プロローグ

 福岡の地に西鉄クリッパースが生まれ、西日本パイレーツとの合併を経て1951年に誕生したのが西鉄ライオンズだった。そしてこの「ライオンズ」という名は現在に至るまで70年もの間、受け継がれている。その伝統の中で燦然(さんぜん)と輝くのが、1980年代から90年代、特に1982年から1994年の13年間で4連覇、5連覇を含む計11度のリーグ優勝と8度の日本一に輝いた「黄金時代」である。その中核を担った重要人物たち、東尾修、石毛宏典、辻発彦、渡辺久信の4氏に2月某日、キャンプ地である宮崎・南郷の料理を肴(さかな)に集まってもらった。

一覧

出演者プロフィール

東尾修(ひがしお・おさむ)
1950年5月18日 、和歌山県出身。箕島高から68年ドラフト1位で西鉄に入団。闘志あふれる投球が持ち味。太平洋、クラウンライター、西武と20年の現役生活をライオンズ一筋で投げぬき、2度のMVPと最多勝に輝く。引退後は解説者を経て、95年西武の監督に就任。01年まで指揮を執り、97・98年にリーグ連覇を果たす。10年に野球殿堂入り。

石毛宏典(いしげ・ひろみち)
1956年9月22日、千葉県出身。市銚子高-駒澤大学-プリンスホテルを経て80年ドラフト1位で西武に入団。西武「黄金時代」のチームリーダーとして活躍。8度のベストナイン、10度のゴールデングラブ賞に輝く。96年に引退後は、ダイエーの二軍監督やオリックスの監督を務めた。04年に四国アイランドリーグ(現:四国アイランドリーグplus)を創設。

辻発彦(つじ・はつひこ)
1958年10月24日、佐賀県出身。佐賀東高-日本通運を経て83年ドラフト2位で西武に入団。球界を代表する二塁手として西武「黄金時代」を支えた。99年に引退後は、ヤクルト、横浜、中日でコーチを歴任。現在は西武で監督を務める。

渡辺久信(わたなべ・ひさのぶ)
1965年8月2日、群馬県出身。前橋工から83年ドラフト1位で西武に入団。高卒1年目ながら一軍で勝利を挙げると、3年目には最多勝のタイトルを獲得。その後もエースとして西武「黄金時代」を支えた。現役引退後は解説者を経て、04年からコーチに復帰すると、08年から監督を務め、就任1年目から日本一に導いた。13年までの6シーズン指揮を執ると、その後はシニアディレクターに就任。現在はゼネラルマネージャーを務める。

進行役:上野晃(フリーアナウンサー)
1952年、石川県生まれ。アナウンサーとして、テレビ和歌山を経て80年にテレビ埼玉に入社。以後、西武ライオンズを中心としたプロ野球中継や、サッカー中継など20種目を超える実況アナウンサーとして活躍。98年に独立後も、同局を含む地上波や、CS、インターネット中継などのスポーツ中継を担当している。

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