人気ブログランキング | 話題のタグを見る

8½ - CITY BOY (1979) from『8½』戸川純の源流となった日本のパンクロック/ニューウェイヴバンド

8½ (FULL ALBUM)
8½ - CITY BOY (1979) from『8½』戸川純の源流となった日本のパンクロック/ニューウェイヴバンド_c0002171_13361053.jpg
8½ - CITY BOY (1979)


8½はWikipediaによると六本木のS-KENスタジオを中心に活動した「東京ロッカーズ」の一員でもあり、また渋谷区のロック喫茶「ナイロン100%」(1986年閉店)でも看板バンドとして活動した、日本のニュー・ウェイヴ・バンドのひとつ。

戸川純が8½の追っかけをしていて、後にキーボードの上野耕路はゲルニカのメンバーとなったり、ギターの鈴木智文は野宮真貴と中原信雄と共に音楽ユニット「ポータブル・ロック」を結成したり、ドラムの泉水敏郎は8½と同時期にヒカシューに所属していたり、後にYAPOOSにも参加するなど、日本のパンク/ニューウェイヴの一大人脈の結点となってましたね。

友から聞いたこの「CITY BOY」、冒頭の鳴りなんかナンバガみたいな鋭さがあって。そこから炸裂していく爆音パンクが日本語の響きもあってなんだかミュータントなサウンドに聴こえてとても面白い!こっれは凄いぞ。

そこで8½のアルバムをYoutubeで聴いてみるとこれはより日本のパンク・ニューウェイヴ感が増すというか、”そうか、戸川純サウンドの源流がこれだったんだ…!”というような音と詩の世界で。戸川純は最近でもJeff Millsと組んでいたのがゴルくて丁度また注目していたのでタイムリーでした。

そしてそのラストで我鳴る「CITY BOY」のマッシヴなアグレッシヴさ。詩の諧謔的な攻撃性も最高にパンク!こんなGemがあるとは。ジャックスといいだててんりゅうといいゲロゲリゲゲゲといい日本の60s70s80s ROCKの凄さに気づきつつある日々です。

# by wavesll | 2024-03-29 02:35 | Sound Gem | Comments(0)

桑田佳祐 – 東京 特異的な濃さのあるピカレスク桑田サウンド

桑田佳祐 – 東京(Full ver.)
桑田佳祐 – 東京 特異的な濃さのあるピカレスク桑田サウンド_c0002171_12110143.jpg

未だこの頃まではシングル盤(EP)が元気だったというか、桑田さんは波乗りジョニーといい白い恋人達といいこの頃はキレキレでしたね。個人的には近年もヨシ子さんとかずば抜けた楽曲として聴いたけれど。桑田さんを長く聴いていると「THE 桑田節」よりもサザンだったらイエローマンとかこの東京とか、特異的な楽曲が刺さってきますね。

なんとなくこの曲からはロシアを感じるというか、ウォトカやズブロッカを飲みながら聴きたいです。

# by wavesll | 2024-03-28 23:10 | Sound Gem | Comments(0)

ONI (あふりらんぽ)「OH!茶! (feat. 鎮座DOPENESS)」from『IKIMONO』ケチャや聲明が交るプリミティヴで穏やかな歌



あふりらんぽのONIのソロアルバムからの一曲。お茶がテーマで「ウーロン茶」が連呼されるとSUPER BUTTER DOG - FUNKY ウーロン茶が脳裏に浮かびますが、朋情報で知ったこちらはもっとゆる~い感じで謡われて。そしてそこにバリ島のケチャみたいな「CHA」な展開に加えて鎮座DOPENESSのラップも入って。鎮座とかスチャダラパーのBOSEとかがフィーチャリングされた作品ってハイレベルなこと多いですよね◎

さらにはこの『IKIMONO』の中には「生き物の証」のようなチベットの聲明みたいな要素が領域展開する楽曲もあって。他にもONIのヴォーカルが『VISION CREATION NEWSUN』のようなプリミティヴ感にあふれる歌心が響き渡って、全編に渡って楽しめましたね。

# by wavesll | 2024-03-28 12:00 | Sound Gem | Comments(0)

Sami Galbi - DAKCHI HANI ローザンヌから放たれる北アフリカ電化ポップ歌

Sami Galbi - DAKCHI HANI (bandcamp)
Sami Galbi - DAKCHI HANI ローザンヌから放たれる北アフリカ電化ポップ歌_c0002171_13335866.jpg

近年(クルアンビン以降といえるかも)欧米な音の中に中東であったり東南アジアの音を挿入するのが一つのトレンドとなっていますが、このスイス/モロッコのダブルであるSami GalbiによるRaïやChaâbiといった北アフリカな電化ポップスをフィーチャーした音楽なんかは非常に親和性とインパクトが高次に出現している音で、こういうのを一曲Mixtapeに入れるなんてのは粋ですね。

ここからさらにディープなライやチャアビの世界へ沼って行くとさらに愉楽だったりも。こういう音が日本のフェスにも美味い具合で招聘されて欲しいな~◎

# by wavesll | 2024-03-27 21:33 | Sound Gem | Comments(0)

Dewa Alit & Gamelan Salukat - Chasing the Phantom サイケデリック・マスロックな現代ガムラン

Dewa Alit & Gamelan Salukat - Chasing the Phantom (bandcamp)
Dewa Alit & Gamelan Salukat - Chasing the Phantom サイケデリック・マスロックな現代ガムラン_c0002171_12473945.jpg
NGEJUK MEMEDI (2016) for Gamelan Salukat by Dewa Alit - FULL

Dewa Alitさん率いるガムラン楽団による「NGEJUK MEMEDI」という楽曲を滞空時間の方が赤道きらきら音楽便という番組で紹介していて。

ガムランというとJVCなどの山城さんの録音など名盤が幾つもありますが、これは21世紀の新曲。一聴して特に冒頭の感覚とか、マスロックにも通じるような”こういうのが現代のガムランか”と想って。この曲の後半にはサイケデリックな音像展開も。

Dewa Alitさんはバリで生まれ、Semara Ratihというこれも著名な楽団そしてお兄さんが率いるÇudamaniという楽団で腕を上げた方で。そして此のアルバム『Chasing the Phantom』ではペロッグやスレンドロ音階などを組み合わせた7音のチューニングで鳴らしているようで、そこら辺もこの新しさと伝統音楽本格さが同居するサウンドに繋がっているのかもしれません。最近またガムランが聴きたくなっていたので、凄くタイムリーに琴線に触れる特集でした。

# by wavesll | 2024-03-27 19:49 | Sound Gem | Comments(0)