JVC パレスチナ

日本国際ボランティアセンター(JVC)のパレスチナチームです。70年以上、紛争・軍事占…

JVC パレスチナ

日本国際ボランティアセンター(JVC)のパレスチナチームです。70年以上、紛争・軍事占領状態が続いているパレスチナ。JVCはそこに生きる人々に寄り添い、人びとの意思を応援する形で支援活動を行っています。このnoteでは、パレスチナに関する情報を更新していきます。

マガジン

  • 【パレスチナ🍉で生活してみた!】

    パレスチナってよくわからないけど危険そう…そんな印象を持っている方々に向けて、JVCパレスチナ事務所の大学生インターンが実際にパレスチナに住んでみて発見した様々なことを紹介していきます!とっつきにくい政治をとりあげるのではなく、文化的な物事を取り扱うことでより多くの方々にパレスチナについて知っていただきたいです!

  • パレスチナ 30年の移り変わりとNGOの活動(30周年企画)

    JVC(日本国際ボランティアセンター)がパレスチナで活動を開始してから2022年で30周年を迎えました。残念ながら状況は悪化の一途を辿って来ましたが、その中で出会った人々やJVCが現地の人々と実施してきた活動とその背景などについて、当時の駐在員など関係者がつづった、会報誌の記事を公開します。

  • パレスチナの生活コラム(30周年企画)

    主にパレスチナに駐在する(またはしていた)JVCスタッフが綴る、パレスチナでの生活や発見などについて書いています。

  • インターンと知る、パレスチナ

    パレスチナってどんな場所?文化は?インターンと一緒に、パレスチナについて楽しく知ることのできるマガジンです。

最近の記事

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【JVCスタッフが解説】 3つのキーワードから知る、パレスチナの歴史といま

こんにちは🕊 2019年度パレスチナ事業インターンの みのりん と申します。 JVCのインターンは毎年、団体や活動地のことを学ぶためにオリエンテーションを受けます。 各事業地の担当者から代表理事まで(!)、10回以上に渡り、毎回スタッフが1人ずつじっくり事業や仕事内容を説明します。 こちらのオリエンテーション、短時間でたくさんのことを学ぶことができます。 そこで今回は、パレスチナ事業の回の内容を一部ご紹介👏🏻 インターンとオリエンテーションを受けるような感覚で、一緒に

    • ふつうの幸せ 

      こんにちは、エルサレム事務所の木村です。日本では入学式を迎える学校も多い時期でしょうか。ほとんどの人が祝福を受けてこの世に生を受け、いろんな経験をしながら就学年齢になると小学校に入学し、やがては成人式を迎え、就職、結婚、出産など人生のさまざまなステージを経て年齢を重ねていくことになると思います。 しかしながら、そういう私たちが当たり前のように享受している日常や幸せが「当たり前」ではないのが、ガザです。10月7日のハマスとイスラエルとの間の衝突から今日で半年になりますが、ガ

      • 3月30日 パレスチナ・土地の日に寄せて【後編】

        前編のエルサレムに続き、ヨルダン川西岸地区をめぐる土地の話をお届けします。 パレスチナの地図で「ヨルダン川西岸地区」は上のように示されることが多いですが、実際は、穴あきチーズのように地区の中にポコポコとユダヤ人が住むエリアが点在しています。これがいわゆる「入植地」です。 1993年のオスロ合意でヨルダン川西岸地区はパレスチナ暫定自治政府(当時)が統治するパレスチナ人の居住区とされたにもかかわらず、160以上の入植地に70万人以上のユダヤ人が住んでいます。最近でも、3月6日

        • 3月30日 パレスチナ・土地の日に寄せて【前編】

          こんにちは、エルサレム事務所の木村です。日本は地域によっては桜が咲いて「春」を感じられる頃でしょうか。ここエルサレムでは暖かくなったと思ったら冬に戻り、まだ寒いかなと思いきや30℃近くまで気温があがるなど、文字通り「季節の変わり目」といった気候が続いています。 そんななか、今年も3月30日「土地の日」を迎えます。この日はパレスチナ人にとって大事なメモリアルデーです。「土地の日」のいわれは以前のnoteで解説しておりますのでこちらをご覧いただくとして、今回は東エルサレムを含め

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        【JVCスタッフが解説】 3つのキーワードから知る、パレスチナの歴史といま

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        • 【パレスチナ🍉で生活してみた!】
          2本
        • パレスチナ 30年の移り変わりとNGOの活動(30周年企画)
          13本
        • パレスチナの生活コラム(30周年企画)
          7本
        • インターンと知る、パレスチナ
          3本

        記事

          3月8日国際女性デーに寄せて     【2024 東エルサレム編】

          こんにちは、エルサレム事務所の木村です。 前回に引き続き、「国際女性デー」にまつわるお話をお届けします。 今年の国際女性デーのテーマは、「Inspire Inclusion」、つまり、女性が参加しやすいインクルージョン(包括的)な社会を目指そう、です。そのためには、前回ふれた「ジェンダーギャップ指数」のギャップを埋めること、ジェンダー(主に男女間の)格差を改善するために、マイノリティーである女性たちへの支援を手厚くすることが必要です。 国際女性デー公式サイト(英語) に

          3月8日国際女性デーに寄せて     【2024 東エルサレム編】

          3月8日国際女性デーに寄せて   【2024ガザ編】

          こんにちは、JVCエルサレム事務所の木村です。 日本でも少しずつ浸透してきた(と思われる)「国際女性デー」。国際女性デーの説明については、以前のnoteで解説したのでそちらをご覧いただければと思いますが、この日は世界各地で女性の権利などの啓発活動が開かれ、女性について考える日として定着しつつあります。ちなみに、ここパレスチナでは祝日となっています。 女性にまつわる話題といえば、毎年、世界経済フォーラムが発表している「ジェンダーギャップ指数」で日本が何位であるのかが話題になっ

          3月8日国際女性デーに寄せて   【2024ガザ編】

          ガザからの願い

          エルサレム駐在員の大澤です。昨年(2023年)10月7日から3ヶ月、ガザ地区への無慈悲で無差別な空爆や地上からの攻撃によって、命を奪われる人が後を絶ちません。これまで私たちがガザに足を運ぶ中で知り合った人たちも、幸い命を落としていなくても、家族・親戚・友人、家、生活、夢、さまざまな大切なものを奪われ続けています。 その中の一人、2018年からJVCパレスチナ事業のクリスマスカード(※)のデザインをお願いしていたワラー・シュブラックさんについてご紹介したいと思います。 JV

          ガザからの願い

          パレスチナ事業チームから感謝をこめて

          こんにちは、JVCエルサレム事務所の木村です。 2023年も残りわずかですね。金・土曜日定休のエルサレム事務所では、いつもより早く28日(木)が今年の仕事納めとなりました。 エルサレム事務所では例年、クリスマスのタイミングでJVCならびにパレスチナでの活動に心をお寄せていただいているみなさまに向けて、感謝のメッセージをお伝えしてきました。今年もその予定でいたのですが、10月7日から始まり今なお続くガザでの空爆の状況を受け、聖地エルサレムをはじめキリスト生誕の地であるベツレ

          パレスチナ事業チームから感謝をこめて

          ガザから13歳の声「まだ死にたくない。」

          10月7日に始まったイスラエルとガザの戦闘は、2ヶ月を迎えようとしています。11月30日現在で、死者は少なくとも15,000名、そのうち6,150名が子どもです。電気もインターネットも、水・食料・燃料・医薬品など、人々が生きるのに欠かせない物資がほとんど入ってこないうえ、病院やクリニックなどの医療施設も、学校も、国連の施設なども、ガザ全域のすべてのものや人を対象に激しい空爆が行われ、どこにも安全な場所がありません。誰一人、命を守る術がありません。 そんな中で、13歳の男の子

          ガザから13歳の声「まだ死にたくない。」

          パレスチナ ガザ地区での人道危機に関する支援・参加情報まとめ

          ◆概要◆  2023年10月7日に発生したイスラム組織ハマスからイスラエルへのロケット攻撃などに端を発するパレスチナ・ガザ地区での人道危機に関して、現地の状況、国連やNGOなど支援団体による発信、パレスチナ問題を知るためのオンライン講演、デモンストレーションや署名などの呼びかけ、救援金の募集など、さまざまな報道や情報があふれています。  そこでこのnoteでは、それらの情報を項目別にまとめて整理したので、是非ご活用ください。下にある「目次」の中から関心のある項目をクリック

          パレスチナ ガザ地区での人道危機に関する支援・参加情報まとめ

          🍉第3弾 JVCスタッフへインタビュー!

          こんにちは、JVCパレスチナ事業・現地インターンの内田です!【パレスチナ🍉で生活してみた!】第3弾は、パレスチナでの生活について知りたいならそこで住んでいる人の話を聞こう、ということで、エルサレム事務所のスタッフ3人に「パレスチナの生活」についてインタビューしてみました! まずは日本人スタッフの木村万里子さんと大澤みずほさん木村(万)さん🌻:笑顔が素敵なエルサレム事務所の現地代表。いつも優しく穏やかな方で、私が一番お世話になっている方です!エルサレムには2年半駐在されていま

          🍉第3弾 JVCスタッフへインタビュー!

          【東エルサレム研修レポート⑤】研修を終えた参加者へのインタビュー

          こんにちは、JVCエルサレム事務所・現地インターンの内田です。東エルサレムでの女性向け職業訓練のプログラムのうち、パン・お菓子づくり、ヘアカット、ヘアーカラーリングの訓練が7月に終了しました。 そこで、今回はヘアカットの研修に参加されていたアザール・タウィールさんにインタビューをしたのでそちらについてご報告したいと思います。 アザールさんは、この研修を実施しているパートナー団体のAWCの事務所があるアットゥーリ地区に住んでいる4人の子どもを持つお母さんです。 内田:アザ

          【東エルサレム研修レポート⑤】研修を終えた参加者へのインタビュー

          🍉第2弾 見たことない果実を食べてみた!

          こんにちは、JVCパレスチナ事業・現地インターンの内田です。【パレスチナ🍉で生活してみた!】第2弾は、「見たことない果実を食べてみた!」です。 JVCの事務所があるエルサレムでは、八百屋だけではなく路上で新鮮な野菜や果物たちが売られています。そこに並べられているもののラインナップの移り変わりを見ると、今はこれが旬なんだなぁと知ることができます。 そこで今回は、パレスチナに売っている果物の中で、日本では見慣れないなぁと思ったものをクイズ形式で紹介していきたいと思います。 第

          🍉第2弾 見たことない果実を食べてみた!

          🍉第1弾 エルサレムのソウルフード!?

          こんにちは!現地インターンの内田です。突然ですが、みなさんは「パレスチナ」と言われてどのようなイメージを抱きますか?おそらくほとんどの日本人にとって、パレスチナは未知の世界ではないでしょうか。なんとなく危険なイメージを持たれる方や、イスラエルとの政治問題を思い浮かべる方も多いと思います。いろいろ難しい問題があるのは事実です。 しかし、そんなとっつきにくいことは一旦横に置いて、文化的な面からパレスチナについて知ってほしい!!…ということで現在パレスチナのヨルダン川西岸地区で一

          🍉第1弾 エルサレムのソウルフード!?

          【東エルサレム・研修レポート④】 お菓子&パン作り研修

          はじめまして、パレスチナ事業・現地インターンの内田です!私は9か月間パレスチナのお隣の国・ヨルダンに留学をしていました。そして先月そこでのプログラムを終え、夏の間だけこちらでインターンとして活動させていただいてます。短い間ですが、よろしくお願いいたします! 私はインターン活動の一環として東エルサレム事業のサポートをしていますが、活動のモニタリングに同行しました。そこで今回は、私、内田が研修レポート第4弾として、「お菓子&パン作り研修」の様子をお届けしたいと思います!(第1弾

          【東エルサレム・研修レポート④】 お菓子&パン作り研修

          【東エルサレム・研修レポート③】研修にかける女性の思い

          こんにちは、JVCエルサレム事務所の木村です。前回に続き、今日はビジネススキル研修に参加している女性のおひとり、イナスさんについて紹介したいと思います。 「私は東エルサレムのシルワンという地域に住んでいます。3人の男の子と1人の女の子の母親です。高校を卒業して大学では経営学を学びましたが、その分野で働いた経験はありません。 家族のために副収入を得られるような仕事をしたいといつも思っています。また、仕事をすることで、自分のエネルギーを生産的なことに使うことができ、子育てのか

          【東エルサレム・研修レポート③】研修にかける女性の思い