山竹伸二の心理学サイトトップ

【サイトについて】

このサイトは、著述家・評論家である山竹伸二の著作活動や、精神分析、心理学、哲学に関するコンテンツを提供するサイトです。研究会などで発表した原稿のテクストデータの他に、このサイト独自のコンテンツなどを公開しています。山竹伸二の経歴は「プロフィール」を参照してください。サイトはリンクフリーです。

【新着情報】

●オンライン
「・著者プロフィール」に著者プロフィールを追加しました。(2022/02/26)

●お知らせ

【近況】

広島で講演
 先日(2023.7.7)、広島で共感をテーマに講演を行ってきました。広告会社の集まりであるメイシス全国大会において、記念講演として「共感はなにをもたらすのか?」と題して話をさせていただいたのですが、近年、共感というテーマはビジネスの関係者にも関心が高く、講演後の懇親会でも様々な方々とお話ができました。場所は平和公園の国際会議場で行われましたので、隣にある原爆資料館にも数年ぶりに訪れ、献花もしてきました。広島は私の故郷であり、とても充実した一日となりました。

大学での仕事
 2022年から桜美林大学の非常勤講師をすることになり、「哲学」と「哲学対話」の授業を担当しています。また研究活動としては、同志社大学赤ちゃん学研究センター嘱託研究員となり、同志社大の「赤ちゃん学基礎」というオムニバスの講座も数年前から年に一度、担当しています。

執筆活動
 『心理療法の精神史』(創元社)を書き上げました。心理療法の歴史を書く、という当初の目的を超えて、その根底にある精神の本質に触れる内容になりました。古代から中世、近代にいたる心の治療の歴史について、背景にある社会、哲学・思想を踏まえて論じつくした意欲作です。図版も多く、心理療法の入門書として読むこともできます。

 月刊『宣伝会議 1月号』に共感についての論考を寄稿しています。タイトルは「共感される企業ブランドを生み出すために、組織一人ひとりの「共感力」は高められるか」。

 東京新聞に書評を書きました。山本昌知・想田和弘『人薬』について書いています。https://www.tokyo-np.co.jp/article/195576


2022年は共感論の本を出版しました。書名は『共感の正体 』(河出書房)で、共感の本質を哲学的に考察したものです。近年、共感力の必要性を主張する本が増えている一方で、共感によるデメリット(共感しすぎると疲れる、誤った判断をする、差別を惹き起こすなど)を指摘する反共感論の主張も少なくありません。それに対して、共感の本質を解明することで、共感の有効性、応用可能性を明らかにしようとする試みが本書です。
 また、『本当にわかる哲学』(日本実業出版)の中国訳版が中国で刊行されました。拙著の中国語訳版は『不安時代を生きるための哲学』(朝日新聞出版)に続き2冊目です。
 
[*公開講座・講演のおしらせ]

朝日カルチャーセンター横浜にて「フロイト『精神分析入門』を読む」の講座が2023年7月から始まります。フロイト理論のほぼすべてが網羅された名著であり、いまだ多くの人に読み継がれていますが、内容は後半になるほど難しくなり、また前期の理論と後期の理論の違いを理解していなければ、矛盾を感じたり、難解に思われ、挫折する人も少なくありません。そこで本講座では、この本のエッセンスをできるかぎりわかりやすく、初学者でも読み通せるような解説を行います。月1回、第3土曜の15時30分から、全6回。詳細はhttps://www.asahiculture.jp/course/yokohama/6b7cc4a1-29ac-217e-0d8d-639acdb97db7


〔これまでの活動〕

朝日カルチャーセンター新宿にて、「心理療法のエヴィデンス」というシンポジウムを行いました。西研(哲学者)、小林隆児(精神科医)、山竹伸二(評論家)の3人が1時間ずつ講演し、その後、討論しました。https://www.asahiculture.jp/course/shinjuku/3dc92f5d-d0d8-129a-b582-62c3bc3c84c1

同志社大学の一般教養講座「赤ちゃん学」2019年4月から開講されました。赤ちゃん学研究センターが中心となって企画された一般教養の講座で、複数の講師によるオムニバス講義です。私もゲスト講師として参加し、赤ちゃん、子どもの「良心」の発達について講義しました。

≪2019年の講演≫さぬき生活文化振興財団(6/15)、足利女子高等学校(7/18)で講演しました。さぬき生活文化振興財団では、自己理解のための哲学的思考の話を中心に、哲学的思考を使った議論など、ワークショップも行い、足利女子高等学校では、先生方が対象となりますので、心理療法・カウンセリングの原理の教育現場への応用についてお話ししました。

社会福祉法人「こぶしの会」の主催による新春セミナーにて、基調講演「支援原則と心理療法の最前線」をおこないました(1月26日、宇都宮グランドホテルにて)
講演の様子はこちらで見ることができます。http://www.kobusi.or.jp/kobushi/ 「こぶしの会」さんが講演レジメ、質疑応答も掲載してくださっており、講演内容もテープ起こし中で、近日、掲載予定です。

真言宗智山派の研修センターで講演を行いました。テーマは現代社会の承認不安についてで、僧職の方々との議論は大変刺激的でした。また、真言宗別院真福寺にて、「不安を克服する生き方とは(承認不安と現代人の社会背景)」という講演を行いました。人は「認められたい」という欲望と不安を抱えた存在ですが、近年、この承認への不安が強くなり、苦悩や心の病をもたらしています。その原因を本質的に理解し、解決方法についてお話ししました。https://chisan.or.jp/shinpukuji/center/workshop/forum/


[*執筆活動のお知らせ]

共感の正体』(河出書房)が2022年3月29日発売予定です。第1部で共感の科学的研究を紹介し、第2部で哲学的な洞察によって共感の本質を明らかにし、第3部で心のケアや道徳的行為、共生社会への応用を試みています。

ひとはなぜ「認められたい」のか』(ちくま新書)が2021年1月8日発売予定です。『「認められたい」の正体』(講談社現代新書)の続編ですが、よりわかりやすく、理論的にも深く掘り下げています。

竹田青嗣・西研編著『現象学とは何か』(河出書房)(分担執筆「本質論からみた人間心理 -心理学と現象学」)が2020年12月28日刊行です。長年、研究会で一緒にやってきた人たちとの共同執筆です。

こころの病に挑んだ知の巨人 - 森田正馬・土居健郎・河合隼雄・木村敏・中井久夫』(ちくま新書)も好評発売中です。日本を代表する精神科医、心理臨床家の治療論、人間論を紹介し、その共通性を探っています。朝日新聞読書面の「今週の新書」で紹介され、『サンデー毎日」、『週刊読書人』に書評が掲載されました。

心理療法という謎』(河出ブックス)も好評発売中です。

WEDGEにこの『子育ての哲学』(ちくま新書)に関するインタビュー記事が掲載されました。
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/4258

不安時代を生きる哲学』(朝日新聞出版)発売中。不安をテーマにした哲学の入門的な本です。中国語での翻訳も刊行されています(中信出版集団より『不安時代的生存哲学』というタイトルになっています)。

「認められたい」の正体』(講談社現代新書)が増刷(7刷)。承認不安について現象学的に考察しています。『ブルータス』に萱野稔人さんの書評が、また『そだちの科学17』に小林隆児さんの書評が出ています。

本当にわかる哲学』(日本実業出版)好評発売中。哲学を大きな流れのなかで把握できる入門書です。増刷(第4刷)が出ました。

人間科学におけるエヴィデンスとは何か』が新曜社から出版されました。(竹田青嗣・山竹伸二・西研・鯨岡峻・小林隆児の共著)。私は「質的研究における現象学の可能性」という原稿を書いています。

私が監修した『ヒトのココロがわかるフロイトの話』を日本文芸社から出しています。初心者向きの本で、図や挿絵も豊富。

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≪*近年の活動について≫

2018年度から始めている、全国私立保育連盟の委託研究「自由な主体が育つための保育実践に関する調査研究」において、複数の保育園を視察し、保育に関わるさまざまな方々と出合い、議論をし、大いに刺激を受けました。拙著『子育ての哲学』(ちくま新書)において、「自由の主体」(自分の意志で人生を選択し、自由を感じて生きられる人間)に育てることの重要性を主張しましたが、では、そのためには保育園という現場で何が必要なのか、それを明らかにしたいと思っていましたが、すこしずつ形が見えてきたところです。来年度以降も委託研究を継続することが決定し、また保育実践の書籍を刊行する企画にも加わることになりました。今後は保育士さんたちへのインタビューも行い、さらに研究を深めていきたいと思っています。

科研費の基盤研究二つの人権原理と普遍ルール社会構想―人権概念と共生論の哲学的考察」を、研究代表の金泰明さんとともに行っていますが、こちらも研究成果を論文集にすべく、進めています。テーマは”普遍共生社会”で、多文化共生のみならず、高齢者、障害者も含んだ、広い意味での共生社会を模索し、その原理を考え続けています。

第27回・日本意識障害学会(2018年)にて、意識・意識障害の定義を哲学の立場から講演しました。デカルト以来の哲学において、意識はつねに哲学的思考の出発点になり続けてきました。カント、ヘーゲルはもちろん、私が思考の基盤においているフッサールの現象学まで。その意義について語り、もう一度原点にかえって、「意識」の本質をとらえなおすという試みになりました。

2017年は、武田薬品工業で3回講演し、哲学的思考(本質観取)の実践をグループワークで行いました。「よい仕事とは何か」というテーマで話し合い、武田薬品の方々の本質をとらえる優れた意見に驚きました。他に、スコラコンサルトという企業コンサルタントの会社で、半年間(月1回)、哲学の基礎知識を教える仕事をしました。こちらは少人数のゼミのような形式で、活発な議論が行われました。この2つの仕事をとおして、企業社会においても哲学の思考は有効であり、これからもっと必要になるような気がしました。

同志社大学において公開シンポジウム人間の発達と良心」を、2017年7月28日(16時40分~)におこないました。同志社大学の良心学研究センターと赤ちゃん学研究センター主催で、講師は小原克博(同志社大学教授)、中村信博(同志社女子大学教授)、板倉昭二(京都大学教授)、そして私(山竹伸二)で、コメンテーターに小西行郎(同志社大学教授)。私は「良心の現象学」をテーマにお話ししました。http://ryoshin.doshisha.ac.jp/jp/activity/20170728/
シンポジウムの様子はこちらでご覧いただけます。https://www.youtube.com/watch?v=8RDMEUEvrYs

西南学院講座 in Tokyoこころの治療の本質とは何か」を2016年11月3日に行いました。山竹が「心理療法の本質を考える」という講演を1時間半、精神科医の小林隆児氏が「こころの治療の核心は何か」を1時間半、その後、指定討論者の西研氏(哲学者)、佐藤幹夫氏(フリージャーナリスト)をまじえて2時間近く、討論しました。(13時15分~18時半、東京駅直結のサピアタワー6階・ステーションコンファレンス東京605室、受講料2000円、定員100名)。

新しい保育を創造する研究会」主催の「私たちは、まだ何も見えてはいない」が2016年9月16日に行われました。教育学者の汐見稔幸氏と山竹が基調対談をした後、シンポジウムをおこないました(参加者は私の他に、レッジョ・エミリアの実践者であるジェーン・ウエンズビー氏、ペトラ・スヴェルドゥ氏、妹尾正教氏、久保健太氏)。先進的な保育実践を行っている方々と、『子育ての哲学』で考えたことを議論する機会になり、とても有意義な時間でした。(13時~17時、品川にあるスクエア荏原にて)

2016年から大正大学にて非常勤講師を務めています。おもに哲学、心理学について講義しており、「承認不安の哲学」「本当の自分の現象学」「自己理解のための思考入門」などの講義です。哲学的思考を使ったグループワークも実践しています。

[ラジオ出演のお知らせ]
ラジオNIKKEIの「カイロスの選択」に出演しました。内容は「認められたいの正体」(講談社現代新書)についてのロングインタビュー。「木下ちゃんねるANNEX~カイロスの選択」のhttp://www.stitcher.com/podcast/annex/e/22399579?autoplay=trueより過去の放送を聞くことができます。

●お知らせ

【近況】

 2021年もコロナの影響が続き、講演や研究活動が制限されていましたが、ようやく少しずつできるようになってきました。11月4日には真言宗真福寺別院にて講演「不安を克服する生き方とは」を行う予定。朝日カルチャーセンターでの講座は継続しており、今月から新しい講座「名著から学ぶ心理臨床」(深層心理学から実存主義へ)をはじめています。大正大学ではオンラインと対面授業を同時並行で続けています。研究活動も、10月から保育園訪問(保育士さんへのインタビュー)を再開する予定(コロナ禍のため制限はありますが)。
 執筆活動のほうは、いま「共感」をテーマとして本を執筆しています。河出書房から来年の春までには刊行する予定です。他に「セラピーの歴史」という出版企画があり、こちらは来年中に執筆したいと考えています。

[*公開講座・講演のおしらせ]

朝日カルチャーセンター・横浜の講座、「「名著から学ぶ心理臨床 - 深層心理学から実存主義へ」が2021年10月からはじまりました。月1回、第3土曜の15時30分から、全6回。ユング、アドラー、サリヴァン、ブランケンブルク、ロジャーズ、フランクルなどの名著を詳しく解説していきます。詳細はhttps://www.asahiculture.jp/course/yokohama/665a1875-e383-0686-ed80-60e2c0f98c11

講演のお知らせ

真言宗別院真福寺にて、「不安を克服する生き方とは(承認不安と現代人の社会背景)」という講演を行います。人は「認められたい」という欲望と不安を抱えた存在ですが、近年、この承認への不安が強くなり、苦悩や心の病をもたらしています。その原因を本質的に理解し、解決方法についても一緒に考えていきたいと思います。https://chisan.or.jp/shinpukuji/center/workshop/forum/


〔これまでの活動〕

同志社大学の一般教養講座「赤ちゃん学」2019年4月から開講されました。赤ちゃん学研究センターが中心となって企画された一般教養の講座で、複数の講師によるオムニバス講義です。私もゲスト講師として参加し、赤ちゃん、子どもの「良心」の発達について講義しました。

≪2019年の講演≫さぬき生活文化振興財団(6/15)、足利女子高等学校(7/18)で講演しました。さぬき生活文化振興財団では、自己理解のための哲学的思考の話を中心に、哲学的思考を使った議論など、ワークショップも行い、足利女子高等学校では、先生方が対象となりますので、心理療法・カウンセリングの原理の教育現場への応用についてお話ししました。

社会福祉法人「こぶしの会」の主催による新春セミナーにて、基調講演「支援原則と心理療法の最前線」をおこないました(1月26日、宇都宮グランドホテルにて)
講演の様子はこちらで見ることができます。http://www.kobusi.or.jp/kobushi/ 「こぶしの会」さんが講演レジメ、質疑応答も掲載してくださっており、講演内容もテープ起こし中で、近日、掲載予定です。

真言宗智山派の研修センターで講演を行いました。テーマは現代社会の承認不安についてで、僧職の方々との議論は大変刺激的でした。

[*執筆活動のお知らせ]

新刊ひとはなぜ「認められたい」のか』(ちくま新書)が2021年1月8日発売予定です。『「認められたい」の正体』(講談社現代新書)の続編ですが、よりわかりやすく、理論的にも深く掘り下げています。

竹田青嗣・西研編著『現象学とは何か』(河出書房)(分担執筆「本質論からみた人間心理 -心理学と現象学」)が2020年12月28日刊行です。長年、研究会で一緒にやってきた人たちとの共同執筆です。

こころの病に挑んだ知の巨人 - 森田正馬・土居健郎・河合隼雄・木村敏・中井久夫』(ちくま新書)も好評発売中です。日本を代表する精神科医、心理臨床家の治療論、人間論を紹介し、その共通性を探っています。朝日新聞読書面の「今週の新書」で紹介され、『サンデー毎日」、『週刊読書人』に書評が掲載されました。

心理療法という謎』(河出ブックス)も好評発売中です。

WEDGEにこの『子育ての哲学』(ちくま新書)に関するインタビュー記事が掲載されました。
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/4258

不安時代を生きる哲学』(朝日新聞出版)発売中。不安をテーマにした哲学の入門的な本です。中国語での翻訳も刊行されています(中信出版集団より『不安時代的生存哲学』というタイトルになっています)。

「認められたい」の正体』(講談社現代新書)が増刷(7刷)。承認不安について現象学的に考察しています。『ブルータス』に萱野稔人さんの書評が、また『そだちの科学17』に小林隆児さんの書評が出ています。

本当にわかる哲学』(日本実業出版)好評発売中。哲学を大きな流れのなかで把握できる入門書です。増刷(第4刷)が出ました。

人間科学におけるエヴィデンスとは何か』が新曜社から出版されました。(竹田青嗣・山竹伸二・西研・鯨岡峻・小林隆児の共著)。私は「質的研究における現象学の可能性」という原稿を書いています。

私が監修した『ヒトのココロがわかるフロイトの話』を日本文芸社から出しています。初心者向きの本で、図や挿絵も豊富。

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≪*近年の活動について≫

2018年度から始めている、全国私立保育連盟の委託研究「自由な主体が育つための保育実践に関する調査研究」において、複数の保育園を視察し、保育に関わるさまざまな方々と出合い、議論をし、大いに刺激を受けました。拙著『子育ての哲学』(ちくま新書)において、「自由の主体」(自分の意志で人生を選択し、自由を感じて生きられる人間)に育てることの重要性を主張しましたが、では、そのためには保育園という現場で何が必要なのか、それを明らかにしたいと思っていましたが、すこしずつ形が見えてきたところです。来年度以降も委託研究を継続することが決定し、また保育実践の書籍を刊行する企画にも加わることになりました。今後は保育士さんたちへのインタビューも行い、さらに研究を深めていきたいと思っています。

科研費の基盤研究二つの人権原理と普遍ルール社会構想―人権概念と共生論の哲学的考察」を、研究代表の金泰明さんとともに行っていますが、こちらも研究成果を論文集にすべく、進めています。テーマは”普遍共生社会”で、多文化共生のみならず、高齢者、障害者も含んだ、広い意味での共生社会を模索し、その原理を考え続けています。

第27回・日本意識障害学会(2018年)にて、意識・意識障害の定義を哲学の立場から講演しました。デカルト以来の哲学において、意識はつねに哲学的思考の出発点になり続けてきました。カント、ヘーゲルはもちろん、私が思考の基盤においているフッサールの現象学まで。その意義について語り、もう一度原点にかえって、「意識」の本質をとらえなおすという試みになりました。

2017年は、武田薬品工業で3回講演し、哲学的思考(本質観取)の実践をグループワークで行いました。「よい仕事とは何か」というテーマで話し合い、武田薬品の方々の本質をとらえる優れた意見に驚きました。他に、スコラコンサルトという企業コンサルタントの会社で、半年間(月1回)、哲学の基礎知識を教える仕事をしました。こちらは少人数のゼミのような形式で、活発な議論が行われました。この2つの仕事をとおして、企業社会においても哲学の思考は有効であり、これからもっと必要になるような気がしました。

同志社大学において公開シンポジウム人間の発達と良心」を、2017年7月28日(16時40分~)におこないました。同志社大学の良心学研究センターと赤ちゃん学研究センター主催で、講師は小原克博(同志社大学教授)、中村信博(同志社女子大学教授)、板倉昭二(京都大学教授)、そして私(山竹伸二)で、コメンテーターに小西行郎(同志社大学教授)。私は「良心の現象学」をテーマにお話ししました。http://ryoshin.doshisha.ac.jp/jp/activity/20170728/
シンポジウムの様子はこちらでご覧いただけます。https://www.youtube.com/watch?v=8RDMEUEvrYs

西南学院講座 in Tokyoこころの治療の本質とは何か」を2016年11月3日に行いました。山竹が「心理療法の本質を考える」という講演を1時間半、精神科医の小林隆児氏が「こころの治療の核心は何か」を1時間半、その後、指定討論者の西研氏(哲学者)、佐藤幹夫氏(フリージャーナリスト)をまじえて2時間近く、討論しました。(13時15分~18時半、東京駅直結のサピアタワー6階・ステーションコンファレンス東京605室、受講料2000円、定員100名)。

新しい保育を創造する研究会」主催の「私たちは、まだ何も見えてはいない」が2016年9月16日に行われました。教育学者の汐見稔幸氏と山竹が基調対談をした後、シンポジウムをおこないました(参加者は私の他に、レッジョ・エミリアの実践者であるジェーン・ウエンズビー氏、ペトラ・スヴェルドゥ氏、妹尾正教氏、久保健太氏)。先進的な保育実践を行っている方々と、『子育ての哲学』で考えたことを議論する機会になり、とても有意義な時間でした。(13時~17時、品川にあるスクエア荏原にて)

2016年から大正大学にて非常勤講師を務めています。おもに哲学、心理学について講義しており、「承認不安の哲学」「本当の自分の現象学」「自己理解のための思考入門」などの講義です。哲学的思考を使ったグループワークも実践しています。

[ラジオ出演のお知らせ]
ラジオNIKKEIの「カイロスの選択」に出演しました。内容は「認められたいの正体」(講談社現代新書)についてのロングインタビュー。「木下ちゃんねるANNEX~カイロスの選択」のhttp://www.stitcher.com/podcast/annex/e/22399579?autoplay=trueより過去の放送を聞くことができます。

【最新コンテンツ】

著者プロフィール

2022/02/26

著者プロフィール

2022/02/25