完全新作ということでワクワクしながら観に行ったのだが、率直に言ってかなり微妙に見えた。何と言うか『ゴジラxコング 新たなる帝国』の時も思ったのだが、動物の擬人化と進化したVFXの融合は金をかければか>>続きを読む
久しぶりの中国映画で、登場人物がワンとかタンとかファンとか言うものだから途中で頭が混乱してしまい、さっぱりわけがわからなくなってしまった1回目を経て、今日2回目を観てようやく人物の相関関係と物語のあ>>続きを読む
何やら随分仰々しいタイトルで、そこにはジョージ・W・ブッシュの記名も出て来るが、当然だが本人は出て来ない。あのアメリカとキューバの法的な無人地帯に建てられた悪名高きグアンタナモ収容所に収監された長男>>続きを読む
もはや知られざる過去の佳作・名作に、新世代の若手女性たちが今の世界線で通用する字幕を付け、上映するプロジェクトとしてグッチーズ・フリースクールさんが提唱するかつての名画の掘り起こしには一定数のファン>>続きを読む
夏休みを迎えた高校2年生のココロ(濱尾咲綺)とミク(仲吉玲亜)は、体育教師の山本(さとうほなみ)から特別補習としてプール掃除を指示される。その時点で先生とどうしても単位が欲しい生徒との主従関係はほと>>続きを読む
幼い子どもを連れたシリア人家族が、「ベラルーシを経由してポーランド国境を渡れば、安全にヨーロッパに入ることができる」といういったい誰が流したのか知らぬ根も葉もない情報を信じて祖国を脱出する。しかし、>>続きを読む
一人娘を愛し、彼女の為に運命のパートナーを見つけようとする41歳のイ・イルヨン(キム・ヒソン)はある日、自身が勤める高利貸し店の顧客となった男の弟として、45歳の製菓会社の研究員チャ・チホ(ユ・ヘジ>>続きを読む
なにわ男子の道枝くん見たさで六本木の舞台挨拶に駆け付けたが、両隣は道枝くんファンで、この日会場を訪れていたほとんどの客がおそらく道枝くんファンだったのではないか。映画上映前なので作品の詳細には触れる>>続きを読む
いや~普通に面白かったし、アニメ版を思い出しながら懐かしく観た。原作は1980年代のバブル期へと向かう新宿歌舞伎町の猥雑さが余すところなく描かれていたし、今振り返ればあまりにもハードボイルド色が強め>>続きを読む
どこかの港町。解体工場が舞台で、組織の底辺にいる人間にはいつも面倒な汚れ仕事が舞い込んで来る。冒頭から唐突に映画は始まる、というか始まっている。いや、正しく言えば最初は過去形なのだが、主人公の辰巳(>>続きを読む
昨年の迷作『キラーカブトガニ』に引き続いて今年の『キラー・ナマケモノ』というキラー・フレーズにはゴールデンウィークのMEGA盛り祭りここに極まれりの感慨に浸る。タイトルの時点で明らかに数年後の午後の>>続きを読む
あの赤いジャケット(実際はピンク色)を羽織ったポスターの彼女の太々しいまでの表情が最高で、これはもう絶対にゴールデン・ウィークに観なければならないと心に決めていたのだが、とにかく壮絶に涙が出た。とい>>続きを読む
スティーブン・スピルバーグが世界中で起きる戦争の歴史の全てを自身のフィルモグラフィで描かんとする一方で、イタリアきっての巨匠マルコ・ベロッキオもまた、キャリア最終盤に差し掛かってから、様々な時代のイ>>続きを読む
例えば山崎貴の『ゴジラ-1.0』や庵野秀明の『シン・ゴジラ』のおそらく数倍の製作費がじゃんじゃん投入された作品だし、もしかしたら日本のゴジラ・シリーズとはゼロが1つ違うスケール感かもしれないが、鑑賞>>続きを読む
濱口竜介監督と石橋英子さんのコラボレートである『GIFT』の上映は昨年11月の東京フィルメックスで体感している。そこには74分の映像マテリアルがあり、それぞれのシークエンスに併せて石橋英子さんが弦楽>>続きを読む
まさに傑作『青春 春』の正しいプロトタイプのような作品で、6年ぶりの再見だが本当に素晴らしかった。月並みな言い方だが感動した。今作の立地は長江デルタ地帯なのだが、新疆ウィグル自治区でいま起きている問>>続きを読む
今回のジャック・リヴェット特集も3本全てが3時間余りと長尺で、それなりに覚悟がいるのだがこれが一番楽しい。去年の『デュエル』と『ノロワ』はかなり内容的に厳しく、こちらにもアップしなかったはずで、今回>>続きを読む
今回の3本の中では割と優等生っぽいルックの1本ではあるがだが然し、今作も生真面目で冗長な前半パートに対して、後半の唖然とするような展開にゾッとする。アンナ、クロード、ジョイス、セシルという4人の女性>>続きを読む
その熱狂的な興行は、アパルトマンの一室で日夜繰り広げられる。女2人男1人による戯曲は三角関係による痴話げんかを繰り広げる真に下世話なものだが、その日の公演の帰りに、私はこの戯曲の創造主だと告げられる>>続きを読む
このポスターと予告編でいったい誰が観るのかと思うし、あからさまに昭和で時計の針が止まっている映画だが、私が観た回では50過ぎの老人主に男性を中心に結構なお客さんが入っており、こういう平和な映画を愛で>>続きを読む
ジャニー喜田川の痛ましい事件を以てしても、ペドフィリアを持ちながら、性加害に加わらずにじっと身を屈めるように暮らしているいわゆるペドフィリア予備軍は恐らくこの世の中には無数にいるはずで、そのような人>>続きを読む
滝田洋二郎の『陰陽師』前後編は一応観たもののまったくノレず、今となっては内容すらほとんど覚えていないのだが、何というか野村萬斎と伊藤英明のやりとりがうすら寒かったことだけは僅かに覚えている。ただ今井>>続きを読む
かつて単行本でタル・ベーラの傑作『ニーチェの馬』という映画を、タイトルの割には大仰な映画と評した山田太一氏の批評眼をもってすれば、あらためてリメイクされた今作を冷静にどう捉えたただろうか?かつて大林>>続きを読む
先んじて言えばオタクには成功も失敗も存在しない。むしろ成功したオタクなら、率直に言って形式的ではなく感覚的にオを重いヲにすべきではないか?オタクではなくヲタク。と言えるディープな階層こそが90年代的>>続きを読む
予告編を観た時点では、J・G・バラードの傑作SF小説『ハイ・ライズ』と今年のイスラム映画祭で再見し、改めて傑作だと思ったマチュー・カソヴィッツの『憎しみ』を足して2で割ったような物語だと思ったのだが>>続きを読む
『The Witch 魔女』とその続編となる『THE WITCH/魔女 -増殖-』の大ヒットが記憶に新しいパク・フンジョンの新作は『The Witch 魔女』トリロジー・シリーズの完結編ではなく、随>>続きを読む
当時今作を観て、相当攻めた脚本とビジュアルだと思ったのだが、再見してもやはり素晴らしい。今のディズニーやピクサーがどう頑張っても作れない感触が今作にはある。それは夢寸前のところでいつも挫折を経験する>>続きを読む
いや~これは欄外から凄まじい映画が現れた。社会学的にもこれは相当な労作ではないか?ジャパン・クオリティが現在も唯一通用する世界線と言えるのがジャパニメーションで、日本に居れば、映画ならずTVにおいて>>続きを読む
ソフィア・コッポラの映画はいつだってガーリーでエレガントでスマートに見える。それは処女作『ヴァージン・スーサイズ』で大人の世界を覗き見た少女の黄昏そのものだ。あるいは『マリー・アントワネット』におい>>続きを読む
いやはや今年で何年目かという春の風物詩にすっかり定着した感のある『劇場版 名探偵コナン』シリーズだが今回は特に豪華な内容だった。とりあえず黒ずくめの組織や烏丸蓮耶とのシリアスな攻防は一旦脇へ置いて頂>>続きを読む
何やら最近『変な家』という映画が流行っているらしく、あっちに期待値MAXで行った人の何割かを根こそぎ釣り上げたいという欲求はよもやないとは思うのだが、今週のやっちまった案件がこちら。いやぁ酷い。想像>>続きを読む
タイトル通り、ニューヨーク、ブルックリンでスランプに陥っていた現代オペラ作曲家である夫スティーブン(ピーター・ディンクレイジ)が、掃除が大好きな潔癖症の精神科医で、パートナーでもあるパトリシア(アン>>続きを読む
孤独で、どことなく寂しくて退屈していた。毎日が暇だったという若い男の独白。それをじっと見つめる刑事の視線。小説家志望の若い男ビル(ジェレミー・セオボルド)は、日々の孤独に耐え切れず、好奇心で街で見か>>続きを読む
冒頭からカラフルでビビッドな背景の中、印象的な文字列が連続して並ぶ。もう本当にセンスの塊のようなアヴァン・タイトルは必見で、これからどんなセンセーショナルな物語が始まるのかとワクワクするのだけど、い>>続きを読む
『ハロウィン』や『エクソシスト』や『ゴースト・バスターズ』のまさかのフランチャイズ・シリーズの華麗なる復活に接し、もはやどの方向から何が来てもおかしくないアメリカ映画2024年の世界線にまさかの『オ>>続きを読む
呪われた一家フォン・エリック・ファミリーの悲劇とは多少ゴシップ的にも語られる40年前の世界線だが、あまりにも不幸な出来事として人々の記憶に刻まれている。80年代に新日派やUWF派ではなく、全日派だっ>>続きを読む