2019/12/28

The Best of Mathcore 2019

右上のタブからプレイリスト全体を表示する事が出来ます。

▼Playlist▼
The Number Twelve Looks Like You - Raised And Erased
Mary Fields - What's in a Nom de Plume?
Car Bomb - Dissect Yourself
.gif from god - possible futures in the minds of children
Norma Jean - Children Of The Dead
SeeYouSpaceCowboy - Self Help Specialist Ends Own Life
Dr. Acula - Egg Monsters From Mars
DOOMEYE - Pending gravestone of a hangman
Steaksauce Mustache - Barnyard Brodown
The Sound That Ends Creation - The Human Race Makes Mistakes,You're The Worst I’ve Seen So Far
Street Sects - Fourteen Frames (feat. Nick Sadler & Lingua Ignota)
The Number Twelve Looks Like You - Ruin The Smile
ITHACA - Impulse Crush
WRISTMEETRAZOR - LOATHSOME
Under the Pier - FLUX - Ottobar 10/15/2019
SEIZURES! - The Cycles Unnumbered
Prissy Whip - Dr. Jessup
The Burning Wind - Inheritance
Plasticbag Facemask - From Russian Torrents With Love
Serration - Ease Yourself Back into Consciousness

▼▼▼

2018年末から2019年はマスコアをもう一度しっかり追いかけてみようと思った。というのも、Code Orangeの躍進以降、インダストリアルエクスペリメンタルをキーワードにメタルコアやデスコアといったヘヴィ・ミュージックが新たなサウンドを作り上げる為に、マスコアシーンからヒントを得られるだろうと感じたからだ。自分がマスコアを熱心に聴いていたのはおよそ10年前。See You Next TuesdayをキッカケにそれこそThe Number Twelve Looks Like YouやThe Dillinger Escape Plan、確かThe Chariotもその頃来日して、渋谷サイクロンに観に行ったのを覚えている。そこからArsonists Get All The GirlsやDr.Aculaが出てきて、エクスペリメンタル・デスコアの方に興味が持って行かれてから、The Number Twelve Looks Like Youの活動休止もあり、マスコアシーンを追いかけることから遠ざかっていた。

Code Orange

先ほども言ったように、Code Orangeの「The Hunt」を聴いてから、やっぱりマスコアバンドがやってきた事が、これからのデスコアやメタルコアシーンがヘヴィネスを極めていく上で、間違いなく重要になってくると感じた。また、SlipknotのCorey Taylorがゲスト・ボーカルとして「The Hunt」に参加していた事もその可能性が現実のものになるのではないかという気持ちを駆り立てた。

Frontierer

もうひとつ、Frontiererの存在も自分が再びマスコアに興味を持つきっかけのひとつになった。そして、The Number Twelve Looks Like Youが2019年に復活し、アルバムをリリースするというニュースが決定的なものになり、1年を通じてマスコアとタグ付けされる音楽を手当たり次第すべて、チェックした。その中から個人的に良かったものをプレイリストにまとめてみたので、是非チェックしてもらいたい。

The Number Twelve Looks Like You

10年振りとなるThe Number Twelve Looks Like Youのフルアルバム『Wild Gods』は、今年聴いたすべてのジャンルをひっくるめたとしても、トップ10に入れたくなる程聴き込んだ。淀んだ空気を切り裂くようなギターワークと、お馴染みであるジャズやフュージョンをベースに組み込まれるクリーンパートの対比。様々マスコアと呼ばれるバンドがいる中でも、この世界観は彼らにしか作れないと思う。

Car Bomb

Car Bombは、MeshuggahとThe Dillinger Escape Planをベースにしながら、リズムの概念をぶち壊したカオスな展開美を軸にしている。強烈なノイズでデスコア/ブルータルデスメタル勢らを蹴散らす程にヘヴィで、正確。同じくベテランNorma Jeanも変わらぬ世界観の中で、シーンを牽引してきた威厳を見せつけた。Norma Jeanに影響を受けているであろうSeeYouSpaceCowboyWRISTMEETRAZORも人気が高まってきている重要なバンドなので、絶対にチェックしてほしい。

Mary Fields

プレイリストの2曲目、Mary Fieldsも注目しておきたいバンドのひとつだ。こういうバンドがメタルコアシーンでプレイしたら、一気に人気に火がつきそうな気配がある。

Dr.Acula

.gif from god

Dr.Aculaに関してはデスコアで語るべきかもしれないが、エクスペリメンタルデスコアというひとつの小さなカテゴリーは、ほそぼそと受け継がれており、DOOMYEやSteaksauce Mustache、Plasticbag Facemaskらはチェックしておいて良いだろう。

Street Sects

Street Sectsも非常に面白いバンドだ。彼らが自身のサウンドをマスコアだと思っている可能性は低いだろうが、インダストリアルというにはメタルコア/デスコア的な雰囲気があるように感じる。彼らはユニットという形式をとっているが、The Sound That Ends Creationはワンマン・マスコアプロジェクト。そういう人達も高いクオリティの楽曲を出すし、バンドサウンドではできないような事をやるので、面白い。

ITHACA

久しぶりにマスコアをチェックしてみて、2000年代から現役のバンドもいれば、新しく知るバンドも多く、楽しかった。ここ数年は本の執筆もあり、デスメタルを聴く割合が多かったが、そうしたシーンにはないアイデアがあり、ヘヴィネスがある。ニュー・メタルコアというワードもあるし、そうしたヘヴィネスを極めている様々なメタルのサブジャンルがクロスオーバーしていくと、さらにまた新しくて面白い音楽が誕生するかもしれないとワクワクする。

Written by : Waki

2019/12/27

The Best of Country, Folk and Irish Music 2019 (2019年のカントリー, フォーク, アイリッシュ音楽のベスト)


様々チェックしていた音楽ジャンルの中でも、ツアー中によく聴いていたカントリー/フォーク/アイリッシュ系の音楽の中から良かったものをまとめてプレイリストを作りました。正直、これらをカントリーやフォークとカテゴライズするのか、そうでないだろうという人もいるかと思いますが、彼らのプロフィールをまとめ、僕自身も勉強しながら記事を作ってみたいと思います。

▲Tracklist▲
Alan Gogoll - MULBERRY MOUSE
Mandolin Orange - The Wolves
The Tallest Man On Earth - My Dear
Martin Simpson - Trouble Brought Me Here
Michael Ray - Her World Or Mine
John Smith - Hummingbird
Thomas Rhett - Remember You Young
The Gloaming - Boy In The Gap/The Lobster (live at the NCH)
Villages - Maggie of the Cove
Dean Brody - Black Sheep
Florida Georgia Line - Blessings
Dean Lewis - Stay Awake
Gregory Alan Isakov - Southern Star
Alan Gogoll - Melody Four (Two Guitars)
Martin Simpson - Ken Small
The Tallest Man On Earth - The Running Styles Of New York
Dean Lewis - Hold Of Me
Taylor Janzen - Toronto
Luke Combs - Even Though I'm Leaving
Sarah louise - Hard On A Heart
Joy Williams - Front Porch
Bruno Bavota - San Junipero
William Tyler - Fail Safe
The Tallest Man On Earth - I'm A Stranger Now

▼▼▼▼▼▼


Alan Gogoll (アラン・ゴーゴル)は、オーストラリア/タスマニア州の州都ホバート出身のソロアーティスト。”ベル・ハーモニック”と呼ばれる奏法を得意とし、日々演奏動画をYouTubeにアップするなど活動的だ。動画には世界中からアクセスがあり、その奏法に挑戦するギタリスト達も多い。北欧・スウェーデンのルシアー、Ted Astrand氏によるブランド、"Åstrand Guitar (アストランド・ギター)を使用しており、過去にはサウンドメッセ大阪で来日。ライブ演奏を披露している。 (https://www.alangogoll.com/)


Mandolin Orange (マンドリン・オレンジ)は、アメリカ/ノースカロライナ州のチャペルヒルを拠点に2009年に結成されたアメリカーナ/フォークユニット。ソングライティング/ボーカル/マンドリン/ギターを担当するAndrew Marlinと、ボーカル/ギター/ヴァイオリンを担当するEmily Frantzの男女デュオで、これまでに5枚のフルアルバムをリリースしている。Andrewの作るアメリカをルーツに持つ楽曲は世界中で高く評価され、Edmonton Folk Music、Newport Folk Festivalなどにも出演している。2019年にリリースしたアルバム『Tides of a Teardrop』はビルボードチャートカントリー部門で13位、フォーク部門で2位を獲得。過去にはアメリカーナチャート、ブルーグラスチャートにもランクインしている。

▶︎ブルーグラスとは : https://tcbluegrass.com/



The Tallest Man On Earth (ザ・トーレスト・マン・オン・アース)は、スウェーデン・ダーラナ県生まれのフォークシンガー。本名はKristian Mattson (1983年生)。日本で彼の名が広まったのは、2010年にリリースされたセカンドアルバム『The Wild Hunt』の日本盤がMOORWORKSからリリースされた辺りから。僕もこのアルバムを聴いてファンになりました。2008年にBon Iverのオープニングアクトとして出演した事が大きな話題となり、pitchforkなど大手メディアに取り上げられ、「ボブ・ディランの再来」「スウェーデンのボブ・ディラン」などと呼ばれた。2019年にリリースしたアルバム『 Love You. It's a Fever Dream.』は、通算5枚目、Dead Oceansから発売された。


Martin Simpson (マーティン・シンプソン)は、イギリス/リンカンシャー出身のフォークシンガー。今年66歳を迎える彼はこれまでに22枚のソロアルバムを発表、その他にも様々なシンガーらとコラボレーション作品をリリースしている。音楽的なルーツには、アイルランド音楽があり、カントリーミュージックをブレンドしながら、スタイルを確立した。フィンガーピッキングによる心地良いアコースティックサウンドに語りかけるようなボーカルスタイルが印象的。

70年代に音楽活動を開始すると、ギターやバンジョーを学び近くのフォークバーなどで演奏を続けた。大学卒業を機にフルタイム・ミュージシャンとしてのキャリアをスタートさせた。

デビューアルバムは76年に発表した『Golden Vanity』。その後、Steeleye Spanのイギリスツアーに帯同、その後も勢力的なライブ活動を行い、79年にはAshley Hutchings’ Albion Bandと共演。そこで出会ったJune Taborとはこれまでに3枚のコラボレーションアルバムを発表している。

87年に歌手Jessica Radcliffeと結婚し、アメリカへ移住。ニューヨークを拠点としながら音楽活動を続けた。レコードレーベルHigh Bohemiaの設立や、多くの若手フォークシンガーとのセッションなどを長年行っている。2000年には著作『Cool and Unusual: Creative Fingerstyle Guitar Solos』を出版し、演奏技術の伝承にも力を注いでいる。


Michael Ray (マイケル・レイ)は、アメリカ/フロリダ出身のカントリーシンガー。88年に生まれ、2010年からキャリアをスタートさせている。祖父Amosからギターの弾き方を教わり、また高齢者向け施設での演奏機会にも恵まれた。高校時代に参加していたバンドは、地元のラジオ局に取り上げられるなどしている。その後、テレビ番組「The Next: Fame Is at Your Doorstep」で行われた歌唱コンペティションに出演。Big & RichのJohn Richと共作シングル『Run Away with You』をきっかけにWarner Bros Recordsと契約を果たした。本プレイリストの楽曲「Her World Or Mine」は2018年にリリースしたセカンドアルバム『Amos』に収録されている (※2019年ミュージックビデオ化) 。前述の通り、Amosは彼の祖父の名で、この曲は亡くなったMichaelの祖母について歌っている。


John Smith (ジョン・スミス)は、イギリス/エセックス出身のフォークシンガー。James Newton ChadwickやBen Howardに影響を受けた彼のスタイルは、リバプールのフォークバークラブでの演奏によって培われた。これまでに5枚のアルバムをリリースし、本プレイリストの楽曲「Hummingbird」は、2018年にリリースした最新作『Hummingbird』 (※ワールドワイド流通は2019年) のリードトラックだ。これまでにSpotifyで10億回再生され、イングランド・フォークを代表する存在として認知されている。胸を締め付けるような切ないメロディとその歌声、そしてフィンガースタイルとスライドギター・テクニックで爪弾かれる美しいオーガニックな音色が印象的。


Thomas Rhett (トーマス・レット)は、アメリカ/テネシー州のナッシュビルを拠点に活動するカントリーポップ/ロックシンガー。90年に生まれ、2010年からミュージシャンとしてのキャリアをスタートさせた。彼の父、Rhett Akins (レット・エイキンズ)もシンガーソングライターとして活動しており、幼い頃から音楽に触れながら育った。大学入学後、シンガーとしての活動を本格的にスタートさせる為に中退。その後クラブでの演奏活動中にBig Machine Label Group関係者からスカウトされ、契約を結んだ。2019年にリリースした通算4枚目のアルバム『Center Point Road』はビルボードチャート1位を記録 (現在までに7万枚を売り上げている。セカンドアルバム『Tangled Up』は59万枚以上を売り上げ、アメリカではプラチナ、カナダではゴールド認定されている)。カントリーポップ/ロックと呼ばれる現在のアメリカ大衆音楽の中で高い人気を持っている。


The Gloamingは、2011年アイルランド/アメリカに拠点を持つミュージシャンによって結成された。そのサウンドは様々な音楽ジャンルを含んでおり、トラディショナル・アイリッシュ、ケルティック、ワールドミュージック、コンテンポラリー・クラシカル、ジャズ、フォーク、ミニマリズムなどをキーワードに形容されている。フィドル演奏家のMartin HayesとCaoimhín Ó Raghallaigh、ギタリストのDannis Cahill、ボーカリストのLarla Ó Lionáird、ピアニストのThomas Bartlett (通称Doveman)の5人がメンバー。

これまでに3枚のアルバムをリリースしており、私が彼らを知ったのは2018年にリリースされたライブアルバム『Live at the NCH』から。名だたる演奏家達によるライブ音源は、その場の空気までも内包し、古き良きトラディショナル・アイリッシュの音色がクラシカルに響いていく。時折挿入される語り部のようなボーカルや、静寂を主軸としたようなミニマルな楽曲群に聴覚が集中させられていくような感覚になったのを今でも覚えている。クラシック・クロスオーバーと呼ばれるような人たちの作品は好んで聴いており、またFlogging Mollyらアイリッシュパンクバンドの存在によって、パンク出身者の私にもThe Gloamingのメンバーが演奏する楽器の音色には以前から親しみがあった。今年リリースされた『The Gloaming 3』は長時間ドライブが続くツアー中、心の鎮静剤として何度も聴いた。2020年はThe Gloamingとしての活動はせず、それぞれの活動に注力することがアナウンスされている。


Villagesは、カナダ/ノバスコシア州にある島、ケープブレトン島出身の4人組。DublinersやFleet Foxesに影響を受け、古き良きフォークサウンドをプレイしている。ケルティック/ブリティッシュフォークリスナーから高い評価を受けるのはサウンド以上に、ケープブレトン島出身者としてその歴史や文化を内包した歌詞世界だろう。2019年にリリースしたセルフタイトル作はここ日本でもチェックしている人は多いはず。


Dean Brody (ディーン・ブローディ)は、カナダのBritish Columbia出身のカントリーシンガー。僕らが知るカントリーポップというジャンルの典例で、テンガロンハットをかぶり、胸の開いたシャツを着て陽気に演奏する。本プレイリストの楽曲は、2019年にリリースされたEP『Black Sheep』のリードトラック。カナダでは音楽チャートの常連。

▼▼▼

プロフィールを紹介しておきたかったのは以上の10組。アイリッシュをルーツに持つサウンドや、アメリカ/カナダのカントリーをルーツに持つ現在のポップ/ロックサウンドもどれも牧歌的な温かみがあり、メロディックパンクなんかを聴いている人達にも是非チェックしてもらいたい。こうしてバイオグラフィをさらいながら、彼らの音楽との出会いと引き込まれていった経緯を思い返してみると、どんな音楽にも共通して言える”メロディ"というもののシンプルな良さにずっと魅せられているんだと感じる。ジャンルというものは今やその音楽に貼り付けられたタグだ。長い歴史を持つ音楽ジャンルであれば、本来交わりあうことのないものが様々な要因で時間を経過しながらクロスオーバーしていく。カントリーやフォーク、アイリッシュミュージックも様々な手法でクロスオーバーしながら、今も新しい魅力を見せてくれる。新しい音楽を聴いて、その瞬間に出逢うことはとても素晴らしい音楽体験だと思うし、普段聴いているもの以外にも単純なきっかけを大切にして、出会いを楽しんで欲しい。そんな手助けになるプレイリストになっていれば嬉しい。

Written by : Waki

The Best of Brutal Death Metal 2019 vol.02 (ぼっちメタル 〜ブルデス編〜&ヨーロッパシーン)

右上のタブをクリックしてプレイリストを全体表示することが出来ます。

▼プレイリスト▼
Inhuman Depravation - Virulent
Relics of Humanity - Legion of the Unbowed
Cerebral Engorgement - Aetherial Control
REPUGNANCE - ABHORRENT RESURRECTION
INTRACEREBRAL HEMORRHAGE - LLLL
Krowak - Decreased Immunity
ENDOPARASITIC - Beyond Arthropod Vector Dissimilation
Fecundation - Wretched Mortal
Syphilis - Coronary Artery Bypass Grafting
ROTKIN - Pulverizing Sanity
PENCIL LEAD SYRINGE - DETACHING THE CORPUS CALLOSUM (FT. IVEBEENSHOT)
Center of Disease - AUTOPSIA CADAVERUM
RECONFIGURATION - Disposal Rejected
CANDERO - INSURRECTION
STRANGULATION - Surrogate Victimization

▼▼▼▼▼

Vice JapanのYouTubeにアップされている「ぼっちメタル」というワンマン・メタルプロジェクト (主にブラックメタル)のドュメンタリーを久々に見返してみた。独りでやるには理由があって、そこには様々な制約があるけれど、ミュージシャンとして納得できるものを自由にやるという事の大切さを感じた。

Inhuman Depravation

Putrid Pile他、今はワンマン・ブルータルデスメタルプロジェクトも本当に多くて、一聴するとフルバンドの音源と変わりないクオリティにまで到達している。特にスペインの新時代ワンマンブルデス、Inhuman Depravationが今年リリースしたデビューアルバム『Cannibalistic Extinction』には驚いた。すべてを担当しているOscarは、Catastrophic EvolutionやUnethical Human Experimentsなどでも活動していて、とにかくファストな打ち込みドラムが強烈なブラスティング・ブルータルデスメタル。ボーカルも様々なタイプのガテラルを使っている。決してバンドとして作る事の出来ない楽曲にしかない面白さ、タガが外れたエクストリームさがあった。Pathologically Explicit Recordingsらしいアーティストだし、デスコア好きもチェックすべきプロジェクトだ。

その他、ヨーロッパの若手/中堅の新譜も面白いものが多かった。

Relics of Humanity

ベラルーシ/ミンスク出身のRelics of Humanityは今年結成12年目を迎えたベテランで、アジアツアーも経験している。彼らは今年Willowtip RecordsからEP『Obscuration』を発表したが、これがなかなか渋さと新しさを兼ね備えた面白い作品だった。アートワークもDan Seagraveが担当している事からも彼らがどんなデスメタルが好きか感じられて良い。

Repugnance

マルタ共和国のRepugnanceは2011年結成、同郷のレジェンドBeheadeadとは一回りキャリアの差はあるが、今年デビューアルバム『Shrouds of Deceit』をRising Nemesis Recordsから発表した。ダイナミックでドラミングと相性良くグルーヴィに刻み込まれるリフがハイセンス。Ingested辺り好きなら気にいるだろう。

Candero

同じくRising Nemesis Recordsからデビューアルバムをリリースしたドイツ出身のCanderoも要注目だ。このバンドにはMastication Brutality UncontrolledのドラマーBasti Maが在籍していることからもわかるように、渋いグルーヴィなブルデス。

Endoparasitic

EndoparasiticはEsophagealやMDMAで知られるJorgeがベース/ギターを担当、Murder PussyのドラマーNicolasがドラムを、そしてAmputated GenitalsやHuman Excoriation、Scatology Secretionなどで活躍するJustinがボーカルを担当する多国籍3ピース。テンポアップするブラストの感じとか、独特の血なまぐささが玄人向けではあるが、チェックしておくと面白いバンドだと思う。

ここからは国などエリア関係なく、良かった曲をメモしておいて、最後にこのプレイリストにまとめた時にコンピレーションをイメージして連なった楽曲群について、簡単に説明紹介してみよう。

Cerebral Engorgementの最新作

アメリカ/サンフランシスコを拠点とするCerebral Engorgementも実に6年振りの新作発表となった。元々Extirpated Fetusesというサイバーグラインド/ゴアノイズ的なソロプロジェクトだったのをうっすらと感じさせてくれるサウンドプロダクションが印象的なブラスティング・ブルータルデスメタル。

Intracerebral Hemorrhage

Intracerebral Hemorrhageはインドネシア/東ジャワ出身の3ピース。2013年結成ながら本プレイリストの楽曲が収録されているアルバム『The Fall of Idols』がデビュー作。スラムパート搭載型インドネシアン・ブラスティング・ブルータルデスメタル。まったく転調しないのも潔い。

インドネシア/ベカシのワンマンブルデスKrowak、Disseveredのベーシストが在籍しているラオス出身のROTKIN、インドネシア/西ジャワのReconfigurationなどなど、面白いバンドがたくさんいた。ラオスシーン、気になるな。

さて、2019:The Best of Brutal Death Metalのパート2はこのくらいにしておこう。vol.03をお楽しみに。

2019/12/05

The Best of Brutal Death Metal 2019 vol.01 (Devourmentら強力リリース+レーベル特集)

右上のタブをクリックしてプレイリストを全体表示することが出来ます。

▲プレイリスト▲
Devourment - A Virulent Strain of Retaliation
Abnormality - Curb Stomp
Soul Of Slamming - Gelombang Kematian
Defiled Crypt - Sifting Through Regurgitated Swill
Animals Killing People - Wizardry of Animal Shapeshifting
Raped by Pigs - Sadistic Post Mortem Squirts
Shinda Saibo No Katamari - Saibogu
Vituperate - Facilitation of Perineum Caedo
Darkall Slaves - Cacophrenic Apperception
Trichomoniasis - Chlamydial Duct
Carnal - Embedded With Spores
Depulsed - Throne of Dissipation
Amorfati - Hompimpa Alaium Gambreng
Perverted Dexterity - Profligacy Through Impurity
Myocardial Infarction - Believing
Hypochondriac - Merciless Revenge
Interfectorment - Grotesquely Decay
Apoptosis Gutrectomy - Xenophobia

***

2019年も終わり。今年も多くのブルータルデスメタル作品がリリースされました。序盤はB級なリリースが多かったですが、終わってみれば昨年同様、印象的な作品がいくつもありました。

昨年のベスト記事でも書いたように、ブルータルデスメタルに関しては下記の3通りのサブジャンルを意識しながらチェックしていました。

⑴ : ブルータルデスメタル (ブラスティング/オールドスクール)
⑵ : スラミングブルータルデスメタル
⑶ : テクニカルデスメタル

このプレイリストでは(1)に該当する楽曲をまとめています。(1)にピックアップした楽曲は80曲を超える為、20曲程度に振り分けて全4回に分けてコメントを残していきます。


まず、なんといっても今年はDevourmentが6年振りにフルアルバム『Obscene Majesty』をリリースしたことが大きかったでしょう。驚いたのはメンバーラインナップ。

ボーカル : Ruben Rosas
ギタリスト : Chris Andrews
ベーシスト : Dave Spencer
ドラマー : Brad Fincher

BradがDevourmentのレコーディングに参加するのは、名作『Molesting the Decapitated』振り。そしてRubenはこれまでギター/ベースを担当してきましたが、『Molesting the Decapitated』振りにリードボーカルに復活しています。(*プロデューサーBranxton Henryも『Molesting the Decapitated』のマスタリング/エンジニアリングに携わっています) Devourmentの近年の評価については、もちろん高かったですが、古き良きDevourmentを求めることは多かったですし、このニュースに歓喜するファン達の盛り上がり方は凄かったです。作品の内容も期待を裏切らない血生臭いブラストまみれのブルータルデスメタル。


次いでマサチューセッツの中堅女性ボーカルブルデス、Abnormalityの3年振りフルアルバム『Sociopathic Constructs』も素晴らしい作品でした。Metal Blade Recordsからのリリースではあるものの、コアなブルデスリスナーも慄くハイスピードなブラスティングスタイルを軸に、ドラマティックにテンポダウンしていくダンサブルなリフワークもハイセンスで、Mallikaのガテラルも展開に呼応するようにして炸裂しています。


ドラマーVivi。若干23歳。

ブルデスシーンで活躍する女性でいうと、インドネシア/ランプンを拠点に活動するSoul of SlammingはドラマーViviが女性で、Jasad直系のフックの効いたブラスティングブルータリティを披露しています。ニューアルバム『Rekonstruksi Dogma』は、活発なインドネシアシーンの中でも頭ひとつ抜きん出た才能を感じさせてくれます。


正統派で言えば、テキサス出身のDefiled CryptがUnmatched Brutality Recordsからリリースしたニューアルバム『Convoluted Tombs of Obscenity』は初期Decrepit Birthを少し円やかにしたような、2000年代初期Sevared Recordsを想い起こさせてくれるサウンドをプレイしました。Jon Zigによるアートワークもサウンドにマッチしていて、素晴らしい。古き良きブルータルデスメタルのえぐみを持つバンドは、スラミング主流の現行シーンにおいて、とても貴重に感じます。

"古き良きブルータルデスメタルのえぐみ”をキーワードに2019年のリリースを振り返ってみると、New Standard EliteBrutal Mind両レーベルが発表した作品は聴き逃せません。圧倒的なスピードと熱量の高い混沌。高い演奏技術だけでは表現できないものがこれらレーベルが作品をリリースするバンドにはあると感じます。

両レーベルの作品を振り返る前に、他レーベル所属バンドやどこにも所属していないバンドらをいくつかピックアップしてみましょう。


まずはAnimals Killing PeopleがGorepotとスプリットという形でCDN Recordsから『Maleficis de Saltu (Sorcery of the Jungle)』という作品を発表した。ゴアグラインドリスナーにもお馴染みのバンドで、動物達が人間界に復讐をするといった過激なアニマルライツ思想をホラーテイストで描く歌詞/アートワークの世界観は唯一無二。同様にRaped By Pigsもアニマルライツではないですが、一緒にチェックしておきたいバンドです。彼らはスラミングスタイルですが、Animals Killing Peoplesはアヴァンギャルド・ブルータルデスメタルといったところでしょうか。


アヴァンギャルドといえば、Shinda Saibo No Katamariも変幻自在にテンポチェンジしながら、独創的なブルータルデスメタルをプレイしており、Willowtip Recordsリスナーにもアプローチできそうな才能を秘めているように感じます。


さてここからはNew Standard EliteとBrutal Mindからそれぞれ作品を発表したアーティスト達を簡略的に紹介していこうと思います。



Vituperate

アメリカ/ノースカロライナを拠点とする3ピース。ベース/ボーカルのJustinとドラマーTravisはそれぞれに数多くのブルータルデスメタルバンドを抱えています。メンバーが所属しているバンドは下記の通り。凄まじいです。

Justin Downs (Bass, Vocals)
Amputated Genitals, Brake Fluid Injection, Endoparasitic, Human Excoriation, Molecular Fragmentation, Purulent Necrosis, Scatology Secretion, Intraocular Anomalies

Travis Cook (Drums)
Human Excoriation, ex-False Hope, ex-Her Body Twitches, ex-Aggressive Measures, Cæsura, Intraocular Anomalies, ex-Decimated Humans, ex-Darkness Remains, ex-Killwhitneydead, ex-Rotting Obscene, ex-Methadone Abortion Clinic, ex-Speak of the End

Darkall Slaves
フランス出身5人組。CenotaphやShockwave Extinctionのメンバーが所属しているだけあって、テクニックは一級品。New Standard Eliteの中では正統派だと思いますが、独特のえぐみがあり、コアなブルータルデスメタルリスナー向けといえるでしょう。

Trichomoniasis
謎多きアメリカ出身ブルータルデスメタル/ゴアノイズユニット。ゴアノイズ的なヴィジュアルのバンドがNew Standard Eliteから出るようになったのは面白いですね。

Carnal
ニュージーランドのブルータルデスメタルシーンで活躍するミュージシャンが集まって結成。Vixen ExecutionやBrutalized Mortality、Horrendous DisfigurementやMolest the Episcopateの活動がストップし、はじまったようです。Shinda Saibo No Katamariに近いアヴァンギャルドな質感を持っています。

Depulsed
ラスベガス出身4人組。Willowtip的なプログレッシヴ/テクニカルな質感を持ちながらもディープなガテラルとシャープなリフワークが光るブルータルデスメタル。メンバーがそれぞれに所属しているバンドも面白いです。

Jim (Drums)
Abnormal Inhumane, Birth of Depravity, ex-Remnants of Flesh

Jose (Guitars)
ex-Cordyceps

Adrian (Guitars)
ex-Cordyceps

Clayton (Vocals)
Implements of Hell, Umbilical Asphyxia, Shepherd Dismemberment, ex-Cordyceps, ex-Pathology, ex-State of Decay

Zakk (Bass)
Euphoric Defilement, Hideous Rebirth, Innominate


ここからはBrutal Mindからアルバムをリリースしていたり、シングルを発表したバンドの中から印象的だったバンドを紹介していきます。



Amorfati
東ジャワ州出身の若き3ピース。ベーシストのDianはCriminal Impact、Kamuflase、Usus Buntuといったバンドでもプレイしています。ドラマティックな楽曲展開には、ハードコアっぽいフレーズもあったりしますが、基本的にはインドネシアらしいブラスティングスタイル。


Perverted Dexterity
西ジャワ州出身ワンマンブルータルデスメタル。今年はシングルのみのリリースだったが、非常に完成度が高く驚きました。クレジットをみてみると、ドラムはBrutal Daveが叩いているようで納得...。それにしてもその他を全て、25歳の青年がやってるとは思えない程のハイクオリティですね。

Myocardial Infarction
Pathologically Explicit Recordingsから2018年にアルバム『Postmortal Slam Party』を発表した日本出身5人組。New Standard Eliteから今年出たシングルはややスタイルが変わったように思います。

Hypochondriac
Digging UpのギタリストTerryが所属する東ジャワ州の3人組。Jasad的グルーヴィ・ブルータルデスメタルの若手正統派です。

Interfectorment
西ジャワ州出身2012年結成5人組。いかにもインドネシアなブルータルデスメタルサウンド。メンバーそれぞれに所属している様々なバンドも面白いものばかりです。

Teguh (Bass)
Digging Up, Insolence, Sethos

Endep (Drums)
Pyroclasmic, ex-Apoptosis Gutrectomy

Agung (Guitars)
Stigmatuary, Tujikane,ex-Digging Up

Deddy (Vocals)
Cadavoracity, ex-Asphyxiate, ex-Cuntopsy

Bob (Vocals)
Turbidity, ex-Bleeding Corpse

Apoptosis Gutrectomy
西ジャワ州出身2010年結成4人組。PsychophagiaのJulianとDeniが中心となっており、かなりレベルの高い正統派ブルータルデスメタルです。



次回の更新もお楽しみに! 是非このブログをシェアして頂けますと嬉しいです。

2019/12/03

Pop Punk For Life vol.01 (2019年のポップパンクを振り返る年末ベストその1)

*右上をクリックすると、プレイリスト全体の楽曲が表示されます。

▲トラックリスト▲
Carousel Kings - Lock Meowt
Last Day Before Holiday - Moving On
Long Story Short - Capycat
Popcorn DEAD Shrimps - ROCK STAR
Sleep On It - After Tonight
Young Culture - 21 Days
Calling All Captains - Chasing Ghosts
The Dangerous Summer - Where Were You When The Sky Opened Up
Origami Angel - 24Hr Drive-Thru
VII DAYS REASON - TOPGESR
Near Mint - Dropout
Last Night Saved My Life - Waterfall
Noise Brigade - Color In

***

「RNR TOURSの”RNR”って何かの略ですか?」と時々聞かれます。元々RNR TOURSは、Romantic Nobita Recordsというヘンテコな名前でスタートして、ポップパンクのコンピレーションアルバムを制作したり、イベント企画をしていたチームでした。最近知った人は僕らがポップパンクからスタートした事を知らない人も多いかもしれません。今ももちろんポップパンクが大好きで、日々新しいバンドをチェックし続けています。

「Pop Punk For Life」という名前で2019年にリリースされた様々なポップパンク作品の中から良かったものをまとめてプレイリストを作成してみました。今回が第1回目、合計3回に分けて紹介しようと思います。

それぞれのプレイリストに大きなテーマは設けず、小さなテーマに分けて曲順も組んでみました。


まず1曲目はベテランポップパンク/ハードコアバンド、Carousel KingsがVictory Recordsから発表したニューアルバム『Plus Ultra』に収録されているリードトラック”Lock Meowt”。このミュージックビデオにフィーチャーされているたくさんの猫達は、保護猫シェルターで新しい家族を待つ猫達で、そのシェルターの事を多くの方に知ってもらう事を目的として制作されています。

Carousel Kingsはメンバーチェンジが激しいですが、数十年活動休止する事もなく、ツアーを続けています。彼らが結成された頃はA Day To RememberやFour Year Strongがヘヴィなポップパンクをプレイして、それがトレントとして大きなムーヴメントを起こしていましたが、そのムーヴメントも落ち着き、多くのバンドが解散、またはスタイルを変えました。Carousel Kingsは現在も変わらぬポップパンクを貫いています。それは決して意地で続けているとかではなく、ただ単純に好きな音楽をプレイしている。それが長くCarousel Kingsが続いている理由かも知れません。これからもサポートしたいと思える、アメリカンポップパンクを語る上で、とても重要なバンドです。


ヘヴィポップパンク、一時期はイージーコアとして広く広まったサウンドはChunk No! Captain Chunk!によって、「ポップパンク+ハードコア」という計算式から「ポップパンク+メタルコア」へとアップデートされました。そのサウンドを継承した数少ないバンドとして、Abandoned By Bearsの名前が一番に出てくると思います。現在彼らは事実上活動休止状態ではありますが、Abandoned By Bearsの初代ドラマーが在籍するLong Story Shortが久しぶりに新曲「Copycat」をリリースし、話題となりました。この手のサウンドをプレイしていて、良いと思えるバンドはほぼいなくなってしまいましたが、彼らがその灯火をかろうじで守ってくれているように思います。どうか後継バンドが出てくる事を祈ります。


ヘヴィポップパンクをプレイする日本のバンドがいて、その中でもPopcorn DEAD Shrimpsがリリースした楽曲「ROCK STAR」は、ヘヴィポップパンクをベースに、日本語メロコアをプレイしています。ちょっとラップしてるのも、カラフルでハッピーな彼女達にばっちりフィットしていると思います。


11月に2nd EP『indigo』をリリースしたばかりのVII DAYS REASONもシンプルに胸を打つ日本語詞で歌われるポップパンク/メロディックハードコアをプレイしていて、とても新鮮で印象的でした。一度、ライブを観た事がありますが、2020年シーンの目玉になりそうな勢いを感じました。

その他にもたくさんチェックしてほしい国内バンドがいますが、本プレイリストではここまで。次回以降で紹介していきます。

話を海外に戻して、レコード会社 (レーベル) にスポットを当てて、オススメバンドを紹介してみます。まずは近年良質なポップパンクバンドを輩出しているEqual Vision Records


Equal Vision Recordsといえば、1990年に設立された老舗レーベルで、AlexionfireやCirca Surviveらエモロック・レジェンドを始め、We Came As RomansやChiodosといったポストハードコア/メタルコアの伝説的なバンドが多く在籍してきたイメージで、あまりポップパンクバンドが在籍してきたという印象はありません。ただ、Equal Vision Recordsに所属しているポップパンクバンドは、Equal Vision Recordsの系譜にあるエモーショナルなメロディを内包していて、今後Equal Vision系ポップパンクとしてカテゴライズされているバンドも増えてきそうです。


その中でも一番注目すべきはSleep On Itでしょう。Real Friends直系バンドとして人気があったBonfiresのボーカリストZach加入後にEqual Visionへ移籍。今年リリースしたアルバム『Pride & Disaster』は、Real FriendsからMayday Parade、Every Avenue辺り好きならハマる事間違い無しです。

Calling All Captains

Young Culture

Calling All CaptainsはROAMやTrash Boatに通ずるハードコアのヴァイブスがあり、Young Cultureはエモロックとポップパンクをお洒落にブレンドしたサウンドで人気が出てきています。レーベルカラーにうまくフックアップされながら、人気が出てくるバンドがやや減少傾向にあるように感じますが、レーベルを頼りにまだまだ良いバンドに出会うチャンスはあります。


Origami Angelはポップパンクリスナーには馴染みのないバンドだとは思いますが、ワシントンDC出身のエモ/インディロック/ポップロックユニットで、今年Chatterbot Recordsからアルバム『Somewhere City』を発表し、ちょっぴり話題になりました。タッピングフレーズをふんだんに盛り込んだポップパンクとも取れるし、ポップパンクキッズが始めたエモロックバンドにも聴こえる。さらっと聴くと良く分からないけど、やってることはかなり新しいと思います。

Near Mint

Near MintLast Night Saved My LifeNoise Brigadeはそれぞれデビューしたてのニューカマー。Near MintなんかはNeck Deep以降のWoesなんかに通ずるところがあるし、Last Night Saved My LifeはState Champs直系、Noise BrigadeはSleep On ItやYoung Culture以降に続いていくバンド。こうしてみると、New Found Glory以降からずっと、ポップパンクシーンは世代を変えながら、時代の音楽として歴史があるように感じます。

今回はここまで。次回の更新をお楽しみに!