「もっと哀れなのは―2023年度抱樸互助会偲ぶ会」
「ケアは家族が担うもの」。それが常識とされてきた。それは悪いことではないが、ケアを家族だけに押し付けた結果、周囲の人々は「身内の責任」との関与は薄まり「ケアの社会化」は進まなかった。「身内の責任」と関わることを躊躇してきた。身内がいない、いても縁が切れてる。そんな人がふぇている。
抱樸と出会った人の大半は「最期の場面」で家族が来ない人々だった。葬式もしてもらえず死んでいく。その悲しみと空しさの現実に耐えきれず抱樸では葬式をしてきた。当初は病院の霊安室で、警察の遺体置き場で、火