森林動態制御研(國崎研)

2024年度から勤務28年目です。

2024年4月16日(火)

  • 本日の勤務は6:55–17:55。

 午前中に2つの授業で(計200分間)講義したおかげで,(普段,言い間違いの多い私であっても)午後の会議での説明をスムーズに行えたと誤解する。
 
 明日は雨天の予報であるも,久しぶりの標準地設定に出かけるべし。

2024年4月15日(月)

  • 本日の勤務は6:55–16:30。
  1. 教育:3年生履修等ガイダンス出席,森林計測学実習(第1,2回)対応,明日の授業段取り
  2. 研究:総説第2審への対応
  3. 運営:連絡調整
  4. 貢献:連絡調整

 
 本日から前期授業開始である。昨日の日記のとおり,(LMSや配布プリントで説明済みの項目については)成人である学生さん達に対して余計な説明をせずに実習に自主的に参加してもらうこととする。その結果,例年より良い意味で緊張感があり,良い実習だったのではないかと思う。学生さん達が外業している間,私は学生さん達の荷物番をしながら,その他の業務に粛々と対応する。という訳で,トイレのために数回退室する以外,8:00過ぎから16:00近くまで,ずっと同じ部屋に滞在し続けた一日であった(昼食抜き)。
 
 さて,明日には午前中に2つの講義を担当するので,今夜には予習に勤しみたい。

2024年4月14日(日)

  • 勤務28年目になって強く感じるのは,学生さん達の
  1. 情報共有スキルの変化
  2. 対話スキルの変化

である。
 
 おかげ様で,私が勤務し始めて以降の卒業生のうち数名が教員として戻ってきてくれている。彼らが大学生だった頃を振り返ると,今より情報共有ツールが貧弱だったこともあり,「対面による情報共有」を主に,不足分を「メール」で補っている感じであった。例えば,教員がある学生さんに連絡し,学生間共有をお願いすると,口頭とメールで確実に共有してくれていた。
 
 その後,LINEが普及し始めると,徐々に学生さんのメール使用スキルが落ち始めた。それでも,教員が任意の学生さんに連絡し,学生間共有をお願いすれば,LINEグループなどで共有してくれていたので,それほど(教員目線で)困ることはなかった。ただ,野外実習などで,たまたま近くにいた学生さんに口頭での情報共有を頼んでも,共有してくれない状況が生じ始めていた(註:例えば,全体説明時に失念していた事項として,「リュックの汚れや濡れを予防するために新しいゴミ袋を人数分準備していたので,自由に使って良い」旨を共有して欲しいと伝えたものの,ほとんど共有されず,一方で実習中に「リュックが汚れる(濡れる)」といった困惑の声が聞こえる場面が散見され始めた)。
 
 2020年度になり,新型コロナ感染症対策の一環として,LMSが全学的に導入された。LMSでは教員が自由に掲示板を作成したり,任意の学生さん宛にメールを送信できるようになり,これで教員の連絡方法が充実すると当時は喜んだものである。マイクロマネジメントが得意な私は,LMSの掲示板・タイムライン・メールを併用しながら連絡の充実化を進めたつもりであった。しかし,この4年間で強く感じるようになったのは,活字情報として書かれている連絡事項を把握していない,もしくは忘れる学生さんが予想以上に多い状況であった。用意周到に情報をとれる学生さんには過剰すぎるものの,一部の学生さんには情報が認識されない。そのため,特に重要なことについては授業時に口頭説明を加えても,それでも伝わらない学生さんもいる。これ以上の対策を教員負担でやるのは容易でないし,他の業務に支障が出るだけ(つまり,モラルハザード)である。
 

  • ゆえに「温故知新」ということで,

 かつての学生さんの頃の良かった場面を振り返り,今年度からは

  1. 大学とは,きっかけを与えてもらったら,後は自分で自分を育てる癖をつける場であること
  2. 口頭での対話をせざるを得ない状況をつくること

をさらに徹底していくこととする。
 
 前者の意図としては,プリント配布やLMSの掲示板・タイムライン・メールを使って事前連絡しているなら,それ以上の連絡をしない(大学から周知されているように掲示板やメールの「一日一回以上確認」を当然のこととして対応する)。また,連絡事項をよく読まずに確認メールが送られてきても,一回,「連絡の通りです」としか返答しない。
 
 と言っても,人はうっかりミスをすることもあるし,偶然に偶然が重なり情報を取れないかもしれないので,対面またはメールでの事後交渉の権利を学生さんに認める(ものの,待ちの姿勢の学生さんには対応しない)。
 
 また,「スマホを持ち歩くのが当然」という現在であっても,「対面での会話の重要性」を認識してもらうために,「毎回メンバーが変わるグループワーク」をやってもらう仕掛けも積極的に導入していきたい。
 

  • お節介がこの時代に合っていない

 (ハラスメントを避けたい,余計な軋轢を回避したいと考える人が多数である)のであれば,ルール至上主義における対話を導入し,ルールの範囲内で対話を繰り返すしかない。これにあたってのモデルとしては,ロールズの正義論あたりが参考になるかもしれない(つまり,機会の平等と結果の不平等が基本線というルール)。

2024年4月13日(土)

  • 本日も午前5時前に起床。

 掃除,朝食,妻との団らんを楽しんだ後,午前6時頃から持ち帰り業務に勤しむ。午前9時過ぎから妻と買い出し,午前10時頃から妻とウォーキングを楽しむ。ウォーキング後に持ち帰り仕事に復帰し,午前11時過ぎに妻と昼食をとる。昼食後に持ち帰り仕事に復帰し,12時半頃に中断(昼寝)。14時半頃から持ち帰り仕事に復帰し,16時半頃から入浴。17時過ぎから妻と夕食と団らんを楽しむ。この後,18時半頃から持ち帰り仕事に復帰する予定。

2024年4月12日(金)

  • 本日の勤務は7:05–17:50。
  1. 教育:来週の森林計測学実習の段取り,学生さんとの連絡調整
  2. 研究:なし
  3. 運営:学部プログラム運営業務,大学院プログラム運営業務,学内会議
  4. 貢献:学外委員にかかる打ち合わせ

 
 という訳で,会議と打ち合わせを除き,ひたすら黒衣式業務に専念した一日であった。週末も持ち帰り仕事を頑張りたい。

2024年4月11日(木)

  • 昨日今日と

 森林科学研修(必修)の一環として,新2年生達と某所に一泊したところ。複数の教員に全面的にサポートしてもらえる中,好天に恵まれ,大変有難かった。また,1年次の授業で見ている範囲ではわからなかった学生間の関係性も見てとれ,想定以上に会話が弾んでいたことを嬉しく思った次第である。という訳で,53歳のおっさんにはそろそろしんどくなって来た宿泊引率であるも,それを差し引いても非常に有意義な機会となった。
 
 大学に戻ってから,研修中に届いたメール等に対応し,夕方から会議を招集。今年の学内運営は基本的に連絡調整主体となりそうなので,研究では大いに能動性を発揮したい。

2024年4月8日(月)

  • 本日の勤務は7:00–17:15。
  1. 教育:データ分析演習(第6回)メモ書き,森林計測学実習への段取り,新入生オリエンテーション参加
  2. 研究:0.2 ha標準地設定
  3. 運営:連絡調整,会議資料読み
  4. 貢献:日程調整

 
 午前中に教育活動に専念した後,急いで昼食(というか柿ピー)をとり,森林に出かける。スギ花粉がたくさん飛散しているのか,(先週の同様の作業時には感じなかった)目薬したい感がある。

いびつな地形ゆえ,今回には100m×20m
 
 次回は来週になるかと思うが,粛々と作業を進めたい。
 

2024年4月5日(金)

  • 本日には,

 7:50–14:00にかけて,科研費テーマにかかる標準地設定に一人で出かける。
 
 調査林分に0.2 ha前後の標準地を設定しなければ・・・という訳で,50m巻尺,超音波式距離計,クリノメーター,杭18本(註:50m×40mの外周に10m間隔で打てる分)を(杭をたくさん入れられる特殊な)バッグに入れて,対象林分まで徒歩にて移動する(註:近隣に車を止められる区域がない林分のため)。
 
 最初の林分は平坦地で,下層植生がほとんどなく林内見通しが良いので,クリノメーターと50m巻尺を使って杭を設置していく。ただ,外周すべてで真っ直ぐに巻尺を張れる訳もなく,倒木により微妙に曲がったり,立木により隣の杭が見えなかったり,平坦地で30m以上先の杭を視認しづらかったりと,意外に能率が悪いと感じる。今年度初の作業でもあり(転倒を避けるよう)不器用さを全開させつつ,2時間強かけて設定完了する。
 
 一旦車まで歩いて戻り,次の標準地用の杭18本を補充し,徒歩にて移動する(註:以前,写真を掲載したように,作業道に2本の倒木が残っているため)。こちらの林分は傾斜地にあり,下層植生が多く,局所的にツル植物が繁茂しているので,巻尺を10mすら真っ直ぐに張れない状況である。そこで,クリノメーターと超音波式距離計を使って,10m間隔で杭を設置していく。斜面の上り下り(何度も反復)では体力がいるものの,杭を視認しやすいため,測量自体はスムーズに進み,1時間半で設定完了する(註:昼食時間と繁茂したツル植物を剪定鋏でノロノロと除去した時間を除く)。
 
 来週には会議・会合が多いものの,半日だけ標準地設定の時間を取れそうなので,次なる設定を楽しみに待ちたい。

2024年4月4日(木)

本日の勤務は6:55–16:10。

  1. 教育:2年生履修等ガイダンス資料の完成,森林科学研修(4月分)の段取り,森林計測学実習(第1〜5回)の段取り,データ分析演習(第6回)のメモ書き
  2. 研究:科研費交付申請・支払請求書の作成
  3. 運営:来週の会議にかかる連絡調整とメモ書き
  4. 貢献:なし
  5. 備考:昼休み30分ウォーキング

 
 細々としたデスクワークを一気に片付けた一日であった。 来週には時間を確保できなさそうなので,明日には科研費テーマにかかる森林調査に出かけるべし。

2024年4月3日(水)

  • 本日には,

 7:30–10:20に(森林計測学実習の第3〜5回にかかる)森林踏査をおこなう。林班界(主に尾根)ばかり歩いたので,ホンドタヌキのものと思われる「ため糞」をやたらと目撃する。
 

本日の岩手山はこんな感じ
 

皆伐跡地のアカマツ稚樹(隣接広葉樹の樹高が明らかに高い)
 

2012年に設置したケヤキ稚樹試験地に倒れたオウシュウトウヒとケヤキ(冬場の風雪害で折れたと推察)
 
 3時間弱で歩数は1.2万歩なので,10 km弱の距離といったところだろう。実習としてはちょうど良い距離である。

2024年4月2日(火)

  • 本日の勤務は6:25–16:20。
  1. 教育:森林計測学実習(第1,2回)の現地視察,データ分析演習(第6回)のメモ加筆
  2. 研究:なし
  3. 運営:学内会議の段取り,2年生履修等ガイダンス資料の作成,各種連絡調整(メール,LMS)
  4. 貢献:なし

 
 今年度から会議招集が任務として加わったので,議題・報告事項の一部をメモとしてまとめておく。引き継ぎ資料,過去の会議資料,メール等を丁寧に見直したところ,新年度から盛りだくさんである。
 
 その後,来週の新入生オリエンテーションに先立ち,質問対応のため,大学HPに表示された「新入生が試聴する動画やpdf」(以下,新入生資料)をすべて確認することとする。確認の最中に,職員さんから履修申告にかかる連絡メールを頂いたので,一旦新入生資料の確認を中断し,(失念しないうちに)2,3年生に(それぞれ)履修申告にかかる連絡をLMSでおこなう。新入生資料の確認終了後に,担任を務める2年生向けの履修等ガイダンスの資料を作成する。自ら作成した過去ガイダンス資料と他の教員が作成したそれを見比べつつ,使えそうなところを採用していくも,念のためweb検索したり,関係書類と付き合わせると,少なからず加筆修正しなければならない状態であった。やはり,伝言ゲーム的な前例踏襲をしない方針が正解であった。
 
 予想以上にガイダンス資料の作成に時間を要したので,本日は昼休みウォーキングを諦め,12:40頃から昼食をとる。その後,森林計測学実習(第1,2回)の現地視察に出かける。ふむ。特に問題なく実施できそうである。
 
 13:30頃からデータ分析演習(第6回)のメモに加筆していく。第6回はビッグデータ,データエンジニアリング,データ表現であり,加筆しているのは「データ表現」である。ここは,今の高校生の方々が学んでいる「情報I」で扱われる内容(構造化データ,非構造化データ,n進法,浮動小数点数,文字コード,音,画像,動画,データ圧縮)そのものなので,(「そんなこと知ってます」とお叱りを受けそうで)今一つメモ加筆のモチベーションが上がらない(註:構造化されたスモールデータ至上主義の私自身は第6回の内容に関する素人で,データ表現そのものへの見識が欠落していることも大きい)。この部分については(より良い参考書を入手できるまで)教科書の復習として位置付けることにしたい。

2024年4月1日(月)

  • 本日の勤務は6:55–16:40。
  1. 教育:森林計測学実習(第1,2回)資料作成,データ分析演習(第6回)資料の検討,履修等ガイダンスの資料検討
  2. 研究:科研費交付申請にかかる書類確認
  3. 運営:辞令交付式,各種連絡調整
  4. 貢献:なし

 
 まず,森林計測学実習(第1,2回)の資料作成に着手する。今年度からシラバス記載を徹底でき,予習前提で実習できる(建前である)ため,レポートのルーブリックを配付資料に掲載し,マイクロマネジメントを導入することとする。
 
 次に,新年度に伴いたくさん届くメールを逐次読んで,連絡調整を進める。その合間に,来週の森林科学研修にかかる懇談会予算(私費)を下ろしに行く。
 
 メール対応を概ね済ませた後,辞令を頂戴しに行き,ついでに生じた意見交換会に対応する。11:50になったので昼休みとし,30分ウォーキングに出かける。
 
 研究室に戻り,昼食をとりつつ,メールに対応する。その後,データ分析演習(第6回)にかかりデータ構造について書籍を読み直すも,次々届くメールへの対応でなかなか進まず。まあ,そういう役職を担うことになったので,これが当然と心得たい。
 
 16:00頃から,担任業務として履修等ガイダンスの資料を検討し始める。私は担任業務において(思考停止を避けるべく,伝言ゲーム的になりがちな)前年度踏襲をあえてやらないので,以前担任を務めた時の資料をたたき台とする。
 
 明日も引き続き風が強そうなので,森林踏査を先送りし,デスクワークを優先したい。

2024年3月29日(金)

  • 本日の勤務は7:05–15:50。

 しばらく開店休業中だった総説原稿の修正に勤しむ。有難いことに大変丁寧にコメントして頂いたおかげで,数十項目のコメントを踏まえた原稿修正と回答文書作成まで終えられたので,本日中に返送する。基本的にコメントに沿って修正したつもりなので,次の審査でコメントが付されても,おそらく数点であろう(と期待する)。いずれにしても,今回の原稿修正作業を次年度に先送りせずに済んだことに感謝したい。
 
 来週から新年度である。来週には辞令交付式と入学式以外に(私が関与する可能性のある)公的な運営業務はないので,森林計測学実習(初回)の資料作成,データ分析演習(第6回)のスライド作成,および森林踏査に勤しみたい。
 
 本日(年度末業務)もお疲れ様でした。

2024年3月28日(木)

  • 本日には,

 7:40–13:20まで演習林内の踏査をおこなう。目的は,

  1. 設置させてもらっている試験地の確認(風雪害の有無など)
  2. 次年度の科研にかかる調査予定地の確認
  3. 次年度の森林計測学実習の下見

である。車を事務所近くに止め,歩いて移動する。というのも,この時期には


といった具合に,林業専用道や作業道が通行できないことが珍しくないからである。結局,昼食時の10分休憩で座ったのを除くと,5時間半の間,歩いているか立っているかであった。歩数計は約18千歩なので,(斜面等で歩幅が狭いことを考慮しても)12 kmほど歩いた計算になる。この半年ほど運動不足だったので,長時間歩けるか若干不安だったものの,まあ何とかなるものである。