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お仕事の幅を広げるために、たまにゲームの話をするnoteでした(小規模で復活)。

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マガジン

  • ゲームライターマガジン【基本無料版】

    • 8本

    プロのゲームライター陣がゲームについて語るマガジン。略してゲームライターマガジン。プロのゲームライター陣がお題に沿って記事を書いたり、「今すぐこのゲームの記事を書きたい!」と思ったときに情熱を書き殴ったりするマガジンです。※2021年4月より定期購読マガジンから基本無料マガジンに移行しました。

最近の記事

【転職】18年間続けてきた、ゲームライターを辞めました。

これを公にするのは初めてですが、2024年3月をもって専業のゲームライターを辞めて兼業になりました。いずれは、完全にゲームライターを辞めるつもりで動いてます(モメたとか病気になったなどの心身による不都合ではなく、転職サイトのエントリーを使って自分からフリーを辞めました)。 今残っているゲームメディアとの契約で書いている記事に関しては続けますし、頼まれれば何か書くこともあるかもしれません。ですが、少なくとも18年(くらい)専業で続けていたゲームライターはもうやらず、これからは

    • 低レベル美味しんぼ。コンプラ縛られ劇団。ルールふわふわ戦争とカードバトル。俺の好きな『百英雄伝』ミニゲーム

      『百英雄伝』のミニゲームはイカレている。 誤解がないように書いておくと、自分は『百英雄伝』が大好きだ。 かつての『幻想水滸伝』が持ち、失ってしまった味がちゃんとする。余計な調味料や生焼けの部分もあるが、下地にはきちんと味がある。ところどころ腐りかけだが、PC版はかなりトリミングされているので可食部は多い。 作る側も遊ぶ側も『幻想水滸伝』のお約束にとらわれ過ぎている節があり、『幻想水滸伝』の流れで見ると違和感のある部分も飲み込めるのだ。 諸国連合と帝国の戦争は、『幻想水

      • ストーリーも世界観もよくわからないままだが、気がつくと100時間以上『サガ エメラルド ビヨンド』を遊び続けていた

        ゴールデンウィークの連休中、俺はずっと『サガ エメラルド ビヨンド(サガエメ)』を遊んでいた。なぜなら、俺はまだ『サガエメ』のことが、よくわからないからだ。たぶん、永遠にわからない気がする。 『サガエメ』は、とにかく変なRPGである。尖っているとも言えるし、サガシリーズの集大成であるとも言えるし、前作『サガ スカーレット グレイス』の延長戦上にあるようで、なんだか全然違うサガとしか言えないサガである。個性という面では、ほかに似たプレイ感のRPGが思い浮かばない。 Stea

        • 旅とミニゲームとワッカに似た鳥。『ファイナルファンタジーVII リバース』

          ここのところ、寝る前にずっと『FF7リバース』を遊んでいる。 寝る前に数時間プレイしているのだが、そのペースでは一向に終わる気配が見えない。50時間以上プレイしたのに、全然まだまだ旅の途中である。ゴンガガの森で彷徨い、コスモキャニオンが見えてきた辺りの進捗度である。 前作の『ファイナルファンタジーVII リメイク』でも、ここまで長いとは思わなかった。自分はインターグレード版のDLCもプレイしているのだが、閉鎖的なミッドガルを再現するだけでも、異常な作りこみだったのは確かだ

        【転職】18年間続けてきた、ゲームライターを辞めました。

        • 低レベル美味しんぼ。コンプラ縛られ劇団。ルールふわふわ戦争とカードバトル。俺の好きな『百英雄伝』ミニゲーム

        • ストーリーも世界観もよくわからないままだが、気がつくと100時間以上『サガ エメラルド ビヨンド』を遊び続けていた

        • 旅とミニゲームとワッカに似た鳥。『ファイナルファンタジーVII リバース』

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        記事

          『SANABI』という最高のゲームに混ざるチャプター3の工場という苦役。俺はチャプターサンナビを憎む復讐者となった

          『SANABI』という最高のゲームをクリアした。 クリアした今ならはっきりと言えるが、自分が2023年にプレイしたなかでも最高位のランクに属するインディーゲームだと思える。ストーリー面だけでも、近年の自分が遊んだインディーゲームと比較しても上位に食い込むのは間違いない完成度だ。仕込まれた巧みな伏線と回収。真相に早く気付いたプレイヤーでも納得のいく展開。「ここは、こうきてほしい」と思ったところに、カチッと望んでいたものがハマる演出。ドット絵の動きで、ここまでしっかりと感情表現

          『SANABI』という最高のゲームに混ざるチャプター3の工場という苦役。俺はチャプターサンナビを憎む復讐者となった

          80&90年代カルチャーへのリスペクトをうたうチリ産ゲーム『Shikon-x 宇宙防衛要塞』を、正しく評価できる自信がない

          『Shikon-X』は、ちょっと変わったゲームだった。 面白いとも、つまらないとも、断言できない。 そして何より、このゲームを評価すること自体がすごく難しい。 それにはいくつかの理由があるのだが、オチのネタバレを避けられないのであとで書こう。本当はオチに触れることはあまりよくないのだが、しかしネタバレしないと、なぜ評価しにくいのかを語ることもできない。 『Shikon-X』をひと言で表すなら「チリからやってきた何か」だ。80年代から90年代のゲームやアニメにインスパイア

          80&90年代カルチャーへのリスペクトをうたうチリ産ゲーム『Shikon-x 宇宙防衛要塞』を、正しく評価できる自信がない

          2023年の振り返りだけではわからない、自分の中で印象に残ったゲームSwitch編

          毎年恒例の企画が始まった。 各ハードメーカーが、ゲームのプレイ時間や実績をデータ化して、今年1年遊んだゲームを振り返ろうという企画である。 ちょうどいい機会なので乗っかるつもりだが、これはあくまでも「長時間プレイした」ゲームが中心である。短時間で遊ぶアドベンチャーや、数分でも心に刺さり続けるような尖ったゲームはデータとして出てこない。仕方がないことだが、長時間遊べるRPGや対戦型のゲームなどが有利だ。 だが、しかし。長く遊んだゲームだけが心に残るわけじゃない。 短いゲ

          2023年の振り返りだけではわからない、自分の中で印象に残ったゲームSwitch編

          深夜のファミレスの距離感なんて知らないのに、俺は『ファミレスを享受せよ』を遊んで、知ったかぶってしまったのだ

          俺は、ファミレスを享受してきた。 ファミレスは享受されるためにある。 だけど、俺はファミレスを享受できていない。 いったい、なんの話かわからない人のために説明すると『ファミレスを享受せよ』というゲームの話である。ゲームの話だ。ただ、したいだけだ。正確にはゲームの話ではない気もするが、このゲームを褒める言葉は、ネットにいくらでもある。どんなゲームなのかは、ほかのレビューを読めばよい。 『ファミレスを享受せよ』は、SteamとSwitchで出ているアドベンチャーだ。製品版

          深夜のファミレスの距離感なんて知らないのに、俺は『ファミレスを享受せよ』を遊んで、知ったかぶってしまったのだ

          不安な毎日なので『ドラゴンズドグマ』を始めたが、厳しいご時世だよな……

          『ドラゴンズドグマ』を遊んでいる。 今のカプコンは新作を出せば旧作も定期的に売れるという方針らしく、旧作が定期的に50%以上のセールで販売されることが多い。自分は、すでにほとんどのタイトルを持っているとはいえ、ユーザーにはありがたい話だ。 『ドラゴンズドグマ:ダークアリズン』も、定期的にセールされる作品の1つである。2024年の3月22日に続編が出ることもあり、さらなる新規ユーザーを呼びたいと考えると、今後も何かあるたびにセールされるだろう。 自分もSwitch版を50

          不安な毎日なので『ドラゴンズドグマ』を始めたが、厳しいご時世だよな……

          『Fit Boxing1』のベルナルドを騙しつづけている。彼は2に移った俺を知らない

          自治体が無料で行っている健康診断を受けたら、体重の増加で役所の栄養士さんにしこたま怒られたので『Fit Boxing2』を続けている。 出来ない日もあるが、そこそこ続けているので1か月で2キロほど瘦せた。もともと、学生時代に45kgだった体重が社会人になって75kgになり、流石に体重が増えすぎたこともあってたまにダイエットするのだが、70kgまで落ちたあとにまた戻るのを繰り返し、我ながらこらえ性のなさに飽きれていた。 「痩せるための運動をして欲しいのですが、どれなら続けら

          『Fit Boxing1』のベルナルドを騙しつづけている。彼は2に移った俺を知らない

          終末の世界を片道切符で冒険する親子の物語。『Eastward(イーストワード)』の良さは、決してドット絵だけじゃない

          荒廃した世界を緻密に彩る「ピクセルアート」で話題を呼び、6年以上にわたる開発期間を経て2021年9月16日にデジタル版が配信されたアクションアドベンチャー『Eastward(イーストワード)』。本作は、ロンドンのパブリッシャー・Chucklefishが販売を担当し、上海のインディゲームデベロッパーPixpilが開発。日本語訳を架け橋ゲームズが手掛けており、日本の家庭用ハードでもプレイできる海外製のインディーゲームです。自分は9月に出たデジタル版をプレイしたのですが、本当に良か

          終末の世界を片道切符で冒険する親子の物語。『Eastward(イーストワード)』の良さは、決してドット絵だけじゃない

          キャラの掛け合いは悪くないが、ヒロインが村人を虐殺していく逆FE展開のインパクトが絶大な『Rise Eterna(ライズ・エテルナ)』

          自分はストラテジーやS・RPGが好きで、インディーゲームでもそうした作品が出るとついつい遊んでしまいます。最近は、小粒な良作も多く配信されており、Nintendo Switchなどのコンシューマーにも出ていて気軽に遊べるのがうれしいところ。たとえば、シンプルながらバランスが取れたバトルと、明るく気持ちの良いストーリーが魅力的な『PIRATES 7』は好きなタイトル。 ほかにも、横スクロールのシミュレーションRPGという一風変わったアイデアながら、しっかりまとめ上げていた『M

          キャラの掛け合いは悪くないが、ヒロインが村人を虐殺していく逆FE展開のインパクトが絶大な『Rise Eterna(ライズ・エテルナ)』

          【メギド72】『メギド72』が面白すぎるので、頼まれてもいないのに応援記事を書きました【1周年おめでとう】

          するめ:オラァ、編集! 出てこい!! ボケ、バカ、ザーコ! 編集:うわびっくりしたなオイ。いったい、なんだい? するめ:ここ最近、自分の原稿が載るのが遅すぎるんだよ! しかも、苦労して書いたTGSレポートを全部ボツにしてくるし、どういうことなの!? もう涙が止まりませんよ。そんなに危険なネタ載せちゃダメ!? 編集:『メギド72』みたいに泣いてもダメだから。う~ん、そこまでボツになった理由を聞きたいのかい? いや、自分でわかってるんじゃないのかな。するめくん……? する

          【メギド72】『メギド72』が面白すぎるので、頼まれてもいないのに応援記事を書きました【1周年おめでとう】

          胃に優しく食べられるタクティクスお粥『マーセナリーズウィングス』

          ※Amazonへのリンクは、アフィリエイトになっています(2021年10月25日に導入) 「するめさんのnoteって、ろくでもないことしか書いてないですね」 ある日の午後。私はこんな事実無根の誹謗中傷かつ、あまりにも酷い心が張り裂けそうなひと言を知り合いに言われたので考えを改めました。考えを改めたというか、そもそも埋もれている「インディーゲーム」を発掘したり、メディアじゃ書けないことを書いたりする目的でnoteを始めたのに、何かズレている気がしてきたぞ。『SpaceExc

          胃に優しく食べられるタクティクスお粥『マーセナリーズウィングス』

          杉原杏璃が支配する国に、杉原杏璃が革命を起こす『杉原杏璃コレクション』

          ※追記:2023年11月24日にサービスが終了します。 前回ベンツがもらえるゲームの予告をしたので、今回はソシャゲのお話をしましょう。でも、その前に聞いてください。じつは私、コンシューマーゲームも大好きなのですが、ソシャゲも好きなんです。たとえば、モバゲーでも「グラブる」という単語でおなじみのアレ。みなさんが大好きなアレです。 そう、『グラビアファンタジー』です。 『グラビアファンタジー』といえば、プロジェクトゼロさんのアイドルゲームで、毎年新作も出ている人気シリーズ。

          杉原杏璃が支配する国に、杉原杏璃が革命を起こす『杉原杏璃コレクション』

          『SpaceExcavators』をファングッズではなく、ゲームとして評価する難しさ

          ※2021年1月29日に配信停止となり、現在は購入できません。 谷口悟朗監督と、スタジオ三次元が手掛けたアニメ『ID-0』。 そのファングッズとして作られ、コミケで先行販売されていた横スクロールシューティング『SpaceExcavators(スペースエスカベイターズ)』が、ついにSteamで発売されました。   自分も購入してプレイしたのですが……。 どうにも、モヤモヤした気持ちがたまってしょうがないので、 記憶が薄れないうちに備忘録として記すことにします。 ちなみに『I

          『SpaceExcavators』をファングッズではなく、ゲームとして評価する難しさ