これまでの連載はこちら
木村岳史の極言暴論!
目次
-
DXを内製できない日本企業、ITだけでなく「ビジネスアナリシス」も丸投げの恐怖
記事のタイトルを見て「わあ、恥ずかしい。DXの内製だなんて無知にも程がある」とあざ笑う読者がいるかもしれないが、これで合っている。DXを推進する能力を持たずコンサルタントなどに依存しているようでは、大金をドブに捨てるようなものだ。
-
技術者は転職の好機を生かし人生を変えよ、人月商売のIT業界に死滅の日は近い
技術者、特にIT業界の多重下請け構造の中で苦吟してきた技術者にとっては、人生を変える最大のチャンス到来だな。要するに転職の好機がようやく巡ってきたのだ。それに、人月商売のIT業界はまもなく構造不況に陥る。だから、転職を急ぐべし。
-
DX時代にコンサルを毛嫌いするSIer幹部や技術者たち、客のIT部門と共に滅ぶべし
SIerには、コンサルタントを徹底的に嫌う技術者や経営幹部が大勢いるというから驚いてしまう。ご用聞き故のコンプレックスか、仕事や客を取られることへの恐怖か、はたまたコンサルに下請け扱いされることへの屈辱か知らんが、愚かとしか言いようがないぞ。
-
たまにはSIer経営者の味方になってやるぞ、人月商売に安住する技術者を警戒すべし
たまにはSIer経営者の味方になってあげようと思う。もちろん、人月商売などを認めるわけではない。その逆だ。オファリングビジネスなどを育てようとする経営者を、少しは援護射撃しようというのだ。何せSIerの現場の技術者は抵抗勢力だらけだからな。
-
トップダウンではないからDXは無理、いや日本企業はボトムアップでもないでしょ
「勝手にやっている現場の集合体」といわれる日本企業でDX(デジタルトランスフォーメーション)を成功させるには、経営者主導でやらなければダメだ。私はそう力説してきた。ただ最近、世間にはこのトップダウンについてとんでもない誤解があると気が付いた。
-
人を大切にしないのが日本企業の伝統、特にIT部門やベンダーのひどさは折り紙付きだ
「日本企業は人を大切にする」と大きな勘違いをしている人たちが大勢いるようだな。「極言暴論」を書き始めてから11年が経過しようとしているが、私が見聞きしてきたものは、人を便利使いし酷使する日本企業ばかりだったぞ。
-
「ITを分かる経営者」が続々誕生、それでも日本企業のDXがろくでもないのはなぜだ
多くの日本企業のIT関係者にとって「ITオンチ」の経営者は悩みの種だった。ようやく最近「ITを分かる」と称する経営者が増えてきた。ところが、そんな経営者が率いる企業のDXはろくでもない。なぜだ?
-
二度あることは三度ある、富士通などSIerのオファリングビジネスが信用できない理由
大手SIerの間で一大ブームなのが「オファリングビジネス」だ。富士通やNTTデータなどが我も我もと取り組み始めた。私はご用聞き商売、人月商売からの脱却の動きと見なし、「生温かく」見守ることにしている。ただなぁ、二度あることは三度ある、なんだよね。
-
SIerは「不良な客」から撤退だ! 官公庁でも金融機関でも構うことはないぞ
SIerは不良な客を選別して、システムの開発業務や保守運用業務から撤退すべき時期に来ているんじゃないか。既に実行しつつあるSIerもあるようだが、客が公共機関でも金融機関でも構うことはない。腐れ縁のような「不適切な関係」は清算すべきなのだ。
-
「プロマネは絶対に技術者でなければダメだ」、この妄想がDXを失敗させる元凶だぞ
「プロジェクトマネジャーは絶対に技術者でなければダメだ」と言い張る技術者が多くて困る。何で絶対に技術者でなければダメなのか、もう意味が分からない。この前もX(旧Twitter)でつぶやいたら反発の声が随分寄せられた。本当に相変わらずだな。
-
DXとは「リストラ」だ、解雇が容易でなければいけない日本の切羽詰まった事情
11年にわたる連載で暴論の限りを尽くしてきた私だが、このテーマについて書くときだけはちゅうちょしてきた。「社員をもっと容易に解雇できるようにせよ」という暴論だ。だけど、声を大にして「解雇を容易に」と叫ぶ必要があると思うようになったぞ。
-
富士通が原因をつくった英国の大冤罪事件、責任のなすり付けはいずこも同じだな
システム障害が発生して重大な事態を招いたとき、当事者の面々が鉄面皮にもITベンダーなどに責任をなすり付けようとする――。これは日本の愚かしい特性だと思っていたが、違ったようだ。何の話かというと、富士通が原因をつくった英国の大事件のことだ。
-
かっこいいCIOと「お地蔵さん」CIO、ダメDXへの分かれ道はこれだな
この「極言暴論」では企業や人の取り組みをめったなことでは褒めない。褒めちぎってしまう話なら暴論として展開できないからね。ただ今回は某大企業のCIOの名言を紹介するところから始めよう。何せかっこいいぞ。
-
公取委にまた叱られた、下請けの技術者を「搾取」し続けるIT業界の懲りない面々
インフレが進む今の日本では、賃上げが最重要課題の1つだ。SIerを頂点にIT業界の多重下請け構造に連なる懲りない面々は、少しは悔い改めて人月単価のアップ、ひいては賃上げに動き出しているのだろうか。公正取引委員会の報告書を読むと……。
-
老朽化システムが抱え込む「高齢化問題」、金融機関などに迫る保守体制の破綻シナリオ
最近、金融機関を中心に老朽化したシステムの存在がひそかに大問題となってきているらしい。何せ老朽化問題に加えて「高齢化問題」を抱え始めたからな。システムの保守を担える人が高齢の技術者しかいなくなりつつあるのだ。
-
50年トラブルなしは「単なる幸運」、全銀システム障害に見る構造問題
全銀システムは1973年に稼働して以降、重大なトラブルはなかったそうだね。私は「50年間も障害を起こさなかったのは大したものだ」と褒めていたのだが、どうやら単なる幸運だったようだ。
-
ITベンダーも嘆く「SES契約は奴隷契約」、客との愚かな関係は清算すべし
SES契約は奴隷契約だ――。そんなことを言い出す人がいたら読者はどう思うだろうか。大半は「全くその通り!」と激しく同意するか、「何を今さら」と冷笑するかのいずれかだろう。ちなみにこれはIT業界団体の幹部の公式発言だ。
-
人月商売のIT業界だけじゃない、「人材使い捨て国家」ニッポンの悲惨な末路
この「極言暴論」ではこれまで、SIerなどの人月商売のITベンダー、そして客の企業による技術者の無駄遣いや使い捨てを批判してきた。ただ視野を広げると、日本では人月商売のIT業界以外でも人材の無駄遣いや使い捨てがまん延しているんだよね。
-
技術者の仕事は「運用より開発が重要」だ、そんな当たり前が通らない日本のITの闇
新しいものを生み出す人材は高く評価されなければならない。なぜならば、その仕事は日常の業務よりはるかに重要だからだ――。こんな書き出しだと誰もが「その通り」と思うだろう。ところが、システム開発と運用となると話が違ってくるから驚愕(きょうがく)してしまった。
-
「かまってちゃん」と化したIT部門やSIerの技術者、承認欲求は転職で満たすべし
前々から企業のIT部門や人月商売のITベンダーの技術者を気の毒に思っていることがある。同じ技術者でもスタートアップなどで活躍し注目されている人と違って、承認欲求が満たされず「かまってちゃん」になってしまうことだ。
日経クロステック Special
What's New
経営
- 「クラウド時代のあるべき運用」を熱く議論
- 大企業にもキントーンの導入が進む理由
- 製造業DX「データドリブン経営成功のシナリオとは」
- NTTドコモ支援の実践型教育プログラム
- ジェイテクトエレクトロニクスのDX事例
- NTTデータに優秀なデジタル人財が集まる理由
- オリックス銀行×富士通時田社長 特別鼎談
- ERPプロジェクト≫IT人財の必須条件は
- 脱レガシー案件≫SIerに必要な人財像は
- 3段階で考える、DXで企業力を高める方法
- イノベーションの起爆剤
- 大規模プロジェクトでPMが注意すべき点は
- 大阪・名古屋エリアのDXが注目される理由
- 力点は「未来予測」へ:データ利活用の勘所
- 生成AI活用でSAP BTPの価値が進化
- ServiceNowでDXを加速≫方法は
- SAPプロジェクトの全体像をいかに描くか
- DX時代、IT人財/組織の“理想像”は?