後悔しないための子育てブログ

後から「しまった!」のない育児をしたい

孫に贈与はいくらまで?両親にいくら贈与してもらう?

子育て世代の親御さんであれば、両親から孫へ贈与してもらう機会があるだろう。

その際、いくら贈与してもらえばいいのだろうか。贈与税基礎控除の範囲内であれば、贈与税はかからない。だが、それよりも多くの金額を贈与したい、というケースもあるだろう。

その場合に、両親にいくら贈与してもらえばいいのか、ということを考えてみたい。

※両親の立場からみれば、孫にいくら贈与すればいいのか、ということ。

目次

 

贈与税は<いくらから>かかるのか

贈与税基礎控除は、「110万円」だ。

したがって、(基本的には)年間110万円までの贈与であれば、贈与税はかからない。

※110万円を超える金額から贈与税がかかる。

子供が複数いる場合は、それぞれの子に「110万円」の非課税枠があるので、それを活用してあなたの両親が持つ財産の一部を、子供に<贈与税を納めることなく>移転することができる。

ただし、最初からまとまった金額を贈与するつもりで、(この控除枠を使い)毎年決まった形で計画的に贈与していると、あとから税務署に指摘され、贈与税を課税されることがあるようだ。

※計画性のない<都度贈与>という形で、贈与すればいいのだろうと思う。

 

 

 

最低税率で<できるだけ>贈与する

贈与税がかからないのであれば、それに越したことはない。

だが、最低の税率で<できるだけ>贈与したい、というニーズもあるだろう。

110万円を超えてしまうが、比較的大きな金額の贈与をしたいのでやむを得ない、というケースがあるはずだ。その場合の金額は、いくらになるのだろうか。

贈与税の最低税率は10%であり、その税率は基礎控除後の課税価格が200万円以下の場合に適用される。したがって、求める金額は、200+110(基礎控除)=310万円、ということになる。

最低税率で最大の金額:310万円

310万円の贈与を受けた場合、贈与税の金額は、310-110(基礎控除)×10%=20万円、となる。ゆえに、手取り額は290万円、税負担率は、20÷310=6.45%、になる。

※税負担率=贈与税額 ÷ 贈与金額

20万は大きいけれど、税負担率は6.5%程度だから許容できるかもしれない。

※一般税率(子が未成年者の場合)を使用。

消費税程度まで負担する

現在の消費税(10%)程度までなら贈与税を負担できる、と思う人もいるだろう。

これがどういうことかと言うと、税負担率が10%ということだ。

その場合は、いくら贈与すればいいのか。

470万円である。

税負担率10%の贈与額:470万円

470万円贈与したときの贈与税は、470-110(基礎控除)×20%=72万円、ここから25万円の税額の控除額を引いて47万円になる。

その47万円を贈与額の470万円で割ると10%(税負担率)になる、というわけだ。

47万円は大きいと感じるが、消費税と同じだと思えば、許容できるかもしれない。

まとめ

今回は、子育て世代の両親から孫への贈与について書いてみた。

贈与税を支払うのが嫌だから…と考えていると、有効な形でお金が使えなくなることがある。だから、生前贈与を使い、次世代に財産を移転するということを、積極的に考えた方がいい。

贈与税基礎控除は「110万円」なので、毎年その金額までは無税で贈与することができる。

※ただし、結論ありきで計画性のある贈与は、課税されることがある。

 

 

 

110万円を超える贈与の場合だが、

最低の税率で<できるだけ>贈与したければ、贈与額は「310万円」になる。

※現在の最低税率は10%。

税負担率が10%までなら贈与できる、という人は、「470万円」まで贈与できる。

470万円だと税率は20%になるが、税負担率(贈与税額 ÷ 贈与金額)で考えると、税額は47万円になるので10%になる。

10%までなら…という人も、そこそこいるのではないだろうか。

※310万円贈与したときの税負担率は、6.5%。

今回の記事:「孫に贈与はいくらまで?両親にいくら贈与してもらう?」