京都府綱引連盟 公式ブログ

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2024全日本綱引選手権大会のBS放映は、

3月18日(月)の深夜24:20から

1時間あります!

 今年は、平日深夜にNHK・BS放映されますが、

放送内容は、従来の準決勝・決勝以外の試合も放送される

ようですので、1時間番組になっています。

 予約録画して、トップチームの試合ぶりをゆっくりお楽

しみ下さい。

 

2024全日本綱引選手権大会 大会レポート

参加チームにみるコロナ明けの新展開!!

 全日本綱引選手権大会は、あの世界的なコロナ感染症の

爆発的な感染状況が続き、2020年3月の全日本大会が直前

で中止となってから3年間開催中止となっていました。

 そして昨年2023年3月に再開できた大会では、やはり

綱引活動も停滞していた影響から、試合内容は、「現状

維持」レベルと感じました。そして上位入賞チームは、

男女とも近畿勢が独占する形となりました。

 ところが、今年の2024全日本綱引選手権大会では、少し

今までと違う状況になっていました。

 

全国的に、綱引戦術での共有化が進み、

トップチームもレベルアップが図られて

いる試合内容が見られました!

 前回報告した通り、コロナ感染拡大の時期には、綱引

大会が中止となる状況ですが、国内の地域ブロック内外

で、綱引チームの相互交流が図られてきました。当然

ながら、目標を失った選手がチームを離れたり、チーム

が存続できずに、活動停止となったチームもあります。

そして全日本大会で勝つための「新生チーム」の結成が

進みました。今大会のパンフレットのチーム紹介でも報告

されていますが、同一府県内だけでなく近隣ブロックから

も有望な選手を集めて、より質の高い練習で強いチームを

作りあげる綱引仲間がいます。

 この動きは、コロナ以前からありましたが、コロナ感染

の時期に加速したようです。ですから、単純に「新しい

チーム」が出場したと思うのは、勘違いかも知れません。

もちろん、本当に綱引新人選手が練習を重ねて、念願の

全日本大会に出場してきたチームもおられます。恐らく

彼らも、多くの先輩チームに指導を請い、相互交流を

図ってきたと思います。

 その結果、独特の綱引スタイルや戦法で挑む綱引チーム

は、ほとんど見られなくなりました。かつて、金沢レス

キュー隊のスタートからの速攻型や、進友会の低い持久

型など特徴のあるチームが姿を消してしまいました。

 現在では、スタート前から、少し低い姿勢で張りを保ち、

「プル」でも、すでに同じ綱引姿勢で、相手の状況を観察

したり、小さなステップで引き続けるスタイルが主流とな

りました。この動きは、新チームでもトップチームでも、

ほとんど一緒と思われます。

 そのため、この後の試合展開をどう裁くかが勝敗の分か

れ目となります。相当な練習や体力づくりをこなしてきた

選手でも、相手のプレッシャーを受けながら、長時間低い

姿勢を保つことは難しいようです。最も多いコーションが

「シッティング」(尻もち・座り込み状態)ですが、国内

のトップチームでも競技レーン上ではシッティングなしの

試合は少ないと思います。さらに、座り込み状態を続ける

「シッティング」を重ねたと判断され「2コーション」

となります。

 今大会では、シッティングからの復帰動作が見られない

「ローイング」(舟こぎ動作)も厳しくコーション対象と

なっているようです。そのため、相当引き込んで、4mの

ホワイトライン近くでも、「3コーション負け」判定する

ケースが見られました。従来の座り込みからの復帰動作で

「動いている」状況でも、コーションをとられるようです。

 

優勝チームが示す、より進んだ戦術とは!

 

女子優勝連覇の「マドラーズ大阪」は、最も強く引き続

けられる姿勢を保持して、相手の状況を観察しながら、決

して無理せず、引き続けるスキのない戦術を持っています。

もちろん「シッティング」も少ない安定感があります。

常に優勝するために、決勝戦までの試合展開が描かれて

いるようです。

 女子チームは、長時間の試合では持続力不足で、多く

の「シッティング」場面が見られます。そしてコーション

を重ねて「3コーション負け」となりやすいようです。

試合を想定した練習以上に、長時間重いものを引き続け

られるように、基礎的な引き方の練習が重要です。練習で

自信がつけば、相手の状況を冷静に観察して、無理なく

対応できる戦術も身につくはずです。「シッティング」の

姿勢からも、チーム全員で再び引くための動作を合わせ、

しっかり足元を固めて復帰します。

 男子初優勝の「綱鬼志」(コクシ)は、前回も紹介した

全国レベルの有望選手で結成した福井県の「新生チーム」

です。大会出場チームの中でも注目すべきチームでした。

準々決勝で、「京都消防ろぶすたぁ」を破ったところで、

京都府関係者としても、さらに関心が高まりました。

「綱鬼志」チームは、予選リーグ・決勝トーナメント戦の

試合をする中で、より進んだ戦術を身につけていると実感

させるチームです。まず極端な低い姿勢でなく、常に相手

の動きに応じて、パワーホールド(防御姿勢)と細かく

攻める動きを切り替えています。

特に「チームワーク」での動きに、進化を感じます。長時

間の試合展開では、「シッティング」状態になりますが、

8人で復帰することを意識しています。他のチームでは、

トッププラーなどが先に立ち上がる場面が多く見られて、

それに合わせて後ろの選手が復帰動作しています。しかし

後ろの選手が座り込み状態を続けることも多いのです。

「綱鬼志」は、その復帰動作に「チームワーク」が見られ、

ミドル・バックのポジションの複数の選手がまず立ち上が

り、前の選手達が引きながら復帰できる状況を作っていま

す。その結果、高い姿勢で先に引き戻すことができるため、

相手チームは復帰動作後も再び低い姿勢を取らざるを得な

い状況になっています。

 「シッティング」は、一人でも複数人でも、ひとつの

コーションと見なされます。つまりチーム全員で座り込ん

でも一つのコーションであり、「ローイング」せずに、

チーム全員で復帰動作すれば、追加のコーションをもらう

事はありませんし、相手より早く綱引姿勢に復帰すれば、

次の引き戻しがより確実に可能になります。

準優勝となった「BIWAKO同志会」も連覇を目指すトップ

チームですが、1本目は勝利したものの、試合展開の中で、

徐々に相手の戦術に飲まれてしまったように見えました。

シッティングの復帰動作からの最後の攻めが得意な「BIWA

KO同志会」が、復帰動作場面で敗れたことは意義深いと思

います。

綱引競技の奥深さを追究して体現できた「綱鬼志」チーム

に、感激しています。優勝おめでとうございます。

 今後の綱引競技の展開に、ひとつの解を示したといえる、

「チームワーク」による「シッティング」からの試合復帰

動作で、コーションを増やさず再び試合展開できる場面が

見られると期待されます。

 

 

上位入賞チームの勢力図にも変化が!

 今大会のパンフレットの表紙には、前年大会の優勝・

準優勝チームの姿が大きく掲載されています。いずれも

近畿勢です。

 しかし試合結果を見ると、男子では北信越ブロック・

福井県の「綱鬼志」が優勝し、準優勝は、近畿ブロック

・滋賀県から連覇を目指した「BIWAKO同志会」でした。

 そして3位には、昨年に続き近畿ブロック・兵庫県の

「神戸消防」が連続入賞し、新たに東北ブロックの活躍

を示す宮城県の「チーム南三陸」が入賞を果たしました。

 女子では、「マドラーズ大阪」が2019年大会以来の

3連覇を果たしました。準優勝には、2018年優勝した

北信越ブロック・福井県の「ファンキーガールズ」

久しぶりに強い姿を見せてくれました。そして特筆すべ

きは3位に北信越ブロックから2チームが入賞を果たし

たことです。「LR石川」は、昨年に引き続き3位と

なりました。また福井県の合同チームとして「ふくい

のいぢ」も3位となる活躍を示しました。

 全国的には、近畿勢、北陸勢、東北勢の活躍が目立ち

ました。今後も近隣ブロックでの相互交流が進むと考え

られ、全国レベルの新生チーム結成が増えるかも知れま

せん。しかし綱引連盟としては、競技人口を増やすべく、

新チームの結成を支援したり、指導者の派遣などの普及

活動が求められています。

 

2023年度の最後の大会レポートです。

今後も引き続き綱引情報を発信しますので、よろしく

お願いします。

 

 

        京都府綱引連盟

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024全日本綱引選手権大会速報

コロナや震災を乗り越えた63チームが参加。

各地で綱引チームの存続強化のため、連携や再編

の動きが加速し、新チームが登場し、戦術面にも

新たな展開が見られました!

 

昨年の大会は、コロナ明けの4年ぶりの開催でしたが、

やはり綱引競技の大会中止が続いて、競技力も現状維持

するのが精一杯という状況でした。試合結果を見ても、

コロナ前と同様男女とも近畿勢が、独占する形でした。

しかし今年の選手権大会では、ようやく新たな展開が

見られました。近畿勢の活躍以上に北陸地方(特に

福井県勢)の活躍が目立ちました。チーム名だけでは、

新チームが突然現れたと感じそうですが、メンバーを

見ますと県内の強豪チームが、全国優勝を目指して、

再結集して新チームを立ち上げたとわかります。

そんな新チームだからこそ、全国優勝するための分析

や練習を重ねて、新たな戦術を創り出して出場してき

たと感じさせる魅力があります。予選リーグ戦から

決勝戦まで戦い抜く「隙のない戦い方」をしています。

詳細は大会レポート(次回掲載予定)で紹介します。

 

 

2024全日本綱引選手権大会

開催日  令和6年3月3日(日)

会 場  横浜武道館

主 催  (公社)日本綱引連盟

種 目  男子 600㎏ ライトミドル級

     女子 500㎏ ライト級

出場チーム

 今回は、前日開催の特別予選会申込チーム(男子

10チーム、女子2チーム)をすべて本大会出場チーム

と認めましたので、男子は、8ブロック45チームと

なり、女子は、4ブロック20チームが出場できます。

しかし年初めに発生した令和6年能登半島地震により、

石川県では甚大な災害を受けました。被災された方々

には、心よりお見舞い申し上げます。そのため、京都

府で1月21日に開催しました「京都オープン綱引大

会」にも石川県チームの申込を頂いていましたが、や

はり震災対応のため、欠場されました。そして懸念し

ていましたところ、「金沢レスキュー隊」チームは、

本大会も出場を棄権するという判断に至りました。

 また同じ予選ブロックの「春日宝町クラブ」(福岡

県)も棄権となり、男子④ブロックは4チームとなり

ました。

開会式

 石井良之会長から開会挨拶がありました。

 鹿児島県代表の男女2名が選手宣誓を行いました。

予選リーグ戦(1本引き)の競技開始

 

予選リーグ試合結果

男子は各ブロック上位2チームまでの16チーム、

女子は各ブロック上位4位までの16チームが、

決勝トーナメントに進出できます。

 男子①ブロック

1位   BIWAKO同志会 (推薦:滋賀県、前年優勝)

2位  SUPER FRIENDS(福島県)

3位  小林組      (東京都)

4位  クエルボ GOLD (特予:東京都) 

5位  里研引会    (鹿児島県)

6位  長野綱引倶楽部 (長野県)

 

 男子②ブロック

1位  綱鬼志(コクシ) (福井県)

2位  神戸消防     (兵庫県、前年3位)   

3位  鷹高ウイナーズ  (推薦:岩手県)

4位  上浦綱引クラブ  (愛媛県)

5位  とようけTC   (群馬県)

6位  ささやまTWC  (特予:兵庫県)

 

 男子③ブロック

1位  龍神丸      (大阪府)

2位  前牟田大木町TC (福岡県)

3位  福島牧場     (福島県)

4位  航空自衛隊小松基地(特予:石川県)

5位  川崎消防ライフガード(神奈川県)

6位  南庭TC     (特予:神奈川県)

 

 男子④ブロック

1位  チーム南三陸   (宮城県)

2位  ヤマトTC    (奈良県)

3位  撫養綱引倶楽部  (徳島県)

4位  綱酔会      (千葉県)

棄権  金沢レスキュー隊 (石川県)

棄権  春日宝町クラブ  (特予:福岡県)

 

 男子⑤ブロック

1位  八ヶ岳TC    (山梨県)

2位  福龍會      (特予:福井県)

3位  魚津サッシ綱引クラブ(富山県)

4位  ONENESS佐伯  (大分県)

5位  ニコニコ・ボンバーズ(岐阜県)

6位  蟹クラブ     (特予:埼玉県)

 

 男子⑥ブロック

1位  田代ふるさと   (秋田県、前年3位)

2位  上州坂本宿綱引倶楽部(推薦:群馬県)

3位  壱岐玄海酒造TC (長崎県)

4位  月田金太郎綱引クラブ(岡山県)

5位  横浜TC     (特予:神奈川県)

 

 男子⑦ブロック

1位  酔狂会      (大阪府)

2位  HBC綱引クラブ (埼玉県)

3位  Swan      (特予:兵庫県)

4位  ニイガタTC   (新潟県)

5位  駿河心絆会    (静岡県)

 

 男子⑧ブロック

1位  京都消防ろぶすたぁ(推薦:京都府、前年2位)

2位  北友会      (特予:宮城県)

3位  KAMBE HILLS (三重県)

4位  ビッグマン綱引クラブ(広島県)

5位  ひたちなかTC  (茨城県)

 女子①ブロック

1位  マドラーズ大阪 (推薦:大阪府、前年優勝)

2位  糸島かみなり女  (福岡県)

3位  FUTATSUYAラビット(神奈川県)

4位  マドンナリリー  (特予:福岡県)

5位  Niigata Queens (新潟県)

 

 女子②ブロック

1位  ファンキーガールズ(推薦:福井県)

2位  ちょーどりーず  (推薦:和歌山県)

3位  いしどりや    (岩手県)

4位  せんだい魔女   (鹿児島県)

5位  GENKI LADY  (高知県)

 

 女子③ブロック

1位  ふくいのいぢ   (福井県)

2位  緒方チャッターズ (推薦:大分県)

3位  HAKU♡    (特予:石川県)

4位  ごきげんさ~ん  (兵庫県)

5位  高根の華     (山梨県)

 

 女子④ブロック

1位  LR石川     (石川県、前年3位)

2位  三輪女子綱引クラブ(推薦:秋田県、前年3位)

3位  神戸PULL-BAR (推薦:兵庫県、前年2位)

4位  福浜レディース  (岡山県)

5位  アマテラス・輪  (宮崎県)


女子チームでは、

ブロック内外から移動を気にせず選手を集めることは、

家庭事情を合わせて難しい面があります。主婦層が中心

のチームが多く、存続するための努力は、想像以上のも

のがあります。新たなメンバーを育てるのには、時間が

必要です。さらに試合経験を積まないと、綱引技術が

ありながらも、それを発揮させる対応力も身に付かない

と思います。そのため、未経験者を育てるよりも、他の

チームの経験者を受け入れる傾向が強いことも、男子の

チームではよく見られます。

競技ルール上、「競技者規程」の「登録条項」で認めら

れた行為です。同一ブロック内外から選手を自由に集め

られる一般の綱引チームには、メリットがあります。し

かし、「〇〇消防チーム」のような職場・会社の綱引

チームでは、外部から選手を入れることが難しいと言わ

れます。彼らは必至になって、有望な後輩に声をかけて

地道に育てるしかありません。全国優勝しても、世代

交代して、より強いチームにするには、時間が相当掛か

りそうです。

 

決勝トーナメント戦の競技開始

女子1回戦から始まり、男子1回戦が続きました。

神戸PULL-BARは、1回戦で緒方チャッターズに勝利しま

すが、次の準々決勝で、ファンキーガールズと対戦します。

京都消防ろぶすたぁは、準々決勝で、綱鬼志(コクシ)と

対戦することになりました。いつもの後半の引き戻しが、

できず苦戦する場面になりました。

敗れた京都は、相手へのリスペクトを欠かしません!

女子の準決勝 ファンキーガールズ VS LR石川

相手の状況を見ながら、低くならないよう攻めています。

男子準決勝 BIWAKO同志会 VS 神戸消防

成長した神戸消防は、王者BIWAKO同志会に接戦に持ち込

みましたが、やはりビワコは強かった!

男子準決勝 チーム南三陸 VS 綱鬼志

綱鬼志は、相手をよく観察して、絶妙のタイミングで引き

戻しを続けます。

女子の決勝戦 

 女王 マドラーズ大阪 VSファンキーガールズ

終始8名の一体感のある無理のない攻め(守り)で、マド

ラーズ大阪がファンキーガールズを崩しています。

男子決勝戦 王者 BIWAKO同志会 VS 綱鬼志

防衛することが使命の王者に対して、これまでの方針や練習

の成果を見せることが楽しい挑戦者の立場の違いが試合に

出ていると、奥深い試合内容に感動します!

1本目は、ビワコが引き切って勝利。2本目から、挑戦者の

反撃が始まりました!

綱鬼志の攻めを、低く抑え込むビワコに対して、高い姿勢に

切り替えて、引戻し動作を繰り返して、逆転勝利しました!

今大会初の小休止。運命の3本目に入ります。

2本目を制したチームが有利です。長期戦に持ち込めば、

座り込みコーションを受けずに綱鬼志の反撃パターンで

王者を引き込んでゆきました。

感動の終幕は、綱鬼志の歓喜とリスペクトの握手!

 

最終成績

 

 男子 600㎏ ライトミドル級

優 勝  綱鬼志(コクシ) (福井県)

準優勝  BIWAKO同志会 (推薦:滋賀県、前年優勝)

3 位  神戸消防     (兵庫県、前年3位)

3 位  チーム南三陸   (宮城県)

 

 女子 500㎏ ライト級

優 勝  マドラーズ大阪 (推薦:大阪府、前年優勝)

準優勝  ファンキーガールズ(推薦:福井県)

3 位  ふくいのいぢ   (福井県)

3 位  LR石川     (石川県、前年3位)

 

 

日本国内の綱引競技の創成期から活躍してきた福井県が、

男女ともに活躍しました。男子の優勝を果たした綱鬼志

(コクシ)は、以前にtough∞+(タフエイト)という

チーム名で全国3位になったチームを中心になって、元々

BIWAKO同志会に参加していたメンバーを加えて、全国

優勝を目指して結成した新生チームです。 

想像の域を出ませんが、BIWAKO同志会などのチームを

徹底的に分析して、勝つための新たな戦術を探り出すまで

に成長して、本大会に臨み、予定通り優勝してみせた素晴

らしいチームが出てきたと感動しています。本大会で唯一

3セットまで持ち込んだ両チームの試合は今大会で最も

綱引の醍醐味を感じて、大きな歓声が響いていました。

 

女子のマドラーズ大阪は、かつて10連覇して、最近でも

2連覇している、女王の風格を感じる、すきのない完璧な

チームです。メンバーの世代交代もありながら、衰える気

配は全くありません。大型エンジンを内蔵しても、決して

空ぶかしせず、決勝戦まで省エネで無駄がありません。

2位となったファンキーガールズは、コロナ前に優勝や3

位となった福井県を代表するチームです。無理やり攻め続

けるスタイルが少し影を潜めて成長を感じます。女子にも、

打倒マドラーズ大阪を目指して、あのスキのないパワフル

な引きに対抗できるチームが現れないか期待しています。

 

注目の参加チームの戦い

 

(男子)

京都消防ろぶすたぁ

予選リーグ戦1位上がり。準々決勝で、優勝した綱鬼志

敗れて、ベスト8に終わった。新人4名を本大会に参加さ

せて経験を積ませる時期と感じました。試合の後半からの

一体感のある引き戻しスタイルが見られませんでした。

酔狂会

予選リーグ戦1位上がり。西日本大会で優勝するなど、今

年まとまりや成長を感じるベテランチーム。しかし準々決

勝で、BIWAKO同志会に敗れてベスト8に終わった。

 

神戸消防

予選リーグ戦は、綱鬼志にだけ敗れ2位上がり。前年3位

入賞して、更に上を目指して安定感を増したチーム。新調

のユニフォームで、今年も連続3位入賞を果たした。

 

チーム南三陸

東日本大震災の翌年に出場して、予選リーグで王者進友会

(長野県)から徹底した低い防御姿勢から攻め続けて勝利

をもぎ取り、会場を沸かせた伝説のチームです。ようやく

全国3位入賞を果たしましたが、ユニフォームが泥だらけ

なのが彼ららしく印象に残っています。

 

八ヶ岳TC

直前の京都オープン大会に、東海ブロックから参戦して

きた山梨県のチームなので、探求心の強いチームだと覚え

ています。準々決勝で、神戸消防に敗れたがベスト8は、

大いに評価できそうです。

 

金沢レスキュー隊

今まで全日本綱引選手権大会では、いつも新しいスタイル

を発表して、綱引ファンを楽しませて感動させてくれた

伝説のスターチームです。29年前の阪神淡路大震災の後、

震災緊急対応で神戸まで派遣されても、3月の本大会には

やつれた姿で出場し、予選リーグで一敗しただけでも騒ぎ

になるチームでした。常に新たな攻め方や綱引スタイルを

追及するインテリチームという印象がありますが、世代交

代があまりうまくいってないようです。直前の京都オープ

ンにも参加申込して頂いていましたが、年頭の地震の震災

緊急対応のため、出場辞退されました。本大会の棄権は、

長期継続する災害復旧のための勇気ある判断と確信します。

 

(女子)

LR石川

石川県から震災の中で出場して頂いた。前年3位入賞から

連続3位入賞を果たした努力は、大いに尊敬に値します。

 

ふくいのいぢ

福井県内の3チームが、全国入賞を目指して結成した新生

チームなので、知名度はないようです。注目されるのは、

準々決勝で、ちょーどりーずに快勝したとき、準決勝で

マドラーズ大阪と真っ向勝負に挑んだが、後半のスキの

ない攻めには勝てなかった。

 

ちょーどりーず 

和歌山県の主婦チームで、すぐに「全力だしたら、もう

しんどい」が口癖のおしゃべりが好きなベテランチーム。

シッティングからでも引き戻す根性は素晴らしいが、今回

は審判が厳しいため、苦戦が続いています。予選リーグは

2位上がりですが、決勝トーナメント1回戦で、予選リー

グ3位上がりのFUTATSUYAラビットと大接戦を繰り広げ、

スリーコーション負けとなりました。

仕方なくシッティングになったときに、尻餅状態で動かな

いままの状態を継続すると、更にコーションが追加されて

しまいます。元の綱引姿勢に早く戻すための動作を始める

必要があります。しかし尻餅状態を利用したローイングの

動作(ふなこぎ)も、全員が立ち上がることがなければ、

コーションの対象とみなされるようです。今大会では、

そんな3コーション負けが多く見られました。

 

神戸PULL-BAR

かつてのマドラーズ大阪のライバルとして活躍していた

強豪チームですが、今回予選リーグ3位上がりで、準々決

勝で、ファンキーガールズに敗れました。

直前の京都オープン大会でも、選手不足のために欠場され

て、万全で出場できるのか懸念していました。近畿女子

のムードメーカー的な役目を果たしていた楽しいチーム

ですので、新たな復活を期待しています。

 

今まで全日本綱引選手権大会の定番会場だった「駒沢

体育館」が改修工事に入ったため、今回は神奈川県の

新設された「横浜武道館」に変わりました。少し狭い

フロアで観覧席も手狭な感じです。しかし会場の一体感

は優れています。新しい設備もうれしのですが、3階

まで上がる必要があり、少し疲れました。

特別予選会の参加チームを含めた本大会ですが、新たな

チームの活躍も見られ、綱引競技のレベルアップを体感

できました。

しかしトップチームの再編成や淘汰が進んでいるようで

すが、綱引競技人口が増えていないと感じています。

「だれでもできる」「年齢によらずできる」スポーツ

であることに安心して、普及活動に本腰をいれないよう

では、今後の小・中学生などの部活動の地域移行の方針

に基づいた外部指導者の導入などに出遅れるかもと懸念

しています。ジュニアから一般成人まで、広く綱引競技

の普及指導体制づくりや地域活動が求められています。

 

京都府綱引連盟は、綱引仲間を増やすために、活動を

続けてまいります。

 

次回予定 全日本綱引選手権大会 大会レポート

 

               京 都 府 綱 引 連 盟

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023京都オープン綱引大会 震災対応の中、7チームが参加して無事開催できました!

2023京都オープン綱引大会

主催 京都府綱引連盟

開催日 令和6年1月21日(日)12:30~

会 場 長岡京市立スポーツセンター

参加チーム 7チーム

一般男子の部  

  酔狂会(大阪府)

 BIWAKOクラブ(滋賀県)

 八ヶ岳TC(山梨県)

 神戸消防(兵庫県)

 京都消防ろぶすたぁ(京都府)

一般女子の部

 ちょーどりーず(和歌山県)

 マドラーズ大阪(大阪府)

<出場辞退チーム>

一般男子  金沢レスキュー隊(石川県)

一般女子  神戸PULL-BAR(兵庫県)

男女混合  ラクライン石川(石川県)

 

昨年12月より参加募集を始めて、年末までに多くの

綱引チームの申込を頂いていました。

しかし、1月1日発生の令和6年能登半島地震により、

石川県能登半島地方に甚大な被害があり、被災された

方々に心よりお見舞い申し上げます。

綱引競技では強豪チームに、多くの消防関係チームが

活躍されています。本大会にも近畿外から参加申込を

頂いた金沢レスキュー隊男子チームやその男女混合チ

ームも含まれていました。ところが、連日の地震報道

が伝えられるにつれて、現地へ災害派遣される全国の

消防関係者の活動を知り、京都からも元日からすでに

現地へ向かって震災対応に入っているとのことでした。

金沢チームからは、震災対応により出場を辞退したい

旨の連絡を頂きました。

このような状況の中ですので、参加申込チームに最終

的な参加確認をとりました。

その結果、神戸消防や京都消防ろぶすたぁチームは、

災害派遣などで出場できるメンバーが減るようです。

神戸PULL-BAR(女子)は、代替が難しいアン

カー選手を含めて欠場者多数の為、出場を辞退されま

した。またインフルエンザやコロナ感染などのため出

場選手が、少し減ってしまうチームもありました。

それでも、参加できるチームで大会を開催することで、

綱引仲間にエールをおくりたいと考えまして、予定通り

開催しました。

□□□黙祷(13:00)

開会式に先立ち、全員集合して能登半島地震により、

亡くなられた方々に対して、黙祷を行いました。

□□□開会式

一般男子5チーム、一般女子2チームが整列します。

 開会式の中で、ワールドマスターズゲームズ2027

関西大会のプレ大会(インドア)が、2月11日に

葛城市民体育館で開催されます。このプレ大会の

ご案内のため、葛城市教委の竹本氏からご紹介を

頂きました。

 

□□□出場チーム紹介

 全日本大会の1か月前の時期に開催していますが、

近年関西勢の活躍が目立つ中、この大会には、全日本

大会の優勝・準優勝チームを始め、上位の強豪チーム

が毎年参加して頂いています。

 参加出場の7チームを紹介します。

 

<一般男子の部>

 BIWAKOクラブ(滋賀県)

  男子10名、前年全日本優勝

 京都消防ろぶすたぁ(京都府)

  男子6名、前年全日本準優勝

 神戸消防(兵庫県)

  男子8名、前年全日本3位

 酔狂会(大阪府)

  男子5名、前年全日本ベスト8

 八ヶ岳TC(山梨県)

  男子7名、前年全日本出場

 

<一般女子の部>

 マドラーズ大阪(大阪府)

  女子11名、前年全日本優勝

 ちょーどりーず(和歌山県)

  女子9名、前年全日本ベスト8

 

□□□合同リーグ戦開始(13:15~)

 男子5チームと女子2チームを合わせて、合同リーグ

戦として、総当たり1本引きを行いました。災害派遣や

コロナ感染など諸事情で申込時点から選手が減っても、

何とか参加して頂きましたので、8名未満のチームは、

同人数での対戦となります。また男子と女子の対戦で

は、女子8名に対して男子5名か6名とする事前調整を

実施して行いました。

試合進行では、会場に用意した液体チョークを使用し

て、プラカード入場を省いて、直接競技レーン上に向

かい合って集合整列します。

なお、交流練習が目的ですので、少々のコーションや

反則行為はスルーして、とにかく4メートル引き切る

ことを目指して、主審が笛を吹くこととしました。

試合終了後は、競技レーン上で礼をして、解散します。

本部席で、試合進行予定のアナウンスを行って、遅滞

なく集合できるようにしました。また3試合ごとに、

レーン廻りのモップ清掃を、参加チームから担当を

決めて、協力して頂きました。

 

□□□リーグ戦の模様を多くの写真でお伝えします!

第1試合 酔狂会  vs  BIWAKOクラブ から

粘り強い熱戦が次々展開されます! 

八ヶ岳TC vs  神戸消防

女子対男子の対戦では、人数調整しました!

ちょーどりーず vs 京都消防ろぶすたぁ 

 

マドラーズ大阪 vs 酔狂会

 

BIWAKOクラブ vs 八ヶ岳TC

神戸消防 vs 京都消防ろぶすたぁ

徐々に強豪らしい攻防の繰り返しが見られる試合が増えて、

一本一本を真剣に取り組む姿勢に感動をお覚えます!

ちょーどりーず vs マドラーズ大阪

酔狂会 vs 神戸消防

 

BIWAKOクラブ vs 京都消防ろぶすたぁ

ちょーどりーず vs 八ヶ岳TC

京都消防ろぶすたぁ vs 酔狂会

BIWAKOクラブ vs 神戸消防

試合後のチームミーティングは、大切な時間です。

マドラーズ大阪 vs BIWAKOクラブ

神戸消防 vs ちょーどりーず

京都消防ろぶすたぁ vs マドラーズ大阪

 

お陰様で、1時間15分で21試合を完了できました。

□□□リーグ戦試合結果(14:30)

綱引大会の試合結果の順位を決定しました。

一般男子の部 

 1位  BIWAKOクラブ(滋賀県)

 2位  京都消防ろぶすたぁ(京都府)

 3位  酔狂会(大阪府)

 4位  八ヶ岳TC(山梨県)

 5位  神戸消防(兵庫県)

一般女子の部

 1位  マドラーズ大阪(大阪府)

 2位  ちょーどりーず(和歌山県)

 

□□□交流練習会開始(14:40~15:50)

小休憩の後、すぐに交流練習会を始めました。

審判は、各チームで自主的に判断して実施しました。

全チームが参加しますが、単独チームに他のチーム

から選手が参加して8名までの混成チームとなって

練習試合を行いました。全日本クラスの組合せで試合

できることは、得るものも大きいと確信します。

この交流練習時間が進むにつれて、日頃の練習量の

違いが表れ、粘り強さや綱の緩みへの対応の早さに

強豪の実力を感じます。

 

綱引競技は、決して軽い負荷のスポーツとは言えません

ので、集中して短時間に継続して練習をする方が効果的

です。強豪チームの皆様も、数多く練習試合を実施でき

た満足感で感謝の言葉を頂きました。

競技レーン設営の撤収やフロア清掃片付けには、一斉に

参加者全員で作業することができましたことに感謝申し

上げます。

 

□□□能登半島地震災害 募金

2023京都オープン綱引大会に参加申込頂いたにもかか

わらず、能登半島地震により被災されたり、災害派遣の

ため参加できなかった綱引チームの皆様には、連盟はじ

め参加された選手一同から感謝のエールを送りたい

と思います。

日本綱引連盟の義援金集約のため、会場本部席に募金箱

を置いて、呼びかけました。

 

本大会に参加された綱引チームの皆様が、2024全日本

綱引大会でご活躍されますよう、心より祈念致します。

 

     京都府綱引連盟