***Walk on the light side

***Walk on the light side

銀河に煌く星たちのように

銀河に輝く星たちと
わたしたちのハートは共鳴しています


【天にあるものは 地にもあり  内にあるものは 外にもある】


地上の星であるわたしたちも
天の星のように輝きを放っている存在です


惑星たちがそれぞれの公転周期でめぐりつつ
宇宙のどこかで時折会合するように
一期一会のご縁がありますように

4月21日は13年ぶりの木星と天王星の会合でした。


ちょうど、その日は横浜で「占星術のタロット」の講座の日で、大アルカナの「5・The Hierophant(法皇)」から始まるタイミングでした。

 

この法王が、占星術では牡牛座と対応していて、木星・天王星が会合する牡牛座とドンピシャ。

 

しかし一見「法王」と牡牛座って、縁が遠そうな雰囲気があります。法王って言ったら、射手座とか魚座とか木星じゃないの?って思うじゃないですか。

 

法王は、特定の宗教における最高司祭であり、秘教の儀式をおこなう人。ちなみに「秘教の儀式」というのは乙女座の領域です。

 

牡牛座はどこで法王と関わるのか?という謎を解くカギは、牡牛座の司る感覚の「思考感覚」にあるのだと、私は思います。

 

思考感覚…という言葉を聞きなれない人もいるかと思いますが、これは「私たちの身体には五感のみならず、12の感覚があり、そのひとつずつが12の星座と関わっている」と神智学者のシュタイナーによって提唱されたものに基づいています。

 

「牡牛座=思考感覚」として考えてみると、いろんなことが紐解けて、興味深いですよ。

 

 

そもそも思考感覚ってなんだ?という話ですが、これは「さまざまなものに宿っている思考を見出す感覚」です。

 

私は映画監督のチャートを見るのが好きなんですけど、絵や画にインパクトのある監督のチャートでは、牡牛座がピリッと効いている人が多くて、そこにこの思考感覚を感じます。

 

牡牛座生まれで、私のお気に入りの映画監督はウェス・アンダーソンなのですが、ご存じの通り、とにかくアーティスティックな映像美の作品を作る人。俳優たちがこぞって出演したがる監督です。

 

ウェス・アンダーソンの世界では独特の映像美の家、窓、物体、制服、背景が続出しますが、なぜその形、その色、そのアングルであるのかは、映画のなかでは特に説明されません。

 

しかし、何の意味もなく、その形、色、アングルにしているかというと、まったくそんなことはなく、おそらくすべての物の配置や色や形やアングルに、監督の意図が含まれていることでしょう。

 

これが思考感覚です。芸術の世界は、そもそもこの思考感覚ありきで成り立っている世界でしょう。

 

「あるものに含まれている思考を見出す力」であり「あるものに思考を含ませる力」が思考感覚です。

 

コードの天才レオナルド・ダ・ヴィンチも牡牛座です。

 

 

あらゆる図案やシンボルや記号の中に、私たちは意味を含ませます。日の丸という国旗には、赤の博愛と白の神聖さ、さらに東の端の日出づる国であるという国の本質が含まれています。

 

それを読み解く能力そして含ませる能力が、思考感覚ですね。

 

そこで法王です。「神を感じる」という圧倒的かつ神聖な体験を、祈りの言葉や神具や絵画や儀式や作法や教義として変換する能力……そこに思考感覚が欠かせないでしょう。

 

目で見ることのできない概念や神秘を理解して、図解し、表現する力。

 

それをどれくらい理解しているのかという、聖職者の理解の深度を段階として表しているものがヒエラルキーであり、ハイエロファント(ヒエラルキーが語源)は、その頂に立つものなんですね。

 

そんな風に星座とタロットの関係を紐解いていくことは、とても楽しいですよ。

 

12星座と12感覚の講座は秋から大阪で始まる予定です。