「能を知る会東京公演−半蔀 立花」 [2024年03月25日(Mon)]
【能を知る会 東京公演「半蔀」立花供養・語入】
◆日時 2024年6月16日(日)13:00 ◆会場 国立能楽堂(JR千駄ヶ谷駅下車徒歩5分) ◆入場料 正面自由席10,300円/脇中自由席8,100円 ◆演目 13時始め 狂言「簸屑(ひくず)」野村 萬斎 講演「立花のお話し、夕照りの白い花〜女人源氏〜」假屋崎 省吾 葛西 聖司 能「半蔀(はじとみ)立花供養」中森 貫太 2024年6月16日日曜日・能を知る会東京公演(於:国立能楽堂)は、光源氏の恋人のひとりであった夕顔の君を主役に据えた名曲「半蔀」を上演致します。源氏と夕顔の恋物語を基に、夕顔の花そのものの可憐な風情を、儚く散った夕顔のイメージと重ねて作られている優美な曲です。 今回は「立花供養」の特殊演出で致します。生木/生花を用いた立花を舞台上に据える演出です。この度は華道家・假屋崎省吾氏に立花をお願い致しております。 狂言は野村萬斎師による、お茶を主題にした名曲「簸屑」を上演致します。いやいやお茶を引くやる気の無い太郎冠者や、それをからかおうとする次郎冠者など、見所の多い曲です。 講演の中頃には、葛西聖司氏と假屋崎省吾氏による能の解説や、様々な仕舞も予定しております。 能には前方に2箇所に配置しましたスクリーンに、現代語訳の字幕を投影し、初めての方にも楽しんで頂ける公演となっております。 −あらすじ− 半蔀【はじとみ/Hajitomi】 京都紫野にある雲林院の住僧(ワキ)は、夏の間執り行っていた立花供養に用いた花を供養していた。供養も終わりに近づいたある日、ひとりの女(前シテ)が訪れ、白い花を手向ける。僧が不審に思い花の名を尋ねると、夕顔の花と答える。さらに女の素性を問うと、五条に住む者とだけ言い残し、花の陰に隠れる。(中入)僧が言葉に従い五条近辺にやって来ると、夕顔の上の霊(後シテ)が夕顔の這いかかった半蔀を押し上げて現れる。夕顔の霊は、光源氏から賜った「折りてこそ それかとも見め たそがれに ほのぼの見えし 花の夕顔」という歌のいわれを僧に語り、昔を偲ぶ舞を舞う。やがて東の空が白み始め、女が再び半蔀の内に入ると、僧の夢は覚めるのであった。 簸屑【ひくず/Hikuzu】 宇治橋の供養で人々に薄茶を振る舞うため、主人は太郎冠者に茶の簸屑(箕【み/ザルのような物】でふるって残った屑)を挽くよう命じる。 太郎冠者は何かと理由を付けて次郎冠者に押しつけようとするも、朝は腰が痛いからとお使いを次郎冠者に押しつけたことを持ち出され、主人から厳命される。嫌々ながらも太郎冠者は石臼で茶を挽くが、どうにも眠い。そこへ次郎冠者が使いから帰ってきて、眠気覚ましに色々と相手をする。しかしやがて、太郎冠者は寝入ってしまう。そこで次郎冠者はいたずら心から、太郎冠者に鬼の面をかぶせるが…。 ※慎莫【しんまく】:まじめで控えめなこと。実直・律儀。 →詳しい番組はこちら http://www.nohbutai.com/perform/tokyo.htm#tokyo-01 ◆お申し込み・お問い合わせは鎌倉能舞台まで。 電話 0467-22-5557 HPアドレス http://www.nohbutai.com/ フェイスブック http://www.facebook.com/nohbutai eプラス https://eplus.jp/sf/detail/4043920001-P0030001 |