本日はこちらです。EH200にSmileSound MINIを搭載します。こちらはすでにloksound5でDCC化済なのですが、EL-HS2を使ってSmileSound MINIに入れ替え、新機能であるAUX1,2によるテールライト点灯を試しました。
【1】製品の分解
まずは、車両を分解します。通常の機関車同様、ボディの隙間に爪楊枝を入れて外します。
今回の車両は、従来製品EL-HからEL-HS1試作基板の搭載テストをしていました。
SmileSound MINIを搭載するには、コンデンサ取り付け場所確保のため、片側のフライホイールを外さなくてはなりません。このように分解して、モーターなど動力系を取り出しておきます。なお、従来とスピーカーの取り付け位置が変わりますので、写真のスピーカーは後で取り外しました。
EL-HS2には瞬停対策用コンデンサが付属します。2車体なので、引き通し線をつければ通常のN車両よりは集電状態は良好かと思いまずが、付けておいたほうが安定するでしょう。裏面にカプトンテープを貼って絶縁しておきます。
デコーダ搭載車両(モータ非搭載)にスピーカーとコンデンサを貼り付けます。コンデンサが車端側になります。
※スピーカーには両面テープがついていますが、木工ボンドで補強したほうが、より確実に空気が漏れなくなります。
全軸駆動を維持する場合には、【2】に進んでください。もし、片側4軸駆動で済ます場合には、このシャフトウオームを外したままにしますので【3】にすすんでください。
このウオームを、ピニオンプラーで外します。
無事、外れました。
次に、フライホイールを外すためのパイプを準備します。内径は5mm以上7mm程度になります。
ずれないようにテープを巻いて、パイプの先端を金槌で叩きます。
ここまでずらします。
残りはピニオンプラーで続けます。
こちらも、無事抜けました。
あとはウオームを先ほどの位置に戻します。忘れずに、軸受パーツを先に入れてください。またきつい場合は内側を針やすりやキリなどで穴を拡げます。もし緩すぎたら、シャフトをペンチでかしめてからウオームを戻します。
【3】製品の組立
まずは、連結器を戻します。後でつけようと思うと面倒なので、先につける方が良いでしょう。
車体間のユニバーサルジョイントを戻します。
動力ユニットにモーターを戻します。
モーター端子は必ず内側の穴を通してください。この状態でモーターが正常に回るか確認してください。
【4】EL-HS2の取り付け
説明書の通り基板をカット_配線を行います。
LEDの足の長さは7mmくらいです。少し下向きに曲げます。
モーター押さえをくりぬき、デコーダの取り付けに備えます。
集電板を挟み込み、形を整えます。
車体につけたスピーカー、コンデンサ配線を基板に通します。
上面からはんだ付けします。突起が残ったら、あとでやすりなどで整えておきます。
まず、こちらの基板だけ戻し、台車をつけてライト、サウンドを確認します。
それで問題なければ、モーター側も基板と台車をつけて走行もチェックします。テールライト点灯を行わないのであれば、ここでボディを戻して完成です。
【5】テールライト(入替灯)加工
EL-HS2ではヘッドライト付近に、AUX1,2とDC+の端子を準備しました。ここを土台に短絡時の保護用も兼ねたチップ抵抗を両端子に取り付けます。今回は、1.5kΩです。
それに、1005サイズLEDをポリウレタン電線(0.1mm)をつなぎます。極性を合わせてください。
この状態で、一度点灯確認をします。EH200 SmileSoundではF3が入替灯、F6だと尾灯です。
LEDの固定は、位置を微調整できるマスキングテープと木工ボンドで簡単に済ませています。
また、念のため、チップ抵抗の取り付け位置が二重天井なので、パンタ下のボディをくりぬきました。
また、運転室パーツを外して、赤色ライトパイプのお尻の突起をカットします。
さきほど付けたLEDのスペースができました。
ボディを戻してF3を入れるとテールライトが点灯します。(なお、写真では僅かに反対側に光が漏れていますが、気になるから赤色ライトパイプを中央でカットすれば改善するでしょう)
入替灯ですので片側のみ点灯、ヘッドライトと合わせて点灯させます。写真ではあまり赤くないように写ってしまいましたが、実物は十分に赤いです。
これで完成です。