2024年4月26日金曜日

奥日光戦場ヶ原はキツツキ系の数がぐっと増加した。 The number of woodpeckers in Okunikko Senjogahara has increased significantly.

  2日前、片道3時間、往復6時間運転し6時間滞在した奥日光戦場ヶ原と日光東大植物園。暫くはそのレポートをお届けしたい。

 まず最初はキツツキ系、アカゲラ、アオゲラの数が増えたような気がする件。

 もともとこの戦場ヶ原ではアオゲラよりアカゲラ、オオアカゲラの方が遭遇のチャンスは多かった。それは過去のこのエリアの画像ホルダーをチェックしても明快だ。

 今回は朝5時半に赤沼から入ったが、ずいぶん多くのアカゲラに出逢った。赤沼から湯本へ行く国道120号線沿いで唯一1回だけアオゲラに遭遇、木道上ではアケゲラにしか出遇えていなゲラしか出遇えていない。

 それも画像を見る限りメスの方が多いのは何故だろう?単なる偶然なのだろうか?

この日最初に出逢ったアオゲラ

国道沿いに飛んで標識の向こうの遠い樹に留まった、あくまで証拠画像。

湯川を挟んで木道から対岸のアカゲラ

同じ個体だろうか、15分後のより近くで観たアカゲラ


20分後に遠い木に留まったアカゲラ、しばらくして飛んで木道を横切った。

2024年4月25日木曜日

奥日光戦場ヶ原の湯川で初めてカワセミを見て撮れたのだが・・。 I saw and photographed a kingfisher for the first time at the Yukawa River in Okunikko Senjogahara...but.

  今日早朝2時に三鷹を出て、日帰り特急往復で奥日光戦場ヶ原の野鳥を観察・撮影してきた。

 今年は、春が無くていきなり初夏のような感じの戦場ヶ原。特に今日の朝は寒かったのに突然暖かい風が入り込んで霧が出来た。前日の雨の湿気と共に妙な朝だった。

 そんな中で、すでに夏羽になったノビタキやオオルリの姿も観られていつもの4~5月の佇まいだと思ったのだが、湯川で朝6時頃いきなりカワセミに出逢って驚いた。

 今まで30回以上入った戦場ヶ原の湯川沿いだが、カワセミの姿を観たのは実は今回が初めてだった。

 しかし自宅に戻って画像を確認しつつ拡大して愕然とした。カワセミが写っている川中の倒木に何と釣り糸と仕掛けが引っかかったままであるのが見て取れるではないか!

 これは放っておけない。釣り針や釣り糸は決してカワセミだけの問題ではないはずだ。

スポットライトを浴びて奇麗に目立つカワセミ・・・までは良かったのだが・・。

上部の画像の拡大、カワセミの留まっている倒木をよくご覧いただきたい。


 九州の球磨川でもアユの友釣りの囮鮎に仕掛け針を付けたまま捨てるとんでもない遊漁釣り人が居るという。刺し網漁にかかったアユにこの手が居るという。証拠写真も撮影した。野生の動物にとって人間の作った仕掛けは命取りだ。

 釣りを楽しむ人同士でぜひ湯川の釣り仕掛け残の除去を願いたいところだ。遊漁料金を徴収する権利漁協の責任も少なからずあると思うが如何だろう?

昨日の朝5時半頃の戦場ヶ原

もう30回以上入った戦場ヶ原自然研究路

いつまでも貴重な自然はKEEPしてほしいと思う

2024年4月24日水曜日

穴掘り作業途中のヤマセミ採餌シーン The Crested kingfisher foraging scene between digging a hole.

  昨日のシラスの壁の柔らかさを御覧になったろうか?

 あの柔らかさであれば、2~3日で巣穴は掘れるのではないか?と思われるかもしれないが、実際は飛びながら壁にアタックし、安定した巣穴を掘るのは容易ではないようだ。

 あまりに穴掘りに夢中になり、そーっと近づく四つ足の肉食獣に気が付かないとヤラレテしまう。同時にハヤブサやオオタカの様な猛禽類に襲われることもあるだろう。

 テンやイタチが意外に人吉の崖沿いに生息している。これは2014年の5月、約1か月間ヤマセミの営巣繁殖を車の中から毎朝日の出前から観察していて幾度も巣穴の下を行きかうテンやイタチを目撃・撮影しているので間違いない。

 きわめて清潔を保つ野鳥類がくちばしに泥や砂が付いたまま長い時間放っておくことは無い。水に入り身づくろいを盛んにする。普通の野鳥は浅い水たまりでバシャバシャ水浴びをするが、ヤマセミやカワセミはもちろんいつもの様に水中にダイブを繰り返して一気に身を清める。

 今日の画像は、そうした水浴びを終えて奇麗になった体でダイブして獲った獲物を丸のみするまでの接近画像。川辺川での撮影。もう2年間も観察している個体で地元の観察者の間では「川辺川太郎」と呼ばれている胸のさび色が非常にはっきりとしたオス。

採餌してわざわざ見せびらかすように傍の岩まで来てくれた

一旦、途中の岩に留まって、すぐに更に近づいてきた。


明らかに撮影者を意識している。

撮影者の方を向いて大きな獲物を誇る様なしぐさに見えて仕方がない。

頭から丸呑みして、10分程度居ただろうか。こうして間近で採餌を観察できるのもヤマセミの生息密度が高い人吉市界隈の自然が素晴らしい事と、ブラインドなどを使わず数日通い時間をかけてヤマセミとの距離を縮める方法で接した事が功を奏するのだと思っている。

2024年4月23日火曜日

ヤマセミの巣穴掘りシリーズ 第5弾、古い穴の再利用。 The Crested kingfisher burrow digging series Vol.5 reusing old holes.

  しばらく間が空いたが、ヤマセミの繁殖・巣穴掘りシリーズ第5弾は古い巣穴の再利用のパターン。

 人吉盆地エリアは、鹿児島の桜島の大爆発で南九州が火山灰で埋まった大昔から火山灰大地が発達し、ほぼ市内中心に15mほどの高さの火山灰シラスの壁が点在している。

 これは南へ行けば行くほど高くなっている。鹿児島空港付近では30m以上になるようだ。

 シラスの壁は砂岩の壁よりはるかにもろく、ボールペンやスプーンでほじくればすぐに穴が掘れて行く。

2018年、人吉市でヤマセミが巣穴を掘ったシラスの壁を拾った木の枝で穿ってみた。ヤマセミのくちばしの様に先が尖っていないのに、1分突くだけで深さ5㎝ほどの穴が開いた。先をとがらせれば、ヤマセミと同じ口径の巣穴もどきを開けていくのは、そう難しい事ではないと思う。

シラスの壁は毎年風雨にさらされ30㎝ずつ表面が剥がれ崩壊していく。その証拠現場の画像がコレだ。したがってヤマセミの巣の再利用はせいぜい1~2回程度だという事が判った。

 今日の画像は、昨年使用した巣穴を秋口10月に調整なのか確認なのか、たまった砂や泥をかき出すところを撮影したもの。






ほぼ30分間に3回出入りしてこの日のかき出しは終わった。


2024年4月22日月曜日

上野不忍池でウミネコの繁殖行動に接した。 I got a glimpse of the breeding behavior of black-tailed gulls at Ueno Shinobazu Pond.

  一昨日強風の上野恩賜公園不忍池でウミネコの繁殖行動の一端に接する事が出来た。

 他のウミネコなりユリカモメは低気圧通過後の強風で不忍池の貸しボートも全面休止の中、ほとんどが地べたや裏返しのボートの上で羽を畳んで強風に耐えていたが、あるウミネコのカップルだけは活発に動いていた。

 筆者は昔から撮影していても太古の恐竜の様に「動くものに目が行く」タイプなので、どうしてもこの二羽のウミネコに目が行ってしまった。

 最初二羽がお互い向かい合ってお辞儀をしていた、何度も「よろしくね?」みたいな感じが読み取れるしぐさだった。

 そのうち上を向いて二羽がくちばし同士をぶつける様子が見て取れた。良く判らないが北海道釧路湿原のタンチョウのダンスに近いものだろうか?

 あまり他の野鳥でこの手を観たことが無かったので、しばらく魅入ってしまった。

 男(=オス)と女(=メス)が繁殖行動に勤しみ子孫を残す「生き物として最大の義務」を放棄し始め、それも自由、多様性だ・・などと言う動物学的に言えば信じられない事を始めてしまった人間・人類。

 もう人類このまま行けば、先は滅亡しかないかもしれない・・・と不安に思う中、野生動物本来の正しい本能が羨ましくも思える一瞬だった。

まだ不忍池の北側のこのエリアはブランケで風が弱いものの夏羽になったユリカモメも飛ばずに、こうしてうずくまって時たま吹く強風を避けていた。
観光客からパンくずを貰うユリカモメも強風下

盛んにお辞儀をする二羽のウミネコ

片方が上向いて声を上げると

相方も同じ仕草で合わせて声を上げていた

くちばしをぶつけ合い

お辞儀と上向きを繰り返す

ずーっとやっていた。

2024年4月21日日曜日

団塊世代は南海トラフ地震に対する識者たちの情報発信不充分を憂える。The baby boomer generation is concerned about the lack of information by specialist is not enough of the Nankai Trough earthquake.

  正月の能登地震に始まり、近頃地球の地殻変動が活発の様だ。

 年中毎日何処かで地震が起きている日本列島はもちろん、インドネシアを中心とするエリアでの大きな火山活動・台湾地震、アイスランドでの火山噴火など最近多発している。

 ついには地震など絶対に起きないと煉瓦をただ積み上げただけの家でも安心と言われる米国東部のニュージャージー州震源の地震が起きマンハッタンのビルが揺れて大騒ぎになったのもつい先日の話だ。

ABEMA NEWSより出典

 要は地球規模での地殻変動活性化の時期に入ったと考えて良いのではないだろうか?

 学校時代地理・地学を専攻し、多少なりとも「科学・気象・地球環境」に興味を持っている人であれば、最近のこういった地震関連についてはネット検索などで色々調べている事だろうと思う。

 ネットでもこの手の地震に関して真剣に調査発表している科学者たちもいる。紀伊半島沖に富士山級の大きな岩塊があるなど、今までの気象庁の地震関連部署からは聞いたことも無かった。あとで出てくる日本の過去100年【~2023年)の大きな地震統計図の中にまさにこれを震源とする大地震が2回もあるではないか!

https://www.jamstec.go.jp/j/pr/topics/column-20221013/

https://www.youtube.com/watch?v=ZcYqFBZLSys&t=11s 

 で、正月の能登地震以降、4月8日=日向灘(大隅半島東方沖)4月17日=豊後水道と立て続けに南海トラフ地震予想震源域を震源とするわりに大きな地震が起きた。

メディアが報じる豊後水道の地震の例 毎日新聞出典

 気象庁は相変わらず以後1週間は同程度の余震が起きる可能性があるので・・・と中学校の放送部のコメントのような内容を繰り返すだけ。

気象庁資料 出典

 4月8日日向灘(大隅半島東方沖)のケースでは南海トラフ地震との関連性に関して、震源予想区域からわずかにはずれているだとか、マグニチュード6.8予想に0.2及ばないので問題ないとかで「要注意」のコメントは無い。

 4月17日の豊後水道震源に関しては震源の深さが深いので南海トラフとは関連が無いなどと言っている。

 地震の解説報道で一般国民がパニックに陥らないよう極めて落ち着いたような報道をしているが、果たして真実はどうなのだろう?筆者は大いに疑っている。

理由として・・。

① 南海トラフ震源予想区域図自体が何を根拠に定められ区域が実線ではっきりと示されているが、こういった予想区域を乏しいデータから導き出す際、はたしてグレーゾーンというのは無いのだろうか?

 交通法規にある「この車線エリアは駐車禁止です!違反すると罰則アリマス!」という感じでこのエリアが震源想定限界線です!と言えるのだろうか?言えないだろう?

② ましてや、豊後水道の場合は想定エリアの中であるにもかかわらず、震源の深さが深いので関係ない・・などと言っているが、それって後出しジャンケンと一緒だろうに?事前に「こういう場合は想定エリア内でも別の原因だからあっても関係ないです」などと言う説明が在っただろうか?

 その場の安心より、必ず来ると想定されている大きな災害へ向けての危機喚起の報道のやり方があるように思うがどうだろう?

 ネットでだれでも検証できるこの4月8日と17日の南海トラフエリアでの地震の前後同区域で起きた地震を見るがいい、結構そのエリアで多くに気になる地震が起きているのだ。特に和歌山~紀伊半島エリアでも起きている。

大隅半島東方沖、日向灘いずれも実質上南海トラフ想定エリアだ 日本気象協会図

豊後水道の震源は南海トラフ震源推定エリア 日本気象協会図出典

実は和歌山エリア紀伊水道も南海トラフ震源推定エリア(気象庁図変形)

 4月8日から4月21日(今日!)までに南海トラフ震源想定エリアで起きているこれら3エリアでの地震の相関性に関して、地震関係者や為政者達が何の情報も発しないこと、不気味に感じられるが如何だろう?

「いつ来るか判らない南海トラフ大地震にこれら一連の地震は関連が在ります!ご注意ください!」という方が正しくはないだろうか?

 繰り返すが南海トラフ想定エリア全域でポツポツと地震が起き始めているのだ。過去100年の日本の地震の総合された震源図のこの区域を見ると良い。

4月17日の豊後水道震源地震は今までに無い(このデータは2023年まで)だけに不気味な気もする。 

 逆にこういった前後の関連地震がもし本当に全く関係が無いのであれば、もっと詳しく南海トラフ地震に関する詳しい説明情報発信をすべきではないのか?

 気象庁も国も、関係エリアの地方自治体もメディアを使って、幾度も詳しい解説とそれに対する備えを啓蒙すべきではないだろうか?

 すわ、地震が起きてからでは人心パニックと共に買い出しパニックが起きる。これは必然だ。それを気にする国の立場は良く判る。

 普段、毎日生活している人間だもの、気象庁のオオカミ少年的地震説明報道だけしか聴いていない一般国民は「いつか必ず起きるんだから仕方がない・・。」くらいに思っているに違いない。

 であれば、その備えを起きてから一気にするのではなく、毎日コツコツと必需品を溜め置くことの重要性や方法を繰り返し情報発信すべきではないか?

 毎日コンビニへ行くついでに1日1~2個必ず防災備蓄品を買う(2リットルの水、トイレットペーパー、電池、ロウソク、缶詰、保存食)とか、ホームセンターへ行った際にブルーシートや仮設・緊急時用臨時トイレ、ソーラーバッテリー+蓄電池などをコツコツ1日一品買い入れておくことなどを何故推奨しないのだろう?

 それこそこういう啓蒙に著名タレントを使用しても良いではないか?その著名人がボランディアで出演してくれれば、さらに株も上がろうと思うのだが?

 かってのUSA for AfricaのWE ARE THE WORLD的発想、我が国には無いのだろうか?

2024年4月20日土曜日

団塊世代は宮城県知事の旧 国民体育大会廃止論に同感だ。 As a baby boomer, I agree with the Miyagi Prefectural Governor's idea of abolishing the former National Athletic Meet.

 最近、このYamasemi WEB BLOGを見る読者に対しアクセスする時点でBloggerがこういう警告を出すようになっている。何故か現在は出たり出なかったり、日によって異なる。

 たぶん、閲覧者が腹を立てたり、権利を侵害され損害を被ったりするケースがよほど多発したためにブログシステムを開発運営しているBloggerさんサイドで防衛的措置としての警告を発し始めたのだろうと推察する。運営サイドとしては昨今のSNS含めてセキュリティや品質保持以上当然のことだと筆者は思う。

 しかしBloggerを信頼し、10年以上続けている利用者(=筆者および閲覧者)からすれば「えっ?何で?」という気持ちで一杯だ。「このブログ(=YAMASEMI WEB BLOGのどの部分に具体的にどのような問題があるのか?」全く判らないまま「警告」というきつい言葉で、まるで「あなたは犯罪者!」的な指摘をされて当惑している。

 ご覧になる閲覧者の方々もこういう警告が表示されれば「なに?このブログはそんなにヤバいのか?」と思ってしまわれるかもしれない。この警告ページが出た当初、全国から電話やメールが届いて「ブログが開かず観られなくなった・・。」「この警告ページはどうすればいいの?」と一時は大騒ぎに成ってしまった。

 しかし逆に1日辺りのアクセス数が急に増え、現在は500回~1,000回/1日を頂いている。何がどうなっているのか良く判らないが、システム自体がこの2か月ほどで全面に変更になるようで、ブログの主宰者(=筆者)としては、何らかのシステム変更操作をしなければならない。

 これが上手くできない場合は、Bloggerを使用しての毎日ブログ発信(もう10年以上経って4,000回を超えた)を終了し、他のブログ運営システムで出直さなければならない。

 観て下さっている方々には大変申し訳ないが、この先1~2か月の間に事の成り行きを見守って頂きたいと思う。筆者伏してお願いする次第。

 何とかこのまま5,000回、100万回アクセスを達成したいものと考えている、Bloggerさんにもよろしくお願いする次第。

 で、今日の話・・。

 宮城県知事村井氏の意見をきっかけに「国民スポーツ大会」(旧・国民体育大会)を巡る議論が活発になっている。筆者はどんどんやるべきだと思っている。

https://www.asahi.com/articles/ASS4H42KVS4HUNHB002M.html?iref=pc_photo_gallery_bottom  より出典

 村井知事は「国スポ(=旧・国体)が3巡目(=1945年終戦後復興を目指して全国持ち回り開催三周目の事)を迎えるにあたって『聖域とかタブー』とかいうのを抜きにして、全くの白紙の状態で『廃止』も含めて議論した方がいい」と指摘したという。

 直ちに開催関係者達が自分の職や肩書が無くなる事を含めて猛反対し始めたようだが、筆者的にはいくつかの理由で昔から国体(=国民体育大会)は早く廃止すべきだ・・と述べてきた。

 単に色々なメディア報道を観て筆者がそう思ったのではなく、以下の様にいくつかの自分自身の経験値を理由によりそう判断している。

 まず、筆者自身1971年和歌山国体時のサッカー部門・神奈川県知事杯で日本実業団リーグの強豪東芝との決勝(三ッ沢競技場)において引き分け同時優勝し、神奈川県国体代表権を得た横浜国大サッカー部の出場選手だった事。出場者決定の方法があまりにファジーだという事を知った。

国体予戦・神奈川県知事杯で東芝と同時優勝した横浜国大サッカー部、筆者右端。

 1960年熊本開催の国体時には、地元の熊本県八代市立太田郷小学校6年生在学中で10月の1か月間、連日炎天下開会式のマスゲーム練習に駆り出され、ロクな授業が無かった経験をしている。

 これらに加え、いつ頃からか国体では日本記録など出ない・・という事実を知ってしまったこと。世界を目指すアスリートは国体になど出ないという事。※例えばバルセロナオリンピックで14歳ながら水泳金メダリストの岩崎恭子なども国体には出ていない。

 2005年の静岡国体では広告代理店の立場から運営・演出面で裏方を担当、3年間近く担当し、その大変さ、地元への負担、利権争いの醜さ・・も経験し数々の問題点を知っている。

 トドメは、開催県が総合優勝し天皇杯・皇后杯を獲得することが「お約束」になっていて、その目的を果たすため全国からトップクラスのアスリートを教育関係の「県職員」として開催数年前から集め、県内に住まわせ開催県選手として出場させるなどと言う「詐欺・八百長」まがいの事が当然のように行われている事を知ったからだ。

 名前だけ国体から「国民スポーツ大会」に替えても、運営組織の思想や開催実態・開催県優勝かならず・・・などと言う漫画の様な常識が以前のままなのだから、何も変わっていなかったという事だろうと推察する。

 宮城県知事ご自身は色々な業務の中で「国民スポーツ大会」にそれほど詳しいとは思えない。部下やブレーンにあたる地元のスポーツ関係者達の苦労や改革案をよく理解しているからこその発言と思われる。

 岩手県の達増知事も同様な前向きな意見を出している。今後全国に広がるだろう。

より出典