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鉄道だが鉄道ではなかったもの…北海道の簡易軌道に関して私の忘備録代わりに記事を残してい…

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鉄道だが鉄道ではなかったもの…北海道の簡易軌道に関して私の忘備録代わりに記事を残していきたいと思います。 なお新潟の鉄道などの記事もたまに入るかも

最近の記事

【簡易軌道風蓮線】別海村営軌道の痕跡を探して【原野から上風蓮編】

奥行臼駅周辺だけでも十分に軌道のあったころの雰囲気は感じられるけれど、せっかくなので各停留所があったであろう場所がいまどうなっているか見ていくことにした。幸いにも道道930号とその近隣の農道に軌道跡の多くは沿っているため遺構の捜索がしやすそうだ。(この記事は2017年から2020年の間に撮影した写真が混在しています。ご了承ください。) 路線の全貌釧路市立博物館発行の『釧路・根室の簡易軌道【増強改訂版】』等を基に大体の停留所の場所を推測して作成した。2号停留所と学校前停留所の

    • 【簡易軌道風蓮線】別海村営軌道の痕跡を探して 【奥行臼編】

      釧路から車で2時間弱の別海町にある旧国鉄の標津線厚床支線奥行臼駅は、同線が廃線になったいまも往時の姿を留める貴重な遺産だ。 もっとも、この周辺は奥行臼駅の他に国指定史跡である駅逓、そして今回のメインである簡易軌道風蓮線、別海村営軌道の停留所等施設が一堂に会し、その手の趣味人なら一見の価値はあるエリアである。別海町は町の文化財として国鉄駅舎および軌道施設群を登録しており、鶴居村に並んで軌道の保存に意識の高い自治体なのだ。 ここで取り上げる簡易軌道は奥行臼と上風蓮の間を結んで

      • 簡易軌道シンポジウム④~第2部・ゆかりある各地域から~

        今回はシンポジウムの後半、第2部について書いていきます。この第2部は軌道にゆかりのある自治体職員や関係者が壇上で意見交換を行うものでした。 参加者は鶴居村、標茶町、浜中町、別海町、遠軽町、ニセコ町、北海道遺産協議会の各担当で、司会は釧路市立博物館の石川氏でした。 各地の現状・取組について標茶町 ・現存するものは当時の建物くらい。車両は当時、鉄くずとしてスクラップに出してしまった。最近、ブレーキシュ―だけが個人宅から発見された。 ・軌道関係の書類、切符は多く残っている。

        • 簡易軌道シンポジウム③~第1部~

          さて、関連イベントをすっかり楽しみましたが、ここからが簡易軌道シンポジウム本番です。この記事ではシンポジウムの前半部分、第1部を書いています。 配布資料について 入り口で受付を行うと、鶴居村教育委員会の封筒に入った資料をいただきました。内容をいくつか紹介します。 まず、こちらはシンポジウムのフライヤーです。ポスターも同様のものでしたが、シックで飾り気のないデザインが軌道の雰囲気のようで素敵です。 裏面はこちら👇 このほかにレジュメや 各講演の資料が配布されましたが

        【簡易軌道風蓮線】別海村営軌道の痕跡を探して【原野から上風蓮編】

        • 【簡易軌道風蓮線】別海村営軌道の痕跡を探して 【奥行臼編】

        • 簡易軌道シンポジウム④~第2部・ゆかりある各地域から~

        • 簡易軌道シンポジウム③~第1部~

          簡易軌道シンポジウム②~「みなくる」で聞く当時の姿~

          上幌呂を後にして向かったのは、鶴居村ふるさと情報館「みなくる」。 ここには泰和車輛工業製造の自走客車と6tディーゼル機関車(DL)が綺麗に保存されています。 ここには以前から何度も足を運んでいますが、この日はなんと軌道OBの方が実車を前に様々なお話をしてくれるとのこと。 お話してくださったのは軌道の運転士をなさっていた小野さん。 以下のようなお話を聞くことができました。 ・最近、軌道にスポットが当たることが増えて感じていることは、この車両展示を見た人が自走客車はDL

          簡易軌道シンポジウム②~「みなくる」で聞く当時の姿~

          簡易軌道シンポジウム①~上幌呂へ~

          去る2019年11月17日、「簡易軌道シンポジウムin鶴居村」へ参加するために北海道鶴居村へ行ってきました。せっかくなのでここに記録を残していこうと思います。 前日の11月16日に羽田⇒釧路へと飛び、白糠線跡や簡易軌道跡をめぐり釧路に宿泊、ザンギを堪能して当日を迎えました。 17日朝、レンタカーを走らせまず向かった先は 鶴居村営軌道の上幌呂停留所跡。 1967年8月に休止となった鶴居村の軌道ですが、ここ上幌呂は現在でも当時の車庫が残されている貴重な場所のひとつです。

          簡易軌道シンポジウム①~上幌呂へ~