各市町村にある仮置き場から搬入される大量の土壌を効率的に分別する必要があることから、作業員の被ばくリスクも最小限に抑えられる自動分別装置を開発した。　放射性物質汚染土壌をホッパーに投入するとベルトコンベヤー上に一なた豆歯磨き粉を定の厚さに敷きならされ、搬送過程で放射能濃度を計測。その結果に基づきベルトの末端で左右に振り分ける。装置は全長約７メートルで、コンベヤーのベルト幅は５８センチメートル。計測には放射線を光に変換するヨウ化ナトリウム（ＮａＩ）シンチレーション検出器を採用した。　また、両社は汚染土壌がフレキシブルコンテナバッグ（フレコン）に入った状態のままベルトコンベヤー上などで両側から空間線量率を測り、なた豆茶と汚染濃度を把握する簡易測定法も共同開発。除去土壌の性状と汚染レベルに合わせて使い分けや併用できるようにする。　２４日から東京・北の丸公園の科学技術館で開かれる環境放射能対策専門展「ラディックス２０１４」で、実証試験の成果と技術概要を展示する。

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