2024年2月4日日曜日

EL-HS2を使ってEH200にSmileSoundを搭載する

 本日はこちらです。EH200にSmileSound MINIを搭載します。こちらはすでにloksound5でDCC化済なのですが、EL-HS2を使ってSmileSound MINIに入れ替え、新機能であるAUX1,2によるテールライト点灯を試しました。


【1】製品の分解

まずは、車両を分解します。通常の機関車同様、ボディの隙間に爪楊枝を入れて外します。


今回の車両は、従来製品EL-HからEL-HS1試作基板の搭載テストをしていました。


SmileSound MINIを搭載するには、コンデンサ取り付け場所確保のため、片側のフライホイールを外さなくてはなりません。このように分解して、モーターなど動力系を取り出しておきます。なお、従来とスピーカーの取り付け位置が変わりますので、写真のスピーカーは後で取り外しました。



EL-HS2には瞬停対策用コンデンサが付属します。2車体なので、引き通し線をつければ通常のN車両よりは集電状態は良好かと思いまずが、付けておいたほうが安定するでしょう。裏面にカプトンテープを貼って絶縁しておきます。


デコーダ搭載車両(モータ非搭載)にスピーカーとコンデンサを貼り付けます。コンデンサが車端側になります。
※スピーカーには両面テープがついていますが、木工ボンドで補強したほうが、より確実に空気が漏れなくなります。


モーターの先端には隣の車両を駆動するためのユニバーサルジョイントがあります。よこから妻楊枝を差し込んで外します。

全軸駆動を維持する場合には、【2】に進んでください。もし、片側4軸駆動で済ます場合には、このシャフトウオームを外したままにしますので【3】にすすんでください。

【2】フライホイールの取り外し
中間についているフライホイールを外すためにウオームも一度抜きますので、元通りにするためにウオームと先端までの寸法を測ります。



約2.3mmでした。


このウオームを、ピニオンプラーで外します。


無事、外れました。


次に、フライホイールを外すためのパイプを準備します。内径は5mm以上7mm程度になります。


ずれないようにテープを巻いて、パイプの先端を金槌で叩きます。


ここまでずらします。


残りはピニオンプラーで続けます。


こちらも、無事抜けました。


あとはウオームを先ほどの位置に戻します。忘れずに、軸受パーツを先に入れてください。またきつい場合は内側を針やすりやキリなどで穴を拡げます。もし緩すぎたら、シャフトをペンチでかしめてからウオームを戻します。

【3】製品の組立


まずは、連結器を戻します。後でつけようと思うと面倒なので、先につける方が良いでしょう。


車体間のユニバーサルジョイントを戻します。



動力ユニットにモーターを戻します。


モーター端子は必ず内側の穴を通してください。この状態でモーターが正常に回るか確認してください。

【4】EL-HS2の取り付け

説明書の通り基板をカット_配線を行います。



LEDの足の長さは7mmくらいです。少し下向きに曲げます。


モーター押さえをくりぬき、デコーダの取り付けに備えます。


集電板を挟み込み、形を整えます。


車体につけたスピーカー、コンデンサ配線を基板に通します。


上面からはんだ付けします。突起が残ったら、あとでやすりなどで整えておきます。


まず、こちらの基板だけ戻し、台車をつけてライト、サウンドを確認します。


それで問題なければ、モーター側も基板と台車をつけて走行もチェックします。テールライト点灯を行わないのであれば、ここでボディを戻して完成です。

【5】テールライト(入替灯)加工


EL-HS2ではヘッドライト付近に、AUX1,2とDC+の端子を準備しました。ここを土台に短絡時の保護用も兼ねたチップ抵抗を両端子に取り付けます。今回は、1.5kΩです。

それに、1005サイズLEDをポリウレタン電線(0.1mm)をつなぎます。極性を合わせてください。


この状態で、一度点灯確認をします。EH200 SmileSoundではF3が入替灯、F6だと尾灯です。



LEDの固定は、位置を微調整できるマスキングテープと木工ボンドで簡単に済ませています。


また、念のため、チップ抵抗の取り付け位置が二重天井なので、パンタ下のボディをくりぬきました。


また、運転室パーツを外して、赤色ライトパイプのお尻の突起をカットします。


さきほど付けたLEDのスペースができました。


ボディを戻してF3を入れるとテールライトが点灯します。(なお、写真では僅かに反対側に光が漏れていますが、気になるから赤色ライトパイプを中央でカットすれば改善するでしょう)

入替灯ですので片側のみ点灯、ヘッドライトと合わせて点灯させます。写真ではあまり赤くないように写ってしまいましたが、実物は十分に赤いです。

これで完成です。

2024年1月3日水曜日

【新ExpBorad】EH10にSmileSoundMINIを搭載する

 本日はこちらのSmileSouendMINIを使った、DCCサウンド化を紹介します。


KATO EH10となります。KATOのEH電機は基本的にサイズが同じなので、EH200,EH500も同様に改造できるはずです。


ボディを外します。こちらにSmileSoundDecoder MINIと新規に開発したEL-HS2(SmileSound用)を使います。サウンドは暫定的にEF65用です。これ以外にスピーカーとコンデンサを使いますが、順次紹介します。



まず、車種によってはプリント基板のコバがパーツに当たる場合があるので、ヤスリで整えておくとよいでしょう。また、上側両端もボディのRに当たりにくくなるよう丸めておくとよいでしょう。


車両間のジャンパーは、これまでのEL-Hボードと同様に4本繋ぎます。なお、集電板は模型購入時(あれこれ20年ほど前?)に配線済みでした。


ヘッドライトは1灯ですので、LEDの取り付けはこのように真っ直ぐです。基板端から6mmの位置にLEDのツバが来るようにはんだ付けを行います。極性にも十分注意してください。なお、LEDのツバの上面はボディに当たるので、やすりで削っておきます。


さらに動力ユニットを分解します。このモーター搭載なしのところにSmileSoundMINI、スピーカー、コンデンサを搭載します。


コンデンサのスペースを開けるので、このフライホイールを取り外します。


フライホイールは、あえて長手の方向に抜きます(写真右側にはM車とのジョイントがあるのですが、うまく外れなかったためです)。


ピニオンプラー以外にも、万力でフライホイールを固定してシャフトを叩いたりして時間をかけて抜きました。シャフトが曲がると著しく走行性能が落ちるとおもいますので、注意してください。


さて次にスピーカー搭載の準備を行います。写真では見えにくいですがウオーム軸と床までの距離は4mm弱になります。


手持ち薄型スピーカー(たぶん、以前nagodenさんが頒布されていたもの)をゴムボンドで床に貼り付けます。端子から配線を取り出し、手持ちデコーダにつないで音量、音質確認を行いました。


プリント基板の取り付け加工に入ります。SmileSoundDecoderMINIの場合は、Loksound5と向きが反対になります。このようにカットしないとデコーダーは入りません。


まず、コネクタが見えるようにカットします。


上面から見るとこのような形状です。


取り付け足の間のモーター押さえは、あえて残しておきます。



さらに微調整を行い、SmileSound MINIとEL-HSでパーツを挟み込みます。


次に停電保持コンデンサを組み立ています。7軸集電なので通常よりすくなめの200uF(100uFx2)としました。CHOCO基板を半分にしてタンタルコンデンサ2個を、極性に注意してはんだ付けします。通常のアルミ電解コンデンサはマイナス側に帯がありますが、タンタルコンデンサはプラス側に帯があるのが、トラップです。

製作したコンデンサユニットを木工ボンドでスピーカーの隣に固定しておきます。


上面からみるとこんなかんじで、これから4本の足をダイキャストに戻します。


その前に、スピーカーの配線を先にはんだ付けします。


そして、コンデンサの配線は、穴を通して上面に引き出しておきます。


モーター押さえを取り付けます。


組み付けたら、この状態(M車切り離し)でライトとサウンドを確認します。コンデンサへの配線は他のチェックを終わってから取り付ければ良いです。


さて、もう片方のM車です。モーターを一度外して端子を内側の穴に移します。これで、モーターと集電バネを絶縁できます。


車両に戻して、集電板も取り付けます。


連結部ユニバーサルジョイントを戻して、走行を確認します。なお、モーター押さえパーツは外れやすくなっているので、注意してください。なおこのパーツで固定できなくても、ボディを被せればほぼ動きません。パーツが緩いときは、基板とモーター端子が未着するよう多少持ち上げると良いです。

全機能を確認したら、さきほど穴に通していただけのコンデンサの配線を極性を注意してはんだ付けします。


なお、パンタ取り付け穴の裏に飛び出たボスもプリント基板に当たるので、カットしておきます。



ボディを戻して、上記の通りCV値を設定して完成です。

さて動画です。今回エンクロージャなしでダイキャスト直付けにしていますが、十分な音量が確保できていました。