足掻く
概要
あらすじには兄妹は入ってこない。しかしamazonがサジェストした。そしてワイはそれを信じた! それがこの結果である。
見えない貧困。見たくない心の中。前作『堕ちる』でエリート家族の奥深い暗闇に踏みいって大反響を巻き起こした菊池直恵氏の最新衝撃作!今回は、今まさにはびこりつつある見えない隠れ貧困。一見貧困とは思えない外見なのに実情は火の車。そんな若者の奥底でどんなどす黒い心が動いているのか…家計が危機に瀕した家庭からけなげにバイトで学費を捻出して夢を目指す女子学生。その生活はまもなく破綻しようとしていた。目の前に現れた同じ境遇の苦学生と恋仲になるが…その先に待っていたものは?
https://www.amazon.co.jp/dp/B08CXQ5QX2
感想(ネタバレ)
ビックリの当たり作品である。
ストーリー的には「未来を見ることのできる超能力を持つ人間」が能力を利用して事件を解決していったり…という話なのだが、その主人公の梶原という青年には血の繋がった妹がおり、その妹とも秘かに想いあう関係であったのであった。
物語上最終的に妹に胸中を告白されるもまあ悲恋に終わるわけだけれども、なかなか心に来る終わり方で良かった。
兄妹愛成分だけを吸収したい方は8巻から読むことをお勧めする。
ラストアンコール
概要
死神と人間探偵のバディもの。
彼に頼めば、自分を殺した人間を殺してくれる。死者たちの間では、そんな死神の噂が流れていた。浮気していた恋人に殺された三谷智子は、その噂を信じて死神を訪ねる。しかしその死神は決して「正義の味方」ではなかった。しかも彼女の死因には大きな嘘があって……。徐々に明らかになる死者の憎しみ、悲しみ、そして真実。その先に、救いはあるのか?
https://www.amazon.co.jp/dp/B08H1KKY32
生きている人間のお兄ちゃんには妹がおり、その妹がどうやら死神と関係があるようで…というストーリーのよう。
妹がかなり頻繁にストーリーに関係してくるっぽいので兄妹ものとして読める…かもしれない。
あことバンビ
概要
日常系四コマ。
「そちらに亜子がお邪魔してませんか?」 いわくつきアパートで小説家が出会ったのは、自分が何者かも知らない幽霊だった。
https://www.amazon.co.jp/dp/B09P449HY1
あらすじにもどこにも兄妹の記述はないけど
- 主人公の「あこ」という女の子(幽霊)が「バンビ(小鹿)」という少年に取り付くというお話
- 「バンビ」には姉(かなり似ている)がおり、その姉が双子の兄妹である
ので一応実妹作品であるといえる。 ただ、主人公の兄弟キャラではあるので登場シーンは薄め。辛抱強く読もう。
禁断のキス~お兄ちゃんの奴隷にされて~
概要
「異母兄」キーワードがあるから実妹かと思ったら偽妹だったパターンなのでメモ。
梨子が自分に異母兄がいると知ったのは12才の時だった。実母の死をきっかけに共に暮らす事になった2つ歳上の智樹。表面上大人びた優等生だったが、梨子に対してだけ冷たい態度を見せる。「なんで、お兄ちゃんは梨子に冷たいの?」智樹の答えに梨子は震えた。「お前は父さんと俺の母さんがまだ結婚している間にできたんだ。浮気相手の子だったお前が、何でのうのうと楽しく生きてるんだよ?」心をえぐられた梨子は、智樹に強い負い目をもってしまった。何も言えなくなった梨子をむりやり犯す智樹。兄の奴隷(ペット)になってしまった梨子と智樹の歪んだ関係は、思いもよらない結末を迎える・・・。
ネタバレ
異母兄の方の父は前妻と結婚して子供を設けていた、までは正しい。 但し「前妻がポリアモリーというか色々不実があって父と作った子供ではない可能性が高い」ということで遺伝子検査などののち嫡出認知拒否した=養子として戸籍登録されている、血縁的にも繋がりのない義兄でした
というお話であり、めでたしめでたし<地獄に堕ちろ>ということだったのでした。
こういうのマジやめようよ……最後の最後で覆される人の気持ちを考えてくださいよ……
ぬらりひょんの棲む家
概要
おそらくジャンルとしては「青鬼」系統のホラー。
小説ではあるけど登場人物と関係性が付記されているので少し読みやすくなっている。(ただし背景のチョイスが良くないので視認性は高くない)
【ぬらりひょんの棲む家】 不眠症により体調不良になっている大学生の小山田和宏。医者の勧めもあり、彼は夏休みを利用して実家で療養しようと考えた。しかしそのことを両親に告げると不審な反応をされる。和宏が実家に帰るといるはずの祖父母の姿が見えない。和宏が両親にそのことを聞くと両親は再び不審な反応を示す。和宏は家族の異変に気づくが、一番の変化は見知らぬ「夫婦」が実家に住み着いていることだった……。
あらすじには書いていないが、主人公には美月という高校2年生の妹がいる模様。
この妹とどうやって家に入り込んだ「ぬらりひょん」を撃退するのか……が目的のミステリホラーになるはず。巻数多いからちょっと後回しかな。
アガタ/声
概要
古の近親相姦大好き仙人ことジャン・コクトー大先生の作品とのことでピック。
お互いに記憶の深層から紡ぎ出した欲望の言葉で、“近親相姦”を語る兄と妹(デュラス『アガタ』)。不在の男を相手に、女が電話越しに“別れ話”をひたすら語る(コクトー『声』)。男と女、すれ違う言葉と想い……。対話と独白の、抑制された動きと「語り」の濃密さが、鮮烈な印象を与える、一幕もの傑作2篇を流麗な新訳で。
https://www.amazon.co.jp/dp/B01CHBP89M
ジャン・コクトー先生はこのblogとは直接関係ないが「恐るべき子供達」で有名だからみんな知ってるよね。
そして恐るべき子供達は姉弟ものなので解説は除外。
アガタの方はkindle unlimited 対象外だからまたしてもお金が出ていくのでござる……