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2024年4月20日の大崎裕史の今日の一杯

東京都大田区大鳥居

ラーメン(950円)+もりせいろ手打ち(900円)

先日、「長寿庵」(自由が丘)というお蕎麦屋さんのラーメンを投稿したら、「大鳥居にもおいしいラーメンを出すお蕎麦屋さんがあるよ」と煽られて、行ってきました。その一軒のためだけに行くのはリスクがあるのでかねてから食べたいと思っていた餃子の人気店「龍門」とセットにしようと計画。
まずは、「龍門」。開店15分前でPP。店頭で待つと怒られる、という書き込みもあったので少しうろついて他の人が並んでから2番目に並ぶ。時間どおりに開店し、餃子ライスを注文。結果的には、並んでいても怒られなさそう。
90代の名物おばあさんは不在。60代?の息子さんのワンオペ。野菜だけで作ったという餃子は実においしい!次の予定がなかったら、3皿くらい食べたい!昼は一時間くらいで終わるらしいし、夜も早いそうで、なかなか遠くから来て食べるのは大変だが、ここはわざわざ来て食べてもいいくらいおいしい。
続いて、「やぶ久(きゅう)」へ。大田区の蕎麦屋さんのラーメンは、RDBレビュアーの『あかいら!』さんが全部制覇してレビューを書いてくれているのでだいたいの感じはわかっていた。
ここは、同じ「やぶ久」でも羽田系の総本山(昭和13年(1938年)創業)らしく、ここで修業して独立した人が30軒くらいあるらしい。(日本橋のやぶ久は明治35年創業でこことは別系統)
昼時でもあり、30数席ある1階は満席で店内数人待ち。
ラーメンとせいろを口頭注文。まず届いたラーメンは、油が少ない和風出汁スープ。麺は蕎麦と同じような切り口の細麺柔目でボリュームあり、結構食べきるのが大変だった。
蕎麦は、さすがお弟子さんが20数軒出ているだけあり、実においしい。そばつゆもいい。ラーメンだけ食べに来ていたら、どうだったかはわからないが、餃子もお蕎麦もおいしかったので大満足。
他の蕎麦屋のラーメンだと、「更科」(新宿御苑)、「大黒庵」(平塚)、「おそばの甲賀」(西麻布)、「春木家」(荻窪)などはオススメ。さらに「長寿庵」(自由が丘)、「朝日屋」(代々木上原)、「ほていや」(三軒茶屋)、など。まだまだ気になったら蕎麦屋のラーメンも食べ続けたい!

お店データ

手打蕎麦処 やぶ久 羽田総本店

手打蕎麦処 やぶ久 羽田総本店

東京都大田区東糀谷2-6-13(大鳥居)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンショー実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2019年4月末現在約12,500軒、約25,500杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。