一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

5月17日の日記

2024-05-23 23:32:24 | プライベート
この17日(金)は祖父の命日に近かったので、クルマに父母を伴って、墓参りに出かけた。運転はもちろん私である。といっても私は運転が好きではなく、運転技術を将棋に例えれば、アマ3級くらいである。
運転1時間で無事お墓に着き、墓の掃除である。でも私はこれが好きではない。もちろん掃除はしてもいいのだが、雑草をむしることができないのだ。雑草も生きているので、それを刈れないのである。
だから私は、落ち葉をつまむくらいである。そこへ行くと両親は容赦なく、ほうぼうに咲いているタンポポなんかも含めて、なんでも刈り取ってしまう。
と、オヤジが向かって左に生えている、高さ80センチくらいの木から、上方に数本伸びている茎に目をやった。これが邪魔だから切ってしまおうというわけだ。私はやめてもらいたいのだが、家庭もなく、働いているんだかなんだか分からない私は家での身分が低く、発言権はない。よって、またたく間に、その茎は切られてしまった。
その茎を良く見ると、形のいい小さな葉っぱがワイングラス状になっていて、その中心部に、花の蕾が数個あった。自然の摂理とはすごいもので、たぶん、この花はやわいのだろう。だから周りの葉っぱがこの花を守っていたのだ。
私はこの花に咲いてもらいたかったが、切られてしまっては何をかいわんやだ。
私が相当ブスッとしていたのか、オフクロが「何かあった?」と聞いてきたが、私は何も言わなかった。

帰宅後、駅近くの金券ショップに行った。14日にANAから株主優待券(3枚)が送られてきた。半年前の残りが2枚あったので、合わせてそれらを、売りにいったのだ。
ところが、それぞれ1枚1,000円と900円と言われ、仰天した。
あれは1年前近くだと思うが、同様のケースでこの店に初めて売りにいったとき、6枚で17,000円前後いった。1枚平均2,700円くらいいったはずで、それと比べると随分な暴落である。
まあ、ゴールデン・ウィークは過ぎてしまったので相場は下がっていると覚悟はしていたが、この数字はあんまりである。それで、売るのはいったん保留とした。
帰宅後、ネットで相場を調べたら、似たようなものだった。
これが、時期が来ればまた上がるのか、それともこの程度の額で安定してしまうのか。推移を見守りたい。

夕方からは医者へ行く。降圧剤と胃の薬をもらっているのだが、今年は胃カメラ(内視鏡)を飲みたいと思う。数年前の区の検査で、バリウムを飲んだところ、胃にポリープがあるのが見つかった。
それから私はバリウムが飲めなくなり、胃カメラでの検査を余儀なくされた。
だがこの検査がつらい。胃カメラを飲むと吐きそうになり、全身を串刺しにされた気分になる。
だが今年は2年に1回、苦の負担で、1,000円で胃カメラ検査ができるのである。これじゃあ、予約を入れるよりない。
診察の時間になり、まずは血圧を測る。だが、墓参りや株部主優待券の件で頭に血が上ったので、血圧は146-90だった。
そして胃カメラの検診を所望したが、私がイヤイヤしゃべっていたので医者もそれを察知し、「無理に検診することもないですよ」と言った。
それで、今年の胃カメラ検診は見送ることにした。
小学校のプールの授業で、プールに入るのがイヤだと先生に言ったら、入らなくていいと言われ、半分ほっとしたものの、プールから逃げた自分が自己嫌悪に陥るのと似た感情になった。
もし予約をしていれば、きょうあたり胃カメラを飲んだはずなのだが……。
この判断がどうだったか、その結果は2年後の検査で分かる。
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今年の将棋ペンクラブ・関東交流会は5月25日!!

2024-05-22 22:49:31 | 将棋ペンクラブ
今年の将棋ペンクラブ・関東交流会が迫ってきたので、あらためて告知をしておこう。

日時:5月25日(土)10時10分より受付開始。
場所:御徒町将棋センター 5階研修室
   台東区上野3-21-10 宝島ビル(JR御徒町南口から徒歩1分)
会費:3,500円(一般参加は4,000円)、指導対局は一局1,000円
内容:将棋会…10時30分~16時
   表彰式…16時~
   懇親会…17時~19時
会費の中には、軽食、懇親会費も入っている。また、抽選で棋書や色紙が当たる(ハズレなし)。以前は指導対局も無料だったから、大盤振る舞いだった。さすがに指導対局は有料になったが、それでも安いと思う。なお、今年の指導対局者は、堀彩乃女流初段、加藤結李愛女流初段である。

関東交流会は、2018年まで、東京・将棋会館で行われていた。いつもは4階の対局室で行われており、そのことに加え、奨励会員が使用する盤、駒が使えるのがウリだった。
私は4階まで階段で上ったが、2階から上は「関係者以外のご利用はお控えください」の立て看板があり、「きょうは関係者だから」と、その脇を抜けて上に行くのが格別だった。
2011年には、会場の隣の部屋で公式戦が戦われたこともあった。この3日前、第52期王位戦白組リーグで羽生善治名人VS村山慈明五段戦が行われ、羽生名人が勝った。この結果両者のプレーオフとなり、それが急遽その日に組まれたのだった。
すぐ隣の部屋に羽生名人がいると思うとドキドキしたが、こちらも将棋会に集中していたので、この時点ではそれほどの騒ぎにはならなかった。
だが、懇親会に入ってはダメである。懇親会だからおしゃべりするしかないが、つい声が大きくなってしまう。そのたびに誰かが「シッ!」と言って、場を静かにするのだ。両対局者には本当に迷惑を掛けてしまったと思う。
2018年には、気鋭の中村太地七段が顔を見せてくれ、女性参加者がわじゃわじゃと中村七段の近くに集ったことを思いだす。
だがその将棋会館も、2019年から使用できなくなった。事前の申し込みが1年前から3ヶ月前に短縮されたこと、土日の公式戦が多くなったことなどが理由だが、それは表向きで、実際は将棋ペンクラブが煙たかったのかな、などと邪推してみたりする。
いやいやでも、日本将棋連盟には記譜スクラップを閲覧させてくれたりして、感謝はしているのだ。
御徒町将棋センターに移ってからは棋士のサプライズ登場もなくなったが、こちらも気兼ねする必要がなくなったので、のびのびとやっている。
そんな交流会は、ふだん名前しか知らない人と交流できる面白さがある。
大昔、懇親会で私の向かいに座ったひとが、「むかし会報に載ってたんだけど、ある中学生と近所のおじさんとの将棋対決をして、中学生がだんだん強くなっていく話、あれは面白かったなあ……」と言った。それは私の掲載2作目「運命の端歩」だったので、「それ、オレが書いたやつだよ」と言ったら、目の前の彼は「ホントに!?」と感激したふうだった。彼こそ作家のA氏で、それが私とA氏とのファーストコンタクトだった。
私は昨年は参加しなかったが、今年はいまのところ、参加できそうである。私は最近、他者との交流がなく、棋友とは、昨年の社団戦最終日以来、誰とも会っていない。久々の再会を楽しみにしている。
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夢の終わり

2024-05-21 22:41:35 | 将棋雑記
先日の第37期竜王戦で5組降級が決まった川上猛七段だが、引退の報はなかった。
考えてみたら、川上七段が昨年3月31日にフリークラス満了になったとき、竜王戦はとうに36期が始まっていた。よって、川上七段は第38期も参加できることになる。
そして川上七段は、第38期に4組に復帰しないと、アウトだ。

   ◇

さて、きょうは第37期竜王戦(主催:読売新聞社、日本将棋連盟)ランキング戦6組決勝・藤本渚五段VS山下数毅奨励会三段戦がある。言うまでもなく、本局に山下三段が勝って優勝すると奨励会三段リーグの次点1となり、累計2で四段昇段の権利を得られる。ABEMAでは今回も中継があり、ありがたいことだった。
将棋は山下三段の先手で、相居飛車になった。その後角を換わったが、お互い角を打ち、じっくりした進行になる。ABEMAの形勢バーはわずかに山下三段よし。今回私は山下三段の応援なので、まずまずだ。
そのまま夕方になった。藤本五段は雁木。山下三段は金矢倉に銀が付き、美しい。形勢バーも「山下65:35藤本」で、優勢に近い有利だ。
しかし山下三段はせわしなく頭を動かし、落ち着きがない。
山下三段、ぶつかっていた6筋の歩を取る。これが若干疑問で、形勢が縮まった。藤本五段は桂で取るが、山下三段は銀を逃げる。すると藤本五段は8筋の歩を突く。以下継ぎ歩の形になったが、山下三段は相当迷いながら桂を取った。しかし藤本五段に8筋の歩を取りこまれ、これじゃあ桂得くらいじゃ合わない。
山下三段は飛車先に歩を打ったが、藤本五段は1枚金を剥がし、そのあとこの歩を取り、王手。あれだけ美しかった金矢倉がボロボロにされてしまった。この間、わずか10分程度ではなかったか。
いやいやいやいや、これが山下三段予定の進行とは思えない。なんで読み直さなかったのだろう。せめて銀を逃げるところで考え直せばまだまだだったが、この進行じゃダメである。私だったらバカバカしくて投げるところである。
本譜は山下三段が玉を引き、夕食休憩まで7、8分となったところで、藤本五段が夕食休憩を申し出た。
大山康晴十五世名人や中原誠十六世名人が得意にしていた手段で、ふだんはもっと早くから休憩に入るのだが、この夕休の間、不利な相手に局面を考えさせ、諦めさせるのである。
本局も、この時勝負が決した。再開後、山下三段も粘ったが、藤本五段は間違えない。19時29分、即詰みまで指して、山下三段が投了した。
本局、山下三段が勝っていれば、仮に四段昇段を選んでも、それが実現するのは10月1日からだった。
よって竜王戦決勝トーナメントでは「奨励会三段」の肩書で参戦することになり、また別の意味で、その戦いぶりが注目されるところだった。
しかし負けちゃったんじゃしょうがない。夢が、終わった。
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第82期名人戦第4局2日目

2024-05-20 22:38:16 | 男性棋戦
第82期名人戦第4局(主催:毎日新聞社、朝日新聞社、日本将棋連盟)2日目、豊島将之九段の封じ手は、桂を跳ねる手だった。こうやって遊び駒を活用するのがいいらしい。
ここからの手がまた難しいのだが、数手進み、なおも豊島九段が微差のリードを保っていた。
ABEMA2日目の聞き手のひとりは武富礼衣女流初段で、今回はひときわ乃木坂度が高い。解説者のひとりはABEMA準レギュラーの藤井猛九段で、いまは3時のおやつで藤井九段の好きなものを当てっこしている。ニヤニヤする藤井九段に、キャピキャピの武富女流初段。名人戦の激闘を演じている最中にのんびりしているが、四六時中将棋の解説をしていたら、視聴者も疲れてしまう。
ああそれにしても、武富女流初段が出演した天童人間将棋に行けなかったことが、いまさらながらに悔やまれた。
解説に戻り、豊島九段の手番で、藤井九段は自陣に飛車を打つ手を解説している。その変化のどれもが豊島九段よしになり、「評価値の差より、もっと大きいと思いますね」と藤井九段は断言する。
しかし豊島九段はなかなか指さない。果たして、豊島九段は別の手を指した。やがて形勢も五分五分になり、ああ、結局この将棋も藤井聡太名人が勝つんだなと思った。
ところがそれからしばらく経って、豊島九段に形勢の針が振れた。これは珍しい展開である。この将棋の急所は「4三」で、そこを数の攻めで攻めたのがよかったようだ。
局面は豊島九段勝勢。自玉は安全地帯に逃げ込んで、攻めに専念できる形。しかもその攻めも考えやすく、「この将棋は逆転しません」と藤井九段。
豊島九段、天王山の金をグイッと出る。この金は、飛車取りに打ったあの金だ。そして、この金出を見て、藤井名人が投了した。豊島九段は、2022年6月以来、ほぼ2年ぶりの藤井戦勝利。呪縛を解いた意味でも、この勝ちは大きかった。
しかし勝負事は本当に分からない。この第4局、私は藤井名人が当たり前のように勝つと思っていた。戦前は、そのくらいお互いの勢いが違っていたのである。
しかしこうなってみると、名人位の行方は相変わらず藤井名人寄りだが、藤井名人が叡王戦に専念できないのが痛いのだ。藤井名人の今年度は4勝3敗。数字だけ見れば平凡な成績で、藤井名人らしくない。藤井名人、実はけっこう正念場なのではあるまいか。
注目の第5局は、26日、27日。
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第82期名人戦第4局1日目

2024-05-19 00:36:04 | 男性棋戦
藤井聡太名人に豊島将之九段が挑戦する、第82期名人戦第4局である(主催:毎日新聞社、朝日新聞社、日本将棋連盟)。
ここまで藤井名人の3連勝。豊島九段はあとがないが、最近の豊島九段は、王位リーグ1勝4敗に代表されるように不調で、今年度は0勝6敗。本局もまったく、勝てる雰囲気がない。よって本局、藤井名人の防衛劇を淡々と見せつけられそうな気がした。
余談だが、もし藤井名人が何かのタイトル戦で0勝3敗になったとして、それでも私は藤井名人の防衛に乗る。藤井名人の強さは、そのくらいのものである。
対局場は大分県別府市。言わずとしれた日豊本線の主要駅である。同線は特急がバンバン走り使い勝手がよいが、実は1日に数本しかない普通列車に乗るのが、風情があってよい。藤井名人ならこのよさを分かってくれると思う。
豊島九段の先手で対局開始。角道を開け、藤井名人が飛車先の歩を突いたところで、豊島九段が端の歩を突いた。不急の手を指すことで、あえて後手番になる。私も用いたことがあるが、それが名人戦で現れるとは思わなかった。
ここで藤井名人は端の手を突く手もあったが、角道を開ける。やはり名人は、こうでなければならぬ。
そして豊島九段の作戦は、「横歩取らせ」だった。先日の王位リーグ・石井健太郎七段戦でも後手番でこの作戦だった。結果は敗れたが、豊島九段なりに何か手ごたえを掴んだかもしれない。
豊島九段、一手角を上がったのに、自ら角を換わった。3手目の端歩はともかく、これは完全な2手損で、その真意が分からぬ。ただ、こうした急戦調の将棋は、駒を動かさないほうがスキがない意味がある。
豊島九段、敵陣に角を打つ。藤井名人は角を合わせる。豊島九段がこの角を取ってしまうと、千日手の可能性すらある。
よって豊島九段は金のほうを取り、その金で敵飛を詰ました。藤井名人は飛車を切るしかないが、豊島九段は大駒を取り返した。
ここで藤井名人が飛車打ちの傷を消すべく8筋に歩を謝ったが、これは相当な葛藤があったのではなかろうか。
ここで駒割りを見ると、飛金と角銀の交換で、豊島九段がよい。藤井名人は馬を作っているが、前述の通り、8筋に歩を打っているのが痛い。総合して、ABEMA AIは、豊島九段微差でよし、の判断だった。私も、先手を持って指したいところである。私としては、序盤から藤井名人がリードを広げるもんだと思っていたから、この展開は意外だった。ま、これが将棋の面白さである。
39手目を豊島九段が封じた。私にはまったく指し手の予想がつかないが、ここまで豊島九段が健闘しているのは何より。2日目が楽しみだ。
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