どう勉強するのか(総論)

すごいお題目ですが、一部の優秀な親御さん(お子さん?)を除けば、本当に難しいんですよね。

受験が終わって冷静になったときしか分からないんじゃないかな、一部の優秀な方を除いては。

自分が渦中にある時って、目の前の膨大なテキストに取り組むことに必死になって、その余裕は正直ありませんでした。

一人目が終わった後には少し気付いていたんだけど、二人目が始まった途端になぜか忘れていた?

 

最終的には、第1志望の問題で合格点を取るために何をするべきかが問題なのに、マンスリーでこのくらいの偏差値を取らないと行けない、このクラスより上でないと可能性が低いとかばかり考えちゃう。

もちろんそれに越したことはないんだけど、本質的には第1志望の学校の問題で合格点を取ることのみ大事なんですよね。それに偏差値やクラスがついてくれば万々歳。

 

自分自身、うん十年前の大学入試の時も、第1志望校の偏差値よりもこんなに高いから大丈夫、80%以下なんて取ったことない、学校別でも1桁だから大丈夫と思い、過去問の解析や対策なんてさほど気にしていなかった。受ける予定もない学校の難しい問題を解いて悦に入っていたきがします。結果、第1志望をおとし、第2志望に入学しました。まあ幸い自分の人生に大きな影響はなかったみたいですが。

 

よく言われることですが、確かに最終段階(合格)から遡って、第1志望で合格点を取る→第1志望の過去問で合格点を取る→どの分野でどういう形式の問題が出るのか理解している→そのために必要な分野の理解は大丈夫か→そこまで到達するための演習はいつ頃どこまで必要か等々、逆順で考える必要があるという事です。

 

個人指導ならまだしも、一般的な大手塾は最大公約数的な対応にならざるを得ません。必ずしも自分の志望校が冠クラスであるとも言えません。結局、親(もしくは家庭教師など?)が過去問を解いて分析し、受かるためにはなにが必要で、この子には何が足りないのかを理解する必要があるのだと思います。

 

そのことに気付くのが遅く、相当苦労しましたが、6年の秋以降、それに気づき注力したことが、今回の(我が家としては)良い結果につながったのだろうと思いました。

 

もし、次の子がいればそうできるのかと聞かれると、正直自信はありません。そのくらい中学受験って必死になればなるほど親も子も混乱させますね。

 

 

 

我が家にて志望校を決める際に注意したことです。

職業柄、たくさんの学生さんと個人的に話す機会が多いので、職権を濫用して(?)いろいろな高校のことを聞くことが出来ましたのでそれはとても助かりました。

第1志望は兄が通っているのでいろいろと情報があり、また兄から否定的な情報も皆無であったため迷いはありませんでした。

進学実績や教育方針、校風はもちろん大事ですが、その学校の考え方、6年生過ごす上でどんな感じになるのかがある程度読み取れたのは携帯電話の扱いでした。

携帯電話に関する決まり、結構厳しいですね。

うちも憧れを抱いた某超有名校の学生さんに聞いた話ですが、親と帰宅時間の報告をする必要があり、最寄り駅のホームでメールを打っているところを先生にみつかったそうです。その結果、教員室に本人呼び出しの上、父母も後日呼び出しだったそうです。わりと言いたいことの言えるタイプの女性でしたので、そんなの酷いのではと主張したそうですが、ダメだったそうです。

親との連絡さえホームで携帯を使うのは禁止というのは、いくらなんでもこの時代に馬鹿らしい気がします。そんな馬鹿らしい校則があっても魅力のある学校ではありますが、ちょっとマイナス点はつけたくなりますね。

一方で、我が子ふたりの通う事になった学校は授業中に「はーい、携帯を出してこれを調べてみてー」だそうです。休み時間にも携帯やゲームOKっていうのはちょっと不安は感じるものの、今のご時世、この方がまともに思えてしまいます。

学校で調べ物にも使うんだから、通信料を増やしてーというのは明確に拒否していますが(笑)

6年生になってからのこの1年、いろいろとWeb上の情報を得る際に見知らぬ方々にお世話になりました。

一番良く見させていただいたのは、サピの模試の集計をしていただいた方ですね。コベツバさんの過去問解析もとても役立ちましたが。

形のあるお礼が出来ませんが、ブログ上で紹介していただいているものをいろいろと購入させていただき、その代わりになればと思います。

eduの掲示板での心ない攻撃によって、個人的な情報の発信を制限されてしまったことが大変残念でした。

中学受験は親の受験とも言いますが、頼りになるお父様を持ったお子さんは幸せですね。

うちの子の父親があの方であったら、こんなに苦労させなかったのにと思います(笑)

 

去年の今頃は、5日渋渋の結果を待って胃痛に耐えながら仕事をしていた頃です。

せっかく受験が終わってお出かけしたいところですが、こんな状況ですので家でゲームをしていて遊んでくれませんので、第1志望に関しての振り返りをしてみようと思います。

過去問の結果をさらさせて頂きます。

渋渋はやや傾向が特殊だと思っており、かつサピでの対策がほとんどないと感じていましたので、夏休み明け早々から開始しており、かつこなさなければいけない校数も多かったため、年内早期に大事な3年間は終了しており、当然点数もろくにとれていませんが、今見返すとあまりにも酷く、よくもまあ第1志望を変えずに耐えられたなと思います。

 

テスト日

年度

総合(合格者最低点からの偏位)

国語(合格者平均からの偏位)

算数

社会

理科

9/9

2021(1)

-15

-20

-2

3

-3

9/20

2020(1)

-24

-20

-6

-1

-4

9/23

2019(1)

-25

-2

-13

0

-17

10/6

2021(2)

-52

-17

-32

-9

-2

10/11

2020(2)

-35

-28

-21

0

0

10/25

2019(2)

-5

-13

-2

-4

3

11/6

2018(1)

-27

-1

-20

-3

-5

11/19

2018(2)

-16

-8

-17

2

-7

12/19

2017(1)

-8

-2

-8

-2

-2

12/25

2017(2)

 

5

-24

 

-4

1/6

2016(1)

 

-8

 

 

0

1/19

2016(2)

 

6

 

 

10

1/24

2015(1)

 

-10

 

 

 

1/28

2014(1)

 

13

 

 

 

罫線も入っておらず、見にくくてすみません。

最初の5,6回は苦手教科・苦手分野の抽出が目的でした。
 
結果、国語はそもそも歯が立たない(だってS50程度ですもん)、強力なてこ入れが必要だと思い、親も一緒に解いて、先日もお話しした対策を地道に講じていく方針とした理由です。国語は毎年傾向も変わらず、古い年度まで練習しておりますが、後半はだいぶ取れる様になってきたと総括します。
 
算数はサピ内での成績もそれなりに取れており(S58-68と幅はありますが)、渋渋での重要分野(立体切断、場合の数、図形の移動、速さ)を特訓すればどうにかなるかなと、こんな点数ですが判断していました。場合の数以外は特訓にてかなり出来る様になったと思います。場合の数はセンスが必要ですね、最後までイマイチでした。逆に立体には私なんかよりずっとセンスがありました。渋渋は珍しく食塩水の問題が小問集合にて出されますので、これも絶対に落とさない様に特訓しました。立体は渋渋の過去10年以上の過去問、渋幕の問題を中心に演習しました。似た傾向の学校の問題にも手をつけたかったのですが、結局その余裕はありませんでした。問題傾向や似た傾向の問題の選定にはコベツバさんのHPを参考にしました。詳しくて助かりました。
 
社会は、これもS50〜55程度と苦手でしたが、渋渋の問題には意外と相性が良かった様で、思ったよりは足を引っ張られることはありませんでした。過去問を眺めてみると、意外と知識問題がほとんどなんだなと思いましたので、地道に知識の総完成を進める事のみしていきました。
 
理科は、たいして勉強しないのにもかかわらず、なぜか一番得意としており、模試でもS65以上を取ることが少なくありませんでしたが、渋渋の問題は特殊すぎて合格者平均程度しか取れませんでしたので、理科の対策は正直とれませんでした。日常生活における科学的な事象をよく理解すると言っても、あまりにも範囲が広すぎて難しいですよね?これはあまり力を入れすぎるよりも他の3教科に時間配分した方が良いだろうと判断し、理科は塾の宿題以外ほとんどやりませんでした。最後の最後に渋幕・栄光・武蔵などの問題を解いておいた方が良かったかなと気付きましたが時すでに遅しでした。
 
ちなみに次のグラフは全教科を解いた年度分の合格者最低点との点数差をグラフにしたものです。
 
直線はトレンドですが、これが合格者最低点を届くまで伸びるかどうかが微妙な感じ(いや、難しそうな感じ)ですね。-52をとった回は怒られた直後にやる気なさそうに解いたときでしたので、こちらを外すと、
 
 
うーん、それでもやっぱり難しそう。
第1回だけ抽出しても、
 
たいして変わらないですね。
個々のデータからサブ解析すると、
以下は国語の推移グラフですが、
 
 
これがやはりどうにか合格できた一番の理由かなと思いました。
ピンクのトレンドがすごいですね(笑)
国語は才能で、対策が難しく、労多くして功少なしと思い込んでいましたが、
ちょっとした方法論に注意するだけでだいぶ変わるものだと学びました。
以上、つまらないデータ、稚拙な解析でで申し訳ありませんが、どなたかの参考に少しでもなればうれしいです。

進学先が決定して丸1日が経ちましたが、娘は封印されていたゲームとアニメ、本に没頭しています。

親の方もやっと気持ちが落ち着きました。今朝までは心が不安定なのか、何度も当の本人以外の家族全員が時折思い出した様に眼を潤ませていましたが。

日中は朝から待望の学校に登校し、それだけでは話したりないのか女の子が5,6人集まって女子トークを繰り広げておりました。

4日の日に登校している子は基本的に受験に成功した子達なのか、みな明るい顔をしていますね。

受験で失った分の友達との付き合いを存分に取り戻して欲しい所ですが、昨今の事情はそれを許しませんね。

残念ながら。

 

先程ふと思い立って、お世話になった四谷の過去問データベースを見ましたら、不合格であった第一回の模範解答が出ていましたので、問題用紙に○をつけてきていた国語の選択肢だけ確認してみました。

なんと、大問1の選択肢はほぼ全滅!

明らかに過去最低の出来です。記述や漢字は分かりませんが、40点いったかどうか?

これじゃ他の教科が出来ていたとしても、受かるわけがない。

よくこれでさらに可能性の低かった第2回に合格できたものです!

一見クールでテンパらない娘だと思っていましたが、意外とそうでもなかったのかな?

そう考えると、やはり熱望校は例え2回目3回目が無理めでも受けておくべきかもしれませんね。

1日受からなければ他が受かるはずがないと思い込んでいましたが、間違いでした。

本来2日は抑えの学校を受験させるつもりが、1月後半になってあのとき受けておけば良かったと後悔する方が良くないと思いましたので無理なチャレンジをさせましたが、そのギャンブルが今回はたまたま成功でした。

ただ、こんなギャンブルはそうそう勝てるものでも無いと思いますので、6年後にはもっと余裕をもって受けられる様にして貰いたいものです。まあ無理でしょうが、、、

 

そうそう、元旦のおみくじは娘は「半吉」でした。

「半吉」なんてはじめてみましたが、今回の受験の4勝4敗はそういうことだったかと笑っていました。

第1志望が4勝の方に入っていたのが本当に幸いでした。

 

3年前の今日は、上の子が第1〜3志望まで落ち続け、絶望の中夜遅くに夫婦で近所の神社にお参りしていたのを思い出しました。結果5日に第2志望に奇跡のリベンジを頂いたわけですが。あの何日かの気持ちを思い出すと涙がでそうです。同じような状況の受験生・家族もたくさんいると思いますが、諦めずに頑張って欲しいです。