廣田信子のブログ

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マンションコミュニティ研究会、MSC㈱代表廣田信子より
日々のマンション生活やお仕事に、また人生にちょっとプラスになるストーリーをお届けしています。
一人ひとりが自分らしく活躍しながら、力を合わせることで豊かに暮らす、新しいコミュニティ型社会を目指して・・・

こんにちは! 廣田信子です。

 

今後、ますます一人暮らしの高齢者が増えます。

亡くなるときは、マンションという資産を

どうするかを考えておくことが必要です。

 

マンションは共同住宅ですから、

その後の区分所有者が決まらなくてはなりません。

 

先日、

80歳前後のマンション住まいの奥さんたちと

お話する機会がありました。

 

この年代の女性は、家にいる夫のために、

3食を用意しているケースが多いのです。

 

たいへんだと思っても、自分が元気なうちは、

そうするのが当たり前になっているのです。

 

男性は、家でご飯を食べ、

あまり積極的に外食もしません。

 

奥さんは、

近所付き合いや自治会の活動にも顔を出しますが、

 

夫は、あまり顔を出しません。

 

奥さんを通して、

マンションのできごとを知ることもありますが、

 

奥さんが先に亡くなられると、

夫は本当に困るのです。

 

奥さんも、

「もし、私が先に死んだら、夫のことが心配だ」

といいます。

 

そしてもう一つ課題があります。

 

一人暮らしの方が亡くなられて、子供がいれば、

子供たちがマンションを

どうするか考えるからということで、

何も残さない方も多いのです。

 

でも分譲マンションをどうするかは

子供たちにとっても難しいのです。

 

都心にある中古マンションは

5千万円程度します。

 

亡くなられた方が、

お墓や自宅は長男に残したいと思っていて

そのことを長男に伝えていたら、

 

その他の資産を分けることで

他の兄弟が納得するかどうかです。

 

遺言書に明記されていれば、

それが個人の意思として示されるのですが、

 

財産争いの大半は、

遺産額1000万円以下が34.7%、

5000万円以下までが42.9%と、

8割近くが遺産5000万円以下の普通の家庭で起きています。

 

兄弟で公平に分けるということがけっこう難しいのです。

 

 

今は、一人暮らしを助ける仕組みがあります。

 

警備会社と契約して、家にお助けブザーを設置し、

もし何かあったら、ボタンをおせば、

すぐ警備会社が駆けつけてくれます。

 

もし、急に倒れてしまっても

24時間トイレのドアが開閉されなかったら、

すぐ警備会社に連絡が行きます。

 

その直前まで元気でいて、すぐに発見されるのは幸せなことです。

 

自分のマンションの今後のことを

子供たちの気持ちを聞きながら遺言書に示しておくことで、

 

兄弟間のもやもやを生まなくて済みます。

 

一人暮らしも今後のことを考えることで、

新たな局面になると思います。

 

 

 

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