草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

岸田政治を終わらせるために保守派が結束すべきだ

2024年04月25日 | 政局
 このままでは立憲が衆議院補選で三勝してしまう。いつものように多くのマスコミはそれを望んでいるようだ。もはや自民党はガタガタである。
 その一方で、自民党に取って代わる政党はどこにもない。日本保守党や参政党も一大勢力になることは難しい。三小選挙区の選挙民は、誰に投票してよいのか、最後の最後まで迷うのではないだろうか。
 このようなことになった最大の責任は、自民党総裁の岸田文雄首相にある。安倍さん亡き後の自民党から、保守派を追い出そうとして、手段を選ばなかったからである。
 その一は核についての議論の封印である。安倍さんの危機意識を共有することなく、それを口にすることすら拒否した。ウクライナがロシアに攻められ。今まさに台湾有事が叫ばれているのは、いずれも核なき国家の悲劇である。それを認識せずして、いくら通常兵器を増やしても、それは戦争を阻止する抑止力にはならないのである。
 その二は旧統一協会への弾圧である。自分たちも含めて選挙で世話になっていたにもかかわらず、清和研(安倍派)を排除する口実に利用した。信仰の自由に干渉するようようなことを、あえて岸田首相は行った。マスコミの言いなりになって超えてはならない一線を超えてしまったのである。
 その三は政治資金規正法の不記載をめぐってである。清和研ばかりでなく、岸田首相が属する宏池会や、志帥会(二階派)でも行われていたのに、国民の批判を清和研に集中するように仕向けた。自民党以外の政党が同じようなことをしていても、それで反撃に転じることはなかった。それこそ自民党をぶち壊してしまったのだ。
 その四は財務省に物申せないことだ。消費税は上げなくても、保険料などを上げることで、岸田首相は国民に負担を強いてきており、景気に水を差すことばかり行っている。保守派が望むような積極財政ではなく、緊縮に舵を切って、国民生活を破壊しようとしている。
 これに対して、清和研は何一つ反撃をすることができなかった。大臣になりたくて唯々諾々と従ったのである。結束するエネルギーすら失ってしまった。
 今我々がすべきは、党派を超えた保守派の結集である。問題はどこがその受け皿になるかだ。日本保守党や参政党に期待したが、時間的にもはや間に合わない。今回の補選を受けて、自民党保守派は覚悟を決めるべきだろう。
 立ち上がれ日本や次世代の党のときとは状況が違っている。自民党内にとどまるべきか、飛び出して保守派の受け皿をつくるか、ここで決断すべきだろう。日本が日本であり続けるためには、国家として身構えなくてはならないのである。
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讀賣に続いて日経も飯山候補を取り上げず

2024年04月24日 | 日本保守党
 日経新聞の本日付の記事では、讀賣新聞と同じように、日本保守党の飯山陽候補のことについては触れていない。そればかりか「独自候補を見送った自民の支持層は秋元氏に2割弱、金沢、酒井、須藤元気各氏にそれぞれ1割程度と分散している」と書いている。
 ネットでは異常な盛り上がりを見せているのに、実際どうなるかは全く分からない。主に取り上げているのは立憲の酒井菜摘、維新の金沢結衣、無所属の乙武洋匡の三候補である。
 マスコミが飯山候補を無視しているのか、それとも浮上しないで下位に付けているのだろうか。飯山候補が自民支持層の1割も集められないとすれば、保守層からもそっぽを向かれているのだろうか。
 ここまでくれば、安全保障や経済政策で、他の候補との違いを鮮明にすべきだ。核政策の転換や大規模な財政出動などを訴えて欲しい。
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長尾たかし氏の勇み足は批判されても仕方がない

2024年04月24日 | 日本保守党
 選挙運動において、真っ先にすべきは、各種の名簿を集めることである。そこから出発するのだ。しかし、個人情報を大切にするようになってからは、かつてのようにはいかなくなった。
 自民党員の長尾たかし前衆議院議員が、自らの後援会名簿を日本保守党に渡したというのは、断じて許されることではない。有本香事務局長に頼まれたのか、そうではなくて自発的であったかについては、長尾氏自身が明らかにすべきだろう。
 今回の衆議院東京15区の補選において日本保守党は、徹底的に自民党をこき下ろしていた。告示になる前には、自民党本部にまで押しかけていた。その政党と裏ではつながっていたと思われるのは、長尾氏にとってダメージが大きい。
 最大の問題は日本保守党の選挙戦術にある。自民党保守派しか味方がいないわけだから、それとの提携を公然と行えばよかったのだ。候補者を出さない自民党とも交渉できたはずだ。多数派を形成するのが政治の原則である。しかし、そんなことを忘れてしまい、言いたいことを口にして、自ら墓穴を掘ってしまったのではないか。
 真実のほどは定かではないが、有本事務局長は、これまでの人間関係もあって、裏では自民党の保守派に働きかけをしていたのではないか。だったらば、あのような過激な物言いは慎むべきだった。
 これによって自民党の保守派の立場は悪くなった。これから高市早苗ブームが起きつつあるときに、それに冷水を浴びせるようなことをしたのである。期待していただけに、ただただ残念でならない。ことの経過を長尾氏は正直に語るべきだろう。
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酒井候補のやや先行より金澤候補と飯山候補の差が気になる

2024年04月23日 | 選挙
 衆議院補選東京15区の朝日新聞と共同通信の世論調査の結果が出た。どちらも立民の酒井菜摘候補がやや先行し、それを維新の金澤結衣、日本保守党の飯山陽の両候補が追う展開になっているという。当初予想された通りで、酒井候補は立民と共産党だけで当選は揺るがないとみられていたが、ここにきて金澤と飯山の両候補が激しく追い上げているのだろう。
 金澤候補と飯山候補の現時点での差がどれだけあるかだ。すでにその数字を各陣営は掴んでいると思う。それが分からないので何とも言えないが、立憲の議席を与えたくない保守層は、金澤か飯山のうちの二位に付けている候補に票を入れるのではないだろうか。
 しかし、ここにきて岩田温氏などが飯山候補支持を明確に打ち出したのは、金澤候補と飯山候補との差がそれほどないからなのだろうか。維新の目玉政策である万博政策への批判はかなり強く、それが選戦に影響しているからだろう。
 選挙戦は実質的には終盤戦に入ってきている。日本保守党が特定野党と同じように、自民党批判を激しく繰り広げているが、それが結果的にどうなるのか。組織的な選挙戦というよりも、ユーチューバーの有名人に依存して、どぶ板とは無縁なやり方でどこまで通用するのか。勝敗だけでなくその点もまた注目される選挙区である。
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国は選挙妨害を断固取り締まるべきだ

2024年04月22日 | 選挙
 衆議院15区の東京補選の結果がどうなるかよりも、それよりも何よりも、他陣営を罵倒誹謗する言論がまかり通り、つばさの党のような選挙運動を妨害する者たちが暴れ回るのを目の当たりにして、唖然とする国民が多かったのではないだろうか。
 国家は法を立て法を執行する機関であって、それを無視する者に対しては、強制力をもって対処すべきである。国家権力というものは、合法的な暴力にほかならず、葦津珍彦は「国家の裁判所も警察も、その本質は合法的暴力機関としての性格を有する。暴力なしには、国家は存立しえないし政治もまたありえない」(『土民のことば』)と書いているではないか。
 にもかかわらず、国はその混乱した状況を放置している。モッブ化した者たちの感情の爆発を、自分たちに有利に利用しているのではないか。あまりにも無能に思えてならない。
 近代民主主義国家においては、反対者の自由が認められる限度は拡大されなくてはならないが、そこにも限度というものがあるのだ。
 葦津の「自由の先駆をもって任じた者が、かれらの信条にもとどく国家を守るために、かれらの認め得る限界外の『反対者』を圧迫したとしても、やむを得ないといわなければならない」(『同』)という言葉は、政治の本質を語っている。警察は投票前であろうとも、法を犯した者については逮捕するのが筋なのである。
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