スリーストーンリング(鍛造)
私がまだルースしか扱っていない頃から スリーストーンリングはシンプルビューティの極みというか
とても好きなリングでしたが なぜか市場で見かけず不思議に思っていました
製品を作るようになってその理由が分かりました
繊細なスリーストーンだからこそ綺麗のですが それは腕の立つ職人さんの鍛造でしか実現しないからでした
鍛造の工程は;
そして鍛造のスリーストーンリングは横からの姿が垢抜けというか洗練されたというかとても美しいです
スリーストーンリングは海外では評判が高いので 海外のサイトではよく見かけます
が鋳造対応なので;
どれも地金が目立ち光の侵入の邪魔をされ スッキリした4本爪2段腰になっていません
なっているものでも鋳造対応のものは ぼってりしたフォルムです
今は納得しておりますが 最初スリーストーンリングの加工代を伺ったとき その高さに驚かされました
でもデザインがシンプルなので誤魔化しようがなく とても難しいので作り切れる職人さんが殆ど
いらっしゃらないことが分かり 納得をした次第です
センターダイアが大きくなくても可愛いく綺麗です キュート・ビューティ‼
或いはピンクダイアを使ったスリーストーンも素敵です
お値段的にはセンターダイアが0.3ctでサイドストーンが0.15ct ×2pcsで税込50万円位
センターダイアが0.5ctでサイドストーンが0.25ct×2pcsで税込80万円位
センターダイアが0.7ctでサイドストーンが0.3ct ×2pcsで税込120万円位
です(グレードとかで多少変動します)
海外のサイトで重ね付けはスリーストーンリングとエタニティリングの組み合わせが非常に多いです
先日記事にさせて頂いたお客様も スリーストーンリングとハーフエタニティリングです
スリーストーンリングを鍛造で とても美しいです‼
最強・究極の4本爪2段腰エタニティリング‼
サイズ対応は1個0.1ct 以上になりますが この4本爪2段腰フルエタニティリングは”最強・究極”だと思います
私の仕事は資格のあるダイアを揃えるだけ 実現は職人さんの腕にかかっています
一本一本爪を立てて行きます;
これは4本爪2段腰ハーフエタニティです
フルエタニティでしたら↓
鋳造だとこの形で出てくるのですが 鍛造では地金の線で一本一本爪を立てて行きます
本当に気の長い根気のいる仕事です
鍛造ならばこそ ここまでの繊細な爪を立てることが出来ます
リングの高さ・ダイア間のすき間を一定にしたいので お客様の指のサイズに応じて留める
メレダイアのサイズを変えています
最近は1個0.2ct のフルエタニティや
同じ1個 0.2ctでなんと石座のない4本爪も
作らせて頂きました
又0.3ct を5つ並べたファイブストーンも4本爪2段腰です
4本爪2段腰フルエタニティ・リングのお値段は税込115万円~となっております
単独で着けても重ねづけでも It’s Dazzling‼ 存在感抜群です
もしご予算が許されるのであれば ぜひおススメしたいエタニティリングです
ご興味のある方は BCJ00274@nifty.com までメールを頂けると嬉しいです
4月18日(木) 今日のそらいろと”加工のお話”
皆さん おはようございます!
今朝は薄曇りに加えて黄砂が多く 気持ちの良い空ではありません
朝でも寒さを感じない季節になりました お昼は23度まで上がり雲は取れて行くようです
加工のお話:
私はつい最近知ったのですが 皆さんは「Rendering(レンダリング)」という言葉をご存じですか
例えばこの画像↓
このフルエタニティリングは実物ではなく レンダリングされた画像らしいのです
CADとレンダリングソフトでこのような完成予想画像が出来るそうです
今日ブログのテーマ編集で4本爪の2段腰のフルエタニティリングを記事にするつもりで
記事に間違いのないように 色々なサイトをチェックしサンプルを出して
CADを利用して加工をお願いしている加工やさんに疑問点を伺いました
最近画像が綺麗過ぎるものがあり気になっていたのですが 加工やさんに「何か画像が綺麗過ぎるのですが
それは別として鋳造(キャスト)でここまで出来ているのですね? まあこれも4本爪ではなく割爪ですが……」
と伺いました
加工やさんが 「これ実物の画像ではなくレンダリングされてるのですよ 鋳造でこんな綺麗に
仕上げできるわけもないです」と言われ レンダリングという言葉を知りました
ですからこの画像は言わば ”幻想の完成予想画像”なので この画像で受注しようとするのは
どうなんでしょうか??
実物の撮影でいつも困っている私にとっては とても複雑な思いに陥ります
我グループの4本爪の2段腰のフルエタニティリングの枠の画像も見て頂きました
加工やさんは「あ~鍛造は地金が固く強くなっているので 大丈夫ですがこれを鋳造では無理です」
と仰って下さいました ほっ
市場に出ているジュエリーの95%以上鋳造で作られていると思います
そして現在その中の90%はCADを利用して作られていると思いますが この鋳造をする加工やさんにとって
鍛造は別物(別格)という感じで話されます
ついでに鋳造のお話ですが 新しく型を起こし鋳造する工程は;
CADデータ→(ハード)ワックス→鋳造→(シルバー)原型→ゴム型→(インジェクション)ワックス→鋳造
ゴム型を作れば以後はゴム型→ワックス→鋳造という工程で作っていけます
最近は工程を飛ばして;
CADデータ→ワックス→鋳造
と原型・ゴム型を飛ばしの工程で作られたりするそうです
(鋳造し易いワックスを使うのでしょうが)
原型・ゴム型を作る(作れる)ことが鋳造製法の肝なのにそこを飛ばしてしまう作り方です
あくまで予想ですが ゴム型を取れない複雑なデザインとか
例えば;
このようなデザインをコストを抑えて作るためにこの製法を使っているのでしょう
私はこのデザインを見たら「鋳造では無理なので鍛造ですが 加工代が幾ら掛かるんやろう??」
と思ってしまうのですが
何かにつけて 今の世正しい判断をするには 小さくても違和感や疑問点をクリアした方が良い
かもしれないですね
レンダリングかぁ~
レンダリング→ワックス→鋳造ってか
ふぅ~~
皆さん 黄砂とレンダリングに気を付けましょう!
良い一日を!