Beer Voyage (ビア旅)

Beer Voyage (ビア旅)

旅の中で出会ったビールとお店、そこから垣間見た人々の生活について
(Daily living,Shop Info through MY Beer Voyage on the globe)

 

 かぐや姫のふる里 奈良県 広陵町「Choryo Sake Brewery」

奈良の広陵町は「竹取物語由来の地」とされる場所です。奈良は歴史的にが都があった場所であり、寺社仏閣、そして豪族の古墳など史跡が点在しています。また自然に恵まれて農産物も豊富な土地です。また広陵町は国産靴下の製造で有名で、某大手メーカーさんの製造拠点がある「靴下の町」だそうです。

もともと日本酒の蔵元さんであった長龍酒造さんが2022年3月に「長龍ブリューパーク」をスタート。もともとは幼稚園だった跡地だったそうです。近鉄の田原本線の箸尾駅から徒歩8分程のところにあります。1Fに売店とタッ10ルーム、2Fは開放的なベランダがあり、1Fで購入したものを2Fでいただけます。桜の頃には、隣の川の桜が一望できる好立地です。

2021年からクラフトビールの醸造にも本格的に乗り出され、関西圏のイベント出店もされており「Beer in mind(あの時のビール、また飲みたいな)」を表題に、そんなビールを目指しておられるとのこと。ヘッドブルワーさんはCOEDOビールで経験を積まれて戻られたそうです。(*)2018年にCOEDOビールさんに伺ったことがあり、見学でニアミスししているかも。

 

(写真:長龍ブリューパーク 日本酒樽)

ハイキングしながら醸造所を目指す「酒蔵みてある記」イベント

この日は近鉄五位堂(ごいどう)駅から約1時間かけて、散歩しながら醸造所を目指す「酒蔵みてある記」というイベントが開催されました。朝10時スタートで、駅内で地図が配布され、それを見ながらブリューパークを目指します。最終地点のブリューパークに13時までに到着すると甘酒と日本酒の試飲の特典がついています。

五位堂駅に到着すると、ものすごい参加者の列。それに結構年齢層も幅広く、みなさん、山登りのようなフル装備の方、また何度も参加されている方が多い印象です。この日はあいにく雨でしたが、すごい盛況ぶりなので、桜の見られる時期などは、どのぐらい混むのか想像に足ります。

(写真:スタート地点は近鉄五位堂駅。ここで地図get)

途中「竹取公園」や「古墳群」を見ながら歩きますが、参加者の列に沿って歩くと迷うことはありません。また公園の中を通過していくため、ちょっと一服したり、トイレ休憩をとったり、散策することもできます。

(写真:みなさん雨でもへっちゃら/途中通過する竹取公園のかぐやちゃん)

(写真:古墳をいくつか目にしながら歩きます。)

(写真:公園内に有料の回遊バスも走っていますので”ズル”もできますがすごくゆっくり。)

(写真:ここがあと一息で到着のポイント「花見茶屋」)

花見茶屋を通過してしばらく歩くと「長龍」の社名が見えます。ブリューパークは川沿いにあり、春は桜並木がすごく美しいそうです。

(写真:醸造所横の桜並木。あまりに寒くて指がはいってしまった。すみません!)

13:00までにゴールした参加者には、ふるまい酒と甘酒が配布され、試飲したお酒は出店と売店で購入することもできます。また酒粕や麹を使ったおつまみなども販売されていました。

 

(写真:雨でぬれてしまった甘酒と新酒セット/テストバッチのゆずセゾン)

ブリューパークの建物内1Fでクラフトビールの有料試飲ができます。軽食も販売されています。この日は大量の準備された「いわしフライ」がすごく美味。ビールはテストバッジ(試作中)のゆずセゾンをいただきました。非常に香りが自然で、セゾンらしい酸味もある、おいしいビールでした。

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(写真:ビールにばっちりのイワシフライ。また食べたい!)

 

このブリューパークも2024年の3月には2周年を迎えるそうです。週末にかけて隣接する芝生が解放されたり、各種イベントも開催されています。私が参加したこのイベントは運動した後なので罪悪感もなく、おいしいビールをいただける、まあなんと「素敵なイベント」でした。近鉄電車に乗れば、奈良は京都方面にも、奈良・大阪方面にもどちらにも行ける場所なので、是非機会があれば、おすすめしたい醸造所さんです。

 

(*)3月16日(土)ー17日(日)には2周年記念イベントが同ブリューパークで開催されるようです。

 

■長龍ブリューパークの情報は以下: