ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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勝手映画評及び舞台評です。自分の思ったことを脳から直接指先に排出しているので、制御が効きません。音譜


映画館、試写会での鑑賞の他に、映画祭の記事も載せています。他に、舞台なども好きなので、そちらも読んでください。私の趣味満載のブログです。文句などがあっても、お手柔らかに。コメントなど、反映に長くて1日かかる場合がございます。申し訳ありません。待っていて下さいね。カメ

ペタを一時中断させていただいています。スミマセン。

 

「あまろっく」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

リストラにより尼崎の実家に戻ってきた39歳の近松優子。ニートのような毎日を送っていた。ある日、父が再婚相手として20歳の早希を連れてくる。ごく平凡な家族だんらんを夢見る早希と、自分より年下の母の登場に戸惑いを見せる優子。2人の共同生活はまったく噛み合うことがなかったが、ある出来事が近松家を襲ったことをきっかけに、優子は家族の本当の姿に気づいていく。

というお話です。

 

 

巨大な閘門“尼ロック”によって水害から守られている街・兵庫県尼崎市。この街で生まれた近松優子は、「人生に起こることはなんでも楽しまな」が口グセの能天気な父と、いつも優しい母のもとで育った。

町工場を営むもご近所さんと話し込んでばかりで働いている気配すらない父のようにはなりたくない、と優子は幼少期から勉強でも何でも全力で励み、京都大学卒業後は東京の大手企業で働いていた。

しかしある日、協調性が無く和を乱すという理由で人員整理により解雇され、39歳・独身にして優子は再び尼崎に戻ってくる。することもなくニートのような毎日を過ごし、幼なじみが開いている駅前のおでん屋台でほろ酔いの日々。



 

そんなある日、父が突然、再婚すると言い出し、20歳の早希を連れてきた。役所で働く早希は、孤独な幼少期を過ごし、誰よりも“家族だんらん”を夢見ているという。

突然あらわれた自分よりずっと年下の“母”の登場に戸惑う優子は、父と早希との共同生活を受け入れることができず、三人の日々は噛み合わない。さらに早希はいつまでも独身の優子をみかねて、見合い話まで持ってくる。

自分の人生のペースを乱された優子と、彼女と家族になりたい早希の想いはすれ違い続け、一家は衝突と騒動の連続だった。しかし、ある出来事が近松家を襲い、優子はこれまでの人生を振り返り、家族の“本当の姿”に気づいていく。後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、良い作品でした。鶴瓶師匠と江口さんが出演しているので、これは面白いなと思っていたのですが、想像以上に楽しめる映画で、泣ける場面もあったりしてとても満足出来る作品でした。

 

優子の子供の頃から始まり、若い竜太郎が優子に”あまろっく”を見せるんです。海と運河を分けて水位を変えることで街を水害から守ってくれているらしいんです。尼崎には海面より低い場所があり、7mもある防波堤で海から街を守っていて、その為に、海と運河が直接繋がっていると低い街が水浸しになってしまうので、この”あまろっく”によって繋いでいるようなんです。はずかしながら、私はこの映画で初めて知ったので、もし私の理解が間違っていたら指摘してくださいね。

 

 

きっと関西に住んでいたら、知っていて当たり前の事なのかと思いますが、この水位が変わるゲートというシステムは見たことがあったけど、それが尼崎にあることを初めて知りました。尼崎って海面より低い場所があるんですね。台風とかで大変なことになると言っていたので驚きました。

 

そんな仲睦まじい優子の家族でしたが、優子が大学の頃に母親が亡くなり、その後は父と二人で暮らしてきました。そして京大から大手企業に就職したんです。でも、この優子、うーん、同じ会社にいたら嫌な奴なんだろうなぁ。協調性が一切無いし、頭が良すぎて成績は良いけど、周りが付いていけないから仕事場で浮いちゃうんです。

 

 

こういうタイプは独立して仕事をする方が良いんですけどね。で、リストラになってしまいます。解説に”理不尽”なリストラとありましたが、このリストラは理不尽ではありません。協調性が無く仕事場で浮いているなら十分にリストラ対象です。どんなに頭が良くても和を乱すのでは会社は残さないでしょうね。理数系の開発者なら別ですが、文系ではリストラです。

 

実家に帰ってきた優子は、立派なニートとしてずーっとお父さんのスネカジリをして暮らしています。適当に起きてコンビニに行き、お惣菜を買ってきては父と一緒にご飯を食べる。そんな毎日を送っていたのですが、ある日、突然に竜太郎が再婚するというんです。どんなオバちゃんかなぁと思っていたら、20歳の女性。はぁ?となりますよね。

 

 

最初、竜太郎が早希を連れてきたとき、連れ子?かと間違えたくらいです。だって、優子が39歳で早希が20歳、きっと竜太郎の設定は70歳くらいだろうから、竜太郎と早希の年齢差は50歳くらいでしょ。そりゃ、驚きますよ。若い頃なら犯罪です。(笑)

 

でも早希が竜太郎に夢中なんですよねぇ。最初はあり得ないと思うんだけど、観ていると、竜太郎の優しさが癒してくれるんです。こんなに優しくて包んでくれるような人なら、50歳差でも好きになっちゃうかもと勘違いさせるほどの脚本、凄いです。観ていてもお似合いのカップルに見えてきちゃうから変よね。

 

そして嫌々ながらも家族になっていく優子なんですが、ある出来事が起きて、ちょっと大変なことになります。ネタバレになるから書けませんが、映画を観ていてどうなるんだろうと展開を心配してしまうほどの展開でした。でもね、人情味があふれる良い展開になっていて感動でした。

 

 

結構、途中からの展開がジェットコースター並みに進みますが、そこで前の方に描いていた優子のカッターボートのシーンが効いてくるかな。優子が大学時代にやっていたスポーツがカッターボートなのですが、その時は勉強にスポーツに頑張っていて、カッコいいんですよ。だから憧れのマトだったんじゃないかな。私もあの優子を見たら、素敵と思うと思います。

 

凄い展開を見せますが、最後にはほっこりして安心出来ます。なんか最後、解るなぁと思っちゃいました。海外赴任して巨大プロジェクトを動かす仕事って、聞いているとカッコよさそうに思うけど、はっきり言ってやりたい仕事とは思えないよね。昔はそういう仕事に憧れる人もいたと思うけど、今は日本でゆっくり仕事を進める方が良いと思う人がほとんどじゃないかな。危険だし、家族と一緒になんて考えられないと思います。

 

 

ま、そんなこんなで、良い映画でした。私はこの映画、超!超!お薦めしたいと思います。鶴瓶師匠が出ていれば、大体面白いのよ。(笑)特にコメディ映画は間違いないと思います。ご家族にも喜ばれる作品です。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「あまろっく」