Spinach, March

2024-03-01

  • 妻氏、学校の送迎はしないがピアノのクラスは行くのかい。体調大丈夫なのかね。回復を最優先して drop all the balls してほしいんだけど、なんか drop しない性格なのだよな。まあ personality なのでとやかくいうこともなし。
  • ACM の renewal. O’Reilly は別料金 ($80/y) になっていた。それでも本家よりは格安。格安すぎて ACM 自体の料金を入れてもまだ安い。公式メンバーシップは本以外もあるので一概に比較はできないが、でもねえ。
  • ふと調べる: Mountain View の minimum wage $18.75/h vs 東京の最低賃金 1113JPY/h. $1=140JPY で算すると 2.3 倍か. 外食の価格比体感 (3x)よりは幅が小さかった… 今日も自炊してくぞ!
  • ふと調べる part 2: UC の学費(+生活費) $42k (resident) vs $76k (non-resident). Resident の条件. しかし $76k x4 で $300k くらいか。住民でも $160k. ヤベーな。そして子供が N>1 いたら、大半の親には全額負担なんてできないよなあ。新卒入社時点で $160k – $300k の借金がある人生、希望を失っても仕方ない。これを借金してでも買いたいかと言われると、言葉を濁したくなるのもわかるわ。
  • 税金で怪しい部分があったのを書類をじっと睨んで問題ないと確認。Hew.
  • 妻氏、案の定めちゃ咳悪化。

2024-03-02

  • 病欠中についソーシャルメディアを再開してしまったが、だんだんと精神衛生が deteriorate しているのを感じる。またお休みしましょう。

2024-03-03

  • 夢: Chrome が spatial computing 対応を進めているというので、同僚の机に集まってフラグをオンにしてみる。100 を超えるタブが三次元空間にズラリと並び、みな「XX さんタブ多すぎですよ」と爆笑して目が覚める。 / そういえば、リリース前のおもしろプロジェクトが沢山あって、日がなそういうのをつついて遊んでいたことがあったな。遠い遠い遠い、昔の話だが。
  • 風邪以来、朝がまったく起きられなくなってしまった。明日からがんばります。

2024-03-04

  • 早く起きたぞ!なぜなら昨日昼寝したからです。週末はカフェインを抜いてるため、禁断症状も含めメチャねむ。
  • 妻氏、夜間も咳をしており、人には病院にいけとあれだけ急かしておきながら自分が行かない謎。X-Ray で肺炎の疑いは晴らしておいたほうがいいと思うのだが。
  • 崩壊してしまった note taking を立て直そうと Notion を整理。過去につくって仕切り直しと題して放置しておいたやつをマージするなど。わかったこととして、自分のテキストには整理された情報として価値のあるものは無いということ。過去に書いたテキストは、その時の気分の反映として日記のような価値はあるが、それ以上ではない。
  • じゃあ納税とかどうしてんの?というと、TurboTax に任せきり。一部めんどくさいコピペ支援などのスクリプトは Colab にあって、そのくらい。
  • その他の忘れそうな情報は?たとえば医療とか金銭とか?というと、どこにもない。病院のオンラインサービスにはログがあるし、証券会社のサイトや Monarch (Mint 後継) にも記録があるが、そんだけである。やばくない?だいじょうぶなの?
  • もっというと、自分は蓄積すべき情報を書き留めることについてなんのアイデアも持っていない!現状の自分にとって note taking とは頭のワーキングメモリーを一時的にテキストとしてダンプすることでしかないらしい。これは思ったよりダメだな。会社員になってからの 20 年間はなんだったのか・・・。
  • それでも最初の 10 年くらいはブログという形で公開できる情報についてはそこそこブログにしていたが、結婚して子供が出来てブログが失われ、結果としてほんとに何も残らなくなってしまったんだな。わずかに書かれたブログを除いては・・・。
  • ただ「蓄積されたものが何もない」という事実と「ワーキングメモリのダンプはとりあえず Notion を使えば良い」ということがわかったので、前進はしました。はい。
  • ワーキングメモリのダンプ、Notion 以外には非公開の WordPress site もあるにはあるが、どうせ dump しかないことがわかったのでまあほっといていいかな・・・という気分になった。
  • New 13- and 15‑inch MacBook Air with M3 chip | Hacker News
    いいなー Macbook. でもワシはクソデカ XPS17 に満足しているよ・・・。そしてあと一台買うなら仕事に使える Chromebook だな残念ながら・・・。勤務先、Macbook も BYD できればいいのに。監視ウェアでもなんでも入れてくれていいのよ?
  • マッサージポイントがついたよと会社のメールにお知らせ。羽振りが良かった頃の名残だが、今となってはどこにいけばマッサージ師がいるのかもわからん。
  • TPM が ETA ETA うっせーので仕事が進まねー。そんな事前にバーンと計画できると思ってんのソフトウェア開発?しかしそんなんでイライラしても無駄なので煙に巻いてく所存。しかしストレスである・・・。上司はその辺早口で煙に巻くスキルが高くそれは重宝されるべきだが、そんなのが重宝される組織どうなんですかね・・・。

2024-03-05

  • 仕事にうなされ寝付きが悪く、朝起きられず。
  • 「お前らのやりたいことはでいきないんだよ残念でしたねー妥協しましょうねー」ということを、プロジェクトをリードする話を聞かない TLM 相手に角が立たないように伝えるという doc writing のプレッシャーが重い。しかしそういう連中の相手をする、というのがこのチームで働くということなのでコミュニケーションスキル上げてくぞ。
  • 車の修理がおわったので引き取る。オイル漏れだったらしい。10年乗るとさすがにガタが出てくる。
  • 成熟して一見より政治的になりそうな組織の方が実際はコミュニケーションがしやすく、成熟してない比較的小規模で honest/candid になりやすそうなチームの方が政治圧が高いというのは直感的でないなと思ったが、途上国では賄賂が必要みたいな話かもしれない(賄賂はしません念のため)。
  • 東京から来たナイスパーソンがおいていった麻布のファンシーせんべい、ラベルが日本語なせいで半月手つかずである。そろそろわたくしが頂いても問題ないでしょう・・・(PM ちゃんからの賄賂と言えなくもない)。
  • Microsoft is ending support for the Windows Subsystem for Android (WSA) | Hacker News
    AI が当たったから他の弾は用無しか。
  • はーしゃきっとしねーな体調よ。運動不足かな。
  • 所有者不在のツール、自分で直そうとせずバグもファイルせず、だたチャットで「直して」とかいうだけのシニアエンジニアどうなの・・・。(どうでもないシニアエンジニアとして直してあげた。)
  • 新しい社内ツールがでたので使ってみると、なかなか良い。最近の社内ツールのヒット率の高さと社外の製品のアレはなんなのだろうな・・・。いやなんなのかはわかっているが、言語化は慎ませていただきます。
  • GitHub に入社して 3 年経った – @kyanny’s blog -> 職務経歴書
    これが自分の世代に期待される経験値か・・・と戦慄したが、よく考えたらふつうは VP とかやってねーわ。特別だから「売り」になるわけで。これと比べないにせよ自分は窓際すぎてアレだなと思うも、それはそれ。

2024-03-06

  • DD を書きながら Grammarly を miss するものなり。GDocs の proofread もないよりはずっといいんだけど、できれば自分の first grade English を無個性社会人テキストに transform してほしいのだよ 。仕事の文章に個性など不要。というか英語。
  • うちの子もうすぐ college なのよねーなどという同僚の言葉を聞くにつけ羨ましいと思ういっぽう、別に子がいますぐ 18 になっても別に嬉しくはなく、成長を見届けるのはいいことなのだよ。雇用と収入が心配なだけで。まったく世知辛いぜ。
  • Apple terminates Epic Games developer account, calling it a ‘threat’ to iOS | Hacker News
    Apple がガメついのはご愁傷さまというかんじだが、Android はこういうガメつい競合を mock してオープンで安価なマーケットにすればよさそうなものなのに、そういうクールさは微塵もなく残念。資本主義の哀しみ。一方 Epic の社長の博打打ちっぷりは娯楽性が高くてよい。
  • Huawei rises from the dead, outsells iPhone in China | Ars Technica
    やっぱりみんな国産がいいんだねー。
  • 同僚氏がのど飴のパッケージを眺めていたので「風邪?」と聞いたらアレルギーだという。は!妻氏、実はこれなのでは・・・。

2024-03-07

  • 給与改定。微減にとどまる。はーよかった。インフレとかそういうこといわないの!今年は真面目に働いてまた上げてくぞ!いや上がんねーか。踏みとどまってくぞ!
  • しかし給与表示だか計算だかにバグがあるらしく去年の年収がよくわからなない。表示画面によって一割くらい違う。しらね。確定申告の額が全てで、他はファンタジーということです。
  • Perfetto が CREATE FUNCTION をサポートしたのでトリアージ用 SQL を関数として定義して溜め込み始めたのだが・・・。やべー超便利じゃんこれ。この路線はまだ色々できることがあるが、時間がない。Sigh.
  • Committing to Windows
    DHH が Windows を使う時代ですよ。
  • Rivian surprises with R3 and R3X electric SUVs – The Verge
    良さそうじゃん!EV 買えないけど!
  • The Pixel 8 won’t get Gemini Nano because of “reasons.” – The Verge
    えー・・・メモリが足らんとかだろうか。しかし 8GB のデバイスで動かせないんじゃほとんど使い物にならないな。
  • 社内ツールの固まるバグを報告したら「正規表現が無限ループしてます」との返事。その正規表現はどうなんだ・・・。

2024-03-08

  • 久しぶりにラン通勤。朝から気分の良さが段違い。時間がかかるが、必要。片道だけ走る方法が発見されるといいんだけど。
  • どんだけ頑張って doc を書いても、この組織の偉い人は読んでくれないのだよねー悲しいねー・・・。しかし証拠作り+論理武装に必要な準備作業と割り切ってやります。はい。いちおう主張はオーケーとなった模様。いまいち話が通じているのかわからないが、読んでくれねーんじゃどうしょうもねえわ。
  • 「アプリがクラッシュします。直してください」「みたことない OS のバージョンですね。」「カーネルを入れ替えてテスト中のバージョンです」「じゃあ OS 壊れてませんかね。壊れてない OS で試してみてくださいね。(スタックトレースも全部フレームワークのランタイムですよね)」といったやりとりで疲弊しないコツは、俺のせいじゃねーなと思ったら相手にバグを押し返すのではなくバグを閉じ「なんか新しいことがわかったら教えてくださいね❤」と書くことだというのが経験を経たこの組織でしか通用しないドメイン知識である。❤を匂わせるのが大切。💢の語調はよくない。
  • ノイズの多い世界で容赦なくバグを閉じることの重要性というのは、5年前にはわかっていなかったね。バグを閉じるというのは、必ずしもソフトウェアを直すってことじゃないんですよ。ノイズを減らすということでもあるんですよ。
  • しかし組織によってこの手の BS の発症方法が違うのは興味深いよなあ。プロセスに固執しすぎるウザさもあれば、プロセスが存在しない故に肉弾戦を強いられるしんどさもある。
  • しかしどんなときでも閉じれば大体解決する。バグトラッカーで消耗するのは無駄。とりあえず閉じてみるべし。

2024-03-09

  • 今日は午後から妻子おでかけ自分留守番なので家事が済んだらパソコンいじってていい日です。が、眠い。というかだるい。なぜなら土曜日はカフェインを抜く日だからです。はー週末もフルカフェインにしてしまうかなーでもそれをやると効き目がどんどん弱まるからなー・・・。

2024-03-11

  • 妻氏、昨日よりまた発熱。ちょっと調子がよくなっては体に負担をかけ、を繰り返してはや数週。Dropping all the balls できないとこうなってしまうのだよねー・・・。
  • 夏時間の時差ボケで寝坊な上、妻氏ダウンにともなう様々な家事に追われ運動ならず。
  • Temu めっちゃ流行ってるらしいが欲しいものが無いな・・・。
  • 地震記念日。地震の翌日から一ヶ月くらい出張してしまった非国民な自分を思い出す。挙句の果に引越してしまった(地震関係ないけど)。ヒルズ、めちゃ揺れたよなあ。

2024-03-12

  • 夫婦で風邪をひくと disaster なので睡眠時間を最大化して免疫を高めるべく、妻氏が回復するまでは朝の活動は自粛させて頂きます。Sigh.
  • 子が朝モタモタしているとイライラして口うるさくなり精神衛生を損ねがち、という問題があるので、自分が drop-off しなくて良い日は家事を全部済ませたら子の出発を見届けず家を出たほうがいいのでは、という気がする。なんか忙しいときを放り出すことに抵抗があるんだけど、待ってイライラしても何の足しにもなんねーからな・・・。
  • はー会社はいいねー。走ってシャワー浴びて家のいざこざを完全にデタッチし脳内麻薬ピークで仕事を始める気分の良さ。
  • The 2024 Moto G Power packs wireless charging, 8GB RAM in a $300 phone | Ars Technica Moto の電話機は安くていいねー。これで Mod friendly なら遊びに買ってもいいんだけれど。
  • 最近時間を溶かさないために Reddit を控えているのだが、これやると若干人生が味気なくなってしまう気がするな(我ながら味気ない人生であることよ・・・)
  • 人生味気ないといえば最近真面目に仕事しすぎて YouTube みてないな・・・。
  • Google’s self-designed office swallows Wi-Fi “like the Bermuda Triangle” | Ars Technica
    ひゃ〜大変ですね〜(雨漏りする平屋のボロビルで働きながら)。

2024-03-13

  • はーミーティング五時すぎに入れるの止めてほしいなー。台湾勢がいるならわかるがみんな西海岸じゃねーか。早めに帰ってして家から出ようかな・・・。
  • GitHub – Syllo/nvtop: GPU & Accelerator process monitoring for AMD, Apple, Huawei, Intel, NVIDIA and Qualcomm
    お、Aldeno サポートがあるぞ!とおもったが Pixel もう関係なかったわ sigh…
  • 最近 dd review が始まった弊チーム、全然機能してねーなと思いながら見ていたら一人だけスッゲーまともなフィードバックをしている人がいたので「感動しました!なんとかできませんか我々のレビュー」とメールしたところスゲーまともな返事がきた。そしてクラウドおよび課金方面経験者と判明。あいつらは breaucracy すごそうで近づきたくないと思っていたが、鍛えられた人材はさすがだなー。「色々出来ることはあるけど overdo するとろくでもないからねー」とか言ってて、おっしゃるとおりです。
  • 最近わさわさドキュメントを書いているのだが、なんかめちゃ疲れるんだよなドキュメント書き。なんなのだろうね。英語苦手ってこと?(知ってた。)
  • しかし「その機能で使ってるAPI遅いからなんとかなんない?」「なんで?」「これ読んで」とスッとドキュメントを送りつける、ということが可能になったので、Doc 書き溜めは長期的には報われる、と信じてやってくぞ。

2024-03-14

  • とあるチャットで「このトレースみてると随分 GC が XXX してるんだけど」「あーそれは (Boehn 氏のアカウント) に聞く案件だね」「じゃー ping してみるわ」という会話がなされており、無駄に胸熱である。電卓アプリをつくるという仕事をさせられているのを目撃したときは速攻で辞めてしまうのではと心配したが、ちゃんと本業に復帰していたよかった・・・。

2024-03-15

  • 自分「はー思わぬチームが今まさにロックダウンしようとしていた API に依存した新機能をリリースしようとしてて困ってるんですよねー担当の L 氏に詳細を問い合わせてるんですけど」話を聞かない TLM「担当の L 氏そこにいたから捕まえてくるわ」(L 氏、ビデオの向こう側の部屋に引きずり込まれる) (人々による圧迫面接) (わーかわいそー・・・) 1時間後の L 氏のメール「今日の議論を踏まえリリースは延期することにしました」人類よこれが Return To Office の力だ!ほんとプロセスとかないよねこのチーム。問題解決したからいいけど禍根残りませんよう。
  • 重い腰を上げ返事のないメールに chat で ping しミーティング。やー話が進むねミーティング。相手によるんだろうけど対面でお願いする圧ってあるよな。
  • しかしこうしてミーティングとか資料作成とかをしている間に人々は進捗しているのだった。やれやれ。ミーティング手当をくれ!
  • Binder call, nest した binder call を呼び出し元のプロセスに返した場合, binder worker ではなく 呼び出し元のスレッドに戻るという驚愕の挙動に気づいたのだが、それはいったいどこで実装されているんだ・・・。わからん・・・

2024/03/18

  • 奥様また熱。上がったり下がったりで心配だわ・・・。
  • それに合わせてわたくしの活動も何もできない。まあそれが家族というものです。
  • しかも最近は仕事も建て込みすぎて唯一の活動時間昼休みも圧迫され気味。精神の健康と肉体の健康は、時間を通じたトレードオフがあるよなあ。まあ肉体の健康を損なうと自動的に精神の健康も失われるので選択の余地ナシだが。
  • 仕事。
  • 怒れる顧客とカスタマーサポートの会話(サポート失敗例)の録音を紹介するプレゼン。サポート業務むずかしいなこれ。要求されるリアルタイム性、ストレス耐性、そしてめちゃいっぱいある電話機の機能の把握。自分にはまず無理。電話サポートを AI にお願いしようとする企業はいっぱいあってどうなのかなと思っていたが、人類側の負担を考えると AI にお願いするのが平和なんじゃないか。あと音声じゃなくてチャットでいいよね。

2024-03-19

  • AI 騒ぎで Google の株が上がって Apple の株が下がるの、人々の何もわかって無さが伝わってきますな・・・。もっとも自分になにがわかっているのかという話はある。
  • Blackwell Architecture for Generative AI | NVIDIA
    今年の GTC は Windows 95, iPhone に並ぶ盛り上がりだという話を読み (11k 人の stadium が埋まったとか), しかし人々 B200 は買えないだろう・・・。あたらしい consumer GPU も発表されるのかな?
  • NVIDIA NIM Offers Optimized Inference Microservices for Deploying AI Models at Scale | NVIDIA Technical Blog
    CUDA に続くヒットになるか、10年後に答え合わせするかんじだねー。
  • 仕事。
  • 1) 頭が切れて 2) 活きが良い、が両立してる人を見ると励まされる・・・というか励ましたくなるね。Old timer は 1) はありがちだがだいたい年取って 2) が足りてない傾向。若者はしばしば 1) が不足しがちである。これが華々しい AI スタートアップとかにいくと 1+2 がゾロゾロしてるのだろうな。
  • How to Start Google
    オチに苦笑。
  • 帰宅後、子が Pixel Slate (昔に気の迷いで買いました)を iPad と呼んでいて苦笑。この電話は iPhone じゃねーからな!

2024-03-20

  • 久しぶりに朝コーヒーの日です!!
  • 家計簿仕分け。月一のリマインダーが必要。
  • Notion, 受け入れてはいるが、PWA やる気ゼロなのがマジむかつくぜ。おまえらアプリいらねーだろ。
  • Kobo は reader の評判も良いし、ためしに一冊 e-book 買ってみっか、とおもったが別のアカウントがあるとかでサインアップできず(自分のメールアドレスを誤用している残念な人がどこかにいるため)、メールアドレスをつかってのパスワード変更も原因不明のエラーでできず、しばらく格闘したが解決に至らず終了。こういうベーシックな部分がきちんと動かないサービスに課金コンテンツ預けるのも不安なのでまあいいかというかんじだが・・・。
  • お、Facebook Login は動いたぞ!これでいいか・・・。クソほど大量のログインオプションに対応している割に新しくメールアドレスを足せないところも謎で、アカウントまわりが mess なのは間違いないっぽし。ID まわりが不安な会社、不安。だが Rakuten というのはそういうイメージなので驚きもない。
  • 色々考えた結果、dodgson.org に sign-up 用のメールアドレスを確保し、それを使うことに。dodgson.org の public email は過去のしがらみで mess されがち。
  • とかいってるあいだに仕事の時間です。はい。
  • 楽天はなんで Kobo 買ったんだろうね。シナジーを感じない。Bezos への嫉妬くらいしか理由ないよな。
  • Web Reader の出来は普通だが、アプリの出来は今のところ最弱といったかんじ。Play Books (I’m biased) > Kindle > Kobo という序列。Play と並べて使うと比べもんにならん。Kobo e-Reader ほんとにちゃんと動くのか不安。それともあっちが主戦場なのかな?
    • と思ったら Web Reader には highlighter がない!おーい!

The United States once had higher female labor force participation for working-age women than other advanced economies, but it has now been surpassed by many, including Japan as of 2015.

Japan’s Labor Market Has a Lesson for the Fed: Women Can Surprise You – The New York Times
  • まじで?でも non-fulltime も数えているのか・・・。日本、謎の税制を切って女性がフルタイムに復帰すれば労働力問題 10 年くらい先送りできそう。

2024-03-21

2024-03-22

  • 諸事情により先週末はカフェインを抜けなかったせいか、禁断症状(朝のだるさ)が強くなってきた。やべ。今週末はちゃんと抜きます。

2024-03-25

  • カフェイン抜き三日目。ネムイ。
  • ゴミコードを書いて出世して他のチームに移っていた皆さんのコードをメンテするとヘイトしかないので、堅牢かつクリーンなコードを書いてから異動・退職したいものですね。しませんけどね。
  • アニメイヤ〜ジブリ・ソングス〜 – Album by Meja | Spotify
    子にジブリ教育でもするかとテーマソングリストを探していたら 15 年前に Swedish singer songwriter がカバーを出していた。謎。しかもカントリーロードは日本語というツイストっぷりに笑ってしまいクソコードへの怒りが去った。
  • 自分は、今の仕事はまあまあ好きだよな。なぜなら・・・理由はいくつかあるが、基本的には毎日やることなので好きであるように勤めているからだよね。嫌いという前提で毎日働くのしんどいじゃん。そういう brainwash が機能しないくらい仕事が合わない場合もあり(去年とか)、そういう時に無理するとゾンビになってしまうが、wash できるならしとけばいいんですよ。働く理由なんて無理に捏造しようとすると魂と現実の距離が開きすぎてしまうので、そのへんは曖昧にしておくほうが良い(場合もある)。

2024-03-26

2024-03-27

  • 個々数日また鼻水と咳。今年は何度風邪をひけば気が済むのだろうわたくし。
  • しかしめげずに朝コーヒーの日です。
  • 最近重い腰を上げて図書館のカードをつくたので、せっかくだからと Libby にログインしてカタログを眺めていたら朝がすべて溶けた・・・。図書館のカードで ebook が借りられるって、いいのそれ・・・?仕事関係はともかく、もう暇つぶし目的で本買わなくてよくない?
  • Heartstopper – Google Books お、マンガもあるぞと試しに一冊借りてみたら BL だった。そうですか・・・。
  • 他になんかマンガないかなと思って眺めたが、自分がピッキーすぎるせいもあってこれというのは見当たらず。まあ活字読みますわ。なぜ BL と思ったが、そういえば ebook においてロマンスは人気ジャンルなのだよね。
  • 仕事。OS 壊れてんな・・・。

2024-03-28

  • Opinion | Is Threads the Good Place? – The New York Times
    ソーシャルメディアやらなきゃいけないという前提なのがすごい・・・。
  • 年に一度に耳掃除。保険効くのに $95 とか、めちゃ高価な耳かきサービスである。が、聞こえなくなっちゃうから仕方ないのだよねー。
  • 仕事。
  • ミーティング多すぎではござらぬか・・・?遅い時間のやつはパスだな。
  • 時計部門の人から「困ってた問題があったので資料を探してたらあんたのが出て来たんだけどこれどうなったのー?」と五年前のリンクが送られてきたので「あーそれは OS の人たちがなんとかしてくれたよーここ見てねー」をリンクを送りかえす。ドキュメント、出てない電話機の秘密情報とかない限りは全社可視にしてるんだけど、そのおかげで人助けが出来てよかった。

2024-03-29

  • 風邪の諸症状きつし・・・
  • Social Media Friday なので Bluesky に login してひととおり冷やかす。なんか書くかと思ったが、特に書くことなし。
  • 触ってるとヘイトが高まってくるコードというのがありますが、今日はそういうのをいじる日です。

Weighted Sum of Imagined Life

ふと読み返していた書籍 The Manager’s Path の序盤に “Imagined Life of a Senior Individual Contributor”, “Real Life of a Senior Individual Contributor” というセクションがある。そして “of a Manager” のペアがそのあとに続いている。理想と現実というやつ。きみほんとマネージャやりたいのかと問う序盤の一幕。

マネージャは知らないが、IC の Imagined Life / Real Life は戯画的ながらよく書けている。そして自分はそこそこ “Imagined Life” に近い日々を過ごしているなと思う。日々は純粋な deep work ではなく雑用もままあるが、テクニカルに難しいことをよく考えてなんとかする、という部分は割と達成されている。あと雑用は出世の足しにならないだけで、必ずしも嫌いではない。

けれどセクションの締めくくりを読むと客観的な Imagined Life 達成率はそんな高くもない気がしてくる:

In short, you have the perfect balance of engaging work, fame, and accumulated expertise that makes you invaluable and respected, highly paid, and influential.

Imagined Life of a Senior Individual Contributor, The Manager’s Path

ニッチな部分である程度 invaluable になってはいるが、fame や respect, influential あたりは全然ない。給料もまわりの出世してる人々と比べると highly paid でもない。人々は仕事に色々なものを求めているのだな、と思う。自分は engaging work の重みが高くて、他はそんなでもないらしい。給料はもっと欲しいが別にマネージャやっても上がんねーしな。Fame とかねー。昔は欲しかったような気もするしあったらあったで素敵なんだろうけれど。

なお “Real Life” のみならず “Imagined Life of a Manager” のセクションは読んでもまったくときめかないので、自分のマネージメントの興味の無さはなかなかのものだなと見直した。昔はもうちょっと興味あった気がするんだけどねー・・・。

マネージメントを試してみるのは程度テクニカルな経験を積んだあとが良いと本書は指摘しているが、あまり時間が経ちすぎると興味が失われてしまう危険(?)があるので、若者はそうなる前に早いところ一回くらいやっとくといいんじゃないでしょうか管理職。権力とか野心とか、体力ないと追求できないと思うのだよね。同世代の権力者はみんな体力あって立派。

Institutional Knowledge and Its Loss

大企業にいるせいか、時折「プロダクトの移管」を目にする。ある製品、あるモジュールの担当チームを、元々の持ち主からまったく別の持ち主に引き渡す。国をまたぐことも多い。「東京のチームがやっていたこのアプリを新しくできた NY のチームに移管します」というかんじ。

移管は基本的にはトップダウンである。開発チームがわざわざ自分からコードを手放すことは、あまりない。(世間では「v2 を作るから v1 を誰かに押し付けたい」みたいなクソ野郎もいるらしいが、今はそれは置いておく。)えらい人々が決める移管には色々な説明が与えられるものの、外野から見るとだいたい二通りの理由に落ち着いている。つまり 1) テコ入れか、2) コスト減の、どちらか。

自分は、プロジェクトの移管は良くないと思っていた。今も良くないと思っている。良くない理由は、ソフトウェア開発者にとっては直感的に自明だろうけれど、いちおうあとで議論する。

昔々に受託開発の仕事をしていた頃、移管と似たようなことはよく起きた。製品 X を開発するプロジェクト A を受注、開発してバージョン 1.0 を出荷する。ここで一旦プロジェクトは終わる。しばらくしてから X のバージョン 1.1 を開発するプロジェクト B を受注する。しかしプロジェクト A の開発者たちは既に他の仕事を受けており忙しいので、プロジェクト B の開発はバージョン 1.0 とは別の開発チームが担当する、というか、プロジェクト B のための新しいチームが組織され開発に当たる。この新しいチームには、運が良ければ A の開発メンバーの一部が含まれていることもある。とはいえ基本的には別ものである。

受託開発におけるこうした「移管」は、受注したプロジェクト単位でチームを構成するためにおこる。チームの再構成は自社製品を開発している企業では起こらない。同じソフトウェアを、多少の入れ替わりや組織改編はありつつも基本的には同じチームで開発しつづける・・・えらい人々が移管を言い出さない限りは。


移管の大きな問題点の一つは、コード、運用、デザイン原則など製品に関する暗黙の知識が失われてしまうことだ。文書化によって「暗黙」の程度を減らせると信じる人もいるが、個人的には文書化なんてたかが知れると思っている。文書化が必要ないという話ではなく、文書化でカバーできない大事な知見は沢山あって、それらは人と一緒に失われてしまう。

Products Over Projects という記事は、移管と似た性質を持つ「プロジェクト指向チーム」が孕む問題を包括的に議論している。ただ製品指向の組織で働いている人にとっては当たり前の話なので、今更ここで繰り返したいとは思わない。

こうした問題がありながら、なぜえらい人は移管をするのだろうか。なぜ製品開発チームの強みを自ら捨ててしまうのか。それが自分の疑問だった。

えらい人はわかってない。そう主張することはできるし、細部のニュアンスをわかっているえらい人がどのだけいるのかはまあまあ疑わしい。ただ荒い粒度ではわかっているのではないか:つまり、移管を通じてその製品・ソフトウェアがよくなりはしないとわかってはいる、と思う。

ではなぜ移管するのか。

1つ目の移管の動機、つまりテコ入れ型の移管では、それまでの開発チームを、たとえば買収などで連れてきた「頼れそうなチーム」で置き換える。この時、えらい人は従来の開発チームの成果に満足していない。「頼れるチーム」にはやり直しが期待されている。だから従来チームからの知識の継承などは求められていない。

2つ目の移管の動機、つまりコストカットにおいても、やはり従来の開発チームの成果は評価されていない。えらい人は、移管の対象となったソフトウェアは十分な価値を生み出しておらず、かつ生み出せる見込みもないと考えている。見込みはないが、顧客の存在やシステム内での依存関係など様々な事情で捨ててしまうこともできないので、オフショアとかで安く上げようとする。壊れなければいいとしか思っていないから、チームに溜まった知見を活かす気もない。

コミュニケーション強者たるえらい人たちがこうした評価を表立って口にすることはまずない。けれどこれらの説明がフィットしない移管も思い当たらない。


現実に移管、特にコストカットバージョンの移管を目の当たりにしたとき、湧き上がる腹立ちや悲しみを抑えるのは難しい。えらい人は間違っていると言いたくなる。ただ上のような理由から「間違っている」は筋違いと思うようになった。

コストカットの対象になったとき、そのソフトウェアは期待値を満たせていない。雑にいうと「負けている」あるいはより穏当に「役割を終えている」。負けを認めるのは難しいし、負けるのは悲しい。終わってしまうのも同じく悲しい。そしてえらい人は負け戦の指揮者である。綺麗事を言わず、まず負けや終わりを認めてほしい。腹立ちは負けを認めない不誠実さに向けるといい。あるいは負けていないにせよ期待値を満たせていないのだとしたら、その期待値をセットしたのもやはりえらい人である。その見通しの甘さも責められていい。あるいは、もしまだ勝ち目があると思うのなら、えらい人の根性の無さを責めてもいい。でも移管のコストをわかっていないと責めるのは、なんというか、煙に巻かれている。

移管の悲しみは敗北と終わりの悲しみだ。その事実から目を逸らすと悲しみを癒せず傷が膿んでしまう。まずは悲しみを弔うといい。

Spinach, February

2024-02-01

  • 雨。
  • 自分がいない去年の間に data scientist 氏が色々な試行錯誤をした形跡があり、しかし誰も助けてくれなかったのだねーという悲しさがコードに溢れている。しかしそれは自分のせいではない。と言っていいのかわからんが、自分がいても大差なかった気がする。

2024-02-02

  • TODO リスト消化の一環として Wise の送金を試して見るものなり。
  • TODO リスト消化の一貫として夏の帰省の航空券を買うものなり。
  • 夏の帰省、基本的には妻実家滞在なのだけど一週間くらい東京から WFH してみようかな、と言ってみたら「一人で東京泊まるの?ふーん」という返事だったので諦めて早々と帰ることに。カルフォルニアにしか自由はなかったよ。

2024-02-03

  • 重い腰を上げ Costco デビューを果たす
  • Speak まったくやる隙がないので一旦解約。Play App での解約フローが「Pause もあるよ」とかいってきて、そんな機能があったのかと感心する。

2024-02-05

2024-02-06

  • 子の遠足の引率補助。小学一年生つれて図書館見学とか心労にもほどがある。こんなのを他の市からも含め補助している Palo Alto は懐が深い。そして小学校教師、鋼の心臓を持っている。ピュア尊敬。
  • 知り合いのお宅にお邪魔して夕食。特にテックではないご夫人、ChatGPT で英会話の練習してるんですよ!とか言っていて慄く。有料版いいですよ、と無駄に営業活動しておく。やっぱアプリと音声認識は必要なんじゃないか。
  • 先週の土曜からカフェインを断っており、睡眠スコアが高い。週末は抜く感じにしようとおもってるけど、出勤日はどうかな・・・ちょっとムリかな・・・。
  • 仕事中の眠気の半分くらいはランチの消化ロード+血糖値スパイクから来ているので昼飯を軽くヨーグルトとかにしておけば避けられるのはわかっているのだが、しばしば誘惑に屈するのだった。

2024-02-07

  • Coffee Wednesday. 天気の都合でまたしてもオフィスへ直行。
  • 今日は朝から本を読んで見るという試み。Boox 軽いのはいいけど、ランダムアクセスできる紙の本が欲しくなる。
  • 仕事。
  • Pomodoro を再開してからというもの仕事が捗る。そんな Pomodoro をなぜ人類自分が継続できないか。というと、仕事のイヤさがあるレベルを超えると Pomodoro とかやる気にならず、止めてしまうからだな。そしてイヤさレベルが下がってもなかなか再開しない。
  • なので仕事がイヤでないのは生産的であるためにはかなり重要である。去年は仕事がイヤなりに進捗を出そうと試行錯誤したけど結局駄目だった。今の仕事は不満もあるが、やるのがイヤというほどではない。このご時世、これは appreciate すべきなのだろう。
  • 大きめのプロジェクトの lead が絶望的に meeting run 力が低くてヤバい。そのへん mature team の lead はだいたいそのへん上手でよかったな。特定 TPM はひどかったが・・・。
  • Meeting というものが嫌われるのは、meeting run 力が低いとあまりに非生産的になってしまうが、その割に meeting run 力の低い facilitator にあたってしまうケースが多いからだよなー。ミーティングするなら bureaucracy をうけいれて素敵官僚を目指してほしい。

2024-02-08

  • 突然社長から休日がアナウンスされた。チャットが有料になったから今日は AI 記念日ってとこか。HN は見ないでおこう・・・・。
  • 自社エーアイにこんな期待できないのなんでだろうな・・・嫌なんでかはわかっているんだけど。言語化したくないだけで。それにしてもこの “XXX Era” みたいなエラそーなこと言ってて cringe しないのかね。トップランナーを追っかけてる身分なわけじゃん。Underdog を play したほうが良くね?
  • お、アプリができたのか。それはいいね。いちおう入れとこう。レビューはゴミ扱いだけど。
  • なんかミーティングがいっぱい振ってきたので今日はミーティング記念日。まあ小さいやつだからいいです。仕事は進まんが。

2024-02-09

  • セルフ散髪(バリカン)。
  • Thoughts on Tech Employment | Matt Mullenweg
    Automattic, 結構 PIP してんのねー・・・。
  • 仕事、やること結構あるため毎日二時間くらい残業すれば(つまり月 +40h くらい) バーっと進むのになあという気持があり、現状余剰可処分時間ギリギリ二時間くらいあるな・・・という気持もあるが、これをつっこむとたぶん精神衛生的にアウトだろうな、という判断から今日も九時五時。時間が限られていると手抜きせざるを得ず、しかし可処分時間と締切の都合で妥協した仕事するというのは悲しいものですが仕方なし。
  • 営業時間中の集中力をあげていくべし。
  • 自分が面倒をみているテスト、Deprecated になったインフラからの移行に伴いいわゆる “v1” を捨てて “v2” に移行しようとしているのだが、v1 ちゃんと動いてんなーと我ながら関心してしまう。v2 移行は仕方ないし利点もあるんだけど、いかんせんめんどくせーなー。

2024-02-12

  • 積読解消のため朝の読書をはじめて一週間、ついに Trustworthy Online Controlled Experiment を読み終わった!うれしー。しかしこう、活用するには自分の data 力が低すぎる感じだな。提案されている手法を社内インフラがサポートしてくれていれば使えるが、されてなければ終了である。まあそんな advanced な手法を使う段階にないが・・・。
  • Note taking app を探す旅。Standard Notes がしばらく見ない間に良さそうになっているが、$90/y は高いなー・・・まあ notion と同じくらいなんだけど。はーなぜ自分は Obsidian なり Notion なりに魂を売れないのだろうか。

2024-02-13

  • 朝読書, Understanding Software Dynamics に突入。Long tail latency に徹すると謳った本で、Intro からワクワクするかんじである。
  • Trustworthy Online Controlled Experiments も Programming Massively Parallel Processors も面白く、読書が捗るこの頃。最近の技術書つまんないとか言って悪かった。自分の興味あるのを頑張って探して読めば面白い。インフルエンサーが勧めてるのを読むとつまらないだけ。(なぜなら自分のようなおっさん向けに書かれていないからである。) あと 10 年くらいろくに読書してないので、10 年分の面白い本が溜まっているわけでお得という面もある。

2024-02-15

  • ぎょえ。02-14 が消えた。これだから WordPress は… 😦
  • USD Chapter 3, CPU のキャッシュサイズ、アクセスレイテンシ、associativity をプログラムから測ってみましょう。予想と違う結果ですね、なぜなら・・・みたいな話をしていて役立ち度はさておき面白い。
  • 仕事。
  • PM ちゃん「東京から来てるマーケティングの T さんです」と隣の人を紹介。へー東京から?出張でいきなりぱっと英語使えるの偉いな・・・(どうでもいい感想)。
  • PM ちゃん性格が良く日本語学習者なのもあり割と仲良くしているが、日本語で話していてもつい英語で返事してしまうのだよねー・・・と妻に話したところ、そこはちゃんと日本語で話してあげるべき、と釘をさされた。ですよねーごめんねー。

2024-02-16

  • USD Chapter 4. 実践編として Matrix multiplication 速くしてみるよー。素朴なバージョンのコードはこれ、速度を推測してみようねーキャッシュミスの数がこのくらいだからだいたいこのくらいかかるはずだよねー実行してみよーあってたかなー。みたいな話をして最終的には x10 くらい速くして、これでメモリ律速ではなく計算律速になりました、みたいな話をする。逆にいうとここまで頑張らないとSIMDしても意味ないってことじゃん。GPU プログラミングはメモリ律速で大変だなとか思っていたが、CPU も同じだわガチで性能が重要なコードを自分が書いていないだけで・・・
  • 税金の書類がきたのでインポート。来週は読書はおやすみして税金やらないとあかんな・・・。
  • インデクスの株、配当の額がだんだん増えてきてのはいいが、課税がガツンと来るのでいつも困る。天引きしといてほしいわ。W-2 を更新すべきか・・・。
  • Observable 2.0 | Observable Static site generator になるの、ユーザ目線では正しいこと多そうだけどどうやって商売にするのかね。
  • 仕事。
  • 社内タスク管理ツール、デフォルトで kanban 風の表示をしてくるのをかったりーなと思っていたが、in-flight なタスクが増えてくるとヤバさが一目でわかるので、役割は果たしているのかもしれない。来週は close する週にしたいと思います・・・。
  • ふと前いたチームの org chart を見ていたら、自分が開けた席には layoff 難民とおぼしき人が着いていた。過去の経験値も good fit ぽいし、自分より ladder が上の強助っぽいし、いい異動をしたぜ (自己正当化) 。
  • 仕事で! Kotlin を! 書くぞォ!

2024-02-17

  • USD Chapter 5. Disk/SSD の速度を測ります。40MB のブロックを非同期に書き込んでバッファの中身をスキャンしつつ観測することで read/write のパターンを計測できます、とかすげーなおい。なお aio_read() というのを使うらしい。昔 Linux の Async File IO は動くんだか動かないんだかよくわからなかった(普通の non-blocking read() は動かなかった)が、時は流れ普通に使えるようになっていたのだねえ。てか Advanced Programming in the UNIX Environment に普通に出てくるっぽいな。単に自分が知らなかっただけで・・・。

2024-02-18

  • USD, Chapter 6 networking ですが、税金がおわるまで slowdown いたします。
  • 納税終了!がんばった!そして給料は下がったが配当が増えた結果世帯年収は下がらなかった!資っ本家〜。そして勤務先の景気は悪いが世間の景気が良いという世情を反映している。NVDA 株を持っている同僚は勤労意欲が削がれると言っていたが、わかるわ。
  • はー削られた・・。気晴らしに走ってくるべし。

2024-02-19

  • 体調悪いなと体温を測ると熱あり。風邪か。昨日から微妙に体調悪かったのだよね・・・。税金は乗り切れてよかったが、力尽きたとも言える。

2024-02-22

  • 子の学校が休みのため取得していた有給が終わりましたが、熱が下がりません。明日病院行きます・・・。

2024-02-23

  • COVID も Flu も tested negative. ただの風邪らしいが、それでもしんどい。

2024-02-24

2024-02-26

  • 今度は妻がダウン。先週は負担をかけまくってしまったためやむなし。お大事に。
  • しかしそんな時に限って車の不穏なランプが灯ったりするのである。

2024-02-27

  • 在宅勤務。
  • 仕事。
  • 愚痴を書いてあったのを検閲。前向きに生きような。

2024-02-28

  • 在宅勤務、はかどらねーな。まあ妻ダウン中の家事引取のため自宅にいるのではかどるわけないんだけど。自分も全快ではないし、slow week ということで・・・。
  • Dithering 最新回が “Pichai’s Ballmer Moment”. その調子で世論を煽っていって頂きたいものです。
  • Snowflake says Frank Slootman is retiring as CEO; stock plunges 20% Retire で株価が下がる CEO! まぶしー. なお後続は ex-Google SVP で買収された startup の ex-CEO らしい。
  • CriticalPath: Mobile app profiler with synchronized video of app UI
    Perfetto infra の商用化みたいなかんじか。可能性を感じてる人がいて喜ばしいね。

2024-02-29

  • Leap Day というんだよ、と子に教わる。
  • Podcast を出さなければ・・・。
    #127: Programming Massively Parallel Processors (Ch.1- Ch.3) – Misreading Chat
  • ongoing by Tim Bray · Money Bubble
    前回の記事といい、Tim Bray すっかりおもろなくなったな…もともとそんなに音楽性ある感じでもなかったが、自分が XML 世代なので HN に出てくるとつい読んでしまう。
  • わあ部門内に東京リモート勤務のひとを発見してしまった。そういえば求人みたことあるな。めずらしー!日本人でないところが時代であるな。日本に住みながらアメリカ資本の会社で働くというのは良いことが多いですからね。

引っ越しから十年

湾岸地区に引っ越してきてから十年経っていた。引越してきた時に何を考えていたのか今となってはあまり思い出せないが、たぶん何らかの思惑はあった気がするので、それら(あったかもしれない)思惑と現状を照らし合わせてみる。

  • 車は買い換えなかったし、買い足さなかった。
    いきなり細かい話ですが、車。来た時に買った Subaru XV に未だに乗っていて、買い替え予定もない。車ってもっと頻繁に買い換えるものだと思ってた。たぶん自分の両親がわりかし頻繁に乗り換えていた印象に引きずられたのだろう。新しいのがほしい、もう一台欲しいと思うことは時折あるけれど、高いし維持費もかかるからねー。
  • 車の運転には慣れた。
    こんな殺人機械に適応できるのだろうかと思っていたが、した。なお運転は今も別に好きではない。
  • 転職はしなかった。
    スタートアップや新興企業で働くとかいいなーと思っていたが、能力とリスク許容度が釣り合っていなかった。クビになるまで大企業窓際社員をやってく所存。(最近は最初の条件のリアリティが大幅に高まっており不安だが、どうにかする気もおきない。)
  • 出世はしなかった。
    東京オフィスの存在感が低いとかいう問題ではなかった。なお周りの人々は出世してますのでご心配なく(なんの?)
  • 遠くに引っ越しはしなかった。
    子供が学齢になったらより文化的な都会に住む方が良いのかな・・・と昔は思っていた気がするが、引っ越しのようなめんどくさいことはしなかった。仕事もないし。そもそも「学齢期の子は文化的な都会に住む方が良い」というアイデアも特に信じなくなった。ベイエリア、いちおう少しは文化あるよ。少しはね。
  • 町には出かけなかった。
    The City すなわち San Francisco には月に一回くらいは行くのかなと思っていたが、行かなかった。遠いし混んでるし治安は悪いしで、行きたくない。年に数回程度。東京で中央線沿線住民が 23 区内に出る感覚とは違った。所要時間は大差ないはずなんだけど。
  • 生活はいうほど大変ではなかった。
    いや子育て大変ですけど、それはどこでも一緒だと思うので。
    海外生活は大変という印象に反し、たぶん妻がわりかし実務能力が高いおかげでロードバランスできたため、さほど苦労した記憶がない。ていうかロード「バランス」というほど釣り合ってなくて、住居探しから学校関係まで妻の方がだいぶ色々やっている。あと給与がカツカツでないのと、労働時間が nine-to-five なおかげで金銭的・時間的バッファがあるのも助けになっている。
  • アパート暮らしに不満を感じるようになった。
    引越してきた頃はクソ広くて無駄だと思っていたアパート暮らしも、今ではだいぶ手狭。アメリカ文化(これは大きい主語で問題ないと思う)は色々な局面で戸建てを想定しすぎ。たとえば EV のチャージも自宅の電源がある前提だし、Costco で格安買いだめをするにも余剰冷凍庫が必要だし、ピザ窯は庭がないと置けないし、家の前にレモンがなってほしい。まあ、諦めてます。
  • 給料が高いと感じなくなった。
    バッファがあるとは書いたものの、端的にいうと(文化的に所有が前提とされている)家が高すぎて買えない。なぜなら隣人たちが皆もれなく高給取りだからである。しかも共働きが多い。なお「高いと感じない」だけであって目先の生活に困ってたりはしてません。ご心配なく・・・。
  • 英語はできるようにならなかった。
    なぜなら特に訓練してないからである。(してる人は上達してます。)英語ができないで困ることも、特になくなっていない。つまり困ることはある。ただ英語ができなくて困ることに失望はなくなった。あら行き止まりか折り返そう、みたいな気分になるだけ。
  • 友達はあまりできなかった(特に非日本語)。
    できるという期待はしていなかったような気もするが・・・。これは言語バリアだけでなく性格の問題もあるけれど。新しい知り合いはほとんどが妻経由の子供つながり知り合い。妻は基本的に日本語の人なので、そのコミュニティもだいたい日本語。ただ日本人として同郷コミュニティは大事にしたほうがいいなという謎のナショナリズムは芽生えつつある。
  • テックコミュニティに参加はしなかった。
    東京だとそういうコミュニティが色々あって自分も顔を出していたので、テックの本場でもそういうのあるのかなと思ったが・・・あるのかな?自分が参加することはほとんどなかった。熱心に追いかけているテクノロジが無いせいもあるし、車が一台しか無いせいもあるし、家の仕事も忙しいし。
  • 日本のあれこれを miss することはなかった。
    VPN とかでがんばってアニメをみたり日本帰省のたびにやたら買い物をしている人をみて不安を感じていたが、他人事だった。自分が割とアメリカ的なものに適応したというのもあるかもしれないけれど、それ以前にベイエリアは Asian sanctuary のため基本的な調味料や食材などは簡単に手に入るのだった。むしろ Chinese, Korean, Indian groceries へのアクセスが良い分食生活には恵まれている。なお外食は高いのでしてません。
  • 友人関係より親が心配になった。
    日本で miss するものといえば友人関係だが、インターネットがあるので一定程度は関係を保てている気がする。一方で親が年を取ってくると物理的に近くにいてサポートする必要を感じるが、それができない不安と罪悪感は年々高まっている。
  • 屋外活動をするようになった。
    ハイキング、ビーチ、ゆるキャンなど。基本的には妻の趣味だけど、子供がいると家にいるより外にいる方が色々平和。面白いかといわれると特別面白くはないが、気分は大変良い。地中海性気候下で暮らすには面白さより気分の良さを appreciate した方が良い。通勤ランもそういう「気分の良い」活動に数えていいかもしれない。

つまり: 期待したほどぱっとはしなかったが、恐れていたほど困ったことにもならなかった。うっすらと失望しつつ、うっすらと胸を撫で下ろしている。

自分の経験が一般的だと主張するつもりは一ミリもないけれど、一方でこの手の振り返りは成功者のバラ色体験談に偏りがちなので、こうしてぱっとしない、劇的でない事例も記録しておきたい。

Spinach, January

2024-01-02

  • 出社直前に買い直したラップトップが届いた!たのしみー。
  • 年明けて出社。
  • 年末年始で増えた脂肪をまた fast で燃やしていかなければいけません。なんか妙に宴会の多い年末年始であった + おせち料理とか、さすがに食べないというわけにはいかないですからね。そういう social obligation で増えた体重を容赦なく減らせるのが fast のいいところである。がんばれ。なお予定としては出社日は OMAD, 月金土は 16:8, 日曜は三食昼寝付き。
  • 年始につき、社内のタスク管理ツールを真面目に使って見る試み。当初は絶望的に何もなかった社内タスク管理ツールはここ数年で劇的に進歩。内製なので出来が悪いかと思いきやよくできてる。社内バグトラッカーへのインテグレーションがちゃんとしているのみならず、なんか自分と同世代の、「アジャイル」というものに希望を持っていたわかってる人が作ってる感じがして大変よい。ドキュメントもよくかけている。ただ結局この手のツールを TPM とかに手渡してしまうと我々プログラマは manage されてしまうので、自分で使わないといけないよ。というわけで腰を据えて調査するものなり。
  • 新年気を取り直すシリーズその二。電話機二台持ちに復帰。一台は私物、会社アカウントなし、ついでに気が散るアプリもなし。二代目は会社支給、微妙 OS、会社アカウントあり、微妙 OS のイヤさを補うべく気が散るアプリはあり。基本的に私物は自宅充電、支給機は会社充電という運用かなー。
  • 上司、昨年のわたくし亡き後バグトリアージを引き取ってめちゃスキルアップしているが、流量に負けてマネージメントできてないのではないかなー・・・。
  • Getting things done (in small increments)
    自分もなんか考えないとなあ。コードを書くプロジェクトの予定はないが、本読みたいのだよね。
  • Google Plans Ad Sales Restructuring as Automation Booms — The Information
    3万人レイオフというキナクサ rumor を見かけたので出典を探す: “Google plans to reorganize a big part of its 30,000-person ad sales unit”. だいぶ違うだろう…

2024-01-03

  • どこかで風邪を pick up したらしく喉が痛い。ほんとは早起きしてコーヒーの日だが、体調優先で朝寝。しかし会社には来ている。なぜなら家より気楽だからである・・・。
  • Chrome, memory bloat なのは目をつぶるとして、 もうちょっと power user 機能を頑張ってほしいもんだよなあ。for everyone はいいけど for everyone only だと退屈。
  • Writing a TrueType font renderer | Phillip Tennen SVG つくってた遠い昔を思い出して楽しいね。hinting vm の仕様をもっとよく知りたいなあ。
  • LLMs and Programming in the first days of 2024 – Antirez 氏、LLM 活用してらっしゃいますな。

2024-01-04

  • CES 2024: Dell’s XPS laptop lineup is about to look very different – The Verge
    えー 17 インチなくなっちゃうの。中古の XPS 17 を買ったばかりで新しいモデルが羨ましくないかといわれるとちょっと羨ましいが、Linux 的には誰かが地雷を踏んでくれたあとでないとね。どのみちデザインがアグレッシブすぎるので、次買うときは Enterprise の Precision だな。何年後かわからんが。
  • GitHub – intel/linux-npu-driver: Intel® NPU (Neural Processing Unit) Driver 14th gen Intel CPU には NPU というのがついてくるというのでアクセス方法を調べると、OppenVINO という API があるのだね。その下で使われているとおぼしき Level Zero Graph Extension とかめちゃ NNAPI みたいなんだけど、いいの?あれ真似しないほうがよくない?
  • AMD XDNA™ Architecture そして AMD の CPU にも “NPU” が入っているらしい。こいつらなんか共通点あるんだろうか・・・。

2024-01-05

  • 一昨日昨日と無理して働いたけれど今日はさすがに病欠。買い直した XPS 17 の設定をするものなり。なお二年前の Ubuntu LTS を入れております。LTS はハードウェア対応とかはカーネルのバージョンを上げてなんとかしてくれており、えらいね。6.2 とかが降ってくる。HWE というらしい。
  • マウス問題の解決、期待としては sudo xinput set-prop 20 "Device Enabled" 0 と謎の PS/2 Mouse fallback を殺すことで touchpad が本来の働きをできるようになる、という手はず。Touchpad が PS/2 Mouse に見えてしまうのは 10 年以上まえからある Linux あるある問題らしいが、PS/2 と Touchpad の両方として認識されてしまうのが困るんですよ。なんでやねん。
  • その後 xorg.conf 的なのを試行錯誤したらなんとなく解決した模様。数日たって問題なければ解決とみなすべし。
    • なんとなく webcam も動かしてみるが、なんというか、動いたというチェックに印をつけるために動かしてる、というかんじの画質であった。まあ使う気ないのでいいです。
    • Lastpass からなんか案内が来たのを見てアカウントを消してなかったのを思い出し、消す。
    • Tiller 家計簿の sub も cancel. 何も悪くはないが、使いこなせなかったね。
    • NYT も紙の日曜版をとっているがデジタルに切り替え。オンラインでは解約して再契約しかないのでチャットの方が早いかな・・・と試してみたら、やはり遅かった。人間は遅いな・・・ていうか紙をデジタルに切り替えるのすら引き留めてくるとは思わなかったぜ。
    • command center: What We Got Right, What We Got Wrong Go は 2009 年公開か。Google Software Engineering の良いところが詰まったものになったのだろうなあ。使ってないので知らないけれど。
    • さて CUDA で hello world が・・・できた!ワーイ!

2024-01-06

2024-01-07

2024-01-08

  • 久しぶりに Obsidian を試したら随分洗練されていた。数年前に使ったときは機能追加を急ぎすぎて rough edges が目立つ印象だったけど、そういう危うさを感じない。あと WYSIWYG ぽい markdown エディタがついたのが killer である。しばらく試すものなり。これ 1-2 人で作ってるのすごいよな。社員ページみると engineering が 5 人くらい雇われてるけど、たぶんバックエンドとか plugin とかだよね。

2024-01-09

  • 別のオフィスのチームメイト氏 covid tested positive で今回はキツイとの報告。終わらない・・・という発言すら無意味なわけだが、これをどう受け入れたらいいのか気持ちの扱いが難しい。Flu のひどいやつ、交通事故、なんだろうな・・・。
  • 年末から Speak に sub し試している。ChatGPT? 的なやつを英会話のサンドバッグにするアイデアは完全に正しく、自分が試したサードパーティの応用としては一番よい。あとどのエンジンか知らないけど音声認識の制度が高くてビビる。クソなまり英語をバシっと text にしてくる。しかも on-device ぽいのだよな速度が。ていうか文脈ないと不可能な精度なのだよね。会話のコンテクストを pre condition にするようなことができるのだろうか?

2024-01-10

  • Perfetto 初期の社内資料を見つけたので眺めると、序盤から神だよなー。ゴミのようなモバイル部門のエンジニアリングの中でこれをやり遂げたのは奇跡といって良いレベル。実力は間違いないとして、なんらかのめぐり合わせもあったのだろうねえ。

2024-01-11

2024-01-12

  • 体調が万全ではないが軽く運動をしたい、ということで 15 min くらいの cardio をさがす。Fitbit Premium べんり。ところでこの手のコンテンツは I18N/L10N されているのだろうか?日本語話者の trainer がでてくるビデオあるのかな?

2024-01-15

  • Pixel 8 Pro, ultrawide, tele とちらもセンサーを 50MP に強化しており、7 Pro までの “光学で寄るとセンサがしょぼい” という問題をしており素晴らしい。ただまあ、値段は上がるわけだわ。

2024-01-16

  • Video chat 専用となっている六年前の Chromebook, さすがに遅さに絶えられなくなってきたのであたらしいの欲しい・・・と思いかけるも、その前に Linux+XPS でなんとかできないか試すべきだな。USB Webcam で Linux でマシなやつあるかなあ。
  • としらべるとふつうにロジテックのやつらは動きそうである。Wishlist しておくべし。
  • 仕事とやる気がおきん。仕事がイヤとか嫌いとかいうのではなく、単になんかこう、仕事って気分じゃない。もっというと何の気分でもない。ぼんやりしてる。

2024-01-17

  • Coffee Wednesday
  • Gandi が買収されて値上げというニュースを見て以来ドメインをどこかに移行せねばと思っていた折 Misreading Chat のドメイン更新のお知らせが来たので、重い腰を上げ Porkbun に移行。他のドメインをバルクでやろうかと一瞬思ったが、トラブルがあると色々死んでしまうので更新のタイミングで一個づつやっていきたい所存。
  • “Twitter は社長があれでデータの永続性が心配だからデータをエクスポートして外で読めるようにできないか” と母に頼まれていたので再び重い腰をあげ、Twitter から export したデータを見てみる。エクスポートについてくる HTML すげーよくできてるからこれでいいのでは・・・というか整形するとか素人には無理。Twitter UI 作り直すようなもんじゃん。JSON があるのはいいが、reply とか画像とか link embed どうすんねん。
  • Occupancy explained – AMD GPUOpen
    面白いけど、AMD GPU 用語のわからなさで振り落とされてしまうな。
    https://www.amd.com/content/dam/amd/en/documents/radeon-tech-docs/instruction-set-architectures/rdna3-shader-instruction-set-architecture-feb-2023_0.pdf
    こういうのを読む必要があるのか・・・。
    https://www.amd.com/system/files/documents/rdna-whitepaper.pdf
    こっちの方がゆるっとしてるな。
  • Pricing | Todoist
    Todoist の team 使えるよ、と dialog が表示されたので眺めると、5 プロジェクトまでは無料らしい。しかしキャンプにいくたびにチェックリストをプロジェクトとして作っているので、無料枠では足りないな。まあ shared project があるのでいいっちゃいいんだけど、team の方がちょっと便利そうなのだよな。
  • The Samsung Galaxy S24 Ultra comes with a higher price and loads of AI – The Verge
    へー Gemini nano は non-Pixel にも提供するんだね。見直したわ。そして相変わらず高いな Galaxy Sx。Pixel の値上げも霞むぜ。
  • Samsung is taking on Oura with the Galaxy Ring | TechCrunch
    へー次は指輪?腕時計よりなんかいいのだろうか。

2024-01-18

2024-01-19

  • やる気というか集中力がない。仕事がイヤとかではないのだが。誘惑にまけて朝カロリーをとってしまったせいかもしれない・・・。あと運動してないせいもあるな。体調戻ってきたので復帰すべし。
  • ongoing by Tim Bray · Mourning Google / Writings of sussman@
    “Google Culture” として社員に愛されていたものは、わかりやすい福利厚生 (タダメシなど) だけでなく一部の人が “innovation の源泉” であるかのように信じていた bottom up で empowering なところとかも、let employees feel good にするための福利厚生に過ぎなかったのだと思うのだよね。筆頭は 20% で、次につながるなにかを生み出したりしてないじゃん。それだけじゃなくて bottom-up に部門ごとに作ったオレオレデータベースとかも結局どんどん turn down されているし。より top-down な代替が良かったとは必ずしも思わない (たとえば会社は継続的に儲かってるけど社員には厳しい環境がよいのか?個人的にはパスしたい) けれど、人々のもてはやしている “good old Google” が稼いだ富の社員への再分配以上のなにかであったという説は個人的にほとんど信じていない。再分配してくれたのは素晴らしかったとは思うけれど、稼ぎがなくなってくれば渋くなるのは仕方ねーわ。バブルだった。バブルは良いものだったが、それは「正しい」とかではなく「天気が良いと気分いい」くらいのもんだと思うね。
  • とはいえ、再分配があるぶん採用では優位になるので良い人材を取れた可能性あはるね。ただそうした「良い採用」は何らかの理由で業績には結びつかなかったわけだな。

2024-01-22

  • 性能バグ、めずらしく手元で再現する方法が提供されている。こういうのは直しやすくていいねえ。
  • 比較的重要とされているプロジェクトにいると、色々エゴの衝突とかが起こりがちな一方、登場人物は優秀になる傾向もあるよなあ。そういう場面は、自分のエゴさえ殺せれば割と快適というかスムーズである。できる奴らを立ててくぞ!
  • ビルドがパイプラインのどこかで壊れているが取り仕切ってる TPM 氏がどうにも・・・。ビルドは重要プロジェクトとはみなされていないのだろうね。
  • 社内不景気部門から近隣部門に出戻りを観測。

2024-01-23

  • 年末の休暇から年始の風邪ですっかりさぼっていたラン通勤を再開したら、体が思い。物理的に重くなってる上に筋肉が衰えていて二重苦。立て直していかねばならん。
  • ついでに fast も再開。火水木は 20, 月金土は 16, 日曜は休み、とする。
  • Framework Laptop 16 review: two weeks with the ultimate modular laptop – The Verge
    だいぶ酷評されている。Dell にしといてよかったか・・・。
  • Framework Laptop 16 Delivers Great Linux Support & Performance, Excellent Customizability Review – Phoronix
    こっちは好意的。ただ Phoronix の writer は troubleshooting skill が高すぎる可能性があって、庶民と同じ目線ではないな。
  • HN とかだと Dell 好きは minority だが、/r/Dell とかみるとそれなりにいるので Reddit を眺め心の平安を得ている。
  • 4 reasons to try Mozilla’s new Firefox Linux package for Ubuntu and Debian derivatives へーよさそうじゃん。使ってないけど・・・。Linux 対応を継続的にやる気出してくれるなら使ってやってもいい気がするね。
  • Google Chrome is getting AI features for organizing tabs and custom themes – The Verge
    AI が様々な製品を hurt して、そのあと recover するのに何年かかるかね。social が様々な製品を ruin してそこから recover するのにかかったのは・・・ 5-6 年くらいかな?
  • 仕事。
  • さて性能バグの原因を特定し(再現できるのってすばらしー)、どうするかのアイデアを書き出し、理論上あとは直すだけなのだが・・・ここでバリっと直してしまうと手柄になんねーんだよなー。
  • ミーティングを procrastinate せずセットアップするようになって以来仕事が捗る。戦犯と呼ぶなら呼ぶが良い。

2024-01-24

  • 朝コーヒーの日だが雨。はー会社直行するか盛り上がんねーなーと電話をつついてゴロゴロしていたら雨が上がったのでコーヒー屋へ。(雨だと自転車が使えず、コーヒー屋経由で出社するのがだるすぎるのであった。)
  • 昔つかってたツールをビルドすべく Android Studio を起動したら UI めっちゃ変わってるなにこれ助けて!適応のため仕事で使ってるやつもバージョン上げたほうが良さそうだな。挙げられるのわからないが・・・。
  • 八時ですが、外をみるとめっちゃ雨ふってる・・・そしてくじからミーティングなんですけど・・・
  • 濡れながら家まで帰ったら奥様がいたので車で送ってもらう。すまぬ・・・。
  • 人事考課の季節における若者 PM と 中堅 PM の会話: 「人事考課スコア X が Y 回くらい続いたら出世できるんですかね?」「できるよ」そうなのねーしとけばよかったわー・・・(過去無駄に考課がよかった人間の後悔)。はーどうせもう転職も異動もする気ないので、仕事がんばって来年か再来年くらいには出世したいもんだわこの会社に出世という概念が残されていた暁には・・・。しかし自分の中から完全に「がんばる」という概念が消えているので、こまったね。
  • しかしチームを移ったおかげで前チームでの悲惨な rating を回避できたぜ・・・

2024-01-25

2024-01-26

  • できるエンジニア面するにはもうちょっと calm ぶる方が良いのでは、という気がしている。しかし calm “ぶる” とは何か…

2024-01-30

  • GTD 教祖, 最近 Lotus から Office 365 に移ったとかいっててすごいな・・・。
  • Thumbs-up と Thumbs-down の色を変えて見やすくする、というアイデアを思いついたが、it’s impossible to pick the colors in a politically correct way.
  • テクニカルに仲の悪いチームの人と茶飲み場で世間話をするという social capital investment (ちっちぇー)
  • Google Pixel Feature Drop: Circle to Search, Magic Compose for Messages
    体温じゃくてフライパンとか肉の温度がはかりたいんだけどなー・・・。

2024-01-31

  • 集中力回復活動として、メイン電話機からブラウザに続き GMail も殺してみる。そして遊び電話機は Airplane mode にする・・・だと生ぬるいので、電源を切ってみる。昼休みとかに電源を入れて眺める所存。
  • Feedbin を解約。ブログというものを読まなくなってしまい、長いこと使っていないので。友人数人のブログだけは Feeder で眺めている。これはソーシャルメディアみたいなもん。そのうち再開したくなったら Readwise あたりをつかってみたい。なお Feedbin の解約は一瞬な上に、解約通知のメールに OPML を添付してきてくれた。好感。Blog をみたら、最近は Podcast をがんばっているらしい。ただし iOS アプリしかないので他人事である。
  • 貴重な水曜朝のコーヒータイムを費やし、納税作業最初のヤマ、すなわち自社株売却エントリーの入力が終わった!次のヤマはインデクスの取引記録のインポート。それが終われば今年も開放される・・・。今日は天気の都合でコーヒー屋ではなく会社に来ているけれど、コーヒー屋と比べてセキュアなのは利点。次の納税ラウンドも朝から会社くるか・・・。
  • I’m kind of bullish on Intel right now. They’ve moved up so many process nodes s… | Hacker News
    Intel, エンジニアあがりの CEO が来てから風向きが変わったとされている。勤務先に必要なのはこれじゃん・・・というのは夢を見すぎだろうか。でもさ、そうならいいね。MS のナデラっちもエンジニアリング出身じゃん。マッキンゼーはよくない。なお MBA も同じ文脈でディスられがちだが、そのくらいはいいんじゃないかと思っている昨今。Pag Galsinger は MBA ないけどナデラっちと Tim Cook は MBA あり。
  • ところでこの XPS 17 は前代の XPS 15 よりバッテリー持つ気がするな。単にバッテリーがヘタってないだけかもしれないけど、筐体でかいぶんバッテリーサイズもでかいのではないか、と想像。
  • カフェイン依存が復帰してる気がして困ったね・・・。週末だけ抜くなどの工夫が必要なのだろうが、週末も忙しいのだよね。平日は仕事するのに手放せなくなりつつあるし。はーあ。
  • Web でも動く Obsidian の代替として Amplenote を試してみる。機能が少ない分ごてごてしていないのはよいが、よらば大樹感はゼロだな。ま、しばらく試してみます。

Revisiting Getting Things Done

日々のすべての側面で色々なものがとっちらかり生産性が底を打った感があったので教典としての Getting Things Done を読み直す。五年ぶりくらいだろうか。読んでいると「何度読んでも発見あるはずだからたまに読み直そうな」と書かれており、はい・・・となる。

  • 自分の GTD の運用が崩壊したのは、next action を考えるのをやめていたからだった。ただの仕分け作業になっていて、そのせいで捗らず、捗らないので廃れていった。
  • 廃れの副作用・原因として weekly review も失われていた。
  • その割に Todoist 上のカテゴリ分けが複雑になり、レビューのしやすさを損ねていた。
  • あと Inbox review の頻度が低かった。Weekly review の一環だと思っていたが、もっと頻繁にやるものらしい。言われてみればそうでしょうね・・・。Weekly Review は “project list” を全部みるらしい。
  • 頭に浮かんだことを(タスクに限らず)とりあえず inbox する、というのも廃れていた。ツールに Todoist をつかっていて、そういう todo app に「頭に浮かんだことを書き込む」というメンタルモデルがなかった気がする。慣れが必要。
  • 物理的な書類の片付けも大事だなと思い知らされる。家庭があると書類も増えがちなので。これは、おいおい整理していきます。

といった発見があった。


我ながら書いていることがカルトの信徒みたいでやばい。しかしカルトの信徒なので仕方ない。

GTD, 今からみると opinionated な TODO アプリの使い方くらいに解釈できるが、初版が 2001 であるという事実に狂気を感じる。2001 年、スマホは当然ないし、インターネットもだいぶ原始的な時代である。TODO アプリの始祖 Remember The Milk の創業が 2004, ついでに Evernote 社も 2004 年創業. GTD を読んでいると紙の扱いにやたらページを割いていて不思議に感じるが、2001 年なら当然だ。しかし紙でこんな入り組んだことをやるとか正気の範疇でないし、自分も 2001 年、というかゼロ年代にこれを読んでいたらやる気にならなかった気がする。スマホが社会に浸透し画面もでかくなり、ツール類も成熟した 2010 年代後半、GTD 二版の時代で、ようやくメインストリームが消化できるアイデアになったのではないか。

なんとなく日本語訳を見てみると 2001 年に即座に翻訳されているが売れた様子がない。その後 2008 年に訳し直され、こっちは売れたらしい。日本の生産性インフルエンサーみたいな人が訳しており、自分も見覚えがある。2008 年だと、スマホはない (iPhone 発売直後だ)がデスクトップのインターネットは発達していて、ラップトップに張り付いて暮らしている人なら GTD も可能だったのかもしれない。2015 年の二版も同じ人が訳している。それにしても日本語の Amazon レビューは辛辣だな。こういう自己啓発本はもっと軽薄にヒャッホーこれで俺も生産性エリートだぜー人生変わっちまったぜーって感じで読むんだよ。アメリカ人のノリを見習え


ところで本書、具体的な手法の話は前半でだいたい終わって、後半は strategic / spiritual な話になっていく。そのへんは適当に読み飛ばせばいい。ただ GTD の bottom up nature は物事を前に進めるために重要という主張には説得力がある。世の中、価値観とか無関係にやらないといけないことがいっぱいあるあらね。納税とか学校ボランティア労働とか庭の掃除とかさ。

にが言いたいかというと、David Allen はやばい。カルトの親玉に値する狂気がある。みんなも入信して mind like water を手に入れよう!

Home Screen on PC

PC を使うとき、座りの良い home screen がほしいなと思う。

PC に home screen というのはおかしい気もするが、作業を始めるためにまず開くアプリやページ、作業が一段落したときに戻る場所くらいのイメージ。スマホだと、それは home screen / launcher なわけじゃん。

PC の “home screen” は、何もしないと desktop である。ただ普通はなんらかのアプリが事実上の home screen をつとめている人の方が多いのではないか。

昔々、自分にとってそれは Emacs 上の howm (org-journal だと思ってください) だった。Emacs を捨ててブラウザで暮らすようになってからは Chrome が home screen のようになったが、そこで開くページはまちまち。開くべき決まったページがある時期はなんとなく生産性が高いように感じたし、ニュースサイトを開くような日々だと、締まらない。現実には後者が支配的である。

仕事では Work Log とプロジェクト管理ツールのウィンドウを並べた virtual desktop が home screen になっており、これは座りが良い。メールやチャットを home にしている人は結構多そうだが、それよりは明らかに引き締まる。

それと同じように、家の PC でも少し締まりのある home screen がほしい。ランダムなウェブページではなく。一時期はなんらかの秩序を持っていた気がするが、ここ数年で失われてしまった。

やることを眺めるべく Todoist を使ってみようかとも思うが、もうちょっと journal っぽいほうが自分のメンタルモデルには合っている。何らかの note taking app を使いたい。しばらく Notion を使っていたが、肌が合わない。久しぶりに Obsidian でも試すかとインストールしてみたら、何年か見ないうちに随分洗練された外見になっていた。またしばらく試してみたい。PKM とかいいだすと挫けそうなので、まずは home screen として使っていこうではないか。

Spinach, December

2023-12-06

  • ソーシャルメディアをはじめたらすっかりこれを書かなくなってしまった。11月の記録が存在しない。ソーシャルメディア楽しいんだけど、やはりいくつか問題がある。1) ただ時間を溶かしすぎる。まあこれはわかってる。2) 他人の思考(=発言)が際限なく流れ込んできて、自分がなにか考える余地を減らしてしまう。2 も等しく問題な気がする。いつもおやつ食べてて血糖値が高いせいで脂肪が燃えないみたいな。
  • というわけでソーシャルメディアは一旦ブロックさせていただきます。Android Chrome の History UI, 前からこんなに連打フレンドリーだったっけ?
  • ソーシャルメディア起因に限らず考える時間が減ってる懸念を解決するすべく、考える時間確保の必要を感じたため、妻に頼んで毎週水曜は朝は不在とさせていただくことに。朝起きて、朝食の準備もなにもせず外出して出勤の時間までスタバでラップトップ相手に管を巻く。色々考えた結果平日が良さそうということに。数年前は週末にやっていたのだが COVID の影響で消滅してしまい、生活の変化もあって復帰できていなかった。週末の方が weekly review の区切りとしてはいいんだけど、まあ、それはいいです。
  • そしてその初回が今日です! 素晴らしいですね!そして COVID 前と同じラップトップだよ!道は暗くて寒いけどそれもまた良し!
  • スタバ活動とあわせ Weekly Review も消えて久しく、結果として Todoist が荒廃気味。これも水曜に復帰できるといいなあ。
  • このスタバ、トイレが一つしかないのが欠点だな。用を足すべく撤収。会社へ。
  • 会社ついたがまだ 8 時前! 時間あるー!
  • Introducing Gemini: Google’s most capable AI model yet
    いちばんでかいモデルをつかった Bard がないとなんもわからんだろう・・・。よく読むとそれは来年 “Bard Advanced” としてやってくるのか。お楽しみにだねー。
  • “Pro” モデルは、軽くつついた感じ特に良くなっている印象はないな・・・。画像のアップロードとか、さっさとスマホアプリだしてくれや感。この over-promise-under-deliver やめたほうがいいと思うんだけど、やめられないのだろうねえ株価的に。
  • 体に悪そうなので Hacker News は読まないでおこう。
  • Gemini: A Family of Highly Capable Multimodal Models
    特に読むとこなさそうだな・・・。
    “The ‘single controller’ programming model of Jax (Bradbury et al., 2018) and Pathways (Barham et al., 2022) allows a single Python process to orchestrate the entire training run, dramatically simplifying the development workflow.” すごそうではあるが、さすがにその Python プロセスが死んだら実行終了とかいうことはありえないはずなので、Python as DSL ということなのだろうねー。Pathways とかシラネーってかんじ。そしてこのインフラ周りが、これでも一番情報を持っており、他はほんと AI generated advertisement といった風情。
  • はー XPS 17 返品むこうに届いたかなー。次に買うモデルが Refurb にあらわれないかと見張っていると割と在庫の出入りがあり、しかもそこには転売ヤーとの戦いもあり、したがって投機性があってリロードしちゃう。
  • 仕事。
  • 今週は Hack-athon Week なのだが、訊くと誰もやってない!なんでやねん。合法的に楽しくコードが書ける数少ない日々だというのに。
  • Python で RPC… はいいのだが、引数が型なんでもあり map proto みたいなやつで何を突っ込んだらいいのかまったくわからんのをデバッグするものなり・・・。

2023-12-07

  • 20:4 Fast はじめて二週間くらい、なんか走っても心拍が上がらくなってきた+いまいち速く走れない。体が省エネモードになってしまったのだろうか。省エネされるとあんまし体重減らなそうだな・・・。
  • 定例 Dell Outlet 巡回。一世代前のモデルなら割と出回っているしやすい。でも比べると E-core の数が倍違うのだよなー。
  • 円相場 約3か月ぶりに1ドル=144円台まで値上がり | NHK | 株価・為替 いいタイミングで帰省したといえる。
  • Gemini “duck” demo was not done in realtime or with voice | Hacker News
    これはダッセーわー・・・ Bard 以降のダサさ、空回りさは心配どころではないなあ。必死なのだろうけれど・・・。
  • 仕事。
  • TensorFlow, マジで mess なり・・・仕事じゃなくてよかった。

2023-12-08

2023-12-10

  • 子の友達家族が近所に来るのでじゃあランチでもどうですか、ということになり一日中料理の日。昼につくった豚汁にカレールーを入れ晩ごはんにしたら蕎麦屋のカレーの味がした。たまにはアリ。
  • Imperfect Foods, 同業者と併合してから改悪ばかり。特に注文の Window が狭くなったのには困ってしまう。通知も来ないし。どうなってんの。マシな代替サービスないのかなあと思うも今は探す気力なし。

2023-12-12

  • 出張。早起きして空港へ。フライト二時間前に空港につくの国内線だとやりすぎ感あるが、誰にも邪魔されずにストレッチしたりインターネットしたりできるので良いとも言える。つうか仕事すべし。
  • San Diego. さすがにベイエリアよりちょっとあったかい。オフィスはダウンタウンにあるのかと思いきやオフィスタウンというか、会社ばっかりの謎のエリアである。Sorrento Valley というらしい。UC San Diego が近いのか。なるほど。Peninsula+Stanford と San Francisco の関係に似ていなくもないかな。でもどっちかというと Berkeley の方が相似感あるか。
  • Why Are So Many American Pedestrians Dying at Night? – The New York Times
    反射するジャケット買おう・・・

2023-12-13

  • 社内サーベイの結果が回覧されている。なんかレイオフ以来こういうの正直に答えたくなくなっちゃったな。特に自由記入欄。
  • チーム異動にともない人名 Anki をやりたいが、PC 故障にともない Notion から Anki にエクスポートするスクリプトが失われてしまった。同じと書かないと・・・。

2023-12-15

  • 昨晩出張より帰宅。20時のフライトにむけ17時半にオフィスを出たが、道は混んでるし空港も混んでるしサイアクだったわ。空港が混んでるのは San Diego の空港が悪い気がするが、いずれにせよ国内線は乗るなら朝だなと思いました。あと車を借りるのは絶対にナシだな。あの渋滞を切り抜けて、返して・・・とかやってたらどんだけ時間かかるかわからん。
  • Exec の皆さんから年を収める感じのメールが続き、年の瀬である。

2023-12-19

  • このめっちゃ年の瀬にリモートの人々を呼び寄せミーティングウィーク。しかもそれは一週間前に告知。鬼上司。
  • Google’s True Moonshot – Stratechery by Ben Thompson 電話機部門的には励みになる記事。Exec のみなさんもこのくらい bold な発言してほしいもんだわ。High-risk endeavor クビになるまでやってくぞ!

2023-12-20

  • 上司ちゃん、team lunch を準備してくれるのは嬉しいんだけど酒のんでちょっと赤くなった顔で運転してくれるの心配よあたし・・・。
  • チームメイトの一人が Muslim だとわかった上に自分の無知を晒してしまい super embarrassed + made him disrespected (maybe) にしてしまった気がするのでしばらくイスラム教・・・を含め世界史でも勉強しようかなと思いました。小学校レベルから・・・。
  • DELL, 返品したが二週間たてども音沙汰なし。問い合わせ窓口の発見も困難(主にオンラインのサイトがゴミなため)。とりあえずランダムな窓口から苦情と関連 ID を送りつける。これがダメなら電話しかねーわ。Apple 以外の customer service はすべてゴミである。それでも付き合わなければいけない Linux ユーザの辛さ。マイノリティへの共感を高める訓練ということにしておく(刺されかねない発言)。

2023-12-22

  • ここ一週間くらい社交的な理由から fast を中断してカロリーをとりまくっているが、結果として体重が増えた・・・のは想定していたとして、ワークアウトやランニングをした時に心拍数が上がるようになった。fast をはじめてからというものランニング時の脈が 160 くらいまでしか上がらなくなっており、これは冬がきて気温が下がったせいだとおもっていたが、fast で体が省エネモードになっていたせいかもしれない。今は fast 以前同様 180 くらいまで上がる。なんとなく動きも良い気がするが、客観的な指標がないのでわからない。
  • Fast といえば、空腹感抑制のためコーヒーを解禁している。が、やはり睡眠が mess されてしまった。夜ふかししてしまうのだよね。しなければいいといえば良いのだけれど、夜は判断が鈍るのと家族のリズム似合わせると夜活動する方が都合が良いのだよな。しかし夜ふかししてもダラダラインターネットでビデオみたりするだけなので、ガチで不毛。なんらかの対策が必要である。

2023-12-31 (backfill)

  • 年末年始はインターネットとかできないんですよ。

2023

仕事。

1月にチームを変えてみたら、その直後に会社でレイオフがあった。運良く直撃は免れたが、勤務先に対する期待値や仕事感は随分変わった。

異動したチームはいまいち仕事内容の趣味があわず、スキルセットもあわず、成果もでず、レイオフなどで空気も悪く、ずっと憂鬱だった。幸いチームメイトが大変なナイスピープルだったおかげで会社に行ってなんとなく仕事をすることはできたが、やる気も意識レベルもどん底だった。

勤務先が提供している軽度メンヘル向けオンライン面談サービスの Lyra というのでお悩み相談などもした。アメリカ人っぽい。利害関係のない誰かと定期的に話すというのは、意識レベルがどん底で全てが停止してしまった時には割と有効と学ぶ。

結局はもといたチームに出戻って今日に至る。出戻り先、ダメなところもイヤなところもあるとはいえ、とりあえず成果はだせそうなぶん居場所を感じる。(異動先は職級の期待値分だけ働けていないのがレイオフ後の大きなストレスだった。)不景気で採用の渋いこの時期に出戻りができたのは運が良かったし、結果として一年違うチームで修行できたのは色々学びがあった。

家庭。

子が小学校(公立)に進学。普通はキンダーから学校ぽくなるところ、我が子はキンダーまでは preschool を延長して私立だった。学校〜ってかんじ。今のところ学校からの宿題はほとんどないものの、日本語の自宅学習をしているので忙しそう。小学校になると色々ラクになるという世間の定説に反し学校ボランティア業や自宅学習、そして習い事への送迎など、少なくとも妻の負担は減っていない。というかむしろ増えている。

それら学業支援活動は自分の勤務時間中に発生するので分担は難しく、せめて子守以外の家事は前より多めに引き取ろうとしている、が、十分ではない感。仕事の余波で自分の意識レベルが低すぎて家のことに頭を使えず、負担をかけてしまった。

余暇。意識レベル低すぎに伴い大したことはなにもしてない。

意識の低い娯楽として YouTube を見るようになった。まあ、いいもんです。専ら home cooking channels を sub してみている。(Ethan Chlebowski, Brian Lagerstrom, J. Kenji López-Alt, Josh Cortis, You Suck At Cooking など)

この影響もあり炊事は本気度が増した。年のはじめ頃に台所の ownership をとると決め、散らかりがちだった収納などを色々と片付けて整理。掃除もアグレッシブにやることにした。いつも cooking surface がクリーンだと気分がよくて炊事も捗る。出勤日(火水木)の夕食は作れないのが残念。他は妻氏がやると言った場合を別にするとだいたい作ってる。仕事を含めてもたぶんプログラミングより炊事してる時間の方が長い。

そういえば part-time Vegan をしてみようとずっと頑張っていたが、あまりにもプロテインの摂取が難しいので挫折した。豆腐含め vegan 料理のバリエーションが増えたのは良かった。肉の調理がだいぶ下手になってしまったので、リハビリ中。

運動。

通勤で片道を走ることにした。通勤と運動をオーバーラップできるのはよい。あと、少し前から Fitbit Premium をはじめ、通勤のない日はビデオを見ながら workout している。筋トレを増やしたいので。ただ、まだ全然足りないね。Fitbit workout のやり方には工夫の余地が多そう。


感覚的には、pandemic という嵐と tech bubble という祭りが終わり、視界が晴れ素面に戻った一年だった。晴天下の素面で我が身に目をやるとそこにあるのは使えないおっさんと狭苦しく薄汚れて散らかった身辺。当初はあれまあと思ったが、一年かけ諦めも馴染んできた。来年からはこの終わっちまったキャリアを前提に健康的・建設的な暮らしを目指したい。


Work Log on Google Docs

自分が仕事をするにあたり使っている Work Log の様子をなんとなく文書化する試み。留意事項: 書き出す過程でなにか発見があったらいいなという意図であり、別に他人に勧めるようなものではない。特段仕事が得意な人間でもないのよ。

いわゆる仕事 work log / journal の必要性は色々な人が説いており、ツールも古くは Changelog Memo (さすがに古すぎる) から Emacs Org Mode (これも古いな) まで色々ある。(発見1: 最近の work log アプリについて自分は何も知らないすぎるのでは?)

自分は仕事での work log に Google Docs を使っている。セキュリティの決まりを守るために選んだだけで特別良いものというつもりもないが、運用次第ではそこそこ使える: 特に sync が壊れずきちんと動くのが良い。職場のデスクトップ、ラップトップ、家の WFH 環境とシームレスに行き来できる。あと最低限の WYSIWYG フォーマッティングもある。Markdown とかさ、かったるいのですよね。

やりかた

  • 一日単位でエントリー (heading) をつくる。この doc はできれば一年、少なくとも四半期くらいは使い続ける長いテキストになる。

Routines

  • 一日のエントリにはまず Routine というチェックリストのセクションがある。 (最近は Google Docs でもチェックリストくらいはできます。) 仕事をはじめるとき毎日やる作業が列挙されている。機械的なものから、少し頭を使うものまで:

  • 機械的なもの: タブの GC
    ブラウザの、レギュラーでないタブを閉じる。失いたくないリンクは閉じる前に work log からリンクしておく。最近は Chromebox (ChromeOS Desktop) を使っているので、GC を兼ね再起動することも多い。
  • 機械的なもの: カレンダーイベントのコピー
    ミーティングの予定などを時間つきで書き写す。
    自分は通知を無視しがちなので、継続的に眺める work log に書いておく。
  • 機械的なもの : 開くべきページやウィンドウを開く
    ターミナル、Workstation の Remote desktop, エディタ、カレンダー、メールなど。ウィンドウ単位で列挙している。Mac とかなら自動化できそうだけど、Chromebook はそのへん支援がないので手動。
  • 作業: コードレビュー
    この手のサボりがち・忘れがちな作業もリストにいれておく。
  • 作業: 計画
    一日のタスクを書き出す。次節参照。
  • 時間つき作業: メール
    朝にやりがちだが時間と精神力を浪費するメール読みは、昼にやることをリマンドすべく “1200: Mail” と書ておく。

  • この Routine セクションは前日分をコピーのち uncheck する。
    ここで snippets を挿入したりできないのはダサいが、そういうものです。日々少しずつチューニングしやすいのはコピペの利点。App Script による自動化は、保守が面倒だし遅いのでおすすめしない。

Tasks

  • 次のセクションは Tasks のチェックリスト.
  • 朝の作業の一環として今日やることを書き出す。カレンダーイベントもここに並べる。
  • 前日の残り作業をそのままコピーはしない。改めて選び直す。コピペすると無限に増えていくので。
  • 作業は、なるべく issue tracker に登録されている方がよい。issue tracker にエントリのあるタスクは、リンクをリストする。
  • Issue tracker にない、ちょっとした事務作業などはテキストで書いておく。
  • 作業中にサブタスクなどが発生したら、チェックリストに子リストを書き足していく。

Logs

  • 計画が終わったら作業開始。その作業記録をつけるのが3つ目の Logs セクション。
  • ここが Work “Log” の本体のはずだが、自分はふだんあまりマメには記録をつけていない。怠惰さゆえ・・・。
  • かわりに、このセクションは様々な資料へのリンクを記録するリンク置き場になっている。自分は何日もタブを開きっぱなしにはしないので、必要なリンクはこの work log に残している。タブは自分には心労なのだよね。
  • デバッグなど認知負荷が高い作業をするときは、積極的にログを書く。
  • ソースコードやログなどを貼り付けるのはおすすめしない。いちおう code block はサポートされているけれど、ノートを眺める時にかさばって邪魔なので。かわりに Gist なり何なりに貼り付けてリンクする。

Tomorrow

  • 終業時は、Tomorrow セクションをつくって作業途中の状況など翌日へのメッセージを残す。
  • よくやり忘れるが、週末をはさむ金曜はなるべくやるようにしている。

Tips

  • Pageless mode を使う。今はこれがデフォルトだと思うけど、何かのはずみで paged になっていたら page setting で直す。
  • ページのフォーマット(フォントサイズなど)は好みになるように調整する。たとえば、自分は等幅フォントを選んでいる。一日に何度も眺めるテキストなので、少しは調整してよい。
  • 今日の日付は @today で入力できる。
  • TabCopy Chrome Extension を使う。タブで開いているページのタイトルを使った rich text のリンクを生成できるので、issue tracker やドキュメンテーションなどのリンクを Work log に集約していくのに便利。
  • Work log の tab は pin して見失わないようにする。また、ページは bookmark して Omnibox (address bar) のサーチから確実にアクセスできるようにしておく。
  • テキストが巨大になりすぎると再描画が遅くなる。描画の問題を感じたら新しい docs に引っ越すとよい。Bookmark しなおしを忘れない。

感想

Google Docs による work log は、形を変えながらかれこれ 7-8 年は続けている。実際にやってみて思ったこといくつか:

  • これはプロジェクト管理ツール「ではない」。
    そういうのは issue tracker とかにやらせ、Work Log は一日分のスナップショットを手元においておくのに使う。プロジェクト管理ツールも今日の作業を表示する機能があったりするが、自分で選んで並べるというレビュープロセスに意味がある。
  • フォーマットはツールに適応する。
    総体でみると Notion などと比べ Google Docs はイマイチだが、Work log 目的では Docs のイマイチさは目立ちにくい、というか、ツールの弱点を補う使い方へとだんだん変化している: 長いテキストを編集し、ページの間の往復をしない。ブラウザの中にいる利点を活かしリンクはたくさん使う。コピペしやすいセクションわけなど。つまり Notion などで work log を運用するならそれぞれのツールにあわせた別のやり方があるのだろう。
  • リンク集約は不十分。
    Work log にリンクを集約し、毎朝ブラウザのタブを GC できるのは認知負荷が下がって良い。ただし、リンクの集約はもっとマシな方法がある気がする。テキストを search/skim して必要なリンクを拾い出すのはやや億劫。リンクしわすれもよくある。改善の余地あり。
  • 時系列記録: できてない。
    Work log といいつつ、一日の作業の時系列な記録をさぼりがち。作業しているウィンドウのとなりに常に Work log のウィンドウがあればいいんだけれど、Chrome も Chromebook もそういうファンシーな windowing はサポートしていないのだった。ただ作業の目立った進捗などは issue tracker に残したほうが良いことも多いので、Work log への集約にあまりこだわらなくてもとは思う。

改善のアイデア

  • リンクの集約は日割りで flow-oriented な work log ではなく、独立した stock-oriented なテキストに切り出すといいのかもしれない。ただし flow 的にとりあえずダンプしておく場所として work log は一定程度機能してはいる。「リンクの整理」という作業をなんとか first class citizen にできないものか。(もし頑張る価値があるものなら。)
  • Work log ウィンドウと実際に作業をしている場所の往復を速やかにしたい。keyboard shortcut の習熟が必要なのだろうか。

ところで、これを書くきっかけは家の余暇活動にも work log(?) が欲しいけどどんなツールが良いだろうと考えたことだった。今のところの結論としては・・・ Docs でいいんじゃない?「で」いい、というのは消極的だけど、ツール探しで無駄に時間を溶かしている間に何もないのは困るので、まずは Docs ではじめて気が向いた時に代替品を探すくらいかな。無料だし。

しいていえば様々なノートが Notion にあるのでリンクを貼るのがちょっと面倒かもしれない。が、まあそのくらいはやりなさいということで。

AGP #1

Android で GPU programming をするにはどうするんじゃろ、というのを調べる試み。といっても Android と一般化するとほぼ不可能であることが知られているので Pixel 限定で。自分的にはそれで問題なし。

特に何も見ずに候補を考えてみる。

  • OpenGL – いちおう GPGPU できることが知られている。
  • Vulkan – 同上。
  • OpenCL. SDK には入ってないが, Qcom とか ARM とかには SDK がある。ただ一般開発者は使うえるものなのだろうか。
  • NNAPI – NN 特化だが、いちおう計算を投げることはできる。
  • RenderScript … はお亡くなりになりましたので無視。

常識的に考えると OpenCL が動くなら一番妥当。ただ常識が通じないのが Android の世界である。

TensorFlow Lite はどうしているのか?

“GPU Delegate” というのがある。実装は GL と CL の両方あるらしい。

CL はどうしているかというと・・・

次は何らかの standalone のバイナリを実装してみるべし。

  • Android Studio をインストールします・・・ NDK も入れます。
  • Bazel … というか Bazelisk というやつをインストールします。
  • まずは hello しましょう。Bazel Tutorial: Build an Android App
  • ここまで・・・。

Cargo E-Bike

Aventon Abound という Cargo E-bike を買ったので、その感想。

経緯: ある日、妻が carbon emission を減らすために子供の小学校通学送迎に自動車を使わず自転車を使いたいと主張した。特に体を鍛えているわけでもない妻が普通の自転車にアタッチメントを付けて 20kg を超える六歳児を運ぶ様子を想像すると安定性などに不安があったので代替を調べたところ、荷物運びに特化した cargo bike というジャンルを知った。そして cargo bike は多くが電化されていたので、いくつかレビューを見た中から選んだ。

感想:

  • めちゃくちゃ重い。
    自転車にバッテリーがついたというより、原付が 電気になった感じ。バッテリーが重いのではなく、耐重仕様の頑丈な作りで重くなっている。

    漕ぐのはアシストされるのでまったく重くないが、段差を転がしてまたぐとかは、それなりに苦痛。自分たちはアパートの patio にこのバイクを置いており、そこには段差があるため、出し入れが重い。結果として乗り込む気楽さで自動車に負けている。戸建てに住んでいてガレージがあればまた違うと思う。
  • 小回りは、良くも悪くもない。
    重いし、子供を乗せるをなお重いので、走りながら小回りが聞くとは言えない。ただしタイヤの径は小さいので、がんばれば小回り可能ではある。

  • 速い。
    一番弱いアシストレベルで何も考えずに漕ぐだけで軽く 15 mph を超える。経路の都合なので 20 mph 以上は必要ないので、より速いアシストレベルは必要性を感じない。信号待ちからの漕ぎ出しとかも、強くアシストされ苦労なし。

  • 駐輪でのロックが困難。
    これはこの Abound という機種固有の問題で、ロックのワイヤを通すループが少ない。仕方なく Kryptonite のめちゃ重い鍵を持ち運んでいる。(積む場所はある。)
  • 通勤通学以外では、いうほど便利ではない。
    自分の住んでいる Mountain View は比較的 walkable ではあるものの、結局ベイエリアは車社会なので、車のほうが便利。都会なら駐車場を探す苦労や渋滞を回避できる自転車に魅力があるけれど、Bay Area (South Bay) にはないなと思う。40mps で走る車と並走したくもないし、買い物などでこの重いバイクに乗る気は起きない。

    ただし通勤通学は例外で、駐車場は混むし渋滞も多少あるので、バイクに優位はあると思う。
  • 安全性は経路次第。
    トラフィックの多い道を避けられないと、子供を運ぶのにはやや不安がある。安全な道があると良い。

子供が小学校中学年以降になれば自分で自転車に乗るほうが良いと思うので、通学送迎に使えるのはあと 2 年くらいだろうか。プリスクールの頃からバイク送迎をはじめると長く使えそう。出遅れた感。

通学送迎用途では車よりいいかというと・・・どうだろう。好みの問題かな。大人も子供も気分は良い。駐車のストレスがないのも良い。軽く運動できるのも悪くない様子。

総体としてどうかというと、通学や図書館に行くなどママチャリ的な用途には便利だが、groceries などには自動車に軍配があがっている模様。

日本では六歳以上の子供は自転車に乗せられないと知り一瞬ぎょっとしたが、よく考えたら日本の小学生は自力で通学するのだった。えらいね。


自分が今乗っている human-powered な自転車を e-bike に乗り換えたいかというと、現状では No. ラクすぎて運動にならないから。ただオフィス引っ越しなどで通勤距離が大きく伸びたら考えるかもしれない。

時間を溶かす

I think the experience of banging your head against the wall (for a bit) can be valuable.

https://news.ycombinator.com/item?id=37001346

仕事でなにかわからないことがあったとき、時間を使って自分で調べるのが好きだ。わかりそうな人に聞くのが正しいのはわかっているし実際に聞いて解決することもあるが、自分で調べて答えにたどり着く達成感は他に代えがたい。

時間を溶かす相手にいちばんいいのは、バグ。コードを読んで、動かして、小さな再現ケースを作って、でも小さくしたら再現しなくて・・・みたいなやつ。小手先のワークアラウンドをせず原因を突き止めて、それを治すと満足。ただしバグの重要度と溶かした時間が釣り合わなくなりがち。

そういう伝統的なバグだけでなく、最近はデータバグ、つまり Data Warehouse とかに入ってるデータが直感に反するとき、色々ブレイクダウンしたりパイプラインのコードを睨んだりして謎を解き明かすのが楽しい。

デバッグは人に聞いても答えが出ないことの方がおおく、バグの重要度が低いなら合理的な判断はしばしば「ほっておく」だったりする。でも、直すと満足。かかった時間のぶん、他の進捗は損なわれてしまうけれど。

誰かに訊けば早いけど自分でやりたいことはなんだろう。たとえば、できるかどうかわからない技術上の可能性を突き止める作業。あるとき Android platform の非公開な API を呼び出したい場面があり、しかし非公開 API の扱いは年々厳しくなっているので「正しい」方法を使う必要があり、じっとコードを眺めたり検索した結果なぜか Java ではなく C (NDK) にだけ 存在する API でやりたいことを実現できるケースがあった。こういうのは嬉しい。

時間を溶かしても楽しくないのは、自分の場合はテクノロジの選定。社内テクノロジとか、しょうじき良し悪しどうでもいい。おまえが使ってるやつを教えてくれマネするから、みたいな投げやりな態度をとりがち。あとは不得意分野でのベストプラクティスみたいなのも、探求の結果いまいちな局所最適に陥る気がして、チートさせてほしい。そういう疑問は、あまり考えず社内コミュニティに質問するようになった。質問できる程度に問題を理解する必要はある。


謎解きの要素がある問題は、謎解きを楽しむのに時間を使いたい。時間を溶かしたい理由の一つはそんな娯楽要素がある。

ミステリの楽しみだけでなく、時間を溶かして特定の問題領域への理解を深めたい時もある。これはデバッグに顕著かもしれないが、ハズレの仮説を積み重ねることで解像度が上がっていく達成感がある。通りすがりの他人が一見正しそうな提案をしたときにきちんと根拠を示して間違いを指摘できると、自分は誰よりも問題を正しく理解しているという束の間の万能感が体を流れ過ぎていく。誰かの考えた正解に従っているだけだと、仕事は進むがこの満足感がない。ついでに、誰かの言うことは割とよく間違っている。


自分は仕事を速くやるだとか大きな成果を出すとかに内的動機を持ってなくて、なにかを解き明かす excitement を欲しているのだろう。会社員としてはある程度の速さで仕事を進めそれなりに成果を出さないと困る。だから必要に応じ人頼みの unblock をすることはある。でも裁量の範囲内で時間を溶かし楽しみを追求しているときは、誰かに聞けなんて無粋なことをいわずほっといてほしい。ちょっと仕事が遅れても大目に見てほしい。

防壁としての楽しい趣味

趣味って、仕事の辛さを忘れられるくらい楽しいやつがいいよね。そんな当たり前を実践したいというはなし。


仕事の辛さについて考える。

仕事には波があるので、楽しいこともあれば辛いこともある。自分は仕事の辛さと戦う道具としてもっぱら運動に依存してきた。走って脳内麻薬を出し、いい気分になった勢いで一日を乗り切る。

ただ嫌なことはかならずしも散らばっておらず、ポワソン分布的に連続することがある。辛さの波が一度に打ち寄せると運動の脳内麻薬だけでは心を守りきれず、憂鬱さに飲まれて何もできなくなる。別の仕事に逃げだしたくなる。


課外活動。

自分は趣味のテック活動を「課外活動」と呼び、その時間は少しでも将来の仕事・キャリアの足しにしたいと思ってきた。またこうしたキャリア志向の「課外活動」には辛い仕事からの逃げ足を助ける期待もあった。若い頃ならじっさい少しは助けになっていたかもしれない。

けれど、今となっては何ら足しになっていない。活動の絶対量が少ないせいもあるし、仕事からの期待値が相対的に高くなっているせいもある。

こうした「課外活動」は、趣味と仕事の境目を曖昧にする。仕事の趣味の癒着は、はじめは機能していたかもしれないけれど、やがて効能が失われた。時が経ちスキルの劣化が進むにつれ将来の仕事に繋がる「課外活動」を見つけるのが難しくなって、眼の前の仕事の辛さから逃げる道筋が見えなくなって、暗い気落ちになるばかりだった。もはや「課外活動」は役に立たない。ここ数年でそう結論した

逃げ道が閉ざされたように感じ、辛さの波を一層しんどく感じるようになった。


他の見方もある: 逃げ足がどうであれ、逃げてばかりは良くない。仕事が辛くて逃げるのを繰り返すうちに、自分は社内ジョブホッパーになってしまった。ホップするたび積み重ねが消えて、一からやり直しになり、段々と仕事の粒が小さくなっていく。

仕事で成果を挙げたいなら、多少の辛さがあっても踏みとどまり、積み上げる場面があってよい。けれど仕事の辛さを前に、どう踏みとどまれば良いのだろう。そのことをしばらく考えていた。海軍特殊部隊出身コンサルの書いた根性論を読んでみたりとか。でも自分はぜんぜん根性もないし、国のために戦っているわけでもない。

とはいえ、自分の仕事はアフガンでの人質救出みたいなハードコアでもない。嫌なことが続き辛いことがあるとはいえ、九時五時タダ飯つきのデスクワークである。愛国心やストイシズムを頼らずともなんとかなるのではないか。


そこで軍人よりは身近な、世の中の仕事熱心でない会社員がどうやって日々を凌いでいるか考える。と・・・人々は趣味を楽しんでいる気がする。

このと「趣味の楽しさ」は仕事の辛さから心を守る防壁となっている。

自分は楽しい趣味のための時間を仕事やキャリアに近づけすぎた。そこに仕事が冴えなさが加わった結果、冴えなさが楽しさをかき消した。防壁が崩れている。

趣味は辛さから心を守る防壁になれるはずだった。毎日ランニングをして脳内麻薬を欠かさないように、趣味を通じた日々の楽しさが仕事には必要だった。けれど自分はそれを逃げ足のための放課後の筋トレにしてしまった。

「趣味を楽しむ」なんて、できる人は当たり前のようにやっている。ただ自分は金銭的重圧、世帯主的責任、技能劣化の不安などをこじらせすぎて、仕事と無関係な趣味を楽しむことができなくなっていた。


どうしたら趣味の楽しさを取り戻せるのだろうか。自分が楽しさを見いだせる趣味はなにか。

「楽しさのための趣味」というレンズでみると、これまでは趣味に数えていなかった「暗黙の趣味」に気づく。たとえば料理。炊事を担当するのは家事分担だからと趣味に数えなかったけれど、自分は割と楽しんでいる。YouTube で料理 channel をいくつも sub してめちゃ観てるし、趣味だよな。

ニュースやソーシャルメディアなどインターネットでぶらぶら時間を潰すのも、生産的ではないにせよ趣味の側面は大きい。


そして料理もインターネットも、楽しさにフォーカスするなら今とは少し違うアプローチがあるかもしれない。ただ、どちらも本命ってかんじじゃないね。

本命の趣味はなんだろうと考える。

最初に思い浮かぶのは podcast. 聴くだけじゃなくて、やるほう。これは論文を読むという「少しは仕事に役に立つ活動」を後押しするためにはじめたけど、大して仕事の役には立ってない。が、楽しさはある。付随する論文読みも楽しいし、向井さんと話をするのも良い。この楽しさを追求していいんじゃないか。

つぎはプログラミングだけれど・・・これは際どいなと思う。仕事に近すぎて、楽しみとしての純度が下がりがち。でも、プログラミングは趣味にしたいよね。プログラミングが好きでありたい。理想として。どんなプログラミングな楽しいのかは、考える余地がありそう。

ブログ。昔は趣味だったはずだけど、今はもう主要な趣味とはいえないね。精神衛生のためや習慣としてやっている。運動に近い。まあ、趣味だろうが習慣だろうかぼちぼちやります。

ブログにせよ Podcast にせよ、知らないテクノロジのことを調べて書いたり話したりするのは割と好きで、これはなんなのだろうね。ある種の調べものが好きなのだろうか。


仕事と趣味の関係。

仕事を無理に拒絶することもない。仕事のおかげで興味を持てたこともある。そういうのは、やればいい。たとえば読みかけの Trustworthy Online Controlled Experiments とか、自分は実験基盤をつくることはないので有用性は低いが、興味深いテクノロジだから読み終えたい感はある。

ただし役に立てたい期待に引きずられて楽しさが犠牲になるのは困る。やってみてどんな気分になるか次第。あまり深く考えないでおこう。


仕事に役に立つこと、すなわち「勉強」というやつはしなくていいのか。というと、良いか悪いかはさておき、どうせもう何年もしていないのだから、その現実を受け入れる。「勉強ができる自分」という期待は let go する。

世の中には老後の資金を貯められる人とその日ぐらしの人がいるように、プログラマにも将来に備えられる人とその日暮らしのスキルで生きる人がいる。自分は、今となってはその日暮らし側である。

その日暮らしをする人も、臨時収入があれば貯金をすることはあるだろう。積立ができる稼ぎの仕事がみつかることだってある。その日暮らしプログラマも、心に余裕ができたならその時は勉強でもすればいい。

ただしそこには心身の健康という大前提がある。そして仕事をしながら心身の健康を保つのは必ずしも簡単ではなく、睡眠、運動、食事、家族仲、趣味といった複数の防壁を張り巡らせて健康を守るのが優先。趣味以外は今のところ問題ないので、しばらくは趣味の楽しみを軌道に乗せるべく活動していきたい。

名ばかり TL

一年足らずで逃げ出すことになった前のチームに応募した動機の一つは、TL のような leadership role というやつをやりたい気がしたからだった。自分の職位は TL 的な役割を期待されているものの、これまではなんとなく回避していた。ただ一人でなにかやるのにも限界を感じ、もしかしたら leadership とかあるといいのでは・・・?などと思いたった。

求人要項は TL 的な役割を求めており、実際異動してみると社内名簿に “TL” というバッジがついた。(アホくさいけどそういうのがあるのです。)

チームには既に古株の TL がいて、この人は若者の世話からプロジェクトの提言まで幅広くやる、言ってみれば本物の TL だった。ただ仕事量が多すぎ本人が重要なプロジェクトに集中できないので、自分にその負荷をいくらか引き取ってほしい期待を感じた。

ただやってみると、自分は TL からは程遠かった。なんといってもコードのことが全然わからない。規模が大きいし歴史もあるし、関係者もいっぱいいて、プロセスも色々ある。しかもアーキテクチャが割と独特で、組織非依存な Android 基礎知識みたいのがあまり役に立たない。そんな身に TL 的仕事をしろと言われても無理がある。

たとえばチームには office hour というのがあって、隣接チームの人がアプリのコードに関する質問を持ってやってきた。こういう変更をしたいんだけど、アーキテクチャ的に整合性ある?どこをいじったらいい?そんな質問に TL 氏は次々と答えていく。自分はというと、わからない。明らかに筋悪なやつは別として、変更の良し悪しなんてわかりはしないし、疑問にも答えられない。同じような問題が design review にもある。サーバが返す proto の schema これでいいかしらと言われても、何も判断できない。

仕事を通じて理解を深めたいところだが、手元にやってくるのはこれまでの自分の経験をあてにされた Android 固有のものばかり。そういう仕事だとアプリ固有のドメイン知識は積み増せず、システムを俯瞰する視座は1ミリも深まらないまま時間が過ぎていった。


事後的に見ると期待値に無理があった。職位が足りても文脈が皆無じゃ役に立てない。新しいプロジェクトでもない限り、TL は職位で選ぶよりきちんとドメインを理解した生え抜きにやらせた方がいいんじゃないの?この無茶な期待に答えられる賢い人々もいるのだろうけれど、自分はその手の有能人材ではなかったよ。

有能人材の皆さんはどうしてるんだろうね。というと、俯瞰に時間をかけているのだろうな。ただ実際のプロジェクト作業なしに資料やコードだけから十分な理解を得らえるのか。自信はない。資料もコードも右目から入って左目から出ていくばかり。

しばらくの間は役に立たない名ばかり TL であることを受け入れ、時間をかけ経験を重ねることもできるかもしれない。つまり TL 業務はさておき「実際のプロジェクト作業」をこなす。これは「しばらく」の長さによってはアリ。だが、自分は一年近くたった後も大した進捗を感じられなかったので、「しばらく」は 2-3+ 年かかりそうである。名ばかり営業中に次のレイオフが来たらクビになっちゃうよ。

しかも 2-3 年かけるなら生え抜き non-TL の皆さんも経験を積んで TL になれるじゃん? それなら、やはり生え抜きを TL 見習いに抜擢したほうが良い気がする。

これを踏まえると「しばらく」は一年くらいが限度。だから外様 TL を雇うなら、飲み込みの早い有能人材必須。でもさ、そういう有能さなんて傍目にはわかんないですよね?(ごめんね!)


結論: 有能人材はさておき自分は異動と同時に TL するべきではなかった。苦労はしたし迷惑もかけたが、身を持って結論を出せたのは良かった。

XPS 17 9730 and Ubuntu

久しぶりに laptop を新調した。XPS 17 9730. 即座に Windows を消し去って Ubuntu 23.10 を入れる。なんとなく動いているが、問題もある。これは問題を記録するためのページです。

  • マウスポインタが固まりがち。BIOS を更新したら少しマシになったが、時々思い出したように固まる。なんとなく Chrome を疑い、ためしに Firefox を使ってみている。いちおう wireless mouse を買っておこうかと思っている。マウスは固まらない。あとタッチスクリーンも動いている。マウスポインタが頻繁にフリーズする問題は、BIOS で画面のタッチパネルを無効化したら解決した気がする。 マウスポインタの問題は完治しなかったがオープンソースの nouveau ドライバを使うことで一応は回避できた。どうしても GPU を使いたいとき意外は nouveau で生きていきたい。その後試行錯誤をしてたどり着いた workaround を記録しておきます: XPS 17 9730 touchpad problem workaround on Ubuntu 22.04
  • インストーラで BitLocker があるからインストールできないよと言われる。しかし Windows を消し去ったあとは BitLocker の decrypt ができない。Ubuntu 体験モードで disk utility を使い SSD をフォーマットする、という若干心臓にわるい対処が必要。
  • NVIDIA Settings で power saving mode を選択できない。$ primes-select intel と対処。
  • マイクは動かない。スピーカは 22.04 では動かず、23.10 は動く模様。Webcam はいちおう動くがどうにもならない画質。

いいところも書いておくと・・・

  • 17 インチ、画面がでかい。老眼に優しい。
  • タッチパネルが機能する。五年前はまだタッチパネルではなかった。
  • 指紋認証が使える。五年前は同上。
  • ファンが前の XPS 15 より静か。

XPS には Precision という兄弟モデルがあり、こいつらは公式に Linux をサポートしている。しかしなぜか XPS 17 9730 世代は対応する Precision がない。仕方なく勇気を出して XPS を選んでみた。まあ、今のところなんとか生きていけそう。

なお今回は Dell Outlet で refurb を買った。最初は eBay を眺めていたが Outlet の存在に気付き覗いてみると、価格も eBay と同じか安いくらいだったので本家から買うことにした。

出戻り

今年のはじめから新しいチームに異動して働いていたのだが、仕事が肌に合わず進捗もはかどらず、すっかり意気消沈していた。

現実逃避に社内求人を眺めると、自分のもといたチームの穴埋め求人がまだ残っていた。一年近く経つのに埋まらなかったらしい。ポストレイオフで不景気な御時世に珍しい。

これも縁かと元上司に連絡し「新しいチームいまいちあわなかったんで帰ってもいいですか」と訊くと「いいよ」という。お言葉に甘え、すごすご出戻ることにした。

出戻りとかカッコ悪いし最後の手段だと昔は思っていたが、かつて出戻り先だと思っていた居場所も次々と顔の効く権力者がいなくなってしまい戻ろうにも道を失なった過去がある。今回は場所があるうちに帰ってみたい。


今いるチームに異動した動機の一つとして、大規模インターネットサービスを運用する巨大組織で仕事をしてみたい目論見があった。今後社内で異動するにせよ「大企業の方から来ました」という風で転職するにせよ、インターネットウェイ・大企業ウェイを知っておく価値はありそうでしょう。

ただやってみると、インターネット企業の開発方式も巨大チームの流儀も肌に合わなかった。

インターネット企業のやりかた: めちゃ真面目にメトリクスを集め、全てに A/B テスト (Experiment と呼ぶ) をして数字を壊すものは launch できない。iOS と Android の機能パリティを実現するためアーキテクチャ上で多大な投資をしている。めちゃ継続的にリリースする。とかそういうの。立派だし正しいと思うけれど、特に好きではないことがわかった。

たとえば: クロスプラットフォーム対応のいろいろな頑張りを見ると「かったりー」とか思ってしまう。必要だし正しいのはわかっているけど、Android ネイティブ生活が長すぎたせいか反射的に白ける。PM も UX もふつーに iPhone を使っていて、なにかと iPhone の画面に基づいて話をするのを見て舌打ちしそうになる。俺のコードはそこでは一ミリも動いてねーんだよ、みたいな。いいがかりなんだけど。いい人たちなんだけど。

Experiment のノウハウやデータのインフラはすごく出来が良く、人々の習熟度も高く、すごく勉強になった。一方、メトリクスの解釈や保守にかかる手間や労力を見ていると、やはりかったるさが頭をもたげてしまう。いや、データで客観的に判断するのが大事なのわかってるんですよ。でもさ・・・もうちょっと雑じゃだめ・・・?(だめです。)

自動テストがきちんとしていて、モバイルアプリとは思えない頻度でリリースをしているのは、純粋にえらいし、よかった。しかもユーザがめちゃいっぱいいるので experiment すると微小な性能低下も確実に補足できる。また人々の experiment 習熟度が高いので、少しでも不安のある変更はバグ修正ふくめぜんぶフラグの裏にある。だから仮に rollout 中に怪しい挙動をみつけたらコードを rollback するまでもなくフラグを倒すだけで問題が消え rollout を続行できる。すごい。こりゃうっかり遅くなったり壊れたりしないわけだわ。このへんは純粋に感動する一方、もう完成していてやることない感もあった。いや、やることあるんですけど。沢山。

巨大組織のやりかた: 機能開発からインフラまでを組織内で持っていて、いろいろ充実している、かわりに業務の細分化が進んでいる。プロセスやコミュニケーションパスがきっちり定義されている。PGM (Program Manager) が存在感を発揮している。

プロセスが整っているのは、悪い言い方をすれば官僚的ということだけど、それが間違っているとは言えない。デカい製品を Keep The Light On しておくにプロセスは必要なのではないか。プロセスに従わないと何も進まないが、プロセスを守ると物事はわりかしスムーズ。チーム間の意見の違いによる衝突とかも、エスカレーションの順序がきちんと定義されていて、そうやってエスカレートした先で偉い人が下す調停は、そこそこロジカルに見える。ちゃんとしてんなーといちいち感心する。

一方、こういう洗練されたプロセスや組織運営の知識・スキルの普遍性には以前より懐疑的になった。こういう洗練された頭の切れるマネジメントというのは巨大組織だから必要なのであって、巨大でないなら別にいらなくね?自分が前にいた(これから出戻る)チームはプロセスの整備が進まず苦労していたけれど、とはいえこの巨大組織の一割くらい官僚成分を sprinkle すれば十分足りそうに思える。

むかし You Are Not Google と言って大げさな big data スタックに水を差した人がいたけ。プロセスや組織デザインにも同じところがあるのではないか。つまり、でかくなるまでは洗練されなくてよい。BigTable も Dynamo もいらねーんだよ Postgres と Redis で文句あっか・・・みたいな。

自分は巨大組織の洗練されたプロセスはそんなに得意でも好きでもなかった。インターネット・サービスの流儀もそんなに好みじゃなかった。勤務先のメインストリームなのだから適応すべきだし適応できると思っていたが、そんな柔軟性は持ち合わせていなかった。あるいは歳のせいで失われていた。Continuous Delivery とかしなくていい。年に一回か二回、ヒーヒーいいながら電話機をバーンと出すくらいのリズムでいい。


今のチームに迷惑をかけてしまうのは申し訳ないと思う。チームメイトは温厚でパーソナリティもあり、楽しく話のできる very nice people. 上司も我がしょーもなさに嫌味を言ったりせず送り出してくれた。使えないおっさんでごめんなさいねほんと。でも使えない身でいる辛さがあるのですよ・・・。

我が身の社会性の欠如を脇におき利己的に見ると、出戻り枠が偶然残っていたおかげで結果的には良い経験になったと思う。勤務先のメインストリームの流儀を少しは体験できた。あと 1-2 年やれば理解が進むだろうとはおもうけれど、もういいです。出戻り枠も、ずっとあるわけではないだろうし。


勤務先のメインストリームには馴染めないことがわかった。もっというと、自分はインターネットサービスの中の人にはなれそうにない。電話機の中の人としての自分を受け入れるしかないだろう。そんな仕事は隣町の競合を別にするとほとんど残っていないので、転職の可能性もナシ。出戻り先のチームで働き続ける。やや残念。勤務先の景気の悪さを鑑みると不安でもある。

・・・はずだが、奇妙なことに不安より開放感が勝っている。もう異動や転職のことを考えなくていい。考えても無駄と諦めたから。かわりに目の前の仕事や、あとは趣味のことでも考えていればいい。気楽。

若かった頃、自分に恋愛や結婚はできそうにないから、そういう努力や心配はやめようと決めたときに感じた安堵を思い出す。できないことから降りるという救済。

レイオフの不安はあるけど、されたときに考えます。

Spinach, October

2023-10-01

  • 今季最後のキャンプ。子供同士の会話、盛り上がると英語になる。相手も日本人の子だというのに。ついにこの時が来てしまったか・・・。父がクビになったり燃え尽きたりしたら日本に引っ越して日本語の学校に行くんだからちゃんと日本語やっときなさいよ。
  • バイリンガルとか、必要に迫られてなるものであって、単一母語環境で無理強いするものでもないよなあ。めちゃコストかかるじゃん。金銭ではなく、機会、時間、労力などなど。
  • 帰省時妻の実家の本棚にあった 放課後の音符(キイノート)には US からの転校生で bitch, みたいな高校生が出てくるんだけど、やや表面的・ステレオタイプすぎて鼻白む。しかし四半世紀以上前の外国の本につける難癖として適切ではない。

2023-10-02

2023-10-03

  • Amazon and the FTC, Antitrust Laws and Big Tech, Consumer Welfare and American Welfare (Paywall)
    久しぶりに熱い Ben Thompson が聞けてよかった。Co-host の Andrew も James とは違うなりに壁を務めてる。
  • Return to Office Is Bullshit and Everyone Knows It | Hacker News
    Google は少なくともリモートカンパニーになるフリをせずリモートは一時的という態度を貫いていた点は評価できる。リモートになった人を強制的に呼び戻しもしなかったし(事実上の career dead-end なので soft layoff である点は同じだが。)
  • ただ人々はリモートの味を覚えてしまったので、リモートで雇える新しい会社は圧倒的に雇用競争力があるよね。大手がほぼダメなだけに。

2023-10-04

  • #MadeByGoogle ‘23: Keynote – YouTube
    日本への目配せが多い。売れてるんだろうな。 でも値上げしてるから、今回はどうかね。安さが一番の武器だったわけで。
  • でも高くしただけあって Pro のカメラセンサーは随分盛ってる。ぜんぶ 50MP 相当とは攻めてんなー。
  • Bard つき Assistant は Pixel 8+ だけなのかな?ChatGPT が音声対応したいま、そんなチンタラやってていいのかね。
  • 発売日からめっちゃ値引きしてんのなんでやねん!とおもったら社員割引だった・・・。今年はまけてくれている。
  • Meet Pixel 8 and Pixel 8 Pro, our newest phones : GooglePixel 値上げ+ドル高で、かなり打撃ありそー・・・。Non-pro に一年遅れのチップセットを使うことでコスト減に成功した Apple と比べると、値付け戦略の練度が段違いだなー。仕方ないけど。
  • 翌日見ると 800 comments. そんな騒ぐほどの何かでもなかろうになぜ。
  • 仕事。
  • 昔々、Microsoft 製品が素の Win32 API では実現できないかっこいい UI を実装するのをズルいなーなどと眺めていたが、いざリリース前の OS の新機能やら first party 向けといわれる(OS とは直接関係ない)社内 API に対応する仕事とかをやる羽目になってみると、めんどくさいだけである。てか OS の API に対応してもミタメ変わんねーんだよ。コード書いてシュっとしたミタメになるのはね、UX ちゃんが素敵な asset をつくってくれたときなのよ。

2023-10-05

  • Talking to Strangers 了。いまいちっぽいレビューを目にしていたので期待してなかったが、面白かった。あとガチ編集 audiobook はこれが最初らしい。
  • Exit Interview: The Life and Death of My Ambitious Career 聞き始め。自伝を兼ねた Amazon ゴシップ読み物。この人は特に有名人とかではないので自伝パートはいらないが、ゴシップパートは独特の面白さがある。なにしろ non-tech の management role で L7 スタートという肩書。しかも Working Backwards のようなキラキラ感はゼロ。殺るか殺られるかの殺伐ワールド。stack rank を決める “lifeboat exercise” meeting で、古株問題児について「あいつを PIP する」と言ったら周りの management peers から一目置かれる下りとか、噂通りである。
  • DuckDB Labs puts limit on free support, rules out VC funding • The Register
    MotherDuck を組んだときは VC 路線に行くのかと思ったけど、踏みとどまったか。えらいね。またパッチ書こうかな。
  • 仕事。
  • やっていた機能がひっそり launch されたが誰も気づくまい(telemetry によれば気づいている人いるんですけどね。)しかし、こんなのに時間使うよりは細かいバグを直す方が人類にとっては有意義な気がしますよ? launch review もねえしよォ。

2023-10-06

  • #bestphonesforever – YouTube こんなしょうもないビデオをつくっていたのか Pixel. まあ気楽にやってくれや。日本語フキカエはいまいち。日本でがんばりたいなら広告もうちょっとがんばってほしかった。もっとも日本独自の広告は、それはそれであるっぽいけど。
  • それにしてもどこかで見たようなテイストだな・・・と記憶をたどると YSAC の The Egg Series か。こういう無機物キャラクター stop motion って一つのジャンルなのだろうね。
  • Apple も Mother Nature はなかなかだったので、電話機は広告で戦う時代である。Samsung もなんか面白いことしてそうだが、感度不足につき存じ上げません。
  • Top 15 Funniest “Get A Mac” Ads – YouTube こんな露悪的なことをできたのは Mac/Apple が underdog だったからだよなあ。
  • Comparators―比べてみればわかること 記事一覧 | gihyo.jp
    ふとエゴサーチをしていて思い出したが、WEB+DB Press に WebKit じゃない連載してたな。完全に忘れていたぜ・・・。たぶん誰も読んでなかったことでしょう・・・。

2023-10-07

  • 台湾出身、マイアミで Ph.D をとったというオヤ友曰く「マイアミは台湾遠くて大変よベイエリアはいいわー。」カルフォルニアに Asian が多い理由を anecdotal に追認。学生だったから乗り換えの長い安チケットを買っていてであろうゆえ、なおさら遠い。自分も一人旅のときは空港暇つぶし上等で安い connecting flights 買ってたし。

2023-10-08

  • Pumpkin Patch.
  • 子が「猫になりたい」と宣ったので、「日本には『猫になりたい』という有名な歌があってな・・・」と探したが、つじあやののカバーしか出てこない。スピッツバージョンは US で聴くの権利がクリアされていないらしい。野良ビデオはあるが・・・。
  • その後ドライブしながらスピッツや槇原敬之などの 90s hit を聴き夫婦で盛り上がる。ふたりともサブカル・中二病にやられる前の時期なので、それなりに共通項があるのだった。槇原敬之とか、歌詞はほんとにしょーもないが、声が良いよなあ。通勤で聞いてあげようかな。
  • Re: 職場での話の内容と趣味のプログラムの話の場 – なーんだ、ただの水たまりじゃないか
    自分が誰とどんな話をしているのか・・・は特に気にしていなかったので、そこが論点であるように読めてしまったのは盲点。
  • これはもともと「Big Tech には趣味でプログラミングしてるような人ばかりいる」という、たまに見られる古くからの誤解を demystify するために証言を残しておこうと思って書いたのだった。
  • 実際はどいう人がいるのだろうね?というと、印象としては半分以上は高学歴エリートの皆様で、残りはよくわからない。1x 年前の東京オフィスでは「高学歴の皆様」と「趣味でプログラミングしてるような人」はわりかしオーバーラップしていた。今の自分のまわりにあんましそういう印象はない。まあこんな大量に人を雇ったら、わかりやすい「傾向」なんてのは発生しようがない。

2023-10-09

  • イスラエルの戦争、「市民のショックは 9/11 並」というコメントが新聞にあったが、きみらも散々パレスチナ人殺してるじゃん直近で 2021 とか・・・という気分。なんとかする方法があるとも思えないが、大変だよね。外資系企業、わりと Israel にオフィスがあったりして、いくらテックの人材がいるとはいえマクロにはこんな極右軍事国家で人を雇っているのは謎である。(そうした人々は別に極右でも軍事でもないけれど。)
  • 仕事。
  • これ完全に TPM 業務なのでは・・・というお仕事。しかし TPM ではなく PGM しかいない。ワシはバグトラッカーのコメントじゃなくてコードを書きたいんじゃよ・・・。しかしコメント業は比較的得意なのだった。残念。

2023-10-10

  • 油断していたら体重が 10 年ぶりくらいに 70kg を突破してしまった。走ると重い。危機。対策が必要。Fast はいろいろと logistics がきびしいので、せめて recording diet するかな・・・。
  • 結婚十周年。すごいねー。我々夫婦がんばった。というわけで結婚記念日御用達の近所のレストランで昼飯。
  • How to Talk to Kids About What’s Happening in Israel Right Now – Kveller
    Elementary Schooler へのアドバイス: Google しないで親に聞きなさい。いや、わかりますよ・・・。YouTube Kids があるのに Google Kids がないのは不思議な気もするけれど、フィルタするのがムリなのかもしれない。いっそ Yahoo Kids (hypothetical) 的ディレクトリーサービスにすればいいのではないか。
  • How to Talk to Kids About Violence, Crime, and War | Common Sense Media
    この基準でいくと 6yo はスルーできるギリギリの年齢である。
  • How to talk to your children about conflict and war | UNICEF Parenting
    アメリカというかベイエリアだと子が隣人を差別してしまうリスクというのはリアルだよな。ロシア人もユダヤ人もアラブ人もふつうにいるから。自分はまずアメリカ人差別をなんとかした方がいい気がするな。アメリカ人の親として・・・。
  • ふと Blind を眺めていたらまたキナ臭い社内ゴシップを目にしてしまいうんざり。
  • 最近まったく論文を読めておらず podcast が停滞。
  • 仕事。
  • 引き続き TPM 業務。我ながら判断が遅くて集中力がないので、こういうの向いてない。
  • 人に仕事をたらいまわすという業務、個人的にはやるのもやられるのも大嫌いなのでストレスたまるが、プロセス練度の高い組織だと人々割りスッスッと反応してくれるのだよね。なぜなら出来ることは出来るし出来ないことは出来ない、新しいお願いは彼らのstack rank につっこまれて budget line より上から下かを返事をするだけだから。その ranking を変えてもらおうとすると大変(というか下々には不可)だけど、今回はそういう仕事ではないので問題なし。
  • 理論上は自分もそのように stack ranking machine になればいいはずだが、なぜしんどく感じるのか。1. re-ranking という行為が負担 2. decline notice という行為が負担。でもこれらを朝飯前にこなすのが leadership なんですよね。まかってますよ。

2023-10-11

  • Engage a Wider Audience With ActivityPub on WordPress.com – WordPress.com News
    お?というわけで records.dodgson.org@records.dodgson.org で sub できるらしいですよ。 しかしこれ discoverability ゼロだよね。開発チーム真面目にやれ。
  • 同僚氏「大学のときの先生が ML Compiler か何かのカンファレンスで来てるので昨日会ったんだよ。俺も修論はコンパイラの中間表現だったんだー。」キミなんでアプリ開発者とかやってんねん!(コンパイラ業は一人前になるのに時間がかかりすぎるかららしい。期待値が高い。)
  • 仕事
  • PM ちゃん、わたくしとは関係ない仕事でやってる調査のためにデータウェアハウスをクエリしたいんだけどスキーマも SQL も難しくて全然わからんのでやりかた教えてくれ、という。いい話じゃん。
  • というわけで PM ちゃんがどこかの SWE にもらったがわけのわからないという SQL を起点に単純化して知りたいことにたどり着く、という思考過程を注釈付きで notebook にしてあげてみた。PM とか問題意識があるから SQL の理解もはかどるというものだよなあ vs. 学生のときのまったく SQL に有り難みを感じなかった自分。
  • そして問題意識のない SWE が適当に入れたログのせいで PM ちゃんの質問のうち一つはクエリできなそうだな。まあ直せば良いんだが。誰かが。
  • まだ 10 月だというのに人々は来年の計画とかをしており time horizon の長さよ。

2023-10-12

  • 子が休校のため自分も休暇で水族館。
  • NYTimes.com, 一部で Ctrl-Click による open in new tab が効かなくなっている。Sucks.
  • ChatGPT まったく使いこなしていないが、メールのタイトル考えてもらうのとか普通に便利だな(3.5)・・・。
  • きな臭いミーティングが早朝にセットアップされていたが、今日はおやすみです。

2023-10-13

  • LoRA Fine-tuning Efficiently Undoes Safety Training from Llama 2-Chat 70B — LessWrong
    まったく fine-tune の方法がわからない。
  • Fitbit の新機種を買ったので Mountain View の Google Store に pickup に言ってみたら長蛇の列。そそくさと退散。朝九時開店らしいから、開店と同時に行くべきだったな。なお今使ってる Fitbit Versa Lite は2日でバッテリーが切れるようになってしまい、さすがに限界を感じる。2019 リリースらしいので、四年使った。
  • 仕事。
  • 週例ダベリコーヒーの回をやっていたら上司からきな臭いチャットが来たので慌てて帰宅し調査作業。来週までにやるのが重要というのでやむなくちょっとだけ夜に労働。

2023-10-14

  • 日蝕を見ると妻がいうので朝飯をもってお出かけ。
  • Mountain View は歩道を自転車が走っても良いことがわかったので、子とダウンタウンまで自転車で買い物。車道を走らせられないため自転車の練習をどうしようかと思案してしたが、これはよさそうだな。
  • 最近 Athletic Brewing という会社の non-alcohol beer をのんだらだいぶ美味く、インターネットしてみたらめちゃ種類をつくっていることが判明。しかもオンラインオンリーの銘柄まである!と盛り上がりベルギービア風を注文。
  • 愚かな判断によりとある .us ドメインをとってそのメールアドレスを夫婦共用アドレスにしているのだが、.us ドメインは色々と不自由が多く脱退したい。どうしたものかなー・・・。
  • .family というドメインはどうかとおもったが、$25/y とちょい高い。.name が $8 と安め。

2023-10-16

  • LinkedIn is laying off nearly 700 employees | Hacker News
    “with most coming from the engineering organization” うげ。それにしても LinkedIn を SNS として文句を言っている人がいるが、おまえらは完全に使い方を間違えている。
  • 仕事。
  • 自分のプロジェクトを引き取ってくれた若者氏、仕事が速い。しかし PR の日時をみるとどうみても週末に働いています。そういうプロジェクトじゃないでしょこれ・・・。しかし若者のハードワークに水を差すのも嫌なので、好きにしてください。あんた出世するぜ。

2023-10-17

  • Gaza 支援、日本政府が 15 億円で Google が $8M. 日本頑張れ. カネでなんとかなるとは思えないが・・・。

2023-10-17

  • 長年欲しかった Vitamix の blender を購入。秋だしかぼちゃスープを作りたい・・・と思いつつとりあえず転がっていたりんごと水を blend したら、それだけでうまい。スムーズさが素晴らしい。
  • /r/Vitamix めっちゃ有用!
  • Qualcomm to Bring RISC-V Based Wearable Platform to Wear OS by Google | Qualcomm
    へー Pixel Watch でも使ったらいいのに。
  • 仕事。
  • San Bruno 勢が新しいビルに引っ越したと言うので見学にいく。ファンシー!ファンシーなオフィスで働けるのは、大企業の利点ではあるよな。それがいらん entitlement を高めるのは確かなので、良いことばかりでもないかもだが。まあ自分は今いる Shitty Office も好きだけどね。小さいおかげで屋外アクセスが良いし、なんか chill なので。

2023-10-18

  • Harvard Students Doxxed After Writing Anti-Israel Letter – The New York Times うかつに悪口いえない。怖いねー。コメント欄見ると背筋が凍るわ。NYT 読者ですよ?リベ勢でこれよ?
  • Intel Launches Intel Core 14th Gen Desktop Processors for Enthusiasts | Hacker News Laptop 向けもこんなかんじなのかねえ。AMD CPU の laptop が欲しくなる。Dell つくってくんないかな。
  • 寝る前にたまってるビデオでも観るか・・・と思ったら見られん。Dogfood こんな壊れ方するんだね。意外。カメラのときもシャッターを切るとクラッシュする日があって困ったもんですが。
  • 仕事。
  • 交通整理が仕事なはずの PGM 氏、20 分前に何も言わずにミーティングを突っ込んできて、わけがわからん。会議室ないですよ?(隣のビルにあった)人の時間を尊重してほしいもんだわ交通整理担当。ぜったい時間通りにこないし。(更に愚痴を書いたが自己検閲。)
  • ところでこのひと出社ポリシーすっぽかしでいつも家からなんだけど、通勤片道一時間半でしかも通勤 shuttle が一日一本しかないらしい。そりゃ会社来たくないわな・・・だから自分は地獄家賃の勤務先近所に住んでいるわけだが。君も地獄に来たまえ(うそです)。

2023-10-19

  • Over 70kg からスタートした減量、67.3kg まで減少。最初の測定が嘘っぽいのと臓器が空なので単純に比較はできないが、1kg くらいは減ったんじゃない?あと 2kg 減らしてくぞ。腹減った。
  • San Francisco’s Brand Is in Trouble. Can a $4 Million Ad Campaign Fix It? – The New York Times
    観光地としては存続してほしいもんだよね。治安悪いと観光もしたくないからな。
  • Unhedged: Japan’s new direction on Apple Podcasts
    NISA を disaster にしたくないから政府は株式市場の健全化をがんばるはず、という見立て。なるほど。こりゃ円安続きそうだな。
  • 仕事。
  • PM ちゃんが休暇中なのでPMちゃんの上司 PM がミーティングに登場。仕切り力が高い!圧倒的!!こういうミーティング力の高さが様々な影響力に寄与していると思うと、組織としてミーティングを減らす圧力は発生しないだろうなと納得。
  • 別の関係者をつかまえる必要が発生したとおもったら、次のミーティングが30分後に設定された!アグレッシブである。context switch したくないんだろうけど、なんとも。あたしはマイペース?な PM ちゃんの方が好きだわ。仕事できる人のオーラが苦手。
  • ミーティングで聞き出した関係者から芋づる式にチャットに呼び出し、たらい回しの末に解決!PMちゃんボスはチャット力も高かった。好みはさておき圧倒的に有能と言わざるを得ない。該当チームのマネージャは押しの強さに若干イラついていた様子だったが、そういうのでめげないのがPMだよな。
    • “ウェブのフロントエンドで一行直すだけでしょ” とおもったら本当に一行だったが、残念ながら .ts ではなく .js だった。社内 TS デビューの機会を逃し惜しい。
    • ミーティングルームを求め隣のビルに通っていたら step count がいい感じに伸びている。移動距離も 10km くらい (Fitbit しらべ)。運動重要。

2023-10-20

  • 体調不良の義父母を孫の力で励ますため thanksgiving に日本行き決定。そういう歳である。

2023-10-21

2023-10-22

  • COVID shot の副作用で夜がしんどかった。今日は掃除でもしますわ。
  • ブログが読まれたようなので Bluesky をみたら、よりいっそう Twitter 化が進んでいた。

2023-10-23

2023-10-24

2023-10-25

2023-10-26

  • 減量に伴い Fitbit の数字を睨んでいて思うこととして、自転車のカロリー消費の少なさは絶望的。30 分乗って 80 kcal とかあまりに儚い。通勤はランに切り替えてよかったなー 30 分走れば 300kcal は確実に燃やせるからね。30 分じゃ会社つかないけど。
  • 仕事。
  • 実験の設定が間違っていた。読んでてよかった実験論文。
  • オフサイト、といいつつ会社の敷地内でパーティー。San Bruno 勢的にはオフサイトらしい。ただパーティー専用の区画らしく、下手に社外でやるより平和でよかった。
  • オフサイトでシュガーと脂肪を摂取してしまったががんばって歩きまくり一日の消費カロリーが 3000 kcal を突破。これであのチョコレートケーキ一切れ、見逃してくれるよな・・・。
  • 重い腰を挙げて podcast 準備。やっぱ朝一人で作業した方が集中できるな。夫婦で会話するのも大事なんだけど、作業とは相容れないね。

2023-10-30

  • 05:30. また早起きしていきたいもんですが、今日はこのへんから。
  • Podcast 準備。

2023-10-31

  • ラップトップ欲しいなーと眺めているうちに夜を溶かし寝坊。Sigh.
  • 気がついたが eBay よりDell Outlet の方が安いな。品揃えも潤沢だし。こっちでよくね?そして 2022 モデルと 2023 モデルの値段大差ない。差は 12gen vs 13gen より i7 vs i9 の方がでかい模様。値付けの妥当さが光る commodity laptop の皆さん。

チームの雰囲気は MSG

チームの雰囲気や文化の重要性を説く言説やチームビルディング活動などに、どこか座りの悪さを感じていた。雰囲気や文化が大切という意見がある一方で、仕事の内容や取り組んでいる問題の方が重要という気持ちがあった。

ある日、あらゆる料理に次々と MSG をぶちこみながら味見していくビデオを観て、ふとチームの雰囲気は MSG みたいなものかもなと思い至り、腑に落ちた。

なお一部アメリカ人は MSG powder の話ばかりしているが、MSG 発祥の地たる日本生まれのグルタミンエリートである我々はメタファを pure MSG に限る必要はなく、ウェイパーでもめんつゆでも、なんでも良い。

第五の味覚と呼ばれる umami は料理に欠かせない。一方で MSG で人工的に umami を増幅する人工的な手口に抵抗がある人もいる。製品の成功に与えるチーム文化の影響は誰も無視できないが、ハードコアな傾向のある人はそうした文化は仕事を通じて醸成されるべきで、チームビルディングイベントなどの「人工的な増幅」に白けることもあるだろう。

ある時期からヴィーガン風の料理をするようになり、それに伴い MSG を積極的に使うようになった。動物性の材料を使わず umami を得るのはけっこう難しいなか、MSG を振りかけるとそれっぽくなる。便利。いまや塩や胡椒と同じ感覚で使っており、以前かすかに感じていた抵抗もなくなった。

同じように、チームビルディングのイベントにかつて感じていた抵抗も、今はなくなった。ああいうイベントでチームの結束が「すごく」強くなるとは思わないが、効果はゼロでもない。何度も定期的にやっていると、ついでにいわゆる diversity / inclusion 系の研修を通じて上層部が棘や毒のある物言いを牽制しつづけると、チームの雰囲気は少し良くなって、少し結束も生まれる。MSG を小さじ半分ふりかけた炒飯みたいに。

製品が大当たりして急成長中の製品をもつ開発チームは脂の乘ったステーキみたいなもので、MSG たるチームビルディングイベントとかはさほど必要ないだろう。塩胡椒で十分。他方には淡白で umami の増幅が効果的な、あまりセクシーでないプロジェクトもあるだろう。

MSG も使いすぎると奇妙なマズさに至る。同じようにチームビルディングのやり過ぎによるシラケはあり得る。また増幅される風味すらない、食用とは程遠いプロジェクトもある。

そうした極端なケースはさておくと MSG の応用範囲は結構広い。各種のチームビルディング活動や組織文化醸成行為にも同じような役割があるように思える: 特定の指標をちょっと良くする白い粉。

MSG を認めたくない心理もわかるが、それはある種の贅沢とも思う。自分はチームのレシピを決める身分ではないから、組織に MSG をいつどのくらい入れるべきか意見はない。ただ出された皿には嫌な顔をせず umami の恩恵を認めていきたいと思う。

伝統的品質への無関心

アーキテクチャ。コードの保守性。こういう伝統的な「ソフトウェア品質」から、いつの間にか関心を失った。関心がないというと大げさでコードやデザインはクリーンなほうがマシに決まっているとは思うが、それらを積極的に、優先して良くする気概がない。

ある程度歴史や規模のあるコードベースだと、アーキテクチャやコード品質は良くも悪くもどこかに落ち着いていて、それを動かすのは大仕事である。日々の仕事では、そうして着陸した「品質」の前提からハズレないよう空気を読んでコードを書く。多くの場合「一貫性」は他の指標より重要だし、規範から外れたことをしようとすると仮にそれが「正しい」としても時間がかかるから。

そうした中規模以上(数十万行から数百万行)のコードベースに対し一貫した形で品質を動かそうと思うと、コード全体をなんとなく把握しないといけない。イニチアシブを仕切る力も必要。

素朴に考えると、コードの成長と歩みを共にしてきた古株はそうした「品質改善」に向いている。ただ実際は古株であるほど眼の前のコードの品質を内面化してしまっており、動かそうと思わないことが多い。かといって品質に対しモダンな価値観、高い標準を持つ部外者がやってきても、新参者はコードの全貌を把握しておらず仕切りをする組織経験値もない。だから一貫性を実現できない。

古株が勉強熱心で段々と品質への価値観を近代化したり、新参者が心を折らずに踏みとどまってある程度の理解とカルマに達すると、中規模コードベースの品質を良くする余地はある。そういうことは、たまにおこるが、頻繁にはおこらない。

中規模を超えた大規模コードベースになると、そもそも全貌を把握した古株がいなかったり、新参者が勢いで全貌を把握することもできなかったりと、希望はより薄れる。「インフラ部門」みたいのができて専業でアーキテクチャ改善を始めたりするが、それらはドメインに依存しないツールやフレームワークの更新に留まりがち。無いよりは良いけど。

一方: 新機能を足す。遅いものを速くする。ソフトウェア開発には伝統的なソフトウェア品質を動かす以外にも楽しみは色々ある。これらは伝統的品質の改善に比べ個人で結果を出しやすい。

それにさ: 伝統的ソフトウェア品質の信奉者はしばしば「ソフトウェア開発の最大の敵は複雑さだ」と言う。自分も 15 年くらい前はそう信じ、保守性の高いクリーンなコードのことばかり考えていた。でもそれ、ほんと?

今の自分に確信はない。敵、他にも色々いるじゃん?マーケットリーダーの競合とか、新規参入してきた disruptor とか、インフレとか、新しい法令とかさ。ああいうの、複雑さより手強くない?

・・・なんてのは冗談としても、ソフトウェア開発チームのコントロールできる範囲にだって、他の敵は色々あるでしょう。たとえば遅さとか、UI のダサさとか、プラットホーム新バージョンの非互換な挙動変更とか。

これらが「複雑さ」より重要と主張する気はないが、複雑さ以外にも倒すべき敵は沢山いるとは思う。自分の関心は段々と自力で倒せそうなそうな別の敵に移っていったのだろう。


自分の隣の同僚は、わりかし伝統的な複雑さと戦っている。仕様が複雑になりつづける UI に対し、その複雑さを飼いならすための再利用可能なインフラを提案し、API を考えたりしている。

その仕事は重要だし、それを楽しんでいる同僚をかっこいいとも思うが、自分でやりたいとは思えない(出来ないという事実はさておいて)。やれといわれたら困ってしまうだろう。まして、より大きなスコープで何らかの品質を動かすような仕事なんて近づきたくもない。

伝統的品質に関わる仕事への興味も能力もない自分に気づいて、悲しいような後ろめたいような気持ちになった。アーキテクトとか、むかし憧れたことなかったっけ?なんとか関心を取り戻し、少しはその手の仕事をやってみた方がいいのだろうか。宿題リストの下の方に入れておく。

一方で、他人と違うところに関心を見いだせた誇らしさも少しある。ソフトウェア開発、複雑さの相手以外にも楽しいことあるよ。そういうのが好きでもいいんだよ。昔の自分にそう伝えたい。

Book: Exit Interview: The Life and Death of My Ambitious CareerBook:

2006 年に Amazon に管理職として入社し 13 年務めたが一度も出世できなかった女性の手記。「女性」というのは余計に見えるかもしれないが、出世できなかったのはガラスの天井のせいだと主張しているので、重要。

奇妙な本だった。面白いかというと、面白くない。NYT のレビューを読むと Amazon におけるジェンダー差別を告発する本を期待するし、そういう面はあるのだが、基本的には著者の半生記・・・とまではいかないけど、memoir なのだよね。でも特になにかを成し遂げた有名人というわけでもない管理職の memoir とか別に面白くないわけです。

読者(自分)は Amazon に興味があるわけで、著者には興味がない。けれど内容は自伝。Amazon 勤務を描いた自伝なので Amazon エピソードは満載なのだが、それがメインではない。メインは著者。そっち興味ないんだけどな・・・。

Amazon エピソードだと、たとえば新製品発表時の Bezos のメッセージを代筆し、そのレビュー会議に出る話だとか、管理職として骨のあるところを見せるために部下を PIP するエピソードとか、まあまあ面白い。

ジェンダー差別告発パートはどうかというと、残念。出てくる男たちは次から次へとクソ Jerk ばかりで著者が気の毒になるのは確かだけど、Jerk で差別的な男というのは別に Amazon に限った話ではない。Amazon 固有の、もっといえばテック産業固有の問題をうまく描いてほしかったが、自伝という性質もあり視野がミクロで、構造的問題をまったく捉えられていない。

著者は non-tech 出身で、Amazon でも製品データの入力や商品紹介テキストの管理など tech 隣接部門からキャリアをスタートしている。しかも管理職。他の Amazon/Tech 告発本にはない視座を持っていたはずなのに、それが生かされることはなかった。Tech 企業における non-tech 人員の割の食い方とか、テックにおけるジェンダーバイアスの象徴としていくらでも書くことあったと思うんだけど。

結局は、著者は Amazon が、あるいは Amazon で働きあげた自分が好きなのだろう。文章からそれが伝わってくる。だから Amazon を糾弾しきれない。そもそも Amazon は話の主役ではない。だから Susan Fowler のような切れ味も洞察もない。Susan Fowler と比べるのはフェアじゃないっちゃそうなんだけど、本当に Amazon に一矢を報いたいならポエムっぽい自伝の片手間じゃダメだよね。

なおその自伝パートはどうかというと、基本的には面白くない。ただ野心的で貪欲でワーカホリックなアメリカ人会社員の心情が下手に美化されるることなく赤裸々に語られており、そこはある意味好感が持てる。ストレスのあまりアル中になりかけたり、ストレス対策のヨガが物足りなくなってランニングに切り替えたら足を痛めたり、高いカバンを買わずにいられなかったり、生々しい。(なおアル中は無事回避できたらしく、それをネタに書いたデビュー作の本が割と売れている。こっちの方が面白いかもしれない。読まないけど。)あといわゆる「理解のある夫」氏がでてきて、その扱いの軽さに男性の書くキャリア読み物に見られる配偶者の扱いの軽さを重ね合わせてしまうわたくし。

まあそんな本です。生々しいエピソードとツッコミどころは多いので、そういうのが好きな人はどうぞ。そういえば Audible は本人が読んでて、生々しさと痛々しさが良いです。

追記

Amazon レビューをみるとすこぶる評判が良い。似た境遇の人には響くらしい。おっさん向けの本ではなかったということですね。

TIL: Humidifier Lung

加湿器、かなり丁寧に掃除しないと雑菌を撒き散らすというのを何かで見かけてから使うのを躊躇していたが、子が風邪を引いたので咳をラクにしてやりたいなと雑菌等の心配がない加湿器を探す。この雑菌を撒き散らす結果おこる症状を Humidifier Lung というらしい。そして撒き散らされるのは雑菌だけでなく、水に含まれる鉱物も問題だとされている。


Mayo Clinic の記事を読んだ感じ、超音波式の加湿器は汚染の問題が多そうに見える。一方で Wirecutter の加湿器案内は(掃除をしろと前おいた上で)超音波式を推している。うちにある加湿器は数年前までの Wirecutter 推薦機だが、これは超音波式ではなく蒸発式というらしく、相対的に汚染の心配は少ないらしい。ただファンにホコリがたまり、かつファンの掃除がやりにくい問題がある。あと蒸発に使う wick も気がつくと茶色くなっていて不衛生に見える。

日本語の記事を見ると加熱式が人気だけれど、加熱式は加湿しすぎる心配があり、自分も以前加湿しすぎてカビをはやした経験から抵抗がある。しかも Mayo Clinic の記事は “Cool-mist humidifiers may ease a child’s stuffy nose during a cold. But heated humidified air doesn’t seem to have the same result.” と言っている。

自分は喘息もちで、子も今のところ喘息はないが気管支の弱さは引き継いでいる。それを考えると加湿器はリスク高すぎで割に合わない気がしてきた。加湿器は諦め、洗濯物でも吊るすかなあ。

プログラマたちの業務外テック活動

同僚をみていると、仕事の外でプログラミングをしている人は少ないなと思う。ランチの時も、仕事以外のテクニカルな話をすることはほとんどない。今に限った話ではなく、もう 10 年くらいそんなかんじである。趣味プログラミングをしている人もいるにはいる。でも少ない。

ではどんな趣味があるかというと、観測した範囲では…

  • 趣味とかいう以前に家庭が忙しい。子供が複数いて共働きというパターンはとても多いが(ヒラの収入だと共働きでもしないと家が買えないので)、そりゃ忙しいだろうなと思う。そして高学歴・高収入なおうちほど習い事を詰め込みがちであり、子の習い事やスポーツには送迎やボランティアが伴うのである。
  • そうした家庭持ちが家を買うとそれはそれで様々な趣味がアンロックされてしまい、忙しくなる。庭をいじったり、ガレージで木工をしたり、家自体を改造したり。こういうのは時間がかかるっぽい。
  • 家を買えない若者もクルマとかは買いがちであり、それらでドライブとかはわりとある模様。
  • アウトドア趣味の人も多い。ハイキングやバイクが多い。あと冬はスキー。夏はキャンプ。天気がよく、そこそこ自然が近く、がんばって足を伸ばせば National Park もいっぱいある。あるときランチをしたら、行った場所にマークをつけられる National Park 踏破地図を持っていないのが自分だけだったことがあり、びっくりした。
  • アウトドア派でない人は何をしているかというと、旅行をしたり写真をとったり楽器を弾いたりしている。

つまり、世の中に趣味はいっぱいある。

ただ企業開催の勉強会・ネットワークイベントみたいのにいくとそれはそれで人が沢山きている(COVID 以降はわからないが、昔はきていた)ので、課外活動にテックをしている人は、どこかにはいるのだと思う。勤務先社内でも、チームメイトとそういう話をする機会はないにせよ、チャットやメーリングリストのようなオンライン社内コミュニティは一定程度活発なので、いることはいるのだろう。密度が低いだけで。

あと自分は製品開発部門にいるからテック密度が低い面はあるかもしれない。インフラ部門などテック密度が高い部門では、また様相が違うこともあろう。

さて、そうしたテック密度低めな製品開発部門の同僚諸氏は、どうやってテクノロジの進化にキャッチアップしているのだろうか・・・という疑問はさておき、入社に際しては知識や技術が必要ということになっているので、それらのスキルはどのように獲得されたのだろうか。

  • 若者は、ふつうに大学でばりばり勉強してるのだと思う。アメリカの大学とか、自分は卒業できる気がしない。「アメリカの大学」は主語でかすぎだけど、それなりに有名なところね。
  • 仕事のスタックがそれなりに現代的であれば、ある程度のリテラシーは仕事を通じて身につくだろう。
  • 「転職するぞ」と決めて、期間限定で勉強する人もいるだろう。移民勢は、母国でしばらく働いて学費を稼いだあと US の大学院に入学、卒業して職探しをしたという人がけっこう多い。ガッツがある。あとここ 10 年くらいで大企業の面接対策はノウハウ化が進んだので、そういう特化型対策でショートカットする人も一定数いることが知られている。

別の言い方をすると、大企業にいる人たちというのは学生のうちにきちんと勉強したり仕事できちんと経験を積んで入社してくるのが最近は一般的であるように見える。趣味のプログラミング好きが高じて・・・というパターンは、自分の周りに限ると多数派には見えない。

では入社したあとはどのようにテクノロジーへのキャッチアップを続けるのだろうか・・・というと、多くの人はそんなに続けていないのではなかろうか。というのも、仕事で開発しているシステムやアプリが突然なくなったりしない限り、テクノロジのスタックがガラリと入れ替わることはそんなに多くないからである。じりじりと部分的に入れ替わることはあるが、そういうのは仕事の範囲でキャッチアップできる。

そして大企業におけるキャリアアップというのはふつう出世であり、出世に必要なのは目の前の仕事で成果を出すことであって、新しいテクノロジにキャッチアップすることではない。なので、新しいテクノロジについていく動機は薄い。異動するにせよ、経験を活かせる隣接領域を狙うのが一般的。

という視点でみると、趣味としてテクノロジを追求している人はかならずしも多くないが、出世を目指しガツガツ仕事をしている人はそこそこ多い。夜遅くまで働く人々。そうやってガツガツ働けば成果は増えて、出世の足しになる。別の言い方をすると仕事が趣味の人はそこそこいる。プログラミングが趣味な人の中にも、仕事で多めにプログラミングしている人はぼちぼちいるのだろう。

なにより会社という空間では仕事で成果を出すと良いことが多い。仕事で成果をだし出世すれば裁量が増す。新しいテクノロジを使う新しいプロジェクトに参加する機会も増える。結果として趣味の時間を溶かさなくても仕事を通じて新しいテクノロジにキャッチアップできる、ことが割とある。(仕事の成果のために趣味の時間を溶かしているかもしれないが・・・)

あるとき Android プログラマなはずの隣の同僚が、「TypeScript わかる?なんか次のプロジェクトで使わないといかんのだけど Java みたいなもんだよね?」と言い出し、思わず「ちげーよ!てかなにそれ代わってくれよ Java 飽きたよ!」と叫びそうになった。彼は別に超過労働はしてないが、優秀なチームのエース。面白い仕事は頼りになる人に寄ってくる。(なおその仕事は TypeScript 以前に謎の社内 DSL を使える必要があり、自分はそれを一ミリも知らないのでお呼びではないのだった。)

つまり、雇われている会社が成長していて新しい仕事の機会がたくさんあるなら、仕事をがんばり出世してそれらの新しい仕事を手に入れる方が、業務外活動でちまちまキャッチアップするより割が良いかもしれない。稼ぎも増えるし。

でももし勤務先の景気がわるくなるなどの理由で仕事を通じた進展が期待できなくなったらどうしよう。というと、このときはじめて業務外のキャッチアップに時間を割く・・・人もいるかもしれないが、実際のところはよくわからない。レガシー人材として眼の前のレガシー仕事を続ける人も多いのではないかと思う。プログラミングの仕事はこの四半世紀くらいずっと拡大を続けているので、ひどくついていない場合を除けばなにかしら仕事はある。多少のキャッチアップが必要とはいえ、大きな飛躍は必須でない。


課外活動でプログラミングなどテック活動を続けている、自分の周りでは見かけないハッスルな人々は誰なのだろうか。

  • 現職の景気が悪い、もっと稼ぎたいなどの理由でバーンと河岸を変えたい人々。転職や起業の準備としてテックしている。
  • 若くて時間と体力と野心が余っている人々。テックじゃない趣味もやって、テックもやっている。
  • 新しいテックが好きな人々。毎年新しい iPhone を買うようなイメージで毎年新しいプログラミング言語やプラットフォームを触っている。趣味プログラマ。
  • 書くに値する、表立って話しやすいテック仕事に就いている人々。テック・インフルエンサー。

こういう人々は、世の中には沢山いるように見える。しかし自分の周りにはいない。なぜだろうか。

  • 自分の周りは、世の中よりテック密度が低い。「世の中」は主語が大きすぎるが、自分が 20 代に東京で働いていた時よりは低い。
  • 「自分の周り」には年齢フィルタがあり、実はチームメイトの若者は割とテックしてる。そういう部分はゼロではない。九時に来て五時に帰ってしまうおっさんは面白い会話には混ぜてもらえないのだよ。
  • テックという「趣味に関する話」はオフラインの職場でなくオンラインの趣味コミュニティでやっている。
  • ハッスルな人々はインターネットの力で目立ちやすいので、実際より多く見えている。

といった身近な観測をふまえ我々プログラマはどう「すべき」なのか・・・なんてのは人それぞれなのだから、自分で考えればいい。

それよりも、自分は身近な観測を書いてみたかった。この手の議論は「べき」の話ばかり目について世の中の現実がどのように見えるのかの談話が少ない。それが気に入らない。みなさまから見えるプログラマたちの業務外テック活動はどんなものかもどこかに書いて教えてね。

Spinach, September

2023-09-02

  • 郵送ラベル作成業

2023-09-04

  • Raya and the Last Dragon | Disney Movies
    Politically correct にしようという努力が鼻につく割にストーリーが弱いな・・・といまいち楽しめなかったが、妻は満足していた。自分は PC efforts があまり好きじゃないのだろうな。それが正しい態度でないのはわかっているけれど。
  • Disney はそろそろカルマも溜まったと思うので、そろそろ白人至上主義結婚バンザイのコテコテプリンセスを一本くらい作ってみても良いんじゃないの?

2023-09-05

  • Americans Are Losing Faith in the Value of College. Whose Fault Is That? – The New York Times
    大学進学率さがってんの?しかしあの学費じゃやむなしであることよな・・・。$50k/y とか払えんわ。
  • 興味深い startup 求人があったのでゴシップを調べたところ「リーダーシップが週 50 時間労働を公に求めている」というコメント。家族持ちにそれはバーが高いぜ・・・。
  • なんかもう、ハードワークするとか出来ないんだな、自分。長時間労働がデフォだった頃が懐かしいわ・・・心身への影響はよくないが・・・。
  • 世の中には今でも 50+h/week 働いてる妻子あり会社員がいるはずなのだが、どうして家庭崩壊しないのだろうね? かなりミステリー。

2023-09-06

  • 仕事。
  • またウェブスケールのクエリを書いているが、今回はデータサイズが 10x である。クエリ進捗ゼロ。Big Data 憎し。人々どうしてるのだろうね・・・。正解は daily batch で事前に materialize しておくことなんだろうけど、こんなちっこい機能のために pipeline の保守とかしたくないんですよ・・・。
  • とはいえこういうクエリをプロセスの一部として求められることが事前にわかっているなら(今回わかったわけだけれど)、そういう作業も計画に計上しろということなおんだろうね。PM ちゃんごめんね。ビギナー授業料と思って許して。
  • しかも高速化のためにフィルタがなんか間違っているらしく結果が全然増えていないような・・・胃が痛い・・・。気休めに Java でも書こう。
  • ぐえークエリが死んだ・・・。設定を直して動かすと今度は ACL の設定がダメという。もうやだ・・・。
  • ぐえー別のところでもエラー出たからなんとかしろとつつかれる。しらねー。しかしエラーメッセージに guardrail metrics という実験の教科書に出てきた用語が現れ、ややときめく。
  • 求人情報を冷やかす回。
  • Spatial Web Engineer – Apple Vision Pro – Careers at Apple
    肩書がかっこいい。
  • Software Engineer, Safari Search – Careers at Apple
    そろそろ Google 切りが来るかな。こんなおおっぴらに求人しちゃうの?

2023-09-07

  • 子の学校のボランティアに参加するにあたり州に必須化されている online training をやったが、会社ので受けるやつより一段と長い+難しくて疲弊。虐待されてる子がいたら報告する義務があるよという内容なのでコンテンツも心を削られて大変でした。
  • Lead meeting で使うからこのスライドの該当箇所に進捗埋めといてね、とチーム向けにシェアされた deck を開いてみると自分のプロジェクトは埋める場所がなかった。一昔前なら手放しで喜ぶところだけど、post-layoff era には不安を感じてしまうね。今誰切るって聞かれたらどう見ても自分だわ。
  • 仕事。
  • 昨日のクエリは・・・死んだ模様 😦
  • FAQ に “batch mode” を使えというで設定してみる。読んでてよかった F1 paper. Modern G data stack paper は一通り読んでいいかもな podcast で…
  • F1 batch mode はクエリを Flume に変換するわけだが、ふと思うに MR/Flume/Spark ってステージ間がストリームになってなくて一旦ファイルに書かないとダメだから pipeline されなくて遅いよね。しかも中間データのサイズがデカいと巨大なログを scan するとか厳しくない?filter が最初のステージに収まってるといいんだけど不安・・・。もっともデータベースも join とか group by で hash table に書く場合は stream できないので同じか・・・。
  • 中間データのサイズ、きちんと projection が scan に push-down されればいけど、されないと大変。自分の書くような簡単なクエリなら query optimizer とかなくてもいいでしょ別にと思っていたが、いつでも割と必要だなと考えを改める。しかし one-off書捨てクエリにそんな頭使いたくないでござる。
  • 社内 QA サイトで質問したところ「batch mode とかいう問題以前にお前のクエリは対象期日の範囲が広すぎる。日次でクエリを投げてちょっとずつ溜め込みなさい」と教わる。こういうかんじか
  • 乗り切れそうな雰囲気。よかった・・・そして batch mode いらなかった・・・。
  • date-based partition はかったるいが、まあアプリの Release flavor の obfuscation がクソ遅いのと同程度のイヤさなので、たぶんそういうものなのだろうな (uniform annoyance hypothesis)
  • 妻子通学 dropoff/pickup 用にと注文した cargo bike Aventon Abound が届く。デカくて重くて、自転車よりバイクに近い。置き場所が悩ましい。

2023-09-08

2023-09-09

  • Glassdoor で近所にあるスタートアップの労働環境レビューを冷やかしていたら、「女性にはいまいちな職場である」というコメントに創業者を名乗る人物が長々とコメントしていて趣深かった。(Link, 要 sign-in, 無職のフリをするのがおすすめ)ダイバーシティはさておき、他のレビューをみるとガチでオープンにデスマっぽいな。仕事はわりかし面白そうなんだけど。

2023-09-11

  • Why Nvidia’s AI Supremacy is Only Temporary « Pete Warden’s blog
    この人 Tensorflow かなんかやってたと思ったら、今はスタートアップ始めたのだね
  • Opinion | How Tokyo Achieves Affordable Housing – The New York Times
    “Two full-time workers earning Tokyo’s minimum wage can comfortably afford the average rent for a two-bedroom apartment in six of the city’s 23 wards.” ほんとに?? そしてコメント欄は日本に夢見すぎである。
  • As Smartphone Industry Sputters, the iPhone Expands Its Dominance – The New York Times Android プログラマをやる事実にやる気でないのは、これだよなあ。
  • Adrian Colyer | LinkedIn
    The Morning Paper の人はなにやってんのかなとおもったら、引退していた。そして AspectJ -> Spring -> Pivotal という経歴だったのだね。スーパー Java スターじゃん。
  • 仕事。
  • 自分の機能の launch が遅れに遅れ、それは一重に自分が実験とロギングの重要性と大変さをナメていたからとしかいいようがない。ぶっちゃけ時間の半分くらいはそれ関係じゃん。この新たな現実に適応しなければと反省。
  • 勤続 13 年目にして Launch Review なるものに初出席。これは・・・high level patience を要求されますな。大規模部門、なぜか温厚な人が多いなと思っていたが、ちょっとした BS くらいでキレるような人は生き残れないのかもしれない。わたくしも忍耐を学びたいものです。はい。
  • さて気分を切り替えて仕事終了。

2023-09-12

  • Explore How Income Influences Attendance at 139 Top Colleges – The New York Times
    Cal は金持ちの子ほど入りにくい。偉いじゃんか。ピュアに点数だけで戦うよりフェアである。
  • ビール飲みながらテレビばかり見ている昭和の父親ステレオタイプ、テレビ中毒、鬱などの症状だった人も結構いるのではとふと思い立つ。だから privilege が許されるという話じゃないんだけど。

2023-09-13

  • iPhone 発表会。代わり映えしないな・・・。いや CPU/GPU とかが速くなってて素晴らしいと思うけど、騒ぎのデカさに差分がついていってないよね。勤務先製品のことを完全に棚に上げてますが。
  • GPU-Accelerated Google Cloud Platform | NVIDIA
  • DGX A100 : Universal System for AI Infrastructure | NVIDIA
    こういうの、ふつうの GCP の API で使えるようになるのかね?Bare metal なのかな?
  • Death by a thousand microservices
    このはなし無限にしてるね人々・・・ dynamic typing vs static typing みたいなものなのだろうか。
  • 仕事。
  • Launch Review 反省会。PM ちゃん曰く「質問にはねー、パリっと瞬間的に応えられないと弱点だと思って深掘りされるからダメなのよ」って billg review かよ。全部答えられる内容だったが、ミーティングで turn をとるスキルが低すぎて壊滅。はー launch しなくていい仕事がしたいなー・・・とも言ってられないので、経験を積むほかなし。But it’ll take time 😦

2023-09-13

  • 仕事。
  • PM ちゃん、まったく自分のプロジェクトと関係ない SQL の質問をしてくるようになったな。まあ関係が深まったシグナルということで、良いことである。手伝いますよ。SQL の詳しさ大差ない可能性あるけど。
  • SQL を書くのは楽しいし、PM の知りたいクエリというのは何かしら現実の問題に即しているので興味深くてよい。PM に SQL を書いてあげる係という 20% project があったらやっても良いね。「SQL を教える」とかの方が「スケールする」とかなんとかいって正しいアプローチなのだろうけれど、別に教えたいわけじゃないんだよね。詳しいわけでもないし。
  • Stakeholder 多数の難しいレビュー…の根回しミーティングから帰還した同僚氏曰く「こういうののコツはね、don’t take it personally だよ」。人間が!できてる!偉い!惚れる!嫌味じゃなくて!この人は自分の職業人生において出会った中でも屈指の nice person であることよ。

2023-09-14

  • The million-dollar reporter How attackers hijacked the phone of Meduza co-founder Galina Timchenko, making her the first Russian journalist to be infected with Pegasus spyware — Meduza 真のプライバシーなど存在しないとよくわかる記事である。
  • 仕事。
  • 今日も PM ちゃんより SQL が来るものなり。別に自分はいいんだけど、利便性という意味でいいかげん ACL を取ったほうが良いのでは・・・。
  • 一方自分はバグのトリアージ進捗を可視化するダッシュボードの作成に向け SQL を書く。PIVOT を使うときが来た!と思ったら来ていなかった。そして最近は array を unnest してクエリするなど proto の入ったテーブルの扱いに長けてきており、生産性は高いがいよいよ勤務先専用スキル感が否めない。世間の OLAP はどのくらい ARRAY とか STRUCT とか突っ込んでるのだろうね。ないと困るよね?
  • バグトラッカーとか履歴含め SQL かけないと困ると思うんだけど GitHub とか使ってる人はどうするんだろうね。適当にバッチで API を叩いて BQ なり Parquet なりにコピーしているのだろうか。あるいは GraphQL で足りてるのかな?
  • Final Fantasy VII Rebirth comes out in February – The Verge
    FF7 Rebirth の traile から周辺 gameplay などの動画をダラダラ見ていたら夜が更けて時間を溶かしてしまった・・・。Final Fantasy 7 は(更に 16 も) このご時世に diversity とかを気にする様子が 1 ミリもなく完全に stereotype (aka 様式美) を徹底しており、なんかすごいというか頼もしいというか不思議な気持ちになるが、一方で white supremacy 的というわけでもないのだよな。邦画的なのだろうか。髪染めて茶髪にしてる Asian みたいな (FF16 はそこまでではないけれど)?
  • 別に SQEX に racial diversity を期待しているという話ではなく、アメリカのアレというか、特に Disney みたいなのとの温度差は何なのだろうなあという疑問。

2023-09-15

2023-09-18

  • 妻いわく National Cheese Burger Day だというのでひき肉とトマトとレタスとバンズを買いチーズバーガーを焼くものなり。ハンバーガー焼くのはめちゃ簡単な割に旨いというのが YT cooking video を眺め続けて得た知見。ただし火災報知器だけは注意。

2023-09-19

  • JDK 21 Release Notes | Hacker News
    HN の Java の話題の盛り上がりを見るに高齢化の印象を禁じえない。自分がその高齢 cohort なわけだが。
  • Advice on my job : bayarea
    切ない
  • 仕事
  • 勤務先のドキュメントのサイロ化が進んで久しいが、実データを分析してるとたしかにこれは広範囲にシェアするのは抵抗あるな・・・というものが結構あるね。たとえばなにがしかの微妙な事実が明らかになったとして、ほんとにそれあってんの?みたいな疑問を持ちつつ詳しそうな人にシェアしてツッコミを待ったりするわけだ (Twyman’s law)。コンテクストない人にそういうデータ見られて騒がれたりすると嫌だよね。まあ「騒がれたりする」という心配がある時点で人々を信頼しておらず、その信頼の欠如が問題とも言える。トロルの住む社に心理的安全ナシ。

2023-09-20

  • 山火事の煙到来。運動できず frustrated。
  • 日本から送ってもらった思い出の品が入った小包を盗難されてしまい落胆の妻。安アパート、治安が悪い・・・というか、治安は相対的には悪くないが、荷物を保護する仕組みがゼロ。)
  • AMD+Linux laptop として ThinkPad どうなのだろうなあ。自分は赤いぽっち信仰がないのでいまいち盛り上がらないのだよね。
  • 仕事
  • 他の部門からお願いを断る業務。やな仕事だぜ・・・と思ったが、ろくでもないお願いも多いのであながち無駄とも言えない(お願い自体が無駄であるとは言える。)

2023-09-21

  • 煙のダメージか、喉が痛い。
  • 妻誕生日休暇。$30/lb の rib eye を買ってみると、さすがに美味い。

2023-09-22

  • Interoperability: Swift’s Super Power
    おっさんが好きなやつだ。
  • 山火事煙、当分収まらなそうなので室内運動用に Quest 2 を充電するものなり。二年ぶり・・・。Quest 3 どうなのかなと調べたら、まだ出てないのだね。
  • Supernatural 以外になんかないのかな。と眺める。どれも似たようなものっぽいな・・・。

2023-09-25

  • 喉の痛みが悪化して風邪に至った模様・・・。久しぶりに鼻うがいをするものなり。

2023-09-26

  • 風邪で一回休み。
  • そんな日に会社は生誕25周年セレモニー?らしい。そうかい。よかったね。
  • ものを考える力がすっかり失われてしまった。考えてもいいことないんだもんな。
  • FTC Sues Amazon, Accusing Company of Illegal Online Retail Monopoly – The New York Times FTC 攻めてんな。
  • もし仕事に一切寄与しないとしたらそれでもやる趣味はなにか、というかプログラミングする?と聞かれると・・・どうかね。やらないかもね。というかやってないね趣味でプログラミング。趣味、なんだろうね。クッキングとかかもしれないな。完全に仕事関係ないのにどれだけクッキング動画を観ているのかという(vs プログラミング動画は一秒も観ていない)・・・。

2023-09-27

  • 体調がぱっとしないので散歩をしたらやや快調に。体動かすの重要。
  • How Much Coffee Is Too Much Coffee? – The New York Times
    コメ欄が中毒者で溢れており微笑ましい。
  • What type of hobby coding projects are best? – YouTube
  • 内容はどうでもいいけど、あるきながらモノローグを撮るというスタイルはいいな。Podcast の録音形態としてもアリなのではないか・・・とおもったら、音声は別で取っているらしい。なーんだ・・・。夕方の街って妙に soothing だよね。
  • Inflation Bites U.S. Engineering Salaries – IEEE SpectrumInflation Bites U.S. Engineering Salaries – IEEE Spectrum
    面白いチャート。ゼロ年代はフラットで、dot-com はこの 10 年より激しい。
  • 仕事。
  • 人事考課フィードバック、シニア仕草が足りてないよと上司様。はー。シニア仕草、思った以上に苦手だったね。新しいチームで名ばかりシニアやってると特にそうである。自分は地頭とか人格とかないんですよ。経験と知識が全てなんですよ・・・。
  • 上司様の言う事はどれもおっしゃるとおりなのだが、どれもやりたくないことばかりで、1:1 が憂鬱。
  • 仕事には向き不向きがあって、すごい向いてないのを引いてしまったのだろうなあ。今までそういうのなかったから油断していたね。

2023-09-28

  • 風邪とはいえ少し体を動かしたほうがいいなと思い、散歩。駅前の grocery が潰れそうだから買ってあげてという報を読んだので散歩がてら買い物。引っ越してきてすぐ、アパートが見つかるまでの仮住まいのあいだ世話になった店。しかし高いな。

2023-09-29

  • 喘息の薬を使ってようやく日常生活が送れる感じ。そうでした喉をやられると喘息がでるんでした・・・。
  • 仕事。
  • 職場のチャットでシニカルなジョークというのはシニカルさの程度を問わずほぼ不可能だなと、やってる人をみて思う。自分も無意識にやってる可能性あるが、まあムリ。必要もなし。ついでにいうと自分が友達とやってるチャットではシニカルなジョークはそもそも出番を感じないが、職場ではなぜ出番がりうる気がするのだろうか・・・。と考えるに、たぶん職場のチャットはあまりに形式的、表面的なのだろうな。だから “whole self” としてシニカルなジョークが顔を出したがる。身内のチャットは取り繕い成分がゼロなので、無理して人間らしさを出そうという気がおこらない。ある種のシニカルさは悪意ではなく、人間性の表出なのである。皮肉。
  • ここ数日 VM Workstation へのレイテンシがひどすぎる(1 秒以上)なので、重い腰を上げて新しい VM を近くの region に申請。今は色々な手違いと制限のため EU にあり、それが諸悪の根源。
  • 今の部門は、unit test がある程度きちんと書かれており、それは素晴らしいことだよな。単体テスト至上主義者みたいのに嫌気が指してつい腐してしまうが、自動テストが解決してくれる問題というのは、あります。はい。
  • VM の準備ができたのでセットアップ。us-west はやーい!
  • フラグのクリーンアップという単純であるべき作業にめっちゃもたついている。フラグとか設定の間違いで outage とか、そりゃ起こるだろうなー。巨大チームの presubmit check サマサマである。

遅ればせながら、休刊に寄せて

Rebuild.fm で、少し前に WEB+DB PRESS が休刊になったと知った。

ウェブにも感想を書いているひとがいた(g, ddg)ので、自分もなんか書いておきたい。

自分はいわゆる「ウェブ業界」では仕事をしていなかったけれどよく課外活動でプログラミング寄りのブログを書いていたため、その縁で一年くらい連載をさせてもらった

ウェブの人々は WEB+DB PRESS に感謝の意を伝えている。自分もかなりの恩恵を受けた利権者だから、謝意を示さないわけには行かない: その連載をきっかけに米系ブラウザ業者の目にとまり、オープンソースの仕事をすることになった。本当にありがたいことです。

自分はウェブっぽい企業で働いていなかったので、WEB+DB PRESS の話題は割と他人事だった。他人事というと聞こえが悪いけれど、キラキラした憧れの世界の話題だったとも言える。昔は、そういう人は多かったんじゃないかな。

時は流れ、ウェブっぽい仕事をする人が増え、キラキラしていたテクノロジ(クラウドとかモダン言語とか)は多くの人にとって日常になった。そうやってウェブテクノロジのサブカル性・ニッチ性・キラキラ性が失われるのにあわせ WEB+DB PRESS のような雑誌も役目を終えたのかなと思う。紙媒体や雑誌というのものがインターネットにやられてしまったというマクロな傾向は、もちろんあるんだろうけれど。

自分はというと、そんなご時世だというのに大企業のオレオレフレームワークとレガシーコードベース相手にアプリのしょぼいバグを直すような保守仕事をしているので、モダンなウェブテクノロジには未だ憧れがある。ただキラキラしたものは目が疲れるので、最近はじっと見つめることもなくなった。

Data Warehouse Modeling?

Data Warehouse について考える:

前はなんとなく DW の ETL というのはログからゴミをとってクリーンにするくらいなのかと思っていたが、いま仕事で触ってるデータはそれより随分色々やっている。

たとえば食堂にアクセスログがあるとしたら、店に入って席について注文して飯食ってデザートは断ってチェックして帰る、コーヒーは二回足してもらった・・・という「来店」のような単位がきちんとモデル化されている。一方、素のログは個々のアクションがフラットに入っているだけである。

SQL マスターであればそういうフラットなログからモデル化されたビューを作ることはできるかもしれないが、素人が正しくやるのはかなりムリである。なのでビューなのかマテリアライズするのかはともかく組織として統一されたモデルが必要。でないとエンドユーザである機能開発者や PM ちゃんが雑なクエリを書いてデータを読み間違えたりする。

たとえばトイレをきれいにするにあたり改築前と改築後でトイレの利用頻度や滞在時間の違いを調べたい、統一さえた「来店」モデルがあれば、そこにしかるべき形でトイレ情報を足すのはわりかし簡単である。つまり ETL のコードを git blame して一つ前の変更を特定し、それをインテリジェントにコピペすればよい。

クエリするときも、整備されたモデルがあれば SQL はシンプルで、PM ちゃんが適当にコピペ SQL しても大きな問題はない。一方で素のログしかないと、昔データサイエンティストにもらった SQL を適当にコピペ改変して使う、しかしその SQL は古すぎてデータバグの回避コードが抜けている、みたいなダサい失敗がおこる。

データサイエンティストから貰った SQL で素のログをクエリしていたのは(PM ちゃんではなく)何年か前の自分なわけだが、よくなかったね。ある種のレイテンシの調査が目的でカネが絡んでいなかったからいい(だから適当にやっていた)けど、やはりゴミの除去とかは必要で、正しいモデルがあってしかるべきだった。が、なかった。

その後、できるチームメイトが DW をつくってくれたのでその手の仕事はラクになった一方、今思うと採用されていたモデルはそんなに良くなかったね。だから統一モデルのを持つ良さには思いが至らなかった。最近仕事で触っている DW はモデルよくできており、なるほどなと思う。

つまり DW にはデータのクリーンアップというミクロな役割とモデル化というマクロな役割がある。自分は前者は理解していたが、後者の有り難みをわかっていなかった。

ところで勤務先の DW は protobuf-based でモデル化されており、めちゃデータがネストしている。前のチームの DW はモデルを proto にべったり寄せるのに慣れていない人がモデルした感じで、それが(相対的な)イマイチさにつながっていたのだろうな。ネストしてると JOIN とかしなくていいのでクエリ書くのもスキーマ足すのもちょうラク。

こういうフラットでない OLAP は、曖昧な記憶によれば Multidimensional OLAP というような名前で呼ばれていた気がする。こういうののモデリングって何を読めば勉強できるのだろうね。なんとなく伝統的な OLAP の教科書ではない気がするんだけれど、そうでもないのかな。

このシラバスからはこの book chapter? が参照されている。が、あまりニッチを攻めようとふつうに data warehouse / olap の data modeling の教科書を探すのがいいのだろうね。DW について勉強したい気持ちは何年かに一回やってくるので、そのうちやる気の波に乗りたい。今は心の奥に積読いたします。