【色別】ルピナスの花言葉!名前の由来や種類・育て方も紹介

小花が下から上へと連なり穂のような形をつくって咲くルピナス。大形のものだと花穂が顔の大きさ以上のものもあり、見た目の迫力がある花です。ルピナスの花について、種まき時期や開花期、品種、育て方などの基本情報から名前の由来や花言葉まで、第一園芸株式会社クリエイティブ・ディレクターの石川恵子さんに伺いました。

ルピナスってどんな花?



ルピナスってどんな花?

ルピナスは、南北アメリカ、地中海沿岸、南アフリカが原産地で、藤やスイートピーなどと同じマメ科の植物です。そして、藤やスイートピーと同じく、甘い香りがします。

世界各地に200以上の種類が分布していて、古くから食料や肥料として使われてきました。草丈が高く、さまざまな色があるため、特に庭植えの花としてよく知られています。

ルピナスは、藤に似た小さな花が下から上に向かって咲きます。草丈は20〜150cmと、品種によって大小があり、大形のものだと花穂が60cm前後もあります。うちわのように広がった葉も特徴の一つです。

ルピナスは切り花でも出回ります。地植えなどの開花期は4月下旬から5月ですが、切り花は2〜5月に店頭に並びます。切り花では主に花穂が小ぶりなタイプの品種が多いです。

色のバリエーションは、紫、青、ピンク、赤、オレンジ、黄色、白、褐色などがあります。

ルピナスの名前の由来



ルピナスの名前の由来

ルピナスの名前は、オオカミという意味のラテン語の「Lupus」に由来するといわれています。はびこるオオカミのように花や葉が茂って広がることや、荒野でも育つたくましさから付いたとされます。

日本名では、藤の花を逆さにしたような姿から、「昇り藤(ノボリフジ)」、うちわのような葉の姿とマメ科であることから、「羽団扇豆(ハウチワマメ)」とも呼ばれます。


ルピナスの花言葉は?



ルピナスの花言葉は?

ルピナスの花言葉は、「想像力」「貪欲」「感謝」です。

昔のヨーロッパでは食用として使われていたことがあり、ルピナスを食べると想像力が高まるといわれていたそうです。そのことから「想像力」という花言葉が付いたのかもしれません。

また、ルピナスはどんな土地でも育つ、生命力の強い花です。そのたくましさから、「貪欲」という花言葉が付いたとされています。


色別のルピナスの花言葉



色別のルピナスの花言葉

ルピナスは色によっても意味が異なります。ここからは色別の花言葉を紹介します。

ピンクのルピナスの花言葉


「思い出」

長く付き合っている恋人や、古い友人、家族などに、思い出という花言葉を込めて、ピンクのルピナスを贈ってみてはいかがでしょうか。きっと思い出話にも花が咲くことでしょう。

白のルピナスの花言葉


「つねに幸福」「思いやり」「母性愛」

食料や肥料として使われていたルピナスは、体や大地に栄養を与えてくれる植物です。それが幸福感や思いやり、母親の愛といったイメージと繋がり、このような花言葉が付いたのかもしれません。

紫のルピナスの花言葉


「寛大な精神」

大らかな心という意味を持つ紫のルピナス。自分を助けてくれた人へのお礼や、いつも自分を支えてくれている家族への贈り物にぴったりです。

黄色のルピナスの花言葉


「冒険心」「挑発」

アクティブで刺激的な意味を持つ黄色のルピナス。見ているだけで活力が湧いてきたり、パワーがもらえたりする黄色のイメージに似合う花言葉です。

青のルピナスの花言葉


「平和」「共感」

気持ちが高ぶって落ち着かないときは、気持ちを落ち着かせるような青のルピナスがおすすめです。相手に寄り添ってくれるような花言葉に元気をもらえることでしょう。

赤のルピナスの花言葉


「勇敢」「情熱」

赤のルピナスは、情熱的で勇ましい、赤のイメージそのままの意味を持ちます。迫力のあるルピナスと赤のパワーで、見ているだけで力がもらえそうです。

主なルピナスの種類


ルピナスにはいろいろな種類があり、特徴もそれぞれです。種類別に見た目や開花期などの特徴を見ていきましょう。

ラッセルルピナス


ラッセルルピナス

開花は5〜6月で、花穂は60〜70cmくらいになります。見た目の迫力がある、ルピナスの中でも大形の品種です。白や青、ピンク、赤、オレンジなどの単色や2色の組み合わせもあり、花色も豊富です。

ピクシー・デライト


ピクシー・デライト

4月ごろに開花し、草丈は40cm程度になります。他の品種に比べ全体的に小ぶりで、切り花として出回ることが多いです。色はピンク、白、紫などがあります。

リリアン


リリアン

草丈は50cm程度の短い花穂が特徴です。他の品種よりも旬の時期が早く、2月ごろから早咲きの苗物として出回ります。


ルピナスの育て方



ルピナスの育て方

ここではラッセルルピナスの育て方を紹介します。ルピナスの育て方は品種によって異なるため、他の品種については購入した際の記載に従ってください。

種まきは、暖地が9〜10月、寒冷地が5〜6月。開花期は、暖地が5〜6月、寒冷地が6〜8月になります。種は、発芽率を上げるため、ひと晩水に漬けてから植えましょう。

ルピナスは根が土の中深くまで伸びるので、成長してからの植え替えはNGです。花壇や鉢に植え替える場合は、発芽後、葉の枚数が4枚以上になったタイミングで行いましょう。

日当たりと水はけの良い場所を好みます。過湿に弱いので、鉢植えの場合は土の表面が乾いたタイミングで、鉢の底から水が流れることを確認できるまでしっかりと水やりを行いましょう。肥料は4月ごろに粒状のものか、液肥を施します。

花が咲き、ある程度咲き終わったら、花茎の付け根から切り戻すと、再び脇芽が出て、2番花が咲くことがあります。ただ、2番花は必ず咲くわけではなく、2回目の花は1回目の花より小ぶりになります。


「贈り物」としてだけでなく「育てる」「見に行く」のもおすすめ



「贈り物」としてだけでなく「育てる」「見に行く」のもおすすめ

ルピナスは色によって花言葉が異なるので、恋人のほか、友人や家族、お世話になった人にメッセージを込めて花束を贈ることができます。とても見映えのする花なので、庭やベランダにスペースがあれば育ててみたり、デートなどで名所を訪れてみたりしても楽しめますよ。


取材・文/坂田圭永
画像提供/第一園芸株式会社


【監修】
第一園芸株式会社 クリエイティブ・ディレクター 石川恵子さん
「プラスONEの感動」をモットーに、花と緑でお客さまに感動を届けている第一園芸。花束やアレンジメントなどの花の販売に加え、ウエディングパーティやイベント会場での装花事業、オフィスや商業施設などの空間デザイン、環境緑化事業と、花と緑に関する多くの事業を展開する。特別な数で贈るローズブーケが好評のオンラインショップや、バラにまつわる話も出てくる暮らしの楽しみ方を提案するサイト『花毎(はなごと)』も公開中。
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