3月14日(木) Billboard Live大阪に Dan Penn&Spooner Oldhamを見に行ってきた。

この二人で来るのは 1999年Tom's Cabinの招聘で来たとき以来、

実に20年ぶりだ。

20年って一言で言うけど、これはすごい時間だ。

あの時の二人で 全く同じように ライブをやる。。。。

しかも 彼らの存在感は 当時以上に増している。。。(と私は思っている)

まさに奇跡 としか言いようがない。

そんなわけで、東京だけでなく 大阪も早くから チケットはSold out。

私も 初めて二人を見てから 南部マッスルショールズへの思いは高まるばかりで

その思いが20年間 凝縮されて 期待で爆発せんばかりの思いで その日を迎えた。

 

いつもの友人たちと ご飯食べて

早めに 会場に着いたら すでに今まで見たことのないようなすごい人!

なんでも1stセット後から サイン会があったようで 

そこから出てきた人と、2ndを見る人たちの熱気でごった返している。

あちこちに知ってる顔 顔・・・ 開口一番「泣いたでっ!!」と話しかけてくる人もいて

私の頭 すでに テンションMAX!

 

あっという間に入場の時間が来て 右端寄りながら一番前のテーブルを確保。

ステージ上には椅子と Danのアコースティックギターと SpoonerのWuritzerが

ポツン ポツン と置かれてるだけ。

なんて シンプル。。。。

物販には SpoonerさんのTシャツなんかが売ってて ちょっとびっくりする。

けっこうなお値段だったけど サイズによってはすぐに売り切れた模様。

会場によっては 靴下 なんかあったようだけど

Spoonerさん 鈴木茂みたいに そういうの好きなのか。。。

 

会場は立ち見も含めて ぎっしり満員になった。

サザンソウル系のライブではいつもいてるMCのおじさんに呼ばれて

定刻より 少し遅れて お二人 ゆっくりゆっくり ご登場。

Danの頭は少し白くなったけど 二人のたたずまいは20年前と全く同じ

ほんとに20年だなんて嘘みたいだ。

 

そして 始まったI'm your Puppet。

4曲目くらいまでは ほんとにタイムマシンで20年前からやって来たんじゃないか

と思うような展開だったけど

でも Cry Like a Babyは BoxTopsの次の曲作りに困って

レストランで発したDanの言葉から出来た曲・・・みたいな話や

客席にいる奥様を紹介したりして(私たちの すぐ隣のお席でした♪)

会場全体がとても暖かい雰囲気になってきて 私も どんどん前のめりに・・・・。

Dan 先生 なんかいろいろおもしろい話をしてるみたいなんだけど

必死で耳を傾けても 半分も聞き取れない。

だれか 話の内容を書き起こしてくれる人いないかなあ。。。。。

そんな感じで 二人で 思い出話をモグモグやるような感じで

曲を紹介し 歌い始める。

そして 一曲終わるごとに 客席からは 熱い大きな拍手!!

Danは まあ声量は音域によっては少しきつい部分もあるかもしれないけど

でも あのソウルフルな歌声に ソウルフルなGroove感は 昔のまんま。

アップテンポの曲は あの最低限の楽器伴奏だけでも実にかっこいいし

スロウなものでは 思わず涙が出ちゃうくらい じ~~~~ん と来る。

しかも この人たちにしか出せない 間 というか独特のゆるさが

なんとも言えず心地よい。

Darkend of the Streetや Ol’Folksなどでは すすり泣いている人

きっと客席にたくさんいたに違いない。

 

Spoonerさんも2曲歌った。

彼が曲作りにかかわったもので どちらもカントリー調のものだ。

Danより ふにゃふにゃした歌い方だけど でも

あんな感じで歌いながら作曲してたのかもしれないなあ

とか 想像力をふくらませつつ聴くと またいろんな思いがこみ上げてくる。

しかし 彼のエレピ伴奏のシンプルなこと!

それでいて この音がなかったら あかん みたいなツボはしっかりおさえてるし

それに Danとのハーモニーがまた美しい。

何も考えなくても 二人ふつうに歌うだけで さら~~~~っと

ハーモニーが出来ちゃうんだろうなあ。。。。

とにかく 目の前で Spoonerさんの歌声を聴けたのも うれしかった。

 

ライブも佳境に入り Danが最初にヒットさせた曲 という Is a Bluebird Blue。

大好きな曲だし、歌われるとは思ってなかったので すごくうれしかった。

しかも この曲がConway Twittyによってヒットしたときの 話もいろいろしてくれた。

とにかく 頭爆発しそうなくらい 有頂天になってた らしい。

そりゃ 10代で そんなことあったら 誰でも有頂天になるだろうし

そんなことが 時々あったのが 当時のアメリカ だったのかもしれない

その話を本人の口から聞く 幸せ。。。。。

 

さらに I Do が始まった時は ほんとにうれしくて叫んでしまった。

Irma Thomasもカバーしてる とってもSweetな曲。

Danは わかりやすいメロディに キャッチーな言葉を繰り返す

歌いやすい曲を作る天才だと思う。

こんな感じの 聴いててメロメロになるような甘いラブソングがけっこうある。

そんな見かけによらず(?)ロマンチックなDan Pennさんが 好き♪。

 

で そこから続く Rainbow Roadで また泣いてしまう。

Arthur Alexanderのことを思ってDonnie Frittsと作った名曲。

(そのDonnie Frittsも来月来るんだもんね~。なんか すごすぎ。。。)

 

この曲が終わったところで ほんとはステージを降りるはずだけど

われわれは めんどくさがりなので このままアンコールやります

みたいなこと言って Nobody's Foolから Rain in Memphis。

これも すごく美しい曲で Danの甘い歌声にうっとり。

 

そして 割れんばかりの拍手の中 客席からの握手にも応じつつ

ゆっくりゆっくりステージを去って行かれました 

が・・・・

それでも なかなか 客席の熱い拍手は鳴り止むことがなく・・・

ず~~っとず~~っと 拍手続けてたら

なんと!戻ってこられました!!

そして 二人で なにやら相談して始まったのが Long Ago。

私は Ben and Spenceのバージョンを前日何度も聴いていたので

まさか これがアンコールだなんて うれしすぎ。。。。

ちょっと いい加減な所もあったけど(?)

でも一曲でもたくさん彼らの曲が聴きたかったので ほんとにうれしかった。

そして また客席と握手やらハグやら 割れんばかりの拍手に送られて

ステージを去って行かれたのでした。

 

終演は 思いのほか遅く もう11時前。

サイン会の列は あっという間に長くなってて 終電が心配だけど がんばって並ぶ。

ビルボードライブの物販を購入しないと サインの権利はない

みたいなことも言われてたけど とりあえず持参した 物販と同じアルバムに

してもらう人も多数。

私もそんな感じで Dan Pennさんの Nobody's foolのアナログにもサインをいただき

なんとか 目標達成!!

 

Spoonerさんにサインいただくとき

「10年ぶりですね~」なんてことを言ったら

すごく変な顔をされました。

1999年は20年前だった ということに気がついたのは

家に帰ってからのことだったのでした(大呆け@@)。

それくらい 彼ら二人とその音楽は 時の流れをものともせず

確固として私たちの中 アメリカ音楽界の中に存在し続け

その音をそのまんま 日本に持って来てくれていました。

これから 10年たっても 20年たっても それは変わらないと思います。

私は 生きてるかどうか わからないけどね。。。。

 

 

2nd set

1.  I'm your puppet

2.  Sweet Inspiration

3.  Cry Like a baby

4.  Do right man Do right woman 

5.  Lonely Women make good lovers(Vo. Spooner)

6.  You left the water running 「Otisはとにかく素晴らしかった」

7.  Darkend of the Street   最高に 沁みる~~~~。

8.  Nobody's Fool

9.  I'm Living Good (コーラスがすばらしい♪)

10. Ol' Folks  (しみじみ じわじわ。。。)

11. These bars have made a prisoner out of me( Vo.Spooner)

12. Is a Bluebird Blue?

13. Nine Pound Steel

14. I Do

15.Rainbow Road

ec

 Raining in Memphis

EC2

 Long Ago

 

 

 

 

 

 

25日(木) Willie Hightower&Steve Cropper with Hi Rhythmを

Billboard Live大阪に見に行ってきました。

 

Willie Hightowerは 主に60年代~70年代はじめに活躍した

サザンソウルシンガー。

私が知ったのは FAMEスタジオで録音されたJoe Southの「Walk a mile in my shoe」がきっかけ。

そんな彼が約50年ぶりに新作を出した ということで

再びサザンソウルファンの間で脚光を浴び(?) 今回の来日に繋がったようだ。

方や Steve Cropperは言わずと知れた Booker T&the MG'sのギタリスト。

そんな二人を支えるのは Hi Rhythmの伝説のスタジオミュージシャンである

キーボードとベースのHodges兄弟、それにドラムのSteve Potts。

このメンバーは Carla Thomasの時と同じで 

タイトでゆるぎないバッキングの素晴らしさは今も記憶に新しい。

こんな豪華なライブを見逃す手はない

と 友人にお願いして 今回もかぶりつきのお席を確保させていただく。

ほんとに いつもありがとう!

 

開場前から BBL前にはソウルミュージックファンがいっぱいで 熱気むんむん。

知り合い 友達にもたくさん遭遇。

 

定刻になると MCのおじさんが出てきて 盛り上げるのも

Carla Thomasのときと同じ、いかにも ソウルショウらしい♪

(このおじさん こういうライブではいつも出てくるような。。。)

 

 

さて リズムセクションが聞いたことのあるリフをやり始める。

そう、Green Onions で まずは Steve Cropper様の登場だ。

77歳になったばかりの彼 やはり だいぶお年の感じはするけど

最近見た彼のイメージとは 全く同じ。

座席が彼の真ん前 だからか やたらでかい音で

Green Onionsの慣れ親しんだ(はずの)ギターが聞こえる。

ちょとお疲れのようだけど、でもたしかにあの音だ。

とにかく この曲が彼自身のギターで今 聴けるだけで 涙もの。

その後も Cropperさんコーナーは続く。

Stax時代の なんかおもしろそうな話をしてるようなんだけど

英語がもごもごしててWilson Picket とか Midnightとか以外は

何言ってるか よくわからない。

でも In the Midnight hour が始まると 

おおおおお~~~~!!って感じで やっぱしテンション上がる。

そしてまた もごもごしゃべり始める。

今度は Eddie Floydの名前が。。。

ううう、何しゃべってるんだ~~~?? ちゃんとしゃべってくれ~~。

Knock on Woodの話???

と思ったら 次もWilson Picketの 「99 & a Half」のあのかっこいいリフが始まった。

これは Eddie Floydとの共作なんだね。。。(と後で知る)

そして 次はOtisの登場で これもめっちゃ興味深い話してそうだけどよくわからず

でも「Dock of the Bay」が始まった時は 会場大喜び!

歌はだいぶヘロヘロ だけど ギターはしっかりあの歌のバックで聞こえる

あの 音だった。。。。

最後の口笛の部分は自分でやっても今いちなので 会場に吹かせる

という なかなかな無茶ぶりで、でも 吹ける人はみんな楽しそうに吹いてました♪

 

さて いよいよWillie Hightowerの登場です。

真っ赤なジャケットにキンキラチョーカーのWillie さん 

いかにもサザンソウルシンガーという感じで

Nobody but youを歌いながら出てくると会場一気に沸き立ちます。

いかにも Sam Cookeフォロワーな感じな 明るいノリのこの曲 最高だ!

 

69年に出たアルバム If I had a Hammerからの曲が多かったように思います。

Sam Cookeを意識してか 発音もサザンソウルの人にしてはわかりやすい 

一方で そこにサザンソウルの泥臭い熱さも加わる その混ざり具合がたまらん。

バラードっぽい曲で 一言一言 かみしめるように歌うところは

とっても説得力溢れていて どんどん惹きこまれてしまう。

特に中盤 Time has brought about a changeになると

声も どんどん出てきて その丁寧で心のこもった歌声に

思わず泣きそうになる。

これぞ サザンソウルの真骨頂!!

バックでは ホーンの音も良い感じに炸裂。

Charles Hodgesさんのオルガンの音も 適所でうなりを上げる。

Cropperさんは けっこう楽譜をずっと見てはったけど

でも 所々で良い感じのオブリを入れてきはる。

でも なんと言っても やっぱしほんまにすごいのは Willie さんの歌!

78歳だなんて とても信じられないくらい ステージを右へ左へ動き回り

会場を説得するかのように じっくりがんがん歌う。

しかも 笑顔を常に絶やさないところが さらに好感度アップさせる。

後半になるにつれて 声もどんどん出てきていたように思う。

 

大好きなWalk a mile in my shoeも歌ってくれて 最高!

最後の If I had a Hammerは コールアンドレスポンス風に

会場にも歌わせ盛り上げようとするけど 残念ながら歌詞を知らない人が多い。

それでも うまいこと 自分で歌詞を先導して 何度も繰り返していくうちに

それなりに良い感じになってきて う~~ん、さすがこういう乗せ方は

最高にうまいなあ と感じ入った。

 

そして アンコールは ほぼお約束(?)の Soul Man。

会場大喜び!総立ち 踊りまくり。

Cropperさんのあの音も聞こえてくる。 ちょと間違ってたのはご愛敬 かな。

きっと 日本に着いたばかりでお疲れだったんだろうね。

しかし、あああ、なんでこういう音楽はこんなに燃えるのだろう。。。。

ソウルミュージックが大好きで良かった~~ って心底思った瞬間。

 

そんなわけで約80分 最高のソウルショーは終わった。

できれば 新作がとてもよかったので こちらからも1曲くらいやってほしかった。

 

すぐに サインの長い列が 出来ている。

アナログ盤を持って来てる人もたくさんいるけど

なんでも新作CD買ってないとサインはダメ だとか めんどくさい話が聞こえてくる。

でも Willieさんは ファンの名前も一人一人丁寧に入れて

心を込めて書いて下さってる。

が、さすがに 人数が多すぎて最後はかなりお疲れの様子。

78歳になって 見知らぬ国の人の名前を一人ずつ入れてサインしていくのは

きっとかなりしんどいだろうなあ と 今の私ならよくわかる。

自分の終電の時間もかなり切迫してたので

友達と もう名前入れてもらうのはやめよう とWillieさんのサインだけいただいて

地下鉄の駅に ここ最近では 最速(?)で 疾走!!

なんとか終電に間に合いました。

 

ああ、 こういうサザンソウル なんとか 後世にまで このまま受け継がれますように。

最高に幸せな 夜でした。

 

2nd セット

1. Green Onions

2. In the Midnight Hour

3. 99 And a Half (just Won't Do)

4. Dock of the Bay

 

5. Nobody but you

6. Ooh Baby How I love you

It's too late を この辺でやったはずなのだけれど 忘れた。。。。

7. It's a Miracle

8. Somebody have Mercy

9. Time has brought about a change

10.I love you (Yes,I do)

11. You Use Me  これも歌 最高!

12. Walk a Mile in my Shoe

13.If I had a Hammer

ec

Soul Man

 

 

 

 

毎日暑くて暑くて 全くPCの前に座る気しない今年の夏。

もう涼しくなるかなるか と思いながら いつの間にか夏も終わり。。。。。

なんとか 記憶の記録に 遅ればせながらではありますが

8月2日の Carla Thomas@Billboard Live大阪 のことを。。

 

Carla ThomasはMemphisの名物DJなどで名を馳せたFunkyおやじ Rufus Thomasの娘。

初期 Staxレーベルで Willam Bellなどと共に B-A-B-Yなど

今も記憶に残るヒット曲を出した 伝説の(?)歌姫だ。

そんな彼女が 来日するという。。。

しかも Memphis屈指のセッションミュージシャンや

Gregg Allman Bandでギタリストとして活躍した Scott Sharrardなどと一緒に。。。。

こ これは。。。。きっと なにかおもしろいライブになるに違いない。。。

 

さっそく 友人に予約を入れてもらって ワクワクしながらその日を待つ。

と言っても Carla Thomasその人は 最近一体どんな活動をしてるのか

まったくよくわからない。

古い曲も Staxのベスト盤に入ってる程度しか知らない。。。

でも いちおう予習に と最近のライブ動画などを見てみるけど

むむむ なんか すっかり おばあちゃんだなあ。。。大丈夫かぁ~~~?

Billboardの宣伝写真とぜんぜんちがうやん(当たり前だけど)。

その筋の情報に詳しい人から ちょっと不安になるような話が聞こえてきたりもする。

でも バックは HiのHodges 兄弟に 最近のMG'sのドラマーで

他にも いろんなセッションにひっぱりだこの Steve Potts

それに 若いScottに 女性コーラス ホーンセクションまでいてる

こんな豪華 かつすごい人たちのプライドにもかけても しょぼいライブになるはずはない!

ぜったい素晴らしいMemphis Soulショウになるに決まってる

と 私は ものすごく期待をふくらませていったのです。

 

で 私の期待は見事的中!!

フジロック 東京二日間を経て 日本公演最終日の大阪

サザンソウル Memphis魂大好きな 私を大満足させる すばらしいライブでした。

 

お席は 友人のおかげで しっかり Scott Sharrardの真ん前に座ることできた。

サザンソウルショーらしく しっかりMCのおじさんがいたりする。

そして バンドのインストルメンタルジャムから始まる。

これが さすがに めっちゃかっこよくて これだけで来て良かった と思う。

Charles HodgesのB3がうなり Scottのギターも思った通りだ。

そして まずはCarlaの妹 Vaneese Thomasが出てきて 数曲歌う。

Carlaより10歳年下の彼女は 今もバリバリ現役らしく 

歌声もパーフォーマンスも堂々としていて ぐいぐい 見る者を惹きつける。

ソウル好きが集まってる と思われる客席も大喜びで 彼女はますますご機嫌になる。

ノリノリのソウルっぽい曲もあれば かなり強烈なブルースも歌う。

途中 父Rufusの話や 昔のMemphisの話も出てきたりして

実際にその世界にいた人の口から出てくる話には 歴史を感じてクラクラしてしまいそう。

当時のMemphisを歌ったと思われる Saturday Night on the Riverという曲では

Saturday Night in Osaka に置き換えて 客席とCall and Responseで

これ以上ない と思うくらい大いに盛り上がり

客席の熱が絶好調に達したところで Carlaの登場だ。

 

黒とシルバーの これまたいかにもサザンソウルショウなラメラメきんきら衣装に身を包んだCarla。

体型は すっかり南部のおばちゃんだけど おおお、思ってたより 若々しいやん♪

めっちゃ ノリノリで ヒット曲Lovey Doveyを歌い始めて

客席ますます 大盛り上がり。

すごいなあ~! やっぱ これだよ~~。これが聴きたかった!!

リズムセクションも本物!勝手に腰が動く あのGrooveだ。

Carlaの歌声は 若い頃のように 可憐で伸びやかではないものの

ちゃんと声もしっかり出てるし 足腰の動きもびっくりするほど軽やかだ。

そんな彼女の歌をサポートする Scott Sharrardのギターが素晴らしい。

私の座席が真ん前だったせいか それがかなりでかい音でがっつり聞こえる。

ソロだけでなく リズムを刻むカッティングも かゆいところに手が届くような 歌伴も完璧!!

彼 若いながらも いろんなセッションを経て 完璧なバッキングの技を身につけてるようだ。

Greggが最後まで信頼していたのが とてもよくわかる。

バンドの中で ただ一人 父Rufus ThomasのいたStaxを知らない世代

などとステージでも言われてた彼(ほんとはホーンの人も若い)

そのギターでの活躍ぶりにもかかわらず 終始動きは控えめ 

イケメンなのに表情も抑えめな所は やはり一番若いからか

でもそこが 逆にとても好感が持てます。

彼は もうすぐ新しいソロアルバムもリリースする予定。

これから ますます幅広い活躍が期待されます。

 

CarlaもVaneese同様 父Rufusの思い出話をいろいろする。

彼女たちにとって どれだけ大きな存在だったのかよくわかる。

でも父は ミュージシャンというよりは パーフォーマー DJ。

音楽的には 相当な音楽マニアだった という母の影響の方が大きいらしい。

そんな 母からSam Cookeとかもいろいろ聴かせてもらった

と言って 歌い始めた Little Red Rooster.

こんなブルースも バリバリ力強く歌えるのは さすが南部のシンガーだなあ。

No Time to loose では この曲を書いた Deanie Parkerの話も。

彼女 Staxについての本や ドキュメンタリーにけっこう登場する

ソングライターだけでなくStaxでは広報担当として 重要な人だった。

そんな彼女のことをCarlaはリスペクトを込めて話していて

これまた歴史を感じ 鳥肌。。。。 う~~~、I love Stax!!

Carlaの大ヒット曲 B-A-B-Yを会場みんなで大合唱したところで

またまた Vaneeseの登場。

 

終盤は 姉妹二人で またまた父Rufusの話で盛り上って

彼の代表曲 Walking the dog。

もう まるで 当時のMemphisのライブハウスにでもいるみたいに

会場も総立ち 踊りまくりで大興奮!

最後はRufus風にコミカルに二人仲良く楽しそうにステップ踏みながら

スキャットを繰り広げ あああ、ほんまにすばらしい~~~~。  

バンドのメンバーたちも ほんとに大満足な感じで 客席が求める握手に応じながら

ステージを降りて行った。

みんなの暖かい笑顔が印象的だった。

素晴らしい Memphis Soul Show ありがとう!!!

 

 

set list

01.intro

02.Instrumental Jam
03.Mystified
04.Corner Of Heartache And Pain
05.Saturday Night On The River
06.Lovey Dovey
07.No Time to Lose(作者 ディーニーパーカーの話)
08.I like what you're doing (to me)
09.banter
10.The Little Red Rooster
11.B-A-B-Y
12.Wrong Turn
13.Walking the Dog

 

頭の中 Memphis Soulだらけになって

そういえば Hodges兄弟が出てた 映画「Take me to the River」

あれ すっごく良かったなあ・・・・・・

また ものすごく見たくなってきた・・・・・。