「キラー・ナマケモノ」
を観てきました。
ストーリーは、
パナマのジャングルで密猟者に捕獲されたナマケモノがアメリカに密輸入された。希少な珍しい動物を扱うペットショップにならべられたナマケモノ。一見大人しそうに見えるが、動きは俊敏そうだ。
大学の女子学生クラブ「シグマ・ラムダ・シータ」に所属するエミリーは、大学4年の最後の年になっても地味でハネない学生生活に焦りを感じていた。今年こそ寮長となり自分の母親と同じような人気者になりたいと思っていたのだ。
そんなある日、ショッピングモールでペット業者のオリヴァーに声をかけられ、人気者になるには珍しいペットを飼うべきだとアドバイスを受ける。ペット厳禁の寮では飼えないと言って断るが、どうしても人気者になり寮長の座を手に入れたいエミリーは、オリヴァーのペットショップを訪ねることに。
ペットショップでナマケモノに出会ったエミリーは、その可愛さにメロメロになりナマケモノを連れ帰ることに。何故かオリヴァーの姿が見えないがお構いなしで連れ出してしまう。
寮にナマケモノを連れて帰ったエミリーを見た寮のみんなは、その可愛さにペット厳禁なんてことを忘れ、寮のマスコットにしようということになり、「アルファ」という名前を付けられる。アルファは可愛がられて人気者になり、連れてきたエミリーの人気も爆上り。寮長候補No.1だったブリアナを抑えて寮長候補No.1となる。
しかしそのナマケモノは可愛い皮をかぶった狂暴な殺人ナマケモノだった。寮長を決める選挙の夜、ナマケモノはひとりまたひとりと女子大生を血祭りにあげていく。
というお話です。
今度はナマケモノが殺人鬼となり襲ってくるのかと思い、とても期待して観に行ったのですが、実はガッカリしてしまいました。ナマケモノの造形がマジでぬいぐるみなんです。いや、元々ぬいぐるみだとはわかっているんだけど、あまりにも作りました~って感じの造形で、せめてもう少しリアル感を出して欲しかった。これ日本で作ったらもっと可愛くなっていたと思うけど、どーも甘いのよねぇ。
いかにもぬいぐるみを手で動かしているという感じだし、表情も下手なので、映画の中で可愛いと言っているんだけど、全然可愛くないんです。いつも思うんだけど、海外の可愛いと日本の可愛いってレベルが違いますよね。日本の可愛いは本当に可愛いんだけど、海外の可愛いは気持ち悪いも入っていて俗にいうキモカワってやつなんですよ。
なので、ナマケモノが可愛い感じで甘えているんだけど全然可愛くなくて、何故それがかわいいと思うのか教えて欲しいと言いたいくらいでした。そんなナマケモノが豹変して人間を殺していくというお話なんだけど、豹変しても姿も顔も変わらず、ただ気持ち悪いぬいぐるみが人を残酷に殺していくだけなんです。
ああー、この映画を観ると、キラーカブトガニが凄くかわいかったなと思う今日この頃。カブトガニは顔は無いけど、モグモグ動いていてとっても可愛いんですよ。それが突然飛びついて人間を食べていくという、このギャップが良かったんですよね。だけど、ナマケモノは最初から最後までキモくて、作り物感がしっかり出てしまっていたんです。うーん、残念。
それでね、ナマケモノにコスプレさせたり、プールサイドでリゾートカクテル飲ませたりしているんです。アニマルホラーコメディを舐めて貰っちゃ困ります。動物が殺人鬼となるなら、動物の生態をそのまま残して行動させなければ面白くないんです。擬人化しちゃったら、チャッキーやミーガンと一緒になっちゃうでしょ。そしたら人間にやらせた方が面白いに決まってるでしょ。動物を使うのは人間と違う生態があるから楽しいんです。
人間のキャストなのですが、主人公のエミリーが可愛くないんです。ライバルのブリアナの方が、まだ綺麗でしたが、エミリーは大学生にしては顔が老けているし、それで寮長=クイーンになりたいと言っちゃうところが傲慢だなと思いました。他の寮生の方が何倍も美しいんですもん、いくらナマケモノの力を借りたとしても、エミリーが代表になるのは無理じゃないかなと思う容姿でした。うーん、こういう好きモノ系ホラーだから、キャストになってくれる俳優がいなかったのかな。
期待していただけにがっかりしてしまって、物足りない感でもやもやしてしまいました。このもやもや感をどうしようと思い、再度”ゴジラXコング 新たなる帝国”を観て、大笑いしてスッキリして、今日はボブ・マーリーと碁盤斬りを観て、もうキラーナマケモノの残念感は吹っ飛ばしました。はぁ~、気持ち良かった。
私はこの映画、お薦め出来ません。ごめんなさい。だって、ナマケモノが可愛くないんだもん。これじゃ、日本ではウケませんよ。ホラーコメディにもなってないんだもん。B級映画はそれなりの楽しみ方があって私は好きなんです。でもこの映画はB級にもなって無かったなぁ。とても残念でした。気になったら観てみてください。楽しんで欲しいけど楽しめないかもしれません。ごめんなさい。
「キラー・ナマケモノ」