Haserumioさんのレビュー一覧
投稿者:Haserumio
2024/05/21 02:31
「ザ・死す」ではなく、「座視・す」だったのね。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
前二巻が個人的には盛り上がっていたので、どういう結末になるのか興味津々であったが、そういうことだったのね。(やっぱ、この手のマンガの終え方は難しいわ。)児玉凌の死に方も、なかなかエグかった。なお、タイトルの意味については、本巻の34頁、65頁、そして80頁を参照のこと。
2024/05/16 01:14
箸休めの一巻
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
NY編はまあ面白かったが、UEMATSU塗装工業編の方が読みたかった。島帰国後の展開が楽しみである。(個人予想のひとつは早くも外れてしまったようだが、残りの三項目に正解はあるのか。)
2024/05/15 20:34
伏線がつながってきて、見事なストーリー展開
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
これまでの三巻の中で、一番面白かった。そして、ようやく作者が考えているであろうストーリー・ラインも見えてきた印象。(さてさて、どこまで当たるか・・・)
・ 最後は、植松圭介副社長が覚醒して、三代目社長に就任する。
・ 母親の貴子は、下山美夢有が生んだ孫をかわいがって、好々婆となる。
・ 会長は、新谷介護士に裏切られて、貴子とよりを戻す。
・ 剣持社長は(毀誉褒貶はあるものの)結果的にはUEMATSU中興の祖となって、結局それを圭介に引き継ぐことになるが、貴子が許すはずはないので、最後には新天地に去る。
UEMATSUをめぐるストーリー・テリングと並行して島耕作の他の顧問先の話が進んでいるという展開は、物語経済上も巧手。しかしながら、新谷介護士のマンションは増上寺に隣接する東京プリンスホテルのようだが(20~22頁)、そんなことってあるかね。
2024/05/15 17:58
ますますエロくなってきた横野すみれのカラダ
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
体形比、胸のふくらみが一層増してきたように思われるこのカラダ。ほんとおいしそう。現状有姿での保存用とDVD分離・整理用に、二冊買ってしまった。AVデビューまだ?
2024/05/15 01:42
謎の新谷介護士
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
面白かった。話がややこしくなってきて、今後の展開が楽しみ。それにしても、新谷介護士の狙いやいかに(see p.116)。
2024/05/13 01:47
「ちんかも」(151頁)って何?
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
このシリーズは、これ迄はたまに読むぐらいであったのだが、評者自身がこれまでいろいろな社外取締役の方々と仕事をし、現在もまあそれと関連のある仕事をしていることから、今回の社外取締役編は全巻通しで読むことにして、まずは第1巻を読了。新任の社外取締役がこんな「廊下とんび」のような仕事をするのかと苦笑したが、ストーリーテリングはさすがの上々さ。東京のビジネス街や銀座の夜街の描写も、あれここあそこだよねと思うことが多く、謎解きの興趣もありました。なお、「ちんかも」とは「ちんちん鴨」「ちんちんかもかも」の略語で、男女が親密であること、あるいは肉体関係があることの謂いのようである。
紙の本角栄に花束を 第11卷 (ヤングチャンピオンコミックス)
2024/05/12 15:33
55年体制の成立と三木武吉の生と死
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
毎巻同様、一気読み。いわゆる「55年体制」成立の経緯とそのダイナミズムが、巧みな構成と描画で大変よく理解できた。「今までのように政党同士で政局(いくさ)を繰り返してみろ やがて消耗して共倒れじゃ さすれば「社会党」政権の誕生じゃ アメリカの干渉が再び強くなろう 最悪の場合占領時代へ逆戻りよ しかし大きな”器”(自民党)の中での戦いであれば・・・”器”さえ壊れなければ政権は続く わしが まことにつくりたかったのはこの”器”(うつわ)よ 鳩山政権ではない」(第95話における三木武吉のセリフ)。自裁エンタメと政治史の見事な融合。
紙の本純粋理性批判
2024/05/11 14:11
大変よくできた入門書ではなかろうか
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
恋を絡めて悟性と理性などを説明立てしていくという構成はちょっとどうなのか、夾雑物なのではないかと(読後に)思ったものの、ストーリーと流れはなかなか読ませるものがあり、充実のマンガ読書体験でした。それにしても、こうしてみると、やはりカントは「カント以前」と「カント以後」の分水嶺を画する哲学者というか、その前後に現れたさまざまな哲学・思想のいわば「結節点」であるような気がする(例えば、宗教改革(召命論)、実存哲学、言語ゲーム論などなどの)。なお、各章およびエピローグの末尾に付された「まとめ」が、わかりやすくて非常によい。
紙の本定額制夫のこづかい万歳 7 月額2万千円の金欠ライフ (モーニング)
2024/05/09 04:21
安定の面白さ
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
パンチのなかった本巻の諸作品でしたが、全体としては安定の面白さで、愉しく読了。第46話の「イオン散歩」(イオンウォーキング)はなかなか。私も、スタンプ集めを兼ねて「ファミマ散歩」をやっているので、感情的にも移入しましたね。
紙の本丹波哲郎見事な生涯
2024/05/08 02:54
実に面白かった GW読書の収穫
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
直感が当たり、充実した読書体験を得ることのできた一書。丹波哲郎という好漢(と云わせて頂きますが)の真の内面がどのようなものであったのかは知る由もありませんが、解像度の高い描写で、(大蔵)貞子夫人や東島邦子さんとの関係性なども含め、その生きざまが手ざわり感をもって体感できました。実に面白かったですね。
「丹波さん・・・・・・、お見事な生涯でございました!」(5頁、西田敏行による弔辞の最後の言葉)
「奇妙なことに、美輪明宏や江原啓之をはじめとする何人もの霊能者が、別々の時間に弔問したのに、まったく同一の光景を見たと証言している。祭壇の中央におかれた棺の上に、丹波が長い足を組んで腰掛け、さも満足げにほほえんでいたというのである。」(14~5頁)
「お前のいない間、当地で僕がどうしていたか、そっと教へてやる。それは大変かわいそうな話だが、風呂の中でお前の寫眞を見ながら・・・・・・してた。」(327頁、江畑絢子さんへの手紙より)
「早くお前の冷い白い裸をだきしめたい。お前の口唇に僕の部厚い胸を押しつけたい。」(332頁)
「壁一面の本棚には内外のアダルト・ビデオも並べてあったが、マスコミが書斎の撮影に来る日は、事前に堀が目につかないところに隠した。」(391頁)
それにしても、丹波哲郎の霊界にまつわる活動が、使えない僧侶(宗教家)への批判を内包していたというのは、なるほどと感じ入りました(178頁および240頁)。
紙の本魔の山 改版 上巻
2024/05/02 23:36
「風変リナ可愛イ夢想家」(693頁)にして、「上品デ善良ナ坊チャン」(701頁)にして、「小市民」(704頁)の何たる
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
毎月楽しみなNHK「100分de名著」の今月の課題図書。予断を避けるため、カバー裏の梗概も番組テキストの中味も一切読まず、一切の情報を遮断して、まずは上巻を読了。正直云って、なんじゃこれという感じですね。なぜなら、内容そのものは、ただ一文にして要約できるので。(例えば、健康で初心な主人公が療養所にいるいとこを三週間の予定で訪ねたところ、自らも罹患していることを知り、時を同じくして人妻に懸想してしまい、謝肉祭の夜(ワルプルギスの夜)に告白するも、見事に一蹴されてしまう、という感じでしょうか。)ある種、名状しがたい一書ですが、これから下巻と向き合います。
2024/04/23 02:08
すべて理解できたわけではないが、取り組み甲斐のあった内容でした
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
大平健編訳の『新編 夢判断』を並行して読みつつ、本書で勉強させてもらいました。昨日の番組最終回の時点では第5章の途中でしたが、実によい知的鍛錬となりました。大変よいテキストと番組をありがとうございました。
「授乳の経験を通して、子どもの身体には、単に「空腹が満たされる」という満足を超えた「唇や口腔の快楽」が派生し、その結果として口唇領域の性愛化が生じます。端的に言えば、唇が性感帯になるということです。この性愛化は、口元の表情や声の抑揚、さらには咳払いに至るまで、おおよそ口唇領域が行う人間的表現-感情表現やコミュニケーション-を可能にしていきます。何かをおいしいと思って食べることや、その食感を楽しむようになることも、口唇領域の性愛化の効果と言ってよいでしょう。」(69頁)
「自我が成長していけば、快の再現を至上命題とする一次過程は、社会生活によって課せられる諸制約にぶつかり、禁止されたり、自ずから断念されたりします。そのときに一次過程を停止させる働きをするのが、願望=「快の再現の追求」を無意識へと追いやる抑圧なのです。」(91頁)
「「夢」から出発して、自分の願望に辿り着く方法を教えるのが、フロイトの『夢判断』なのです。」(109頁)
さてさて、原テキストに引き続き取り組んで、ぜひ読了せねば!
紙の本プラグマティズム
2024/04/21 23:06
プラグマティズムって、こういうことなの?
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
サラッと読め、テンポよく進むストーリーも面白かったが、例えばプラグマティズムと「力は正義」(43頁)って、同じことなんだろうか。多少の疑問を覚えつつ読了。ただ、各章の頭に置かれた引用文4つは、大変参考になりました。
「実在とはいわば大理石のようなものであり 私達はそれに自分たちの理想とする姿を刻み込むことができるのである。」(91頁)
「神が世界を作った・・・・・・だがその作業は完了しているわけではない。その社会事業を私たちの手でさらに推進させる事こそ私たちの使命であり、社会の、世界の本当の意味なのではないのか。」(135頁)
「それまでの哲学が 世界がどう出来ているか? という「原因」に注目したのに対して プラグマティズムは 世界をどう活用していくか? という「結果」に注目した行動哲学である。「後ろを振り返るのではなく前を見る」というW・ジェームズの思考方法は アメリカ開拓民のみならず 生活する人全てに勇気を与えるはずである。」(190頁)
それにしても、184頁に出てくる赤子は、クリスとエリーの子供なんだろうか。妙に気にかかりました。
紙の本哲学と宗教全史
2024/04/21 01:08
快読体験を与えてくれた、読むに値する一書でした。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
第3章まで辛抱して読んだところ、第4章から一気に見通しが拡がり、以降一瀉千里で読了。単に知識の羅列ではなく、語源や事物の由来・淵源、事件・事象の背景などなどにもいい感じで寄り道しつつ、哲学と宗教という切り口から人類の知の営みを通観できた極上の読書体験を得られました。
「世界に存在する事物の真実の姿が永遠に認識不可能なのであれば、認識すること自体に論点を引き戻さなければなりません。「認識は対象に従って決定される」から、「対象は認識によって決定される」への変換は、まさに「コペルニクス的転回」であったと思います」(357頁、カントの項)。
「存在が世界を規定しているのではない。言語が世界を規定しているのだ ・・・ 人間は言語という記号を使い、世界に区切りをつけることによって世界を認識する」(424~5頁、ソシュールの項、シーニュ(記号)=シニフィアン(文字と音声)+シニフィエ(概念)であり、シニフィアンとシニフィエの間に必然的な関係はない)
「世界の客観的存在などありえない。あるのは言語だけである ・・・ 「言語論的転回」と呼んでいます」(433頁、ウィトゲンシュタインの項、言語=自然言語+科学的な言語)。
「社会の構造が人間の意識をつくる。完全に自由な人間なんていない」(441頁、レヴィ=ストロースの項)。
叙述の濃淡や深浅、粗密があり、そうじゃないんじゃないかという箇所も幾つかありましたが、誤植のない丁寧な仕事ぶりにも好感。特に、イスラム教とカント哲学に関する記載が個人的にはよかったですね。
雑誌FRIDAY (フライデー) 2024年 5/3号 [雑誌]
2024/04/19 16:23
菊乃らんグラビア再び
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
当誌の2024年2月16日号袋とじ「全裸deサンバ! Ola!」グラビアに続いての菊乃らん登場。タイトルは「全裸deサンバ! fantastica あの感動をもう一度!」。嬢のファンは買うしかないかと。