2024年4月21日日曜日

京急2100形にSmileSoundMINIを搭載する Part1

 先日、京急2100形のオープンサウンドデータがSmileSound用にレリースされましたので、早速Nゲージに搭載してみます。

以前ブルースカイトレインに新MP3サウンドデコーダを搭載していましたが、その色違いです。また、もう一つのドレミファサウンドの手持ち新1000型には、SmileSoundSlimを搭載済です。

車両はこちら、マイクロエース製になります。KATO製品より静かに走るので、サウンド化に合っています。

【1】ECtypeMの製作

M車を分解し、改造方法を考えます。1000形と同様にSmileSoundSlimを使う手もありますが、床上にスピーカーを置くと室内灯の影ができてしまいます。そこで、EC-typeMとSmileSoundMINIの組み合わせで進めることにします。

LEDは、いつもの秋月部品(NSSW157T)を使います。

これまで400uFを基準に搭載していたので、基板上に220uFを追加です。値段が高いのですが、薄型のタンタルフィルムコンデンサを試してみます。

SmileSoundMINIには、もちろん京急2100形のサウンドを書き込んでおきます。音量は最大の255にしておくとよいでしょう。また、両端に100uFの電解コンデンサを追加してみましたが、ちょうど入ります。

【2】スピーカーの取り付け

スピーカーの取り付けを始めます。クーラーはボディに接着されているので、ボスの部分をドリルでさらって外します。


スピーカー取り付け部に超音波カッターで切り込みを入れて、加工時間を短縮します。


ESU付属品のスピーカーに3Dプリンタで試作したエンクロージャを組み合わせます。エンクロージャが細くゆがみやすいので、今回は木工ボンドではなく、セメダインスーパーXを使って接着しました。


これを、スピーカーの裏に木工ボンドで貼り付けて、十分に乾かします。
 
【3】モーター配線


次に、動力ユニットを分解します。


モーター端子を取り出しカットして配線を延ばしておきます。


台車を外して、ゴムタイヤを新品に交換します。KATOですとφ5のもの(旧DD13用)が適合しました。


また、グリスはTRIX用と使ってみました。時計用のオイルさしを使い、軸受とギアに注油します。

M車の動力ユニットを分解し、配線を取り出します。
 
【4】組付け

スピーカーをセットしたクーラーを屋根からはめて、木工ボンドで固定します。また、EC-typeMを車両に載せて集電とモーター配線をはんだ付けします。この状態で、サウンドと走行をチェックします。

問題なければ、ボディを被せて完成とする予定でしたが・・・

【5】EC-typeMのバージョンアップ

先日の組み立てで、高分子ポリマーコンデンサを一つ試したのですが、部品横からだと金属部分があまり出ておらずハンダ付しにくい部品でした。そこで、このコンデンサのハンダ付けを考慮した新基板を設計しました。



この様に、コンデンサ取り付け部にはんだ付け用の穴を開けています。また、LEDを6灯から9灯に、今回は使いませんがスピーカー直付けの寸法を変更しています。



部品に薄くハンダを乗せた後、極性に注意してテープで固定、裏側の大きめの穴にこて先をいれてハンダ付けを行います。


配線も入れ替えて、室内灯用の柱にプリント基板を差し込みます。


ボデイを戻して機能を確認します。写真では椅子が目立っていますが目で見た感じでは6灯のときに見られたばらつきは感じられません。

EC-typeMと高分子コンデンサを使うと、車端まで中の部品はみえません。配線ももう少し目立たなくすることもできますが、室内灯がつくと室内と同じ青色のケーブルはほとんど目立ちません。今後、T車7両の室内灯と先頭車ライトもEC-typeMで進めることにしました。

2024年2月4日日曜日

EL-HS2を使ってEH200にSmileSoundを搭載する

 本日はこちらです。EH200にSmileSound MINIを搭載します。こちらはすでにloksound5でDCC化済なのですが、EL-HS2を使ってSmileSound MINIに入れ替え、新機能であるAUX1,2によるテールライト点灯を試しました。


【1】製品の分解

まずは、車両を分解します。通常の機関車同様、ボディの隙間に爪楊枝を入れて外します。


今回の車両は、従来製品EL-HからEL-HS1試作基板の搭載テストをしていました。


SmileSound MINIを搭載するには、コンデンサ取り付け場所確保のため、片側のフライホイールを外さなくてはなりません。このように分解して、モーターなど動力系を取り出しておきます。なお、従来とスピーカーの取り付け位置が変わりますので、写真のスピーカーは後で取り外しました。



EL-HS2には瞬停対策用コンデンサが付属します。2車体なので、引き通し線をつければ通常のN車両よりは集電状態は良好かと思いまずが、付けておいたほうが安定するでしょう。裏面にカプトンテープを貼って絶縁しておきます。


デコーダ搭載車両(モータ非搭載)にスピーカーとコンデンサを貼り付けます。コンデンサが車端側になります。
※スピーカーには両面テープがついていますが、木工ボンドで補強したほうが、より確実に空気が漏れなくなります。


モーターの先端には隣の車両を駆動するためのユニバーサルジョイントがあります。よこから妻楊枝を差し込んで外します。

全軸駆動を維持する場合には、【2】に進んでください。もし、片側4軸駆動で済ます場合には、このシャフトウオームを外したままにしますので【3】にすすんでください。

【2】フライホイールの取り外し
中間についているフライホイールを外すためにウオームも一度抜きますので、元通りにするためにウオームと先端までの寸法を測ります。



約2.3mmでした。


このウオームを、ピニオンプラーで外します。


無事、外れました。


次に、フライホイールを外すためのパイプを準備します。内径は5mm以上7mm程度になります。


ずれないようにテープを巻いて、パイプの先端を金槌で叩きます。


ここまでずらします。


残りはピニオンプラーで続けます。


こちらも、無事抜けました。


あとはウオームを先ほどの位置に戻します。忘れずに、軸受パーツを先に入れてください。またきつい場合は内側を針やすりやキリなどで穴を拡げます。もし緩すぎたら、シャフトをペンチでかしめてからウオームを戻します。

【3】製品の組立


まずは、連結器を戻します。後でつけようと思うと面倒なので、先につける方が良いでしょう。


車体間のユニバーサルジョイントを戻します。



動力ユニットにモーターを戻します。


モーター端子は必ず内側の穴を通してください。この状態でモーターが正常に回るか確認してください。

【4】EL-HS2の取り付け

説明書の通り基板をカット_配線を行います。



LEDの足の長さは7mmくらいです。少し下向きに曲げます。


モーター押さえをくりぬき、デコーダの取り付けに備えます。


集電板を挟み込み、形を整えます。


車体につけたスピーカー、コンデンサ配線を基板に通します。


上面からはんだ付けします。突起が残ったら、あとでやすりなどで整えておきます。


まず、こちらの基板だけ戻し、台車をつけてライト、サウンドを確認します。


それで問題なければ、モーター側も基板と台車をつけて走行もチェックします。テールライト点灯を行わないのであれば、ここでボディを戻して完成です。

【5】テールライト(入替灯)加工


EL-HS2ではヘッドライト付近に、AUX1,2とDC+の端子を準備しました。ここを土台に短絡時の保護用も兼ねたチップ抵抗を両端子に取り付けます。今回は、1.5kΩです。

それに、1005サイズLEDをポリウレタン電線(0.1mm)をつなぎます。極性を合わせてください。


この状態で、一度点灯確認をします。EH200 SmileSoundではF3が入替灯、F6だと尾灯です。



LEDの固定は、位置を微調整できるマスキングテープと木工ボンドで簡単に済ませています。


また、念のため、チップ抵抗の取り付け位置が二重天井なので、パンタ下のボディをくりぬきました。


また、運転室パーツを外して、赤色ライトパイプのお尻の突起をカットします。


さきほど付けたLEDのスペースができました。


ボディを戻してF3を入れるとテールライトが点灯します。(なお、写真では僅かに反対側に光が漏れていますが、気になるから赤色ライトパイプを中央でカットすれば改善するでしょう)

入替灯ですので片側のみ点灯、ヘッドライトと合わせて点灯させます。写真ではあまり赤くないように写ってしまいましたが、実物は十分に赤いです。

これで完成です。