最近 月に一度マッサージを受けるのが楽しみの一つになっています。
立ち仕事とコンピュータの性で、肩こりがひどいのです。
今日はホテルのマッサージさんの話です。
マッサージ師のおばさんが客室で仕事を終え、フロントでお金を精算し帰って間もなくホテルに戻ってきました。
呼んでいないのにおかしいなと思って「忘れ物?」と聞くと、さっきのお客さんの言葉が気になって戻って来たと言うのです。
揉んでいる間気持ち良い気持ち良いと言ってくれたのに部屋を出ようとした時
ちょっと腰が痛くなったような気がする。もし何かあれば明日フロントに言っておくと言われたようなんです。
彼女は真剣な顔で話し始めました。
「マッサージを始めて30年。こんなことを言われたことは初めてなんです。
絶対に無理な揉み方はしていないし、あんなに気持ち良いと言って喜んでくれていたのに、明日何か言ってこられたら連絡してください。絶対に無理な事はしてないです。このままでは気になって気になって・・」
20時から深夜の2時3時まで、家事をしながら一生懸命働く女性達の職場です。
気持ちよかったといっていただけるプライドだけで頑張っている方も多いのです。
お客様が何気無く言った「腰が痛い」と言う言葉に落ち込むのも無理はありません。
「きっと、重い意味で言ったんじゃないと思うよ。あのお客さんはチェックアウトが早いと聞いているので、チェックアウトしたらすぐ連絡してあげるよ。気にしながら明日の夜まで待つのいやでしょう。」と言って携帯の番号を聞いておきました。
そして早朝
お客様はこの件について何も言われずチェックアウトされました。
「よかったね。何も言ってなかったよ。」早速 携帯に電話をしてあげると、ほっとしたように「ありがとう ありがとう」と何度も言って喜んでくれました。
技術一つで彼女達は頑張っているのです。
上手いマッサージ師さんに出会った時は、番号(名前でなく番号の場合が多い)を聞いておき次回指名をしてあげて欲しいのです。
若い子が良いとか、綺麗な子が良いとかそんな次元で呼んでほしくないのです。