行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

カタクリとシュンラン

2024-04-26 20:00:31 | 花,植物
3月14日、カタクリがそろそろ咲いているかもと、
公園となっている山斜面をのぞいて見ました。


この日は暖かい晴れ日、
期待どおり、いくつかのカタクリが花茎を伸ばし、
その先に薄紫色の花を付けていました。
近くに寄れないので、
鳥撮りも考えて持ってきた望遠ズームで撮ってみることにしました。


カタクリはユリ科カタクリ属に属する多年草、
早春、木々の葉が芽吹く前に雑木林の林床に葉を出し、花を付けます。
林床に日が当たる早春のわずかの期間に花を付け、光合成活動を終えます。
初夏には地上部は姿を消します。
いわゆるスプリング・エフェメラル(春の妖精)と呼ばれる植物の代表種です。


晴天の時だけ花を開き、曇りや雨の日には、花は閉じたままになります。
花に日が当たると、花被片が開きそして反り返り始めます。
最終的には背面で6枚の花被片の先が交差し、丸くなり、
よく知られた「カタクリの花」になります。
花被片と雄蕊は6個、雄蕊は長短3本あり、葯は暗紫色です。
雌蕊の花柱はわずかに3裂しています。


一般に花茎は10~15cmになるようですが
笹竹がはびこる場所で環境に恵まれないのかここのカタクリは小型、
花茎が10cmに満たないと思われるものが多く見られました。


同じ斜面に、
黄緑色の肉質な花をつけたシュンランの大株を見つけました。


シュンラン(春蘭)、
ラン科シュンラン属、
北海道から九州のに広く分布、里山や人里に近い山地の雑木林などに自生します。
花期は3~4月、日本を代表する野生ランです。


同じ斜面、
カタクリと少し離れた場所に
紫や白のミスミソウ(三角草)がまだきれいに花を付けていました。
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山茱萸と土筆

2024-04-25 20:00:43 | 花,植物
上谷戸親水公園の散歩道、
山茱萸が黄色に染まり、土筆がたくさん顔を見せていました(3/13)。


この日は青空が広がる春の日、
サンシュユ(山茱萸)の黄色の花が青空に映えてきれいでした。
早春3月、若葉に先立って木全体に花を付けます。


ミズキ科ミズキ属の落葉小高木、
中国原産、早3月、葉が出る前に木全体に黄色の花を付けます。
その姿からハルコガネバナ(春黄金花)の別名があります。


花咲く中に昨年の果実が褐色に萎びてまだついていました。
秋にグミのような赤い実をたくさんつけ、
この秋姿も見事で、アキサンゴ、ヤマグミの別名があります。


小河川の岸辺にツクシ(土筆)がたくさん顔を出していました。
その愛らしい姿から「つくしんぼ」とも呼ばれ、
桜が咲く前、早春の風物の一つです。


ツクシはトクサ科トクサ属のスギナというシダ植物の一組織、
花ではなく胞子茎です。


3月まずツクシが地上に顔を出した後に
スギナ(杉菜)の葉が地上に出ます。
とても短い歌詞ですが
「つくし だれの子 すぎなの子 つくし  春です  遊ぼうよ」
こんな童謡を思い出します。


道ばたの植え込みに、
ユキヤナギ(雪柳)の小さな白い花も咲き出していました。
バラ科シモツケ属の落葉低木、
コゴメバナ、コゴメヤナギなどとも呼ばれます。
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セグロセキレイとハクセキレイ♂

2024-04-24 20:00:30 | 
川底の浚渫、石入れなどが行われ、
清流化した小河川にセグロセキレイがいました。


三沢川の側道を散歩、
工事が終わって、清流になった流れにセキレイが遊んでいました。
セグロセキレイのようです。


セグロセキレイ(背黒鶺鴒)は
日本ではハクセキレイ、キセキレイに続いて
よく観察されるセキレイ科の小鳥です。


ほぼ日本だけに棲息する日本固有種。
河川近くの畑地や市街地でも観察されますが、
主に大河川の中流域で見られるセキレイです。


セグロセキレイの名があるように頭から肩、背にかけてが濃い黒色。
そして、腹部が白色で胸部は黒色、
黒と白の鮮明なツートンの美しい小鳥です。


ハクセキレイのオスとよく似ていますが、
ハクセキレイと異なり、
本種は眼から頬・肩・背にかけて黒い部分がつながることで判別できます。


2月に多摩川で撮影した後姿のセグロセキレイを追加。


やはり2月に撮影したハクセキレイのオス1


ハクセキレイのオス2
頬の多くが白色、顔を見ればセグロセキレイと区別がつきます。
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トラツグミ、ヒヨドリ

2024-04-23 20:00:49 | 
3月13日の公園散歩、
久しぶりにトラツグミがいました。


夕刻の公園道、
どこにいたのか、しばらく見なかったトラツグミが
突然目の前に現れました。
600mmで画面からはみ出してしまうほどの近さでした。


こちらも驚きましたが、
あわててレンズを向けたのでトラツグミも驚いたようで、
陰になる木の枝に逃げ隠れました。
欠伸でしょうか、何枚か写したその1枚、嘴を大きく開いていました。


1月ほど前にトラツグミを何度も見た場所に
この日はヒヨドリがいました。


数多くいるので、
普段はあまり写さない、ヒヨドリですが、
レンズを向けて見ました。


多分、地面に落ちているエノキの実、
黒い小さな実をくわえていました。
1月ほど前、ここでトラツグミも食べていました。


ヒヨドリも近くで大写し。
日本ではたくさん見られるヒヨドリですが、
棲息地はほぼ日本だけ、日本固有種とも言え る世界的には珍しい鳥だそうです。
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三沢川に小鳥たち

2024-04-22 20:00:47 | 
3月10日、
三沢川の側道を500mほど、望遠ズームを持って歩いて見ました。
林縁だけでなく、小河川にも小鳥が活動しています。


側道から下を流れる川を覗くと
岸辺の石の上にキセキレイを見つけました。
水浴びをしたのか、餌捕りのためか、羽が濡れています。


キセキレイ。
冬季は単独で生活し、市街地の水辺でも観察されます。
夏季は渓流沿いなどに棲み、体色の黄色がより鮮やかになります。
3月初旬、黄色が淡く、まだ冬羽のようです。


岸辺にハクセキレイもいました。
水辺だけではなく、公園や畑地などにも一年中見られます。


カワセミが美しい青色、青緑色を見せて、
岸辺の雑木の枝にとまっていました。
青緑色に目をとられますが、
よく見ると頭部や羽の一部に小さな淡黄色の斑点があるのに気が付きました。


翡翠あるいは川蝉、
縄張りをつくり水辺に生息し、川に飛び込み、小魚や小海老などを採餌します。
この小河川でも採餌しながら、川を移動している姿をよく見ます。


岸辺の枯れ草の中にジョウビタキのメスがいました。
いろんなところに縄張りをつくり、日本の冬を過ごします。
湿っぽく、きれいではない河川の岸辺ですが、
水があり、餌が豊富です。


セキレイたちとは違い岸辺の木枝にもよくとまります。
冬芽から、とまったのはオニグルミの幼木、川辺によく生えています。


すぐに藪の中に逃げ込みましたが
岸辺の泥の上をアオジのオスがいました。

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小河川のダイサギとカワウ

2024-04-21 20:00:17 | 
3月初旬の三沢川にダイサギとカワウが来ていました。


午後の強い日のあたる三沢川にダイサギが1羽、
餌を探しに来ました。


真剣な眼差しで、
水の中に小魚やザリガニをさがしているようです。
青黒い日陰の水色にダイサギの白さがより目立ちます。


曇りの日、
三沢川のほぼ同じ場所にダイサギが1羽、
岸辺の枯れ草の中で小魚を捕まえました。


やはり三沢川、
ダイサギがいた近くにカワウが1羽、
緑色の眼を輝かせて泳いでいました。
舵取りでしょうか、尾羽を扇子の形に広げています。


水の色が白い薄曇りの日、
カワウが泳いでこちらに向かって来ました。


飛び立つ瞬間、羽を広げたところが撮れました。
羽色は黒色ですが、暗青色に見える部分もあります。

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雌雄のジョウビタキ

2024-04-20 20:00:27 | 
3月2日の薬師池公園にて。
雌雄のジョウビタキが近くに来てくれました。


薬師池公園、
何回かルリビタキ♂を写した林縁道に
この日はジョウビタキ♂が姿を現しました。


そして、道近くの倒木にとまりました。
ルリビタキ撮りに集まっていたカメラマンも多少の不満の中、
レンズを向け、シャッターを切ります。


この倒木、記憶があると思ったら、
10日ほど前に来た時はルリビタキ♂がとまっていた倒木です。
しかし、この日はルリビタキは近くに寄って来ません。
両者が同時にすぐ近くに来ることはないようです。


ジョウビタキ♂、しばらくすると、
道を超えて、植え込みの灌木の枝にとまりました。
近くに行ってレンズを向けましたが、逃げずにいてくれました。


ジョウビタキやルリビタキは比較的警戒心の弱いのですが、
この公園の個体は特に人馴れしているようです。


同日、公園のアジサイ園にて。
私は「紅山あじさい」とばかりに、
ジョウビタキ♀がベニヤマアジサイの看板にとまりました。


ジョウビタキは日本では基本的に冬鳥、
暖かくなると、北の国へ戻り、繁殖、子育てを行います。
しかし、冬の間は雌雄ともに縄張りをつくり、単独で行動します。
体色や姿が雌雄でかなり異なるジョウビタキ、
同じ種であるとはなかなか思えません。
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ネコヤナギとウグイスカグラの花

2024-04-19 20:00:37 | 花,植物
公園の散歩道、
ネコヤナギの花が美しく咲き、
ウグイスカグラが小さな花をたくさん付けていました(3/2)。


ネコヤナギ(猫柳)、
ヤナギ科ヤナギ属の雌雄異株の落葉低木です。
銀色の花穂に紅色と黄色が加わり、目を引きます。


細長い花穂は小さな花の集合体で、
へら状の小さな苞に、雄花は雄蕊、雌花は雌蕊がつきます。
紅色は雄蕊の葯で、黄色は花粉、したがってこれは雄花序です。
雌花序より雄花序が鮮やかなネコヤナギです。


そこで、WBを晴れから白色蛍光灯に変えて撮影。
花糸がより白く、花穂もより白銀となり、
全体がより鮮やかに映りました。


一週前の雄花序、
やわらかい銀白色の毛に覆われた花穂がネコの尻尾を思わせることから、
ネコヤナギの名が付けられています。


山道のところどころにウグイスカグラの木、
葉の付け根から伸びた花柄に紅色の花をたくさん咲かせていました。
小さな花ですが、色も含めて、なかなか魅力的です。
マクロレンズを付けて、レンズを向けたくなります。


ウグイスカグラはスイカズラ科スイカズラ属の落葉低木、
山野の林縁や疎林などに自生し、ふつうに見られます。
また、公園木や庭木として、植栽もされています。


このウクイスカグラ、上二つとは花色が微妙に異なり、
花冠も花筒ともにピンク色です。
花冠は長さ10~15mm 、細い漏斗状で先は5裂しています。
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3月1日の草の花

2024-04-18 20:00:44 | 花,植物
3月の初日の里道、
野道の草の花を写して歩きました。


野原にショカッサイ(諸葛菜)の紫色が群生して咲いていました。
アブラナ科オオアラセイトウ属、
オオアラセイトウあるいはムラサキハナナとも呼ばれます。


耕作前の畑地にホトケノザが群生、
畑一面が赤紫色に染まり、見事でした。


ホトケノザ(仏の座)はシソ科オドリコソウ属の越年草、
茎が段々につくことからサンガイグサ(三階草)とも呼ばれるようです。
紛らわしいのですが春の七草のホトケノザは
キク科コオニタビラコのこと、本草とは別なものです。


3月1日、ハナニラ(花韮)がもう咲いていました。
ネギ亜科ハナニラ属に属する多年草ですが、
ユリ科に分類されていることもあります。


アルゼンチン原産、
明治時代に観賞用として導入されています。
いまは逸出して繁殖、帰化植物です。
春3月~4月、あちらこちらに花径約3cmの白から淡紫色の6弁の花が
群生して咲く姿が見られます。


ハコベの小さな白い花が野のあちらこちらで見られました。
コハコベとミドリハコベがあり、
よく似ていて、外見で正しく判別するの難しいのですが、
茎が緑色なので、ミドリハコベとします。


谷戸の陰地にネコノメソウが花を付けていました。
偶然会った植物に詳しい人にヤマネコノメソウであると教えてもらいました。
よく似る両者ですが、
茎葉がネコノメソウは対生するのに対し、ヤマネコノメソウは互生するとのことです。
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ユキワリソウが咲きウメメジロ

2024-04-17 20:00:40 | 花と小鳥
3月の初日、
久しぶりに城山公園を歩いて見ました。


やがてカタクリなども咲き出す斜面に
ユキワリソウ(雪割草)が花開いていました。
本州中部から九州にかけての落葉樹林の林床などに見られる多年草、
春早く、雪国では雪をかき分けて花を付けるところからこの名があります。
春を告げる代表的な花そしてネーミングです。


キンポウゲ科ミスミソウ属の多年草、
雪割草は別名で、正式にはミスミソウあるいはハマスソウです。
ここのミスミソウ、もとは植栽されたものでしょうが、
年々、少しずつ増えているようで、小さな株もたくさん見られます。
柵で囲まれて入れない斜面にあるので、
鳥撮りに持ってきた望遠ズームの500~600mmで撮りました。


地下茎から高さ10~15cmの花茎を出し、頂端に1つの花を咲かせます。
花色は赤、白、ピンク、紫などがあり、楽しませてくれます。
顎片のように見えるのは茎葉、花弁のように見えるのが顎片で花弁はありません。


公園の山地、徒長枝を伸ばして花を付けていた白梅に
吸蜜するメジロを見つけました。


(カワヅ)サクラメジロは先日たくさん撮りましたが
ウメメジロは今年は写していません。
さっそく望遠ズームを向けて見ました。


なかなかうまく撮るのが難しい梅の花ですが、
メジロが入ると魅力的に映ります。
花と鳥の両方の絵が楽しめるウメメジロです。


公園の山道を歩いていると、
眼前の藪の中に動くものを発見。
野生化しているヒイラギナンテンの花穂に首を伸ばし、
メジロが吸蜜していました。
こんな草のような花に吸蜜するのは初めて見ます。
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