文春オンライン

240分にわたってインタビューに応じた森元首相 🄫時事通信社

 4月26日に「文藝春秋 電子版」が配信した「森喜朗元首相『裏金問題』真相を語る」が波紋を広げている。240分にわたってノンフィクション作家・森功氏のインタビューに応じた森元首相は、これまで口を閉ざしていた自民党の政治資金パーティを巡る裏金問題について初めて言及した。 【写真】この記事の写真を見る(3枚)  4月上旬に岸田文雄首相から電話で聴取をされた際のやり取りについても詳細に明かしたが、その内容は、岸田首相のこれまでの説明と大きく異なっており、今後の国会で議論となる可能性が高い。 「岸田首相は国会などで、裏金作りへの関与について、森元首相に直接尋ねたと説明してきましたが、森元首相はインタビューで、キックバックへの関与などについて、岸田首相から具体的な質問はなかったと語っています。5月10日には政治改革を議論する特別委員会が参院で開催される予定です。今後の国会で、岸田首相は森元首相の証言について追及されると見られます」(政治部記者)

「森先生に頼むしかない」

 今回のインタビューで初めて明かした秘話は、岸田首相からの事情聴取だけではない。そのひとつが、裏金問題を巡って安倍派(清和政策研究会)幹部の五人衆が、森元首相を介して座長である塩谷立元文科相が引責辞職することで、派閥としての責任を取るかたちにしようとしていたという一件だ。(以下略)