ただのファンに戻って
千木良悠子さんの『はじめての橋本治論』は素晴らしかったが、自分のやりたかったことを自分では到達できないレベルでやられてしまったという事実は認めざるを得ない。膝から崩れ落ちて膝の皿が割れるくらいの衝撃ではあった(精神的に)。橋本治が『源氏供養』で紫式部に「おつかれさま」と書いたように、私も橋本治にそう書くことを憧れてもいたが、千木良さんが本編の締めで「橋本さん、ありがとう。おつかれさま」と書かれているので、もう、完膚なきまでに自分の目標ってなくなっちゃったのかなー、という日々を