歪んでいる回廊

気づいたら俺は理科大に立っていた。今日は理科大のオープンキャンパス、しかも朝、昼でぶっ続けらしい。

俺は10人しか志望してない学部に所属希望しているみたいだ。

教授「模擬授業の予定を発表する。1限目二次関数、2限目・・・」

俺「… （って、中学の時の数学の教師かよｗ。）」

教授「9限目◯◯。以上。」

（授業の内容は覚えてないので割愛）

授業が終わると昼休みの時間となり、模擬授業参加者は校舎の裏の駐車場みたいな場所でそれぞれお弁当を食べ始めた。

何故かここで突然母親が登場。

母「デソンソ、お弁当持ってきたよ」

俺「おう」

母から弁当を受け取ると、俺は1人の参加者と向かい合って弁当を食べ始めた。顔を見たら中学の頃仲の良かった同級生だ。お前もいたんか。

そしてよく見たらその参加者の後ろに見たことのある奴が1人で弁当を食べていた。俺は気になったのでそいつの元へ歩み寄り顔を確認すると、今度はまよぽけに顔を晒された大学生ローそんだった。

俺「あれ、君は…」

ロ「デソンソさん、俺講義見にきたんすよ！」

俺「うおｗ」

そいつと話しているうちに、俺は午後の模擬授業開始時間目前だという事に気付いた。

俺は今いる校舎裏から回って三号館教室へと走り出した。しかしその足がめちゃめちゃ重い。参加者は俺を差し置いてすでに教室へと向かっている。

俺がやっとのことで教室に着いた頃には、すでに講義が始まっており、教授が大問1を解き終えた所だった。

教授「お前おせーよ！早く席につけ！」

俺「はい、ご教示賜ります！」

俺は急いで筆記用具を出し、シャーペンを持ち、席につくと、教授がよくわからない公式を使用した。

俺「（これ、公式か？何の公式だ？わからないよー。どうしよう…）」

問題演習に入ると、俺は一旦公式を使い、答えが出てこないのでそのまま次の問題に移った。

俺「（勉強をやめて10年経つが意外とこの感覚覚えているもんだな）」

教授の方を見ると、今度は解りやすく問題の解説をしていたので、やはり公式を使うのだと理解した。

俺は2問目の問題を見事に公式に当てはめ、問題に正解した。

その後の授業は覚えていないが、7限目が終わり、トイレを済まして教室に戻ると、見たことのない奴が俺の席に着いていた。

俺「あれ？なんで？そこ俺の席なんだけど」

???「俺後ろの席なんだけど、ホワイトボード見づらくて嫌なんだよね。だから俺が前の席に座る。」

俺は度肝を抜かれた。こんな自分勝手が通用するのか。

俺も前の席が好きだったので、その場を動かず、講義が始まっても前の席を2人で座り続けた。

俺「教授〜〜こいつになんとか言ってくれ〜〜」

終わり

参考

ローそんさんのTwitter消えてたんですけど詳細わかる人教えてください

ぬけたろう