10年前の私が書いた「留学帰国前夜の日記」が最高にエモいから読んでほしい
チャオ、りんこです。学生時代は中国ではなくイタリアへ留学しておりました。
昨今、「留学なんて行っても意味がない」という論調を目にすることが多く、少し悲しくなっています。「日本で学べない奴が海外へ行っても意味がない」というのは至極まっとうな意見ですが、同時に「ちょっと行ってみよう」くらいの気持ちでいく留学に意味がまったくないとも思えないのです。
そんな中、古いパソコンを整理していたら、留学から帰国する前夜に記した自分の日記が出てきました。
ひとりの学生が感じたことを拙く紡いだ文章から、留学が確かに彼女に与えたのであろう強烈な印象がひしひしと伝わってきて、自分の文章にもかかわらず途中から泣いてしまったほどです。
そういえばこの日記も、しゃくりあげながら書いたことを思い出した。
なんてエモいんだ、過去の自分。
というわけで、10年前の私が書いた日記です。当時たしかに感じていた留学の意味が、なんとなく伝わればいいなと思います。
どうぞお付き合いください。
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さて、帰国前日です。
もちろん今は「帰りたくない」100%です、正直。 いや、そうでもないかな。 ちょっと前までは、100%だった。 今は90%くらい。 だってどうにもならないからなあ。 でもこうやって「帰りたくない」と思える留学にできて、本当によかった。 後悔があるから「帰りたくない」のではなく、この場所が好きで、いっしょにいたい人たちがいて、帰らないでって言ってくれる人たちがいて、だから帰りたくない。
イタリアの良い面も悪い面も、たくさん見ました。 滞在10か月目にして、やっと悪い面を見られるようになった。 シチリアで、ダメな若者たちをたくさん見てやっとわかった。笑
イタリア人のインテリ層が「イタリアを出たい」という気持ちもわかった。
自分もイタリアに永住したい、とは思わない。 この国は、人々が「これでいいや」と思ってる。電車の遅延とか、ベルルスコーニの政治復帰とか、進まない工事とか、就職難とか、全部笑いのネタにして、まあいいや、って思ってる。 だから私が見てきた友達の中には、7年も8年も大学に残ってる人や、逆に3年で即効卒業して早く日本に行きたいって言ってる人がいっぱいいる。
イタリアという国は素敵だけど、とても貧しい。
街は他の、たとえばパリとかマドリッドとかと比べたら、とっても汚い。 ホームレスとか物乞いが道端で寝てる。 黒人がパチモンのブランド品売ってる。 道端で「ニーハオ」って言われたり、一回だけだったけど、中指たてられたり、一回だけだったけど、なんか中国人死ね的なこと言われたりもした。
正直今、「外国人として生活すること」に疲れている自分は確かにいる。 いつだって視線を集めてしまうから。特に日本人であることは、とても疲れる。
じゃあ、なんで自分がイタリアを選んだのか、なぜ自分がここにいるのか、そして、悪い面をこれでもかと見ても、どうして帰りたくない、と思うのか。
私の友達のイタリア人はよく、「イタリアはいい国だけど、人々がだめ」という言い方をする。
でも私は、その「イタリアの人々」が好きで、「もうりんこも立派なイタリア人だね」と言われることが最高にうれしい。
イタリアの人たちはまず、優しい。とても人懐こい。
道端で道聞いたら「いっしょに行ってあげるよ!」って、電車で会ったら(たまに中国人と間違えられるけど)「どこから来たの?」って言ってくれる。
BARは二回目からは常連。すぐ顔を覚えてくれる。私が毎月家賃を払っていた銀行の兄ちゃんは、「毎月大変だね」って、もう何も言わなくてもぱぱぱってやってくれる。
大学のBARのおじちゃんたちは、私が空手強いという冗談を本気にしているのかなんなのか、会うたびに「オス!」と言っておじぎしてくれる。
私の友達もみんな優しい。イタリア語のテスト勉強で苦しんでいたときは、みんなが手伝ってくれた。あーでもない、こーでもない、と、答えをみんなでめちゃくちゃ議論して、添削してくれた。
イタリア語がしゃべれないなあ、上達してないなあ、なんて落ち込んでると、背中をばんばん押して応援して、励ましてくれた。
みんな、人の気持ちにとても敏感。
ちょっとおセンチな気分のときは、すぐ気付いて、「今日変じゃない?」とか「考えすぎたらだめだよ」とか言ってくれる。私が何も言ってないのに。自分が気付かないくらいの気持ちの変化でも、すぐ気付く。
イタリア人は確かに空気読めないけど、だからって気持ちに鈍感とかじゃないし、誰にでも悩みをぶちまけるとか、そういうことはしない。とても繊細。
友達いっぱいに見える友人も、「大事な話をする友人は3人くらいしかいないよ」なんてさらっと言う。
みんなが持ってるイタリア人のイメージは、表面的なものだけだと思う。
それから、私は「イタリアの人々」という言い方をするけど、イタリアには、「イタリア人」はいない。みんな自分の故郷が「自分の国」。
南の人はミラノの人がだいきらい、北の人はナポリとかローマをばかにする。ローマでも、ナポリの方言を聞くとものすごくばかにする。同じ地域でも上と下がある。わざと地図に載せなかったりしちゃう。
この人々の性格には良い点も悪い点もあって、この性格のせいでイタリアの発展が留まっているというのもわかる。でも私は嫌いになれないんだなあ。
みんなが「うちにおいで!いいところだから!何もないけどいいところだから!」って自分の街をアピールする。
シチリアに行ったときは、全然有名じゃないイスピカというところの近くのおばあちゃんちにずっといたけれど、おバカな人々は多かったにしろ、とても素敵な街だった。
案内してくれた友人、家族は、「こんなとこなんもないよ」とか言うのに、いざ案内してくれるときは、めちゃくちゃイスピカを自慢してた。すごくおもしろかった・・・この街を愛しているんだなあ、というのが伝わる。
ここまでの話は、あくまで私の視点から見たイタリア。ほんの10か月住んだだけの私から見たイタリア。 私はこの国に「外国人」として住んだから、客観的に見られることがいっぱいあって、そうやって見てきてたイタリアのことを、今こうして文章にできることはとてもうれしい。 観光しただけではわからない、イタリアの姿。
何度も言うけど、悪い面はいっぱい見てきた。 でも私はイタリアがすき、と、それを確認できた。そういう留学でした。
留学を終えて思うのは、この経験は今しかできないということ。
経験、つまり、こうやって一つの国を客観的に見ること、外国人として生活すること、母語ではない言語を遣って生活すること、そして、ヨーロッパの各国に気軽に行けるということ、比較できるということ。
それから、本の中でしか見ていなかった美術品や遺跡がすぐ近くにあるということ。ほとんどゼロの状態から、友人作りをスタートさせること。そうして出会ったかけがえのない友人たちと、今、しばらく別れること。
これらの全ての経験によって、自分がどれだけ成長できたか。
留学は言語のためだけではない、と最初から思っていて。
自分が成長したくて、自分の目でいろんなものを見たくて、留学したいと思っていました。
そして今、自分が、想像以上にいろんなことをこの留学から学んだ、と実感できる。
今とても別れが寂しい。「もしかしたらもう二度と会えないかもしれない」友人たちとの別れ。
でもこの別れも自分の人生の中でかけがえのない経験になるのでしょう。 そう考えられるようになったのも成長かもしれない。
留学前の私だったら、こんなふうに考えられなかったと思う。
今この日記をここまで書いて、「帰りたくない」から始まった文章でしたが、今、その気持ちはまだ残っているけど、でもなんだか、「帰ろう」という気持ちです。
ぼんやりだけど、いろんな目標ができた。 目下の目標は、お金をためてまたイタリアに来る、なんて単純なものだけど、でも、私にとっては大事なことです。
憂鬱になる卒論も、就活も、全部自分の将来のため。イタリアに関わっていたいという気持ちはどちらにも絡んでいるから、がんばれるかなーと思う。思おう。
大好きなイタリア、大好きな友人たち。また来るよ。
語学は君に選択肢を与える -「搾取されないためには選択肢を増やすしかない」を読んで
言語は学んだ。さて、その先は?
言語学習者が一度は考える問いかもしれません。
わたしの場合、その問いにぶち当たったのは就職活動中でした。
外国語大学で必死で言語を学んだものの、それは就職に役立つたいしたスキルでないようにふと思え、なぜわかりやすい経済学部などを選択しなかったのだろうか?と思い悩んだものです。
語学はあなたに選択肢を与える
そんな問いに対するヒントとなった一つに、「搾取されないためには選択肢を増やすしかない」という記事があります。
内容はタイトルを読んで字のごとく、「搾取されないためには選択肢を増やすしかない」ということなのですが、最後に筆者はこうまとめています。
・会社で働くとか、税金を支払うというのは取引の話をしている。
・取引というのは交渉力で条件が決まる。
・交渉力というのは、選択肢の強さで決まる。
・選択肢は、得ようと思って意図的に行動しないと得られない。
この記事を読んだ時、常に選択肢を持て、さもなくば会社や社会に抗えず圧倒的弱者となる、というメッセージを感じ取りつつも、
同時に“「語学」は私に選択肢を与えている”という、確信めいた思いと、自信が生まれました。
要は、言語というのは確かにツールに過ぎないかもしれないが、それは自分の未来を決める交渉において、確実に選択肢としての武器になる、ということです。
給料交渉や条件交渉の場で言語能力そのものが武器となるという単純な効能だけではなく、 自分の可能性は国内のみならず世界(自分が習得した言語圏)に広がると知っていることは間違いなくプラスであり、その選択肢を持つこと自体が交渉力を強めるのではないかと思うのです。
僕は、会社を辞めろとか、日本を出て行け、という極端な話をしているのではない。ただ、必要ならば、そういう選択肢を実行できる状態にさえしておけばいいのだ。
あなたが言語を学ぶ中で触れてきた他国の多様な価値観や異なる文化への理解は、間違いなくあなたの糧となり、無意識ながらもあなたの思考の豊かさに、少なからず影響を与えていると確信しています。
なぜなら、言語はそれなしでは習得できないと考えるからです。
必要ならば外へ出ていける、その選択肢があるだけで、世界は違って見えるのではないでしょうか。
「選択肢」というのは持っていること自体が交渉力を決定する。だから、交渉上、核爆弾は持っている事が大事なのである。使うことではない。もし、ほとんどの人に、会社を辞める交渉力、国を出て行く選択肢があれば、それだけでブラック企業は淘汰され、日本政府は改善される。
語学はあなたに希少性を与える
100人に1人の掛け算を3回繰り返して100万人に一人の存在になるという考え方があります。
つまり、100人に一人の希少性を3つかけ合わせれば100万分の1の希少性になる、という論理です。
記事中では3つすべてがキャリアという前提で話は進みますが、私はこの一つ目に言語を持ってくるのが好きで、この考え方を気に入っています。
ちょっと記事の狙いからずれているのはわかっているのですが、例えば
「中国語」×「営業」×「ブライダル」とか。
「英語」×「フィナンシャルプランナー」×「マーケティング」とか。
これがあなたの希少性になるというわけです。もちろん習得する言語は必ずしも一つではないのでかけ算は無限大。なんだか面白そうな香りがしませんか?
「○○語ができます」だけでは武器にはならない、という忠告をしてくる人は山ほどいます。実際、その通りだとは思います。
でも、言語にあなたがこれから得るであろう、かけがいない経験やキャリア、習得する技術や能力が組み合わさった時。それらが掛け合わさりながら、確実に希少性が作り上げられていくのだと思っています。
だから、あなたの語学は無駄じゃない
そもそも、現代社会においてグローバルというのはあえて言及するまでもない大前提の概念であり、習得した語学が全くの無駄になるということは考えにくい。正確な翻訳機があれば人間は言語を学ぶ必要がないという考え方もわからないではないのですが、言語は文化や思考の源であり、それがすべてが果たして機械に代替可能なのだろうかという疑問も持っています。
だから、あなたが人に「言語を学んだからって何になるの?」と言われたって、堂々としていればいいと思うんです。
せっかく習得した言語が使えなくて勿体無いなぁと思うのだったら、海外に飛び出ちゃっても良い。もちろん出なくたっていい。ただ、自分には選択肢があり、しかもそれらは自分自身で手に入れてきたということを知っているだけで、なんだか面白くなってきそうじゃないですか。
思うに、人生はトライアンドエラーの連続で面白くなっていくものです。
語学にはあなたの「トライ」を後押しする力がある、私はそう信じています。
結婚式はもっと自由でいい!海外挙式のメリットを語る。
にーはお!りんこです。
先日、バリ島某所で結婚式を挙げてきました。
写真からはゼクシィのかほりがしますが、当記事はよくあるゼクシィ的体験レポートではありませんのでご安心ください。
私が身をもって感じた海外挙式のメリットをベースに、型にはまった挙式・披露宴の形から考え直しても良いのでは?というお話をしたいと思います。
海外挙式のメリット
1. しがらみからの解放(会社編)
よくある披露宴をしようと思うと、まず避けられないのが「会社の上司・同僚どうする?」問題。
自分たちの結婚を会社と一切絡ませたくない我々夫婦には、挙式へ招待しない最強の理由になる「海外挙式」というワードの強さがメリットの一つでした。
そもそも考えてみると、「上司の顔が10万円の祝儀にしか見えない」「上司を呼ばなきゃ予算が成り立たない」というタイプでなければ、上司を結婚式に呼ぶ理由とはなんでしょう。それがマナーだからでしょうか。
「上司には日頃からお世話になっているので…」と100%心から思っている場合はもちろん良いんです。
しかしそうではなく、仕方なしに招待した場合、四六時中気は遣うわ、乾杯の発声は短めにと頼んだはずなのにやたら長いわ、セクハラパワハラまがいの時代錯誤スピーチを平気でするわ(おっと私情が入った)、大してメリットがないように思います。
さらに上司の気持ちを推察するも、「部下の結婚式に行きたい!」と心から望んでいる上司がこの世にどれだけいるのか、いささか疑問です。部下を多く抱える方々はたいへんでしょうね。
この辺は一例ですが、海外挙式ではそんな面倒ごとは一切無用でしたので、本当に大事な家族や友人のことだけを考えることができました。
日頃お世話になっていて、自分自身が「夫を紹介したい」と思うような上司や同僚とはカジュアルな食事の席を設けるなど、個別に夫が同席する場をアレンジしました。時間をとってゆっくり語り合うことで、お互いの人となりが理解し合えたようです。良いやり方だったなと今もなお実感しています。
2.しがらみからの解放(友人編)
「海外で家族挙式」という選択をしたのには、大切な友人たちさえも、結婚式に関しては時たま厄介な問題になってしまうことが、容易に想像できたからです。
「あの子は呼んだのに私は呼ばれなかった」
「あの子の結婚式には呼ばれたから、私の式にも呼ばなきゃ」
先に結婚式を挙げた友人たちからそんな話を聞くたびに、せっかくの晴れの日に、そんな後ろ向きな姿勢で招待客を選択してしまうのはなんだか切ないなぁ、と感じていました。
また、自分自身が「祝いたい気持ちはあるけど三万はキツイ・・・」と祝儀に対して思ってしまうタイプで、それが自己嫌悪の引き金になるのもものすごく嫌でして、少なくとも私の結婚に関してはそんな思いを友人に抱かせたくない!という気持ちもありました。
そんな私たちがどうしたかというと、出会った場所である中国で、婚約中に会費制カジュアルパーティを開きました。挙式より相当なフライングでした(笑)
ドレスを着ていなくても、手紙の朗読なんかなくても、共通の友人からの祝福の言葉とアルコールが飛び交う最高に幸せな時間、一生忘れません。
必ずしも型にはまった披露宴の形である必要はないんだ、と身をもって体感しました。
友人を大切に思うからこそ、「結婚式・披露宴の常識」という枠を超えて考えることはとても楽しく尊い学びでしたし、これからのライフイベントも同様に思考していきたいと思います。
3.費用が抑えられる
どのような形の挙式・披露宴を選択するかにもよりますが、海外挙式は工夫次第で、国内の平均的な挙式に比べ、かなり費用を抑えることができます。
参考までに私たちの例です。
● お盆シーズン(ピーク!)に実施
● 参列人数は10名(親兄弟のみ)
● バリ島でのキリスト教式・披露宴は無し・カジュアルパーティのみ
● 両家の航空券・宿泊代は各家族負担(祝儀は無し)
以上の条件で、5泊6日の旅費も合わせた自己負担額は、120万円程度でした。
挙式・披露宴にかかる平均費用は357.5万円(ゼクシィ調べ)なので、大きく下回っていることがわかります。
ハネムーンも兼ねていると考えれば出費はさらに抑えられたことになります。
海外は挙式セット価格自体もお手ごろですが、家族の旅費は家族持ちにしたこと(旅行できるからと快諾)、ドレス小物や写真グッズをフリマアプリで買い揃えた(そして終了後は売りはらう)こと、高級なフルコースが伴う披露宴をカットしたことが主なポイントでした。
しかし平均費用357.5万円って驚異ですね。今まで働いて節約して資産運用して・・・と積み上げた資産の大部分を人生のたった1イベントにここまでつぎ込むわけですから、ちょっと冷静に俯瞰してみるとすごいことだと思います。
それを「結婚式ってそういうものだから」で片付けるのはちょっと違う気がします。
思考停止せず、「なぜそれだけの資金をつぎ込むのか」と考えると、おのずと結婚式の形は絞られてくるのではないでしょうか。
私たちはその中から海外挙式の形を選び取りましたが、結婚式をしない、国内リゾートでする、パーティだけする、他にもいろんな可能性を考えました。そして最終的には私が海外挙式のプレゼンをしました(笑)
雑誌やブライダルフェアなど行かずとも情報が簡単に手にはいる時代だからこそ、費用について賢く考えることが、夫婦二人の生活の第一歩になるかもしれません。
4.家族が心から楽しめる
結婚式について考え始めた時真っ先に浮かび、そして最後まで最も重視していたのが、「家族に負担をかけず、心から楽しんでもらうこと」でした。
国内で一般的な披露宴を実施した場合、当日いちばん負担がかかるのは誰でしょう?もちろん、新郎新婦は大変です。ただ思うに、両親への負担も相当なものだと思うのです。
・着付け
・スタッフへの挨拶回り
・親族、参列者への気遣い
・参列者へのお酌、挨拶回り
などなど。
結婚式が終わった後は体調を崩しがち、というのも頷ける重労働。
もちろんこれらを全てやりたい、させてくれ、と感じる親御さんも少なからずいるでしょう。それを考えた上でお願いするのであれば、最高の親孝行だと思います。親孝行の形は十人十色です。
今までもこれからも海外暮らしの多い私たちの場合は、親孝行の形をこう考えました。
・家族を滅多に行かない海外旅行へ連れていく
(休みづらい仕事をしている両親も子供の結婚式という理由なら休めるはず。)
・最初で最後かもしれない両家全員での旅行へ行く
・余計な心配をせず自由に海外を楽しんでもらう
「これら全て、私たちの結婚式をきっかけに、叶えてほしい。」
私たちなりに考えた親孝行の形には、「海外挙式」がベストな選択だったのです。
全旅程が終わったあとに母が言った、
「りんこがこんな機会を作ってくれなければ、家族皆での旅行は実現しなかったと思う。きっかけを作ってくれてありがとう。」
という言葉に、全てが込められていると思います。
今でも結婚式の思い出を語り合うたびに、家族のことをいちばんに考えたからこそ、あんなに幸せな時間が過ごせたのだなぁと実感します。
結婚式はもっと自由でいい
最後に、私が実際に海外家族挙式を終えて思うこと。
「常識にとらわれず、自分が本当にしたいことをすればいい」
結婚の形が多様化する今、型にはまる必要は全くないんです。ゼクシィは買いたければ買えばいい。でも、それだけじゃない。自分たちが何をしたいのか?誰のためにやりたいのか?それは誰の幸せなのか?そもそも本当に結婚式が必要か?
一度立ち返って考えてみるのが良いのかもしれません。
そうすれば、無限に広がる選択肢に気づくと思います。
私は、海外挙式に決めたことはもちろんですが、むしろそこに至るまでに夫と徹底的に討論した時間、その中で互いの人生観や家族に対する思いを理解し合えたことが、この上なく有意義なものだったと実感しています。最初から型にはまった結婚式の形だけを考えていたら、そんな尊い時間はなかったかもしれません。
幸せな時間は、「一生に一度」なんかじゃないんです。
そんな言葉に踊らされず、みなさまが納得した形で心から幸せな時間を過ごせることを、心より祈っております。
WeChatの良い所は「既読がつかない」ところだ
にーはお、りんこ@中国駐在(@Rin_inChina)です。
中国生活にはかかせないチャットアプリ、WeChat。QRコード決済など、中国のキャッシュレス社会においても非常に重要な要素が盛りだくさんの必須アイテムです。
決済機能やその他有益な情報については有識者の方々の素晴らしい記事を参照して頂くとして、本日はいちユーザーがたわいもないアピールポイントをご紹介します。
何を隠そう、WeChatの最も良い所は「既読がつかない」というところです。
メッセージを読んでもLINEのような「既読」印がつかないので、相手には読んだか読んでないか伝わりません。
皆さま、LINEの既読機能に翻弄されたことは一度や二度ではないと思います。
「既読スルー」やら「未読スルー」とか、もうこの単語自体がアホらしくないですか?
直球で申しますと、わたしは既読機能というものは「百害あって一利なし」だと思っています。もうね、トラブルの原因でしかない。イジメの温床にもなるし、恋人との喧嘩の原因にもなる。
その点、WeChatには既読機能がないので、メッセージを読んだあとスルーしても問題ありません。というかスルーという概念自体ないかも。
「在吗?」(今いる?)から始まることの多い中国人とのチャットですが、うっかり開いてしまっても没问题!「読んでるじゃねーか!」と怒られることはありません。
(まあその代わり、在吗?攻撃が始まることもありますが。)
こと中国では、ビジネスシーンでWeChatを使うことがままあります。重要な連絡がWeChatで伝えられることなど日常茶飯事。そういう意味でも、内容をじっくり読んだ後に対応の優先順位を決められるのは、非常に有難いことなのです。
一度読んだものを未読状態に戻す機能があるので、「これはあとで返す」と自分に対して印を付けることもできます。
恋人に「何で読んだのに返事返してくれないの?!」と問い詰められることもないわけです。良いですね。
わたしは彼との連絡にもっぱらWeChatを使用していますが、日本に戻ってもそれを続けたいくらいですね。既読機能に踊らされるのはもう嫌なのです...
とはいえ日本でまだまだLINEが主流なのは揺るぎない事実。キャッシュレス社会を皮切りに、少しでも日本のWeChatユーザーが増えないかなぁ、なんて夢物語を描くわたしでした。
ヘッダー画像を変更!スマホでのはみ出しを調整したり、余白を埋めたり。
こんにちは!りんこ@中国駐在(@Rin_inChina)です。
タイトル文字だけだったヘッダーに、新たに画像を搭載してみました。それだけでちょっと見栄えがして、見る度に嬉しくなっちゃいます。
偉大なる先人たちの知恵をお借りしながら設定したところ、思ったよりもはるかに簡単にできましたので、そのステップを記しておきます。
ヘッダー画像を作る
Canvaという画像エディターを使って作成しました。デザインど素人のわたしでも、それっぽく見える画像が作れるので重宝しています。各記事のアイキャッチ画像も、もっぱらこちらのエディターを使用しています。
はてなブログヘッダー画像の推奨サイズは「1000×200ピクセル」ですが、スマホでの見栄えを調節した結果、「800×200ピクセル」に落ち着きました。(結局少し切り取りましたが)
私のブログを読んでいただいている方はスマホユーザーの割合が圧倒的に多いので、スマホからの見え方を重視した形です。
ヘッダー画像を設定
はてなブログの設定→デザイン→カスタマイズ→ヘッダーより画像を選択。いとも簡単に画像設定が完了です。 こちらの記事を参考にさせていただきました。
スマホでの画像はみ出しを調整
わたしのブログデザインはレスポンシブ対応の「Minimalism」を使わせて頂いております。 この場合、パソコンからヘッダー画像を設定したのみでは、スマホで見たときに画像がはみだしてしまいます。
スマホでも全画像が見えるようにサイズ調整するには、デザインCSSにコードを挿入する必要があるようです。こちらの記事がとてもわかりやすく、参考にさせて頂きました。
「メディアクエリを使って調節してみる」のCSSをお借りし、heightを調節したところ見事にはまりました。
空白を調整
さあ、スマホにサイズもバッチリ合い、それなりに形になって参りました。
あと個人的に気になるのは、画像の上下にある空白くらいです。こちらも先人たちの知恵をお借りして、調整してしまいましょう。
空白調整の方法はいろいろあるようなのですが、わたしはこちらの方の「上下の余白をなくすコード」が最もわかりやすく、参考にさせていただきました。
完成!
ヘッダー画像を変えるとますます自分のブログに愛着が沸いてまいりますね!
私のようなCSS初心者でも簡単に設定できるような優しい記事がたくさんあり、本当にはてなブログってすごいです。感謝感謝です。
順に作業を行っていけば、そんなに時間もかからず設定ができますので、迷っているみなさまはぜひともサクッとお試し下さいませ。
これから中国生活を始める方へオススメのブログまとめ
大家好!りんこ@中国駐在(@Rin_inChina)です。
情報の壁に阻まれているイメージのある中国ですが、実際は多くの在住者の方々がテクノロジーを駆使しつつ、中国情報を発信しておられます。
そこで本記事では、「中国生活をこれから始める方へ」わたしが個人的にオススメするブログの数々をまとめてみたいと思います。
広大な中国では都市によって情報の色が全く異なりますので、まんべんなく役立つ中国情報を主に発信されているブログを、(独断と偏見で)集めさせて頂きました。
それではどうぞ!
生活編
「りょうの中国ローカル生活漫画」
河南省の田舎で生活されているりょうさんが、中国での面白エピソードを漫画で紹介されているブログです。 とにかく絵がシンプルでとっても可愛い!
中国生活を始める前に予習的に読むのはもちろん、しばらく過ごしたあとに「そうそう、こんなネタみたいなことが本当にあるんだよね!」と、中国あるあるネタに共感しながら読むのもたまりません。
「北京留学あれこれ日記」
北京の留学生ハルカさんが、中国生活のことを等身大につづるブログ。 生活の中での気づきを語ったものから、中国旅行に役立つものまで、とってもみずみずしい感度でまとめられております。
留学生の方々のブログって、自分が見逃してしまうような日々の小さな感動が綴られていて、心の琴線に触れる何かがあるんですよね。自分も留学中にもっと書いていればよかったなぁと思います(笑)
留学生の方はもちろん、中国に来る方がこれからの生活についてイメージできる記事がたっぷりです。
「中国語1年生~中文一年级学生~」
こちらも留学生の泥妹妹さんが、中国生活をマンガでつづるブログ。 中国生活のネタだけでなく、お役立ち情報もマンガにしてくれているので、読んで損はありませんよ。
マンガが描けるって本当にすごいな。
情報編
「ちゃいなろぐ」
中国生活に必須の技術であるVPNに特化したブログ。 中国に来る前に、VPNの仕組みや、今はやりの(界隈限定?)Shadowsocksについて少しでも知っておくと、中国生活序盤のハードルがぐぐっと下がること間違いなしです。というより、VPNがないと生きていけません(笑)
わたしももっと早く知りたかった・・・!
「でこぼこ北京ブログ」
タイトルは北京ブログですが、中国現地で役立つ情報をかなり早い段階で日本語でまとめて下さるブログ。
現地へ来ればおのずと分かる情報でも、日本ではなかなかサーチしにくいことも多いので、中国生活を始める前にもこのような記事は重宝しますね。最新の中国生活情報が知りたい方はぜひ。
「いっチャイナ」
中国生活・中国旅行情報発信サイトです。著者の方は現在は日本在住のようですが、生活お役立ち情報がシンプルかつ丁寧にまとめられています。何よりとっても見やすい。出張者向けの記事も多いので、短期滞在者にもよさそうです。
ただ、たまに情報が少し古いことがあるので、入門編のような気持ちで眺めたあと、その他在住者のブログを読んだ方が良いかと個人的には思います。
中国語編
「すまいる哥哥の中国語単語」
ニッチな単語から実はめちゃくちゃ使える単語まで、超絶面白く紹介されている個人的に大好きなブログ。 ものすごい知識量と更新の早さに脱帽です。超尊敬。
ひとつ記事を読めばその面白さが分かると思います。中国語初心者から上級者の方まで、全ての方にオススメしたい! 個人的には、ガンガーの記事中にある「使いどころのシチュエーション」がバツグンのセンスでドツボです。
さいごに
中国生活をこれから始める方へオススメのブログをまとめてみました。この広大な中国では、在住者の方々の記事もバラエティに富んでおり、本当に楽しいですね!住み始めて早3年ですが、今でもとってもお世話になっております。
この他にも、各都市の生活に特化した情報を発信されている方々もたくさんおられますので、是非ご自分の興味にあったブログを見つけてフォローしてみてください。
わたしなりの駐在準備をまとめた記事はこちらをどうぞ!
これから中国で生活を始める方々の不安が少しでも軽くなり、中国という超絶面白い(いろんな意味で)国を心から満喫して頂けたら、これ幸いです。
【ツイートまとめ】帰任後、中国の銀行口座は保持する?閉鎖する?
大家好!りんこ@中国駐在(@Rin_inChina)です。
中国からの帰任を控え、当地で開設した中国工商銀行の口座をどうするかについて、決断を迫られております。
せっかく貯めた中国元、今や日本のセブン銀行で引き出しができるし、銀聨カードで買い物もできるし、中国の銀行は金利も良いし、本当はそのままにしておきたい。しかし我々外国人にとって、最も心配すべきは口座凍結。さて、どうしましょう?
実際問題、帰任された方の中で、中国の銀行口座をそのままにされてる&中国の携帯番号がない方って、どうされてるんでしょうか?今年帰任のわたし絶賛お悩み中です。
— 悟りのりんこ (@Rin_inChina) August 31, 2018
Twitterの中国クラスタの皆様に知恵をお借りしたところ、たくさんの有益な情報を頂きましたので、参考記事と併せてまとめさせて頂きました。
中国の銀行口座をどうするべきか
日本の銀行へ送金して口座閉鎖
古来より愛される(?)シンプルな方法の1つ。会社に頼めばお手伝いしてくれるところも多いようです。
ただし、通常通り送金すると、レートの悪さ及び手数料の高さが大きなデメリットとなります。確実に、早く日本で日本円を手にしたいという方向け。
現金で持ち出して口座閉鎖
現金で国外へ持ち出すという、こちらもシンプルな方法の1つ。
しかし忘れてはいけないのが、中国における現金持ち出し額の制限。現在、国外に持ち出せる現金は人民元が2万元まで、外貨は5,000ドル相当までです(2018年9月現在)。
また、中国元のまま持ち続けない限り両替の必要はありますから、為替レートで損をしないよう考える必要があります。わたしならまず日本で両替はしませんね。
なお余談ですが、わたしの周りには口座残高を全て引き出したあと、口座をきちんと閉鎖せずにそのまま放置している方が多い模様です。現在のところ特段大きなトラブルは聞いておりませんが、あくまで自己責任ですね。
中国に口座を残す(中国の携帯番号なし)
銀行口座そのままにして帰ってきました。帰国後は、手数料掛かりますが郵便局やセブンイレブンのATMから日本円にしてお金を引き出したり、香港台湾旅行時にATMで現地通貨入手手段にしたりしました。中国銀行。
— メンターム (@menterm_) 2018年8月31日
お知らせ関連は全てキャンセルしてあとはほっといています。時々引き出したり、会計をカードで支払ったりしています。今こところ問題なく使用できています。
— ビビット川村(中国出張中) (@lCbTjiPpxU65Jb9) 2018年8月31日
「時々引き出したり、銀聨カードを使用したりすれば、凍結されず使える」という情報を頂きました。
しかし同時にこのような情報も。
昨日、中国銀行のAPP開いたらこんな通知が。
— 김유나@上海で休業中 (@yunah1030) 2018年9月19日
中国籍じゃない非居住者は開設済み口座維持ももう難しいか。 pic.twitter.com/RdtBlRJrlC
やはり外国人の口座に対する中国政府の姿勢が年々厳しくなっていることは事実で、一年後にどうなっているかも保証できない状況です。
特に中国の携帯番号がなくSMS等でお知らせが受信できない場合は、なくなっても惜しくない程度の金額を口座内に残しておくくらいがちょうど良いのではないかと、個人的には感じます。
なお、セブン銀行など日本のATMで中国の銀行からお金を引き出す場合、年間10万元が限度となっています(2018年9月現在)。
複数口座を保持していても、トータル金額の限度なのでご注意を。この条件に泣く方を何人か見てきました・・・
中国外での現金引き出しに関する原文はこちら。
国家外汇管理局关于规范银行卡境外大额提取现金交易的通知_部门政务_中国政府网
中国に口座を残す(中国の携帯番号をキープ)
中国の携帯番号があれば、日本にいてもお知らせがタイムリーに受信でき比較的安心なのではないでしょうか。最低限の出費で携帯番号を保持する方法をフォロワーさんに教えていただきました。
日租カードを探して😉
— りなこ (@sweetmaterial) 2018年8月31日
大体どこのエリアでも基本料金8元、通話料受信無料、発信使った分だけ、僅かに通常プランより高いかも、データ通信は使った日だけ500MBとか1GB毎に1元ってプランがあると思います。
聯通で、先に一定額充値必要かもですが国際ローミングもつけられるはず=海外で短信受信可能。
あら、遼寧省は基本料金10元みたいですね。
— りなこ (@sweetmaterial) 2018年8月31日
でも流量は500MBじゃなくて1GB
毎ですね。
全国使えるようになって値上がりしたかな?
去年は8元だったのに。 pic.twitter.com/gXMxtPcnpC
データ量を使用しなければ月々基本料金10元のみで中国の携帯番号がキープできることになります。これを安いととるか、出費ととるかですね。
個人的には、WeChat Payや支付宝も残しておきたいですし、貴重な携帯番号をキープできるならば10元は安いのではないかと感じます。
もし電話番号を変更する場合は、タイミングに注意が必要ということも教えていただきました。
僕は帰国じゃなくて国内転職ですが、前職のときは会社支給の電話番号だったので個人の番号に切り替えました。多分帰国時は最低額プランにして保持すると思います。余談ですが、登録電話番号にSNSで確認コードが入るサービスは旧番号が抹消される前にすべて変更を済ませないと面倒なことになります。
— まいかわ(佛山市順徳在住) (@dancingriver) 2018年8月31日
ただし、いくら中国の携帯番号を持っていても、パスポートを更新したりビザがなくなったりした場合は問題が発生する事もありますので、100パーセントリスクがないわけではありません。
パスポートの期限到来後、口座凍結されることがあるのでお気を付けて!
— BB@中国駐在 (@caiwubuzhang) 2018年8月31日
解除するときには期限切れパスポート原本が必要です。
一番のオススメは頻繁に出張で来ない限りは帰国時に口座閉鎖すると煩わしさゼロです。
<2018年9月28日追記>
中国銀行の定期預金を組んで帰国(中国の携帯番号は保留)した友人は、中国銀行から「ビザが切れている」と連絡が来たため、現地スタッフに銀行へ行ってもらったそうですが、継続は難しそうで最終的に解約せざるを得なかったとのことです。
現地の方に管理を頼む
もし現地に信頼できる方がいるなら、その方に管理を一任してしまうというのも1つの手です。この場合、その方と一緒に店舗へ赴き、代理人がどこまで対応できるのか(どれだけリモート操作できるのか)、帰任前に確認する必要がありますね。
わたしの結論
フォロワーの皆様に頂いた情報を基に考えたわたしの結論は、 「最低額プランで中国の携帯番号を維持し、工商銀行の口座を保持。なお念のため支付宝に手数料無料分だけ移しておく」 です。
しかし、もしかしたら帰国後、中国への出張が全くない部署に配属が決まるかもしれないので(本末転倒!)、その場合は全て引き出したあと口座を閉鎖してしまおうとも考えています。
いずれにせよ、たくさんの生きた情報を頂き本当に中国クラスタの皆様に感謝感謝です。ありがとうございました。
帰任後、中国に来る機会があるのか、中国元の価値をどう捉えるか、凍結リスクをどう捉えるか。自身が何を重要視するかで、選択肢は自然と狭まるかと思います。本記事が帰任前の方々の一助となれば何よりです。ゆるりと帰任準備がんばりましょう!