez Zeppelin」 \693
Camila Cabello 「Romance」 \550

2024/04/10: www.hmv.co.jp
Doja Cat 「Scarlet」 (\2640)
Grace Potter 「Mother Road」 (\3158)
※HMVのポイントで

2024/04/11: メルカリ
Karrin Allyson 「Footprints」 \1180

2024/04/12: DiskUnion 神保町店
Killa Turner / B.D. & Roberta Crack / Nipps 「Black Rain」 \1500
Thelonious Monk 「Monk.」 \1200
(Soundtracks) 「Cool Running」 \110

2024/04/12: BOOKOFF 練馬光が丘店
Public Enemy 「Fear Of A Black Planet」 \693

---
Killer Bong 「Kill Chill」

『日本語ラップ』というものが常に頭の片隅で気になっている。
日本語で歌うということ、日本語で韻文を、もっと言うと文章を、書くということに対して
常に異物であり続けている。
本能として闘争的なものを孕んでいて、融和するということがない。
ラップメタルはあっても、メタルラップはない。
この屹立したスタンスは永遠に変わらないだろう。

『日本のヒップホップ』というものは『日本語ラップ』と似て非なるものなのか。
結局は同じなのか。
ヒップホップはなぜ、ローカライズを求める、土地に根付くものなのか。
万国共通のユニバーサルなヒップホップ像というものは、なんとなくあるにはある。
ターンテーブルとMCがいて、こういうビートがあって、という。
でもそれを具現化するミュージシャンがいたら無味乾燥でつまらないだろう。
ブロンクスの、さらにこのディストリクトの、
新宿の、さらに西口の地下通路を通った先の、
という土地の記憶や感情が注入されることによって、早い話、中身を得る。

Rhymester の宇多丸や都築響一、ECD、ダースレイダーといった
優れた論客やキュレーター、記録者がいるというのも面白い。
評論家じゃないんですよね。
現場の生の声を拾って残してくれる人がここまで多いジャンルは珍しいと思う。

”今夜はブギーバック”(1994)のスチャダラパーでラップというモノを知って、
同じ年、EAST END x YURI ”DA・YO・NE” が大ヒット、
KICK THE CAN CREW や Rip Slyme も売れる存在になって
ヒット曲としてはいいけど、実際どうなんだっけ? と思った時に
キミドリや BUDDHA BRAND や Tha Blue Herb を知って、
さらに何年もかけて、 Chelmico / Kid Fresino / Seeda / KOHH などと広げてきた。
その途中で Vibrastone や Major Force に遡ったりした。
大阪のアメリカ村に行って King Kong やもっと小さなレコード屋で
それまで見たことないけど気になった MIX-CD を買ったりもした。

そんなこんなで30年ぐらい聞いてきたことになるのかな。
その中でも一番謎めいていてよくわからないのが
(音楽が、ではなく、氏素性含めて全体感として)
Killer Bong となる。

何をきっかけに知ったのかはもはや思い出せない。
店頭で見かけたのか、雑誌なのか。
2009年の「Leipzig Dub」を最初に買ったのは確か。
その時はピンと来なくて後に、
2011年にダモ鈴木と共演した「Killer-Damo」で思い出して、
2006年の「Tokyo Dub」「Moscow Dub」などと遡っていった。

彼自身は(おそらく)MCではなく、トラックメイカー。
様々な名義で無数の作品を発表している。
その多くが CD-R で、全貌がつかめない。
本人も把握してないんじゃないか。

彼が参加したグループ、Think Tank の最初の作品「Think Talk PT-3」を今回入手、
メンバーの経歴が一人ずつ記載されていたが、でたらめで何の役にも立たないものだった。
それはそれでヒップホップらしさなんだろうけど。
その Think Tank がサイプレス上野と東京ブロンクスによる
『LEGENDオブ日本語ラップ伝説』で1章割いて取り上げられていて、
誰それは誰それとつながっててとか
Killer Bong と池袋で遊んでたとか原宿で服を売ってたとかで結局よくわからない。
ヒップホップとしての音の凄さはわかるんだけど、どこにその源泉があるのか。
ヒップホップ以外の音とどう向き合っているのか。

結局少しずつ作品を集めていくしかない。
少し前にジャズをテーマにしたMIX-CDのシリーズ「Sax Blue」のNo.7,8を手に入れることができて、
これがすこぶるよかった。
オーソドックスなピアノトリオを取り上げつつもつなぎ方にサイケデリックな余韻があったりで。
それ以前にそもそも選曲眼がいい。普通に何度も聞ける。
(No.8 の方はなぜか、秋田から弘前に車で移動するときは釣りをする、といった短文が添えられている)

今回また思い立って、メルカリでCD-Rを3枚。1,300円から2,300円ほどで。
「TV DINNER SOUNDTRACKS」(2010)
「Kill Chill」(2007)
「Manhole aka Killer Bong」(2004)
どれもインスト。若干ラップが入るかな、ぐらいの。
どろーんとしてぐにゃぐにゃして、出所不明な音。異世界のヒップホップ。
内容の方向性はある程度タイトルが示していて、「Kill Chill」だとチルアウト気味とか。

この人、Arca なんかと同じぐらいのめちゃくちゃ高い音楽的ポテンシャルがあって、
それが東京の池袋(?)で生まれ育つことでこういう音になったんだろうなと思う。
日本の、アンダーグラウンドのヒップホップを体現する存在。

身辺雑記:04/08-04/14
  Date: 2024-04-15 (Mon)

04/08(月)

7時前起き。
縄跳び、クッション腹筋、エアロバイク。
朝風呂、コーヒー。
この日は有給休暇。しかし予定なし。家でゴロゴロする。
というか先月までの仕事の疲れが全然抜けない。

9時半、妻に頼まれて図書館に本を返しに行く。
桜がちょうど満開過ぎ、というところか。
LIVIN で買い物をして帰る。
一度家に戻って再度公園へ。
IMA 地下の大盛軒でチャーハンと餃子、LIVINで缶ビールを買って
公演の売店の東屋で食べた。
缶ビールを飲みながら『怪談生活』の続きを読む。
周りは年配の夫婦ばかり。
テーブルのひとつでは5人ぐらいで宴会。ワンカップ大関的な物を持ち込んで。

弁当を食べ終え、席を空ける。
少し歩いて缶コーヒーを買い、ベンチに座って続きを読んだ。
桜の咲く原っぱを通って帰った。

午後小雨で洗濯物を取り込む。
こころ旅は絶景篇1位を。
以前いただいた北本市のトマトカレーのルーでカレーを作る。
鶴瓶の家族に乾杯は岡部たかしの続き。
月曜から夜ふかしの2時間スペシャル。
中国の広州、桐谷さん、フェフ姉さんなど。
見ている途中で妻が帰ってきてカレーを食べた。

23時半前に寝た。

---
04/09(火)

朝から雨。
7時前置き。エアロバイク。
オードリー、虎に翼。
こころ旅は出会い篇。やはり1位は先週のシャタケ山の少女だった。
朝風呂、コーヒー。
ノートPCを立ち上げ状況確認。
いくつかチャットに返信して午前休。
昼はうどんを茹で、卵や乾燥天ぷらなど。
『ダリエン地峡決死行』の続きを読み終える。

人間ドックの申込など。
セキュリティに対する意識は年々高まるのに、
申し込みサイトは進化しないので手間ばかりがかかる。
夕方ひとつ打ち合わせあり。
こころ旅見れず。録画で。

夜は昨晩のカレーの続き。
新日本風土記は瀬戸内の春。
22時過ぎに布団に入った。

---
04/10(水)

7時前起き。この日も休み。
縄跳び、クッション腹筋、エアロバイク。
オードリー、虎に翼。
こころ旅の傑作選、テーマは奇跡。やはり1位はあの再会だった。
朝風呂。コーヒー。

昨日に続き、午前中は引き出しに突っ込んだままの納品書の整理。
高原英理『怪談生活』の続き。
洗濯物を干して家を出る。
妻も休みで、バスに乗って上石神井駅に行くことに。
バス停に向かう途中、交通事故を目撃。
トラックがガードレールにぶつかってその反動でバスに接触。

上石神井の駅前でバスを下りて「一圓」
僕は名物のジャンボ餃子とオムレツチャーハン。
妻はラーメンと普通サイズの餃子のセット。
生ビールを2杯ずつ。
ブックオフに寄って文庫とCDを物色。
ちょうど来た成増行きのバスに乗って帰った。
バス停で下りるとパトカーが停まっていて、
トラックはレッカーされていくところだった。

16時前に家に着いて、ライフに買い物。
帰ってきてこころ旅傑作選。

昼食べすぎたので夜は何も食べず。
新聞をまとめて読む。
平野夢明『怖い本・ベストセレクション』や
石川桂郎『剃刀日記』の続きを読む。
ぼっちキャンプを見て寝る。

---
04/11(木)

7時前起き。
縄跳び、クッション腹筋、エアロバイク。
オードリー、虎に翼。
こころ旅の傑作選、テーマは激走。
1位は鍵掛峠。それが数年後、昨日1位の再会へ。
朝風呂。コーヒー。レモン酢再開。

午前休にして島忠に工具セットを買いに行く。
LIVIN に買い物。
昼は LIVIN で買ったかき揚げとカニクリームコロッケ。
わかめスープ。

午後、打ち合わせ。
3月までの札幌案件の部内展開。
僕の視座が低く、けちょんけちょんに。

こころ旅。
妻が帰ってきて、夜はカレーの最後。
ベストヒットUSAが木曜の23時半に移って、寝ずに待って見る。
休肝日。

---
04/12(金)

7時前起き。
縄跳び、クッション腹筋、エアロバイク。
オードリー、虎に翼。
こころ旅傑作選、テーマは感動。1位は山梨の桃農家。
朝風呂、コーヒー。
来週からアサインのプロジェクトの連絡が来ていた。

洗濯物を干して新宿御苑の整体。
終わって近くのブックオフを覗いた後で神保町へ。
11時過ぎ。キッチン南海に並ぶと雨。傘を貸してもらう。
ひらめフライ。
急いで食べてまだ雨の残る中を PASSAGE へ。
搬入予約が12時から。
3階の bis! でコーヒーを飲んで帰る。

DiskUnion に寄って、新宿西口のブックオフ。
LIVIN で食材を買って外に出ると雨の降った形跡がない。
練馬は降らなかったのか。

石川桂郎『剃刀日記』の続きを読んで昼寝。
こころ旅。
平野夢明『怖い本・ベストセレクション』の続き。
新日本プロレス。
夜は先週のIKEAで買ったソーセージと刻みピクルスでホットドッグ。
ツマミになる話。
おんな酒場放浪記はなし。
午前0時前に寝た。

---
04/13(土)

7時起き。なんか忘れてるなあと思っていたらオードリーだった。
朝風呂。コーヒー。
晴れ。洗濯物を干して9時過ぎに家を出る。
Tシャツ1枚でも全然寒くない。

11時前に着いてまずは昼。仙花で塩タンメン。
ダイソーでディスプレイ用品を買って帰る。

妻がプリントアウトした値札ラベルをスリップに張り付けて本に挟み込む。
先日買い入れした本を在庫登録。
終わって13時半。休憩がてら上野毛のブックオフへ。
等々力駅で下りる。
帰ってきて15時。
いつもの常連さんが来てお菓子を置いていってくれたと聞く。
バックヤードでお茶を入れて休憩して、スリップづくりの続き。

17時半に店を出て、編集学校の友人の住むマンションへ。
引っ越しに際して本を好きなだけ持って行っていいという。
段ボール4箱になった。ワインやビールももらった。
帰りに車の中で「with MUSIC」という新しい音楽番組。
初回のゲストが宇多田ヒカルで椎名林檎と並んで歌う。

家に着いて段ボールを家の中に運ぶ。
夜は民芸で串カツと手羽先、もつ鍋など。
帰ってきて風呂に入る。
お笑い向上委員会を見て寝る。

---
04/14(日)

7時起き。この日も晴れ。
縄跳び、クッション腹筋、朝風呂。コーヒー。
妻から、脱衣所が水浸しになっていると。
壁と床の隙間に入り込んだ水をティッシュを挟み込んで吸い込ませる。
洗濯物を干す。
昨晩頂いた本の仕分け
イタリアの再放送、Lazy Sunday
ライフに買い物。

帰ってきてチリトマトヌードルに謎肉追加。
缶チューハイを飲みながらクロスワードパズル。
Lazy Sunday 聞きながらうたたね。
石川桂郎『剃刀日記』の続きを読む。
平野夢明『怖い本・ベストセレクション』を読み終える。
明るいうちに風呂に入って笑点。
孤独のグルメは清澄白河の居酒屋「だるま」
酒場放浪記にも出ていたと思う。

夜は肉じゃがをつくる。
ポツンと一軒家が2時間スペシャルで種子島。
中川家のコントはなだぎ武。
ドリカムの会報を見て寝る。
23時半。

毎日20℃を超えるようになって、床暖を切る。

超巨大アパート
  Date: 2024-04-14 (Sun)


昨晩訪れた友人宅の近くにとてつもなく大きなアパートがあった。
横長の壁がそびえたつかのよう。
「渋谷東二丁目第2アパート」という。
調べてみたら都営住宅で、338戸。

写真を見返すと、14階建て?
1階がバスの車庫になって、ひっきりなしに出入りしていた。
夜はうるさいのだろうかと気になったが、防音対策しているのだろう。

横に長すぎて、長すぎて、長すぎて、途方に暮れる。
1階を除く13階分だとすると、338を割ると26となった。
おそらく、横一列26の部屋が並んでいるのだろう。
圧巻というか壮観というか。
気になる人はぜひ検索して画像を見てほしい。
というか巨大建築が好きで都内に住む人はぜひ見に行ってほしい。

僕の住む光が丘も大きな都営住宅が群として並んでいて
それはそれで好きな人にはたまらない眺めだけど、
ここは単発の住宅がひとつあるだけ。
そのモノリス感がいい。
地図を見ると薄い壁のようになっていて、よく倒れないなと思う。
そのクラクラ感もいい。

昭和44年建築とのこと。
ちょっと怖くなったのが、非常階段が脇にくっついていたんだけど、
火事になったら建物の真ん中に住む人はたどり着けないんじゃないかということ。
エレベーターで下りるというのもうまくいかないかもしれないし。

でもその廊下、見てみたい。
まっすぐにどこまでも伸びていて、一定間隔でドアが並ぶ。
それもまたすごい眺めなんだろうなあ。
もちろん、最上階からの景色もいいんだろうな。

そう思って探してみたら同じことを考えた方がやはり、いた。
https://www.athome.co.jp/vox/jtown/town/39484/

HOME'S で空き物件がないか見てみたが、今のところなさそう。
家賃の相場はわからずでした。

本を譲り受ける
  Date: 2024-04-13 (Sat)

7時起き。
オードリーを見るのを忘れる。
いや、見たところでしんどいしなあ……

晴れ。洗濯物を干して9時過ぎに家を出る。
今日は環八が混んでいなかった。

11時前に着いてまずは昼を。
仙花で塩タンメン。
ここはどこのメニューも野菜が多くてよい。
自由が丘で昼を食べるようになって、2回以上入ったのはここと豆点だけ。
次は麻婆麺かな。
隣の人も、その隣の人も麻婆麺か麻婆つけ麺を食べていた。
ダイソーでディスプレイ用品を買って帰る。
Tシャツ1枚でも全然寒くない。春だな。

妻がプリントアウトした値札ラベルをスリップに張り付けて本に挟み込む。
先日買い入れした本を在庫登録。
妻に言われて、版数と発行日、
シミやヤケなどの本の状態を詳しく入れることにする。

終わって13時半。
休憩がてら上野毛のブックオフへ。
等々力駅からの方が近いとわかったので、一駅前で下りる。
等々力渓谷は先日倒木があって今は入れないようだ。

歩いて10分ほど。やはりここの文庫の品ぞろえはいいな。
CDも見たが、何も買わず。
チャールズ・ミンガス『道化師』を買うかどうかで迷った。

帰ってきて15時。
いつもの常連さんが来てお菓子を置いていってくれたと聞く。
バックヤードでお茶を入れて休憩して、スリップづくりの続き。

17時半に店を出て、編集学校の友人の住むマンションへ。
今月末の引っ越しに際して本を引き取ってほしいと。
買取ではなく、好きなだけ持って行って構わないというありがたい申し出。
「ブックオフに持ってくぐらいなら知ってる人にもらってもらったほうがええがな」
目黒通りを通って恵比寿方面。
お言葉に甘えて、アレも欲しいコレも欲しいとしていたら段ボール4箱にもなった。
漫画や雑誌も含めて。なぜかワインやビールまでもらった。
本を選び終わった後、妻が段ボールに詰めて僕が台車に積んで駐車場まで往復する。
来週、更に本棚までもらうことになった。

19時半には出たか。
渋谷は大勢の人で路駐も多く、車で抜けるのは大変だった。
環七経由で帰る。
「with MUSIC」という番組が始まって、初回のゲストが宇多田ヒカル。
2曲歌って2曲目が椎名林檎とのデュエットだった。
こんなことがあっていいのか。事前に知っていたら録画していた。
運転中なので赤信号で停止しないと映像が見れない。
もどかしい時間となった。
音声が聞こえていたのがせめてもの、か。

家に着いて段ボールを家の中に運ぶ。
夜は外で食べようとジョナサンに行ったら満席。
味の民芸にする。いつもの串カツと手羽先。
もつ鍋があったので頼んでみたら案外よかった。

帰ってきて風呂に入る。
お笑い向上委員会を見て寝る。

整体と搬入
  Date: 2024-04-12 (Fri)

2週間のモラトリアム期間もそろそろ終わり。
朝起きたら、来週からのプロジェクトの連絡が来ていた。

7時前起き。
縄跳び、クッション腹筋、エアロバイク。
オードリー、虎に翼。
こころ旅傑作選、今日のテーマは感動。
1位は山梨の桃農家。やっぱこれか。
シャタケ山、三厩駅もランクイン。

洗濯物を干す。
9時に家を出て新宿御苑の整体。
怪談本の話をする。
山奥の集落って、もうそれだけでなんか起きそうですよねと。

終わって近くのブックオフを覗いた後で神保町へ。
11時過ぎ。キッチン南海に並ぶ。
2巡目には入れるか。
そう思っていたら雨。
結構強くなってきた。
突然のことで、傘を持たない人も多い。
マスターが外の様子を見に来て、置き傘を2本持ってきた。
しかし、僕の前に並んでいた男性2人組と
その前の1人で並んでいた若い女性に行き渡って終わり。
しばらく雨の中を待つ。
若い女性の彼氏なのだろう、遅れて若い男性が傘を差してやってきて列に加わる。
2人でひとつの傘に入って、その傘は良かったらどうぞと僕のところに回ってきた。

とてもありがたかったが、そこからも並んだ。
店に入ったのは11時50分頃。
ひらめフライと生姜焼きの盛り合わせにした。

急いで食べてまだ雨の残る中を PASSAGE へ。
搬入予約が12時から。5分遅れとなった。
しかし平日午前中は空いてるものであって。
終わって棚を眺める。
『ゆきゆきて神軍』のドキュメント(原一男とプロダクションが編著)と
湯浅学『ライク・ア・ローリングカセット』を買う。

妻からは自由が丘も大雨だと。
練馬もだろうか。
こんな日に限って外に干してきた。
急いで帰ってももはや遅い。
開き直って3階の bis! でコーヒーを飲んだ。

DiskUnion で取り寄せのCDを受け取って、
新宿西口のブックオフに寄って帰ってきた。
LIVIN で食材を買って外に出ると雨の降った形跡がない。
降ったとしてもパラパラとか。
家に帰ってきて、洗濯物を見てみるも濡れていない。助かった。

午後はここ数日読んでいる石川桂郎『剃刀日記』の続きを読んで過ごす。
夜は先週のIKEAで買ったソーセージと刻みピクルスでホットドッグにする予定。

最近のみみた
  Date: 2024-04-11 (Thu)

以前にも書いたことだが、Home’s(島忠)でたまたま買った
握りこぶし大のネズミのぬいぐるみがここ1年のお気に入り。
ボール代わりに投げると喜んで走っていく。
ハァハァハァと息を切らしながら咥えて運んできて、僕の前にポトリと落とす。

それだけじゃなく、ある時から、
両方の前脚で挟み込んでポーンと投げ上げることもする。
猫リンピックを目指してるんじゃないかというぐらい、どんどん遠く、高くなってきた。

腹を引き裂いて中の綿を出すのが好き、というのも変わらず。
子猫の頃に布のボールを与えるとその日のうちに、
興奮しながら中の綿を取り出してバラバラにしていた。
何らかの本能に寄るなんだろうけど、他の猫もこういうこと好きなのだろうか?

ぬいぐるみはあくまでネズミで、
同じ大きさの白いウサギも売られてていて、試しに一つ買ったのだが、
そちらはあまり興味なさそう。
全く関心がなく時々見ると床の上に転がっているのも場所が変わっている。
なぜウサギはダメなのか?
こちらも本能に寄るものなのか。
顔に大きな耳が付いているのがよくないのか。
それともネズミとは違って胴体に四つ足がついているのがよくないのか。

そんなみみたも7歳半。今のところ健康、だと思う。
来月には検診に連れて行かなければ。

昼は寝てて、夜も寝てて、今晩はおとなしいと思っていても、さにあらず。
僕が布団で寝ようとすると起き出して和室まで駆けてきて足元にじゃれつく。
なんなら足を噛む。
遊ぼ遊ぼ、あるいは腹減った。
ボールを投げたり、猫じゃらしや包みのリボンで遊んだり、
カリカリの入った皿に誘導したり。
なんで夕方の仕事終えて暇なときじゃないんだろうなあ。
僕が眠くなってくるとシンクロして逆に目が冴えてくるのか。

猫ってイケずな生き物だなあというのはいくつになっても変わらず。

上石神井へ
  Date: 2024-04-10 (Wed)

昨晩は22時には布団に入った。
何かが鳴っているのが聞こえて目が覚めた。電話? ツー、ツーと。
んん? と思うが起き上がらず。
また少ししてツー、ツーと音がして、3回目でさすがに起き上がった。
以前ネットで買った安い bluetooth スピーカーから出ていた。電源を切り忘れていた。
ツー、ツーと鳴った時に iPhone を見てみるも着信があったわけではなく、新着があったわけではなく。
何を拾っているのか? まさか霊界からの通信!?
とりあえず電源を切って寝た。
朝起きて、もう一度電源を入れてみる。一分間に一度ぐらいの割合でツー、ツーと鳴る。
どちらの問題なのか。iPhone なのか、スピーカーなのか。
例えば、bluetooth 接続が不安定でつなぎ直すたびにこの音が出ているとか。

7時前起きでオードリー、虎に翼。
こころ旅の傑作選、テーマは奇跡。やはり1位はあの再開だった。
朝風呂。コーヒー。
1月に店を出すときの搬出・搬入で使うかもと取っていた詰め物の紙類を整理して捨てる。
みみたがバリバリして紙屑だらけになっていた。

この日も休み。何年かぶりにこの週はリフレッシュ休暇とする。
午前中は引き出しの中に突っ込んだままにしていたタワレコやHMVの納品書の整理。
高原英理『怪談生活』の続き。
洗濯物を干して家を出る。
妻も休みで、どこかに昼を食べに行くか、
バスに乗って上石神井駅に行くか、となる。

最寄りのバス停に向かうため歩道橋に上って、何気なく見下ろしたら
砂利を積んだトラックが不意にハンドルを思いっきり切ってガードレールに激突。
フロントガラスが割れて粉々に砕け散る。
反動で真横を走っていたバスに接触。
バスはたまたま停留所が数メートルほどだったので停車。
トラックはそのまま道路の端まで行って停まった。
通りがかった女性がスマホで緊急通報。
運転席の男性は急な脳や心臓の不調だったのか。運転席から出られずにいる。
バスはたまたま同じ成増行きがそのすぐ後に来て、乗客はそちらに乗り換え。
運転手がトラックに近寄る。
事故現場のすぐ近くにトヨタのディーラーがあって、その社員の方たちが様子を見に来た。
運転席で動いているのが垣間見えるが、状況はよくわからず。
バスが来たので乗り込んだ。
反対車線にもガラスの破片が飛び散っている。

石神井公園を過ぎて上石神井の駅前で下りる。
「一圓」の支店があると知っていて、前から行ってみたかった。
13時半近くで満席。
名物のジャンボ餃子とオムレツチャーハン。
妻はラーメンと普通サイズの餃子のセット。
生ビールを2杯ずつ。
吉祥寺の店はラーメンと餃子だけ、2年ほど前に閉店した。
こちらにはチャーハンがあって、なかなかうまい。
ジャンボ餃子は想像をはるかに超える大きさだった。
皮を分厚くする分、お餅のよう。
小籠包を食べているようだった。

ブックオフに寄って文庫とCDを物色。
新宿線を一駅乗って「ちひろ美術館」に行くという話も出たが、今日はまっすぐ帰ることにした。
ちょうど来た成増行きのバスに乗る。
妻も僕も寝て過ごす。
晴れた日で日差しが温かった。

バス停で下りるとパトカーが停まっていて、
トラックはレッカーされていくところだった。
運転手はどうしただろう。

16時前に家に着いて、ライフに買い物。
妻に頼まれて食パンを。
帰ってきてこころ旅傑作選。

昼食べすぎたので夜は何も食べない予定。
缶チューハイを飲んで過ごす。

先週買ったCD #180:2024/04/01-2024/04/07
  Date: 2024-04-09 (Tue)

2024/04/01: www.amazon.co.jp
Razika 「Program 91」 \181

2024/04/04: diskunion.net
Khanate 「Capture & Release」 \680
Khanate 「Things Viral」 \1200

2024/04/05: www.amazon.co.jp
Taylor Swift 「Lover (Deluxe Edition)」 \1642

2024/04/07: www.amazon.co.jp
Think Tank 「THINK TALK Part3」 \2250

2024/04/07: メルカリ
Killer Bong 「TV DINNER SOUNDTRACKS」 \1380

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Khanate 「Things Viral」

Khanate とは、フビライ・ハン(ジンギス・カン)の国、という意味であるという。
何万、何十万もの騎馬隊が縦横無尽に荒野を駆け抜け、民を震え上がらせる。
争いを仕掛け、抗うものは首を撥ね、奪えるだけ奪い、瞬く間に帝国を拡大する。
そんなイメージがある。
時には想像を絶するような拷問がなされ、断末魔の叫び声が地下牢に響く。
その叫び声を音楽という形で再現するバンドなのだと思う。
拷問をする側であり、同時にされる側となる。
ヴォーカルは文字通り絶命の叫びをあげ、
ギター、ベース、ドラムの放つ轟音フレーズも極限まで引き伸ばされる。

ロック史上、考えられる限り最凶の極北のひとつ。
(ブラックメタルにこれ以上のものがあるかどうか、僕にはわからない)
Public Image LTD 「Flowers Of Romance」(1981)が描き出した極北を
儀式として継承し続けるうちに独自の進化を遂げた音、とでも呼ぶべきか。
同じく80年代の Swans の影響も大きいだろう。
「Filth」(1983)「Cop」(1984)期の。

Sunn O)))) のスティーヴン・オマリー、Old のジェイムズ・プロトキンらを中心に結成。
あえてジャンルを分ければ、ドゥーム・メタルということになるか。
「Khanate」(2001)
「Thing Viral」(2003)
「Capture & Release」(2005)
3枚のアルバムを発表して解散。
『熱心に取り組んでいないメンバーがいる』という非難が内部でなされたことがきっかけだった。
(3作目を準備していたときのフリーな演奏を編集した
 「Clean Hands Go Foul」(2009)が後に出ている)
昨年、2023年、再結成後のアルバム「To Be Cruel」が発表された。

地獄というより煉獄。
そこには絶望、しかない。
それを音として定着させるには並々ならない熱量が必要とされるだろう。
単にアンプのボリュームを上げればよいのではない。
ギターの1弦1弦をゆっくり弾けばいいというものではない。
意味のある音としてドローンを持続させるには
演奏能力の高さと強靭な意志と両方が必要とされる。
同じく、安易な気持ちでは聞けない。

Sunn O))) にも同様なところがあるが、
Sunn O))) の方が観念的で、Khanate の方が肉体的であろうか。
後者はベース、ドラムのメンバーがいるからというのもあるが。

Sunn O))) も Khanate も国内盤は
海外では限定発売だったライヴアルバムなどと組み合わせた2枚組であることが多く、
可能であれば国内盤を探すのが望ましい。
Daymare Recordings から紙ジャケで出ている。

身辺雑記:04/01-04/07
  Date: 2024-04-08 (Mon)

04/01(月)

7時前起き。朝から雨。
クッション腹筋、エアロバイク。
「オードリー」と「虎に翼」始まる。
こころ旅は今週もクラシック。

夕方、事業部のキックオフで豊洲。
仕事がないので午前休。
家でゆっくりと最初は思っていたが、自由が丘の店を手伝いに行くことにする。
9時半頃家を出る。
土曜は環八がすごく混んでいたが、嘘のように順調。

店に着いてまずは、画鋲で壁に引っ掛けてつくる小さな棚を5つ。
その後在庫の登録。12時半まで。
月曜の朝はお客さんゼロだった。
豆点で旨辛ちゃんぽんを食べて、駅へ。
大岡山経由で豊洲。
早く着いて海沿いの公園を少し歩いた。
晴れ。桜はまだ咲き始め。

15時より事業部キックオフ。
終わって、社食を貸し切って懇親会。
何人か、以前仕事をしたことのある方と話す。
ハイボールはセルフで。飲みすぎた。
大江戸線で帰ってくるも、爆睡。

帰ってきて風呂に入る。
妻が食べていたカレーヌードルを半分もらう。
酒場放浪記、町中華で飲ろうぜのスペシャル。
酒場放浪記のゲストが GLAY の HISASHI
町中華は高田秋と坂ノ上茜が卒業、新メンバーの発表。
午前0時過ぎに寝る。

この日、入社式というところも多かったか。
WEBサイトでエイプリルフールを行っているのは全く見かけなかった。
google は何か行ったのだろうか。

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04/02(火)

7時前起き。
縄跳び、クッション腹筋、エアロバイク。
オードリー、虎に翼、こころ旅。
朝風呂。
この日はいくつか後輩と自分の下期の面談があるだけ。
午前中、ライフと LIVIN に買い物。
昼はかき揚げとコロッケをご飯に乗せて食べる。
芳賀日出男『秘境旅行』の続きを読む。
昼寝。

こころ旅クラシック。
新日本風土記は「函館の光」
夜は妻の帰りを待って、高菜チャーハン。
この日は休肝日。
23時過ぎに寝る。

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04/03(水)

7時前起き。朝から雨。
オードリー、虎に翼、こころ旅。
エアロバイク、コーヒー。
猫草を入れ替える。洗濯物を干す。

11時に家を出て墓参りへ。
ライフに寄って仏花やワンカップ大関を買う。
大泉学園。
3つあったお墓のひとつが更地になっていた。
この一年で墓仕舞いしたのか。
傘を差した下で線香をつける。

新三郷のイケアへ。
昼は和光IC近くの山田うどん。
2人とも日替わりのカツ丼セットにして妻はラーメン。
僕は温かいたぬきうどんにかき揚げを追加。

外環道の下道で新三郷駅前に着いたのは14時過ぎ。
IKEAの大きな店舗に入る。
店で使う照明を買うなど。
北欧のミートボールやマッシュポテトも買ってしまった。
行きも混んでいたが、帰りも混んでいる。高速に乗る。
17時のこころ旅に間に合うことができた。

IKEA で買った丸椅子を組み立て、風呂に入り、
CDの解説を読むなど。
IKEA のミートボールやフィッシュアンドチップスをつまんで、
ぼっちキャンプを見て寝る。

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04/04(木)

7時前起き。小雨。
オードリー、虎に翼。こころ旅。
エアロバイク。コーヒー。
午前中は下期の面談の準備やフォローの続き。
合間に Home's へ。

12時に家を出る。
IMA フードコートの井の庄で二郎系ラーメン。

芳賀日出男『秘境旅行』の続きを読む。
自由が丘へ。14時前に着いた。
駐車場にIKEAの椅子を取りに行く。
値札づくり、在庫登録、ダイソーへの買い物。
17時過ぎに店を出て先に帰る。
新宿三丁目行きで、新宿駅まで歩いて大江戸線に乗る。

夜は焼うどん。豚バラとねぎで。
缶ビールと缶チューハイを1本。
23時過ぎに寝る。

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04/05(金)

7時前起き。
朝から小雨で肌寒い。
オードリー、虎に翼。こころ旅。
エアロバイク。コーヒー。
この日も午前中は下期の面談の準備やフォロー。
午後は自由が丘の店へ。
乗り換えの練馬駅、定期を買う人たちの列。
『ダリエン地峡決死行』の続きを読む。

14時近くに自由が丘に着く。
「瀬戸」という定食屋に入る。特別定食。
海の幸のフライ4種:エビ、アジ、イカリング、白身魚。

14時半に店。ラベル出力。
17時を過ぎて明日のイベントのため本棚の模様替え。
入力していた在庫データを妻が間違って消してしまい、僕も瞬間的に激怒。
険悪な雰囲気になった。
それでも終わらせて帰る。21時に店を出た。

22時前に着いて酒のツマミになる話。
夜はバスセンターのレトルトのカレー。
おんな酒場放浪記。
新作の後、風呂に入る。
ベストヒットUSAを見て寝るつもりが、放送日が木曜に変わっていた。

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04/06(土)

6時半起き。
朝風呂。オードーリー。
こころ旅クラシックの再放送を見るつもりが、放送がなくなっていた。
しまった。再放送を当てにして木・金は店に出ていた。
朝食代わりにカップヌードル。

伝習座のため、豪徳寺へ。
新宿で小田急線に乗り換える。
駅前の広場に桜が咲いている。

午前中はリハーサル。
弁当を食べながら別院コンテンツの打ち合わせ。
午後はレクチャーを聞く。僕もコメントを。
ふらりと校長が入ってきてびびる。

16時を前に途中退出で自由が丘へ。
千代田さんに若者が多いのは花見か。
17時前に店に着く。リハーサルの途中だった。
僕はこの日、レジ担当。
イベントのテーマだったこともあり、
『芥川龍之介の桃太郎』の絵本が10冊以上売れた。

イベントが恙なく終わり、近くのカスタネッツで簡単な打ち上げ。
老舗。ピザもパスタもうまい。生ビールを飲む。
終電を逃し、ピアニストの後藤さんに家まで送ってもらった。
家に着いたのは午前1時。

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04/07(日)

7時起き。眠い。
縄跳び、クッション腹筋。コーヒー。
イタリアの再放送、Lazy Sunday
ライフに買い物。
昼はレッドシーフードヌードル、チキンラーメンのクリームシチュー味。
新聞のクロスワードパズル。
Lazy Sunday 終わって、高原英理『怪談生活』を読み始める。
どうにも眠くてうたた寝。

風呂を沸かして入る。
笑点新メンバーは蝶花楼桃花ではなく、立川晴の輔だった。
孤独のグルメはシーズン5へ。最後にふらっとクスミ。
あれは再放送に当たってカットされたのではなく、シーズン5からだったのか。
ドライカレーを作る。
ポツンと一軒家。
妻が帰ってきてキラキラアフロを2本見ながら食べる。
中川家のコントを見た後でもう1本見る。
23時半前に寝た。

『芥川龍之介の桃太郎』朗読ライブイベント
  Date: 2024-04-07 (Sun)

昨日の続き。
17時前に自由が丘「創の実」の青熊書店に到着。
この日は16時、早めに閉店して会場の設営とリハーサル。
照明を落とした店内で、『芥川龍之介の桃太郎』の朗読と
そのバックでの琴と電子ピアノの演奏を通してやってみているところだった。
天井から吊り下げられた暗幕にスクリーンを貼って絵本の画像も映し出されている。
僕はこの日、レジ係り。
入場者に渡すプログラムを 2in1 でプリントアウトしたのを裁断するなど、その他あれこれも。

17時半開場。
店の前のわずかばかりのスペースに琴と電子ピアノとスピーカーが配置され、
向かい合うように丸椅子が並ぶ。
この日、25人分の席が満員御礼。
置けるだけ椅子を置いて、ギュウギュウとなった。

18時、影山聖子さんによる『芥川龍之介の桃太郎』の朗読が始まる。
中しまりんさんの琴、後藤魂さんのピアノが、この日のために作曲した音楽を演奏する。
皆、無心になって聞き入る。
その心地よい緊張感がレジの奥に立つ僕にまで伝わってくる。

終わって、絵を描かれた寺門孝之さんと
最初に出版されたときの編集者である福士さんとのトーク。
いろいろ裏話を聴く。
桃太郎のビジュアルが決まらずに3年ぐらい経過したが、
男でも女でもあるように見える桃太郎の姿が突然下りてきてそこからは進んだとか、
鬼が島の鬼の長はモデルがいて実は忌野清志郎だった、などなど。

休憩時間はこの絵本を買いたいというお客さんでレジは大忙し。
寺門さんも快くサインしてくれた。

後半、中しまりんさん、後藤魂さんの2人によるユニット「Yamato Lounge」の演奏。
カバーの「蘇州夜曲」にオリジナルの「永遠なるもの」
アンコールでジャズのアレンジを施した「こきりこぶし」を。
ふたりのCDも売る。その売り上げは全額能登半島の地震に寄付するとのことで
僕も買ったし、お客さんも買ってくれた。

20時終演。
終わった後も絵本を買いたいというお客さんの対応が続く。
余韻に浸っている方も多かった。
この場を成り立たせた縁の余韻というものがあったと思う。
途中の寺門さんのトーク、中しまさんのトークでは
いろいろな縁でこのイベントが偶然的に成り立ったことが語られた。
能登半島の地震があって、北陸出身の中しまさんと影山さんが10年ぶりに再会したこと。
それがたまたま自由が丘だったので、中島さんが友人である妻のいる「青熊書店」に立ち寄ってくれたこと。
この1月に自由が丘「創の実」で3つの店舗がオープンして、隣の店の旦那さんが寺門さんだったこと。
その寺門さんの『芥川龍之介の桃太郎』が20年ぶりに再版されたばかりで、青熊書店の店頭にも置いたこと。
それを影山さんが手に取って朗読してみたいと思ったこと。
そもそも、編集者の福士さんが芥川龍之介の「桃太郎」を絵本にしたいと考え、寺門さんにアプローチしたこと。

片付けが終わったのは21時半。
お手伝いの学生さんも一緒になって近くの老舗「カスタネッツ」にて簡単な打ち上げ。
さらに裏話を聞いて、閉店まで。
終電を逃し、方向が同じということで後藤さんが車でわざわざ光が丘まで送ってくれることになった。
琴、電子ピアノ、スピーカーといった機材は店に置いて鍵をかけ、あとで取りに戻るつもりでいた。
店の入ったビルに着いたところシャッターが下りていて店に入れない。
シャッターが下りるということを3店舗とも知らずにいた。
明日の朝また受け取りに来てもらうことにして、後藤さんの運転でまずは中しまさんを送り、
次に環八をはるばる練馬の先まで。
ありがたいことだった。せっかくジャズのミュージシャンと一緒なのにジャズの話はせず、
荻窪のどこそこがうまいとかそういう話。
家に着いたのは午前1時。
最低限片づけをして、寝たのは1時半。

ここまで完成度の高い演目ができたのに一度で終わるのはもったいない、
また別の広い場所で再演したいという話になった。

- Sun Board -