考察力を鈍らせたくないので久しぶりの考察記事の投稿。
◆シーズン7(S12~S14)環境まで
ダイマックス同士の撃ち合いでエースバーンにも撃ち勝てる最強の対面性能を持ちつつ、アッキの実や怪電波と併せて相手を詰ませる耐久型、ボルトチェンジや蜻蛉返りで裏に繋げるクッション型など型の選択肢も非常に広いサンダーがトップメタとして君臨。
その結果、ダイジェットを半減しつつ弱点を突ける岩タイプがメタとして流行。
岩タイプ+αの並びに圧力をかけられるウオノラゴンがサンダーのお供として大流行。
所謂ウオノサンダーの並びである。
半端なサイクル構築ではサンダー+ウオノラゴンの並びを受けてから対応することは出来ず、どちらも数値受け出来る受けループの形をとった構築が増えてゆく。
サンダー+ウオノラゴン対策の受けループを更にメタる形で悪ウーラオスが台頭し、サンダー入りのサイクルを凌ぎ切る受けの軸+ウーラオスに崩されないための対面の軸である攻めの軸を両立した「受け+攻め」の構築がスタンダードとなる。
サンダーを中心とした環境の研究が進み、サンダーを簡単に通せなくなるにつれ現環境の主要エース枠であるサンダーとエースバーンその他広い範囲に対応しつつ、サンダーと同様にダイマックスエースから耐久運用までなんでもこなせるカイリューがトップメタの一員となる。
トップメタであるサンダーとカイリューに強く、崩し性能の高い駒が揃っている氷タイプもかなり強い環境と呼べるのではないだろうか。
...以上がシーズン7環境の推移であると認識している。
総括すると、型の選択肢が広いダイジェッターが剣盾では最強であることをサンダーとカイリューが証明した環境と言えるだろう。
ちなみに私は対面性能と崩し性能を両立したダイマックス枠として一定の使用率を保っているものの、非ダイマックス時の性能が低いこと、ドラパルト、ミミッキュに不利をとるなどの欠点から氷タイプの枠(主にブリザポス)に役割を奪われつつある…というのが実情である。
(TOP10禁止ルール下でミミッキュ、ドラパルト、悪ウーラオスのいずれかが消えればめちゃくちゃ強いかも?)
◆シーズン8(S15~)環境の推測
まず、シーズン7からのルールの変更点として、シーズン7環境をベースに、更に伝説ポケモンが1体のみパーティに加えられるようになる。
詳細は下記URLを参照。
参考記事:【ソードシールド】シリーズ8のルールが発表!伝説のポケモン1体を使用可能なランクマッチ!【ポケモン剣盾】
ザシアン、ザマゼンタ、ムゲンダイナを除いた全ての伝説ポケモンがダイマックスできるらしい。
●伝説ポケモンの追加で起こること
剣盾環境はダイマックス時の対面性能が高いポケモンが環境の中心となるという特徴がある。
シーズン1~5中期までトップメタとして君臨していたポケモンはどれもダイマックス時の制圧力に優れたポケモンばかりであったし、
夢特性エースバーンの解禁後、その対面性能と崩し性能からシーズン5後期~6のヨロイ島環境を席巻していたのは記憶に新しい。
サンダーが評価されたのも絶対的なダイマックスエースとして君臨していたエースバーンをも上回る対面性能を有していたことがきっかけのひとつである。
シーズン8ではサンダー以上に高火力、高耐久のポケモンが環境に加わることになるので、追加されたポケモンの中でダイマックス時の制圧力に優れたポケモンが環境を動かすことは容易に想像がつくだろう。
・どのポケモンが流行り、どのように環境が動いてゆく?
ダイマックスというシステムが対戦環境の鍵を握っている以上、これまでの環境の推移と同様、エースバーンやサンダーのように突き抜けた性能を持つポケモンが台頭した場合はそのポケモンを中心にメタが回り、複数のポケモンの性能が拮抗している場合は単体性能が高いポケモンを軸にして組まれた構築が鎬を削る環境になるだろう。
(剣盾環境に精通しているプレイヤーから見ればわりと当然の推察に見えるかも?)
個人的に注目しているポケモンについて簡単に触れていこう。
・カイオーガ
ラッキーですら数値受けが成立しない圧倒的火力から注目している人も多いだろう。
しかし、ディアルガ、パルキア、ギラティナ、ゼクロムなど対面不利をとる伝説枠が存在することからダイマックス時の対面性能で突き抜けているわけではない。
また、ミミッキュよりも遅いのも欠点で、襷枠でダイマックスターンとHPを消耗させつつミミッキュで詰めるような対面的な動きに強いとは言えない。
対策手段がそれなりに多いので絶対的エースから選出圧力を買われての採用に遷移するのではないだろうか。
・ゼルネアス
伝説枠に多い90族を抜けていること、伝説枠にドラゴンが多く相性上有利がつく相手が多いこと、パワフルハーブ+ジオコントロールという分かりやすく強力な勝ち筋を持つことからこちらも注目している人が多いだろう。
欠点を挙げるとすると、制圧力を発揮するために1ターン消費すること、鋼タイプに打点を持てる特殊技がないこと、巨獣斬に弱いことなどが挙げられる。
・ディアルガ
伝説ポケモンとの相性だけ見た場合、ドラゴンが多い環境でドラゴン・フェアリー技で弱点を突かれず、逆にそれらのタイプに打点がある点が評価できる。
タイプが優秀なのでサイクルに組み込みやすく、ザシアン、ザマゼンタ以外に一方的に不利な対面が少なくトリックルームという切り返しもできる。
シンプルに腐りにくい伝説枠として採用できる。
・ホウオウ
個人的に最も注目している伝説枠である。
アタッカーとして十分な性能を持ちつつ、特殊耐久の高さ、相手を火傷に出来る、自己再生を持つなどのひとつひとつの性能が噛み合っていて、聖なる炎+自己再生による両受け、ダイマックスエースなど型の選択肢が広い。
また、ゼルネアス、ディアルガ、ザシアンなど有利がつく相手が多い。
ホウオウはサンダーと共通した強みを持ち、剣盾環境で強いポケモンの条件を満たしているのである。
・イベルタル
注目枠その2。
伝説枠の中では比較的Sが高めで、ダークオーラ補正込みのダイアークやダイジェットを撃てることからダイマックス時の撃ち合い性能が非常に高い。
また、殴りつつ体力を回復できるデスウイングと羽休めを組み合わせた耐久運用も選択肢となり、ホウオウ同様型の選択肢が広い。
こちらもサンダーと共通の強みを持つ非常に強力なポケモンである。
・ゼクロム
ホウオウ、イベルタル、カイオーガなどに強く、これらのポケモンが流行した場合の環境メタとして期待できる。
しかし、素早さの関係からスカーフを持たせたいので択が多く発生することが容易に想像がつき、ホウオウやカイオーガ以外のポケモンに対しての通りも良くないのであくまで環境メタとしての採用になる。
・ザシアン、ザマゼンタ、ムゲンダイナ
ザシアン、ザマゼンタ、ムゲンダイナだが、ダイマックスが強い環境においてダイマックスができないのは無視できない大きなデメリットである。
種族値。タイプ共に極めて優秀で、場に出すだけでAが上昇するザシアンは環境初日は流行るだろうが、ダイマックスできないデメリットが響いて次第に数を減らすのではないだろうか。
しかし単体性能が極めて優秀であるのは事実なので、"相手のダイマックスを裏のポケモンで防ぎつつ非ダイマックスエースを通す"構築の開拓で評価が揺るぎないものになると予測している。
・活躍しづらいであろうポケモン達
伝説枠との撃ち合いで不利をとりそうなレシラムや、ホウオウやイベルタルに弱めなエスパータイプの伝説ポケモンはこの環境での活躍は難しそうである。
また、ドラゴンもしくはエスパータイプ、かつS90族というミミッキュに容易に切り返される条件が揃ったポケモンがやたらと多いのが伝説ポケモンの特徴である。
ミミッキュが流行るのは容易に想像がつくためミミッキュを苦とするポケモンも厳しいだろう。
Sが高めで特性と攻撃範囲に優れ、専用技でミミッキュを貫通できるルナアーラは強いかも?
個人的な注目株はホウオウとイベルタルである。
仮にこの2匹がトップメタとして君臨した場合は岩・電気タイプ、ステルスロック、役割破壊の岩技(ゼルネアスの岩雪崩等)が流行るだろう。
サンダーはシーズン8でもホウオウ、イベルタル、カイオーガなど刺さる相手が多い。
ダイジェットに下方修正がかからない限り似たような環境が続きそうである。
◆近況
私生活が非常に忙しいのでポケモン対戦に割く時間がないのが実情です。
(なんとTwitterを全く見なくなりました)
Twitterから情報を追えておらず、この記事もぽけっとふぁんくしょんの上位記事を参考に環境の動きを推察しただけなので実際の環境の動きとは差異があるかもしれません。
その点はご了承を。
対戦も暇があれば齧りますが、今後のポケモン関連の活動自体は考察がメインになっていくと思います。