久しぶりにblogを書きます。
ずっと書けずにいましたが、気にかけて下さっている方もいるので、きちんとここに書きたいと思います。
あの日から2か月半が経ちました。
去年は今まで生きてきた中で一番辛い一年でした。
旦那の実家の愛犬はんぞうの旅立ちから始まり、私のおじいちゃん、そして私の実家の愛犬ラブとの別れ…
そして、まさか一年が終わる最後の日に、こんなお別れをするなんて思ってもいませんでした。
去年の大晦日、12月31日に愛猫『坂本』が天国に旅立ちました。
坂本のことはずっと『さーも』と呼んでいたので、ここからはさーもと書きます。
12月31日はさーもの15歳の誕生日でした。
さーもは公園に捨てられていたので、正確な誕生日はわかりませんが、出会った日を誕生日に決めたんです。
13年前の12月31日に出会ってからずっと一緒に過ごしてきました。
出会ったその日から懐っこかったさーも。
とにかく甘えん坊でした。
毎日一緒にベットに入り、私の腕枕で眠り…
私の足の上で寝るのが大好きで…
旦那に抱っこされるのが大好きで…
ハブラシで遊ぶのが大好きでした。
日向ぼっこが大好きで…
ダンボールに入るのが大好きで…
お風呂も爪切りも嫌がらない良い子で…
そんなさーもが大好きでした。
2年前に体調を崩してしまってから、さーもはずっと原因のわからない病気と闘ってきました。
貧血になったり、胸水がたまったり、全身麻酔をしてCT検査をしたり…
肺の切除の手術だって乗り越えました。
さーもが旅立ってしまう前の2週間は入院していたんです。
実は入院した12月14日に、『いつ亡くなってしまってもおかしくない状態です。このまま病院で亡くなってしまうかもしれません。』と言われてしまったんです。
その時は『ちょっと便秘でちょっと食欲がない』くらいだったので、言われたことが理解できなくて信じられませんでした。
入院させるかどうかすごく悩みました。
病院で亡くなってしまうのは嫌だったから。
でもできることは全部してあげたかったし、何より一日でも長く生きて欲しかったので入院させることに決めたんです。
病院まで車で片道1時間半かかる距離でしたが、毎日欠かさずに会いに行きました。
できる限りの処置をしてもらって、2週間で輸血を3回もしました。
数値は良くなっているのに日に日に目に見えて弱っていくさーも。
だんだんと自分でご飯も食べられなくなり、水も飲むことができなくなり、歩くこともできなくなり…
そんなさーもを見るのは本当に辛かったです。
それでもさーもは頑張って生きようとしていました。
おデブちゃんで6kgあった体重は2kgを切るほどにガリガリに痩せてしまっていたけれど…
私たちのところに帰ろうと頑張ってくれました。
『発作を起こした』と夜中に病院から電話がかかってきたことが2回あり、その時は気が気じゃありませんでした。
さーもが入院していた2週間は、不安であまり眠ることができませんでした。
29日に退院させ…
その日がさーもと一緒に眠った最期の夜になりました。
私の腕をギューッと力強く両手で握って寝ていたさーも。
これ以上はないというくらいにひっついて眠りました。
本当に幸せな夜でした。
次の日の夜はもう呼吸がおかしくて…
完全に瞳孔が開いてしまって、もうダメなんだなと覚悟を決めて旦那と二人で見守りました。
何回も何回も『大好き』と『ありがとう』を伝えました。
見守っていたら、さーもが急に顔を上げて、口を開けて何か言いたそうにこっちを見たんです!それも2回も!!!
その直後にギューッと体を丸めて動かなくなってしまいました。
『さーも!』と名前を呼んで泣いて泣いて泣きました。
いつかこんな日がくるとわかってはいたけど、実際にきてしまうと耐えられなくて。
もっとさーもと一緒にいたかった。
猫は自分が死ぬ日を選ぶと言います。
さーもは誕生日、私と出会ったこの日を旅立ちの日に選んだんだと思います。
しかも、この日、この時間じゃないと二人で見送ってあげられなかったんです。
さーもはきっと全部わかっていたんでしょうね。
昔の私は独り暮らしで心細くて…
嬉しいことも悲しいことも全部さーもに聞いてもらっていました。
死にたいと思うくらい辛いこともあったけど、さーもがいつもそばにいてくれた。
さーものおかげで乗り越えられた。
さーもがいてくれたから今の私がいます。
今でもさーものことを思い出しては泣いてしまうし、このblogだって泣きながら書いています。
毎日私たち夫婦はさーものことばかり話しているし、『さーもおはよう』『さーもおやすみ』『さーもいってきます』『さーもただいま』とあの頃と変わらずに話しかけています。
『ミャミャッ』とあの可愛い声で鳴いてどこかから出てきてくれるような気がして。
唯一良かったと思えるのは、私たちが見守る中、苦しむことなく旅立てたこと。
さーもが私たちに最期に伝えようとしたこと。
もう意識もなくてそんな力なんて残ってなかったはずなのに、力を振り絞って顔を上げてまで伝えようとしてくれたこと。
『今までありがとう。もういくね』
きっとそう言いたかったんだと思います。
本当のところはさーもにしかわかりませんが、私たちにはそう言ってくれたように思えるんです。
さーもの存在が大きすぎたから、私たち夫婦の心にはポッカリと大きな穴が開いてしまって、簡単にはうまりそうにありません。
でもそれでいいんだと思います。
それだけさーものことが大好きで大切な存在だったんです。
いつかまたさーもと会えると信じています。
きっと虹の橋で待っていてくれるはずだから。
私たちはきっとまたいつか猫を飼うでしょう。
さーもが猫との暮らしがどれだけ楽しいかを教えてくれたから。
さーも、いつも一緒にいてくれてありがとう。
私と出会ってくれてありがとう。
闘病生活は辛かったね。よく頑張ったね。
ゆっくり休んでね。
ずっとずっと大好きやけね。
たくさんの幸せをありがとう。