会計事務所M&AのNICOT の日記
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M&Aでクライアントは離れないか?
2020.02.27
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クライアントの継続性がM&Aにとって最も重要です。引受け手(譲受側)にとっても、税理士業界の競争の厳しさから、この点を非常に心配されます。
お客様の声 事例 Case.01
しかし、経験的にクライアントの離脱率は少ないと考えてください。むしろ所長先生とスタッフの継続的なサポート、引受け手側の新たな組織的なサービスなどで、クライアントも安心されるケースが多いです。クライアントの会社内容、経緯、背景、社長の考えなども一番よく分かっている所長先生と業務を精通しているスタッフと一緒にサポートすることになり、すぐに顧問税理士を切り替えることはめったにありません。クライアントの中には、所長先生以外のお知り合いの税理士が数人いてもおかしくない時代ですが、M&Aの後も継続することがほとんどです。
注意点は、今までの契約内容、業務内容、報酬料金は基本的に変わらず、そのまま継続して引き継ぐことです。
所長先生と新しい引受け手の税理士、新スタッフとの挨拶とコミュニケーションなど十分に時間をかければ、新たな良い関係が構築されます。新しい視点も加わるイメージとなり、クライアントにとっても新鮮でより手厚いサービスを受けるプラスの機会となります。エキテン情報も記載しています。
また、M&Aの前後の手順にも細心の注意が必要です。基本的には成約・決済までは内密にすることが原則ですが、クライアントの中には事前に知らせるべき場合もあります。挨拶状、挨拶回り、スタッフの交流、今後の作業予定、資料やデータの移管、業務ソフトなど、クライアント第一に考えて計画を立てて作業を行います。この準備作業を所長先生と引き受け手の税理士、スタッフで協力して行い、クライアントからより信頼されるようになることが大事です。