エナフンさんの梨の木

エナフンさんの梨の木

ピーターリンチをお手本とした初心者でもできる長期投資法を日々研鑽しています。

ご質問がありました。要約すると

(私の本の中で保有数は5銘柄程度に絞るのが良いとあるが)一生懸命精査した結果、13銘柄まで絞られたものの、それ以上は甲乙付け難い状況です。

どう考えれば良いでしょうか?

といった内容です。

結論から申しますと、13銘柄で構いません。
大事なのは、複数の銘柄を比較検討し、自分にとって最高の銘柄だけでポートフォリオを組むことです。
その最高と思える銘柄が13銘柄なら、それでも構わないわけです。

5銘柄限定のスタイルは、1億円位までなら、なんとか回りますが、それを超えてくると、小型株も含めて5銘柄限定というのはだんだん難しくなります。

それで、私自身も次第に銘柄数を増やすようになりました。


その経験上、ちゃんと精査して絞った銘柄なら、そのパフォーマンスはそうは変わらないと言えます。


ただ、銘柄数が増えると、銘柄のフォローは大変(もしくは雑)になります。まぁ、以前と比べれば、色々な投資サイトも充実してきましたので、そういうのを使えば、調べるのは楽にはなりましたから、10〜15銘柄くらいまでなら、何とかなるかなと、思います。


それ以上、例えば、30とか50とか持つのであれば、それはちょっと別な投資法になるか、もしくは、ほとんどプロの領域に入っている、と思います。 

 

誤解があるといけませんので、昨日の記事に少し付け加えますと、あくまで投資力が相当ある著名投資家さんなので、成立するアドバイスと言えます。

ただ、仮に年率6%という平均的なリターンであっても、12年も運用すれば、元本は2倍になりますので、住宅ローンで借りた分くらいなら、それで浮いたお金を投資に回して儲けたお金だけで、12年後、返済出来てしまうのです。

複利のマジックの応用編のような話ですね。

おそらく、この方は、この先、何があるかわからないので、借金はしたくない。むしろ、株式だってどうなるかわからないので、リアル資産を持っておきたい。という発想でしょうから、その場合は、ニコニコ現金一括払いで構わないと思います。
(最近マンション買うような人は、現金一括払いで買う人、意外と多い。)

実は、私もそういう考えから、10年ほど前に太陽光発電を結構な資金を投入して作った時に、全額現金でやってしまったんです。


表面利回りは10%そこそこありますから、そういう財産も持って置こうと思ったわけです。

しかし、その後の私の株式投資のリターンは平均して25%程度でしたから、明らかにその分は運用効率が落ちたわけです。

どうせなら自己資本比率40%位にして残りを長期借り入れにして、ROEを25%くらいに高めておけば良かったと後悔したわけです。

で、マンションを買うときはためらわずに借りられる限り、住宅ローンを組んだ次第です。



ある著名投資家の方の、マンションを買う時の注意点についての、Xのつぶやきを読んで、ふと、自分がマンションを買ったときの事を思い出しました。



株式投資をずっとしていると、時々、自分でも驚くほど儲かる事があります。
そうなると、まぁ、アブク銭だし、この金で、マンションでも買うか。

みたいな感覚になってしまうのですが、その時は、あえて住宅ローンをしっかりと組むことにしました。

アブク銭だろうがなんだろうが、それは次の投資の重要な資本であり、一方で住宅ローンは会社員に与えられた特権のようなものですから、それを借りずに、株を売って現金でマンションを買うのは、すごく損のように感じたのです。

住宅ローンを借りるとローン減税も受けられますので、今なら、ほぼタダか、むしろ逆ザヤでお金を借りられます。


そっちで儲けて、株でも儲けた方が、得になるわけです。


マンションを買って5年になりますが、当時と比べると、株の儲けで、約2倍に財産を増やすことができました。

ということは、当時、住宅ローンを借りた分くらいは、その分で浮いたお金で投資したことにより、儲かったわけです。


その方はずいぶん投資力のある方なので、おそらく、私と同じか、それ以上の事になるとは思うのですが、まだ、どうするかは検討中だそうです。