ディピオ

モーニング娘。やハロー!プロジェクトのファンです。娘。にハマったのは2000年の4期メ…

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モーニング娘。やハロー!プロジェクトのファンです。娘。にハマったのは2000年の4期メンバー加入以降です。1962年生まれなので、この分野のヲタとしては比較的高齢なほうだと思います。遅筆、遅読です。入手した本が読めないまま枕元に積まれていきます。

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  • 書籍版『ハロモニア』特設サイト

    書籍版『ハロモニア』ディピオ著。アマゾンで販売中(オンデマンド出版)。 https://www.amazon.co.jp/dp/B08S2NNSFQ

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noteには読み応えのあるテキストが山ほど溢れかえっているので、まったく読み応えのないものを始めようと思う。 あるいは嫌になってすぐにやめたり削除したりするかもしれない。 ◎書くことについて もうここ以外で何度も言って(書いて)きたことだが、自分にとって書くことはぜんぜん自然なことではない。読むこともあまり自然には行えないが、書くことはいっそう普通のことではない。スラスラと読んだり書いたりできる人たちは自分とは違う人間(異星人)のように感じる。 ◎「モーニング娘。'23

    • 日常(抄)

       もう近くで長い時間、直接やなみんの話を聞くような機会はないと思っていたのに、また会うことができた。2019年3月6日にすべりこみのように急遽開催された「梁川奈々美トーク&握手会(写真集発売記念イベント)」へ行った。場所は横浜ビブレ。彼女の地元とされている神奈川県内での開催である。 (中略)  話題として印象に残ったのは、何年か後の成人式に着る振袖についての質問に答えたもの。成人式に着る振袖はすでに決まっていて、母も着用した、家で代々受け継がれてきた振袖を着る。色は濃い緑

      • 朋子とやなみん

         長い握手の列がようやく終わると、テーブルから離れた朋子はすっきりとした顔をして、優雅に、踊るようにそこで一回転した。  私が続けて何度か足を運んだリリース・イベント(リリイベ)では毎回そうだった。2019年、やなみんこと梁川奈々美さんのJuice=Juiceにおけるラスト・シングル「微炭酸/ポツリと/Good bye & Good luck!」のリリイベでのことだ(コロナ禍の前はシングルをリリースするたびに全国数ヵ所で複数回のリリイベが開催された)。やなみんが卒業を発表した

        • 一人のヲタが本を出す。その唐突さが半端ない。(書籍版『ハロモニア』プロモーション)

          一人のヲタが本を出す。それも無名のヲタが。その唐突さが半端ない。そんなこと誰も望んでなかったし、誰もやってない。 :  :  :  : この本は主にハロヲタに向けて書かれたものです。 しかしヲタのみなさんにしてみれば、そんなものが世に現れたこと自体が想定外すぎてなんのこっちゃという感じかもしれません。興味の抱きようもないというか。 いや、もしかするとどこかには「戸惑い」という形で反応してくださっている方もいらっしゃるのかもしれないのですが、そのありがたい戸惑いですらなかな

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          書籍版『ハロモニア』目次

          『ハロモニア』の目次を掲載します(ページ番号は削除)。 本書の内容を推し測る上で参考にしてください。 【ハロモニア・目次(全)】 序 パッション(2001-2002)   ハロモニ。(あるいは愛の新世界)   ハロモニ。は毎週日曜こちらの萌えを置き去りにする   あなたはそのままでよろしい   眼にも止まらぬ   無意識がカーテンから顔を出す   私自身が辻加護である   ハッピー!は終わらない   梨華っちの楽園とヲタたちの地獄   くちびるネットワーク♥   蘇生

          書籍版『ハロモニア』目次

          書籍版『ハロモニア』概要

          『ハロモニア』モーニング娘。そしてハロー!プロジェクトについて ディピオ著 アマゾンにて発売中(紙の本。オンデマンド出版) https://www.amazon.co.jp/dp/B08S2NNSFQ 定価 2,893円(税込・送料込) 四六判 ペーパーバック 横組み 約400ページ 一人のヲタ(熱狂的なファン)が20年弱にわたってインターネット上に書き綴った娘。とハロプロをめぐるエセーを、厳選して一冊の本に集成。 これは偽らざる真実の(ただし極私的な)モーニング娘。史で

          書籍版『ハロモニア』概要

          取り寄せ読み始めたチャールズ・シミック『コーネルの箱』の始めのほうに「一九四七年一月二十四日にコーネルがやったこと」というドキュメント的な文章があって驚く。なぜなら自分がハロメンの1日を記録的に描いた日もやはり「1月24日」だったから。いや、まったくの「偶然の一致」なのだ。

          取り寄せ読み始めたチャールズ・シミック『コーネルの箱』の始めのほうに「一九四七年一月二十四日にコーネルがやったこと」というドキュメント的な文章があって驚く。なぜなら自分がハロメンの1日を記録的に描いた日もやはり「1月24日」だったから。いや、まったくの「偶然の一致」なのだ。

          2019年のバースデーイベントで ynmn(あの子を表わす記号)が歌った曲は、ハロプロの中でも自分には馴染みの薄い曲が多かった。彼女と私が違う世界に生きてきた証のように思え、1年経って苦味が増すばかりだったので、持っていなかった原曲をすべて取り寄せた。過ぎた時間を相手の足掻き。

          2019年のバースデーイベントで ynmn(あの子を表わす記号)が歌った曲は、ハロプロの中でも自分には馴染みの薄い曲が多かった。彼女と私が違う世界に生きてきた証のように思え、1年経って苦味が増すばかりだったので、持っていなかった原曲をすべて取り寄せた。過ぎた時間を相手の足掻き。

          この1年、あの子はたくさん勉強したに違いない。 私はこの1年なにも勉強しなかった。

          この1年、あの子はたくさん勉強したに違いない。 私はこの1年なにも勉強しなかった。

          ウエルベックの『素粒子』を読んでいる。夜勤明けに寄ったモス。二十歳位の女店員が迎えてくれる。しかしバーガーを運んできたのは厨房の六十絡みの老人だった。この時間、二人で店を回しているらしい。ここでもまた若い女性と老人の組み合わせ。「おなじみの」

          ウエルベックの『素粒子』を読んでいる。夜勤明けに寄ったモス。二十歳位の女店員が迎えてくれる。しかしバーガーを運んできたのは厨房の六十絡みの老人だった。この時間、二人で店を回しているらしい。ここでもまた若い女性と老人の組み合わせ。「おなじみの」

          今日2020年1月6日、梁川奈々美さんが18歳のお誕生日を迎えられた。おめでとうございます。めでたい愛でたい日。日常的にはなかなか開けない彼女の2冊の写真集を手にして見た。凄まじくかわいい。そんなわかっていたはずのことに、実は何もわかっていなかったかのように改めて心撃ち抜かれる。

          今日2020年1月6日、梁川奈々美さんが18歳のお誕生日を迎えられた。おめでとうございます。めでたい愛でたい日。日常的にはなかなか開けない彼女の2冊の写真集を手にして見た。凄まじくかわいい。そんなわかっていたはずのことに、実は何もわかっていなかったかのように改めて心撃ち抜かれる。

          ynmnへの愛をも初めは「家族小説」の一章に仕立てようとしていた。だがそれではもうダメなのだ。たしかにそのロマンス(小説)から抜け出すことは難しい。しかしそこにどっぷり浸かっていては自分を反復するだけだ。ロマンスと戯れながらも新しい駒=言葉を打たなければ。

          ynmnへの愛をも初めは「家族小説」の一章に仕立てようとしていた。だがそれではもうダメなのだ。たしかにそのロマンス(小説)から抜け出すことは難しい。しかしそこにどっぷり浸かっていては自分を反復するだけだ。ロマンスと戯れながらも新しい駒=言葉を打たなければ。

          伊勢鈴蘭さんの「型抜きしおり」を最初はパウンド詩集に挟んでいたが、同じ頃読んでいた複数の本へ何度か移し変えているうちに行方不明になってしまった。家の本のどこかに伊勢鈴蘭さんがいる。そのままダンボール詰めして転居すらした。伊勢鈴蘭さんが隠れている本棚。あの恋に誘うような唇の人が。

          伊勢鈴蘭さんの「型抜きしおり」を最初はパウンド詩集に挟んでいたが、同じ頃読んでいた複数の本へ何度か移し変えているうちに行方不明になってしまった。家の本のどこかに伊勢鈴蘭さんがいる。そのままダンボール詰めして転居すらした。伊勢鈴蘭さんが隠れている本棚。あの恋に誘うような唇の人が。

          初めは姉あるいは妹。やがて妻という時期が長く続く。それが姪っ子を経て、ついに娘となり、いずれは孫などと言い出す。 いわゆるアイドル(など)に萌えながら、結局私は「家族小説」ばかりを描きたがってきた。どうしていちいち彼女たちを家族に仮託せずにはいられないのだろうか。

          初めは姉あるいは妹。やがて妻という時期が長く続く。それが姪っ子を経て、ついに娘となり、いずれは孫などと言い出す。 いわゆるアイドル(など)に萌えながら、結局私は「家族小説」ばかりを描きたがってきた。どうしていちいち彼女たちを家族に仮託せずにはいられないのだろうか。

          おそらく所有の時代はとうに終わっている。それなのに私は所有にどっぷりと嵌り込んだままだ。所有の亡霊に取り憑かれ、その歪みのうちに衰弱し病むばかりだ。

          おそらく所有の時代はとうに終わっている。それなのに私は所有にどっぷりと嵌り込んだままだ。所有の亡霊に取り憑かれ、その歪みのうちに衰弱し病むばかりだ。

          いちばんかわいい子がやめてしまったんだよ。よりによっていちばんかわいい子が、と昨春私は〈外〉の人に説明した。その人は「やめてしまったからその子がいちばんかわいいんじゃないの?」と返して来た。いやそうではない。よりによっていちばんかわいい子がやめてしまったんだ。

          いちばんかわいい子がやめてしまったんだよ。よりによっていちばんかわいい子が、と昨春私は〈外〉の人に説明した。その人は「やめてしまったからその子がいちばんかわいいんじゃないの?」と返して来た。いやそうではない。よりによっていちばんかわいい子がやめてしまったんだ。