LokProgrammerでオープンサウンドデータにAUX2以降の照明を設定する
今回は、オープンサウンドデータ利用を前提として、自分の車両に実装する照明用のファンクション設定をLokProgrammerで行う手順をまとめてみた。
具体的には、オープンサウンドデータは通常、室内灯のAUX1しか設定されていないので、側面の方向幕灯や運転室灯といった、AUX2以降のLED点灯を設定する手順ですね。
なおDesktopStationさんにて、より全般的な素晴らしいマニュアルを提供してくれているので、こちらを先に理解することが望ましいです。
オープンサウンドデータのダウンロード
使いたいデータをダウンロードしよう。キハ110には、異なる2つのディーゼルエンジンタイプのデータがあるのだけど、今回はカミンズ社のものをダウンロード。
まずはダウンロードしたZIPファイル内の「readme.txt」を読もう。
このデータの説明書のようなもので重要。
読んでみると、ファンクション一覧として以下が記載されている。
■ファンクション一覧
F0 ヘッドライト・テールライト
F1 サウンド(機関始動)
F2 警笛
F3 室内灯(AUX1)
F4 ATS
F5 非常ブレーキ
F6 なし
F7 音量調整
F8 レール継ぎ目音
F9 なし
F10 フランジ
F11 なし
F12 ドア開閉・手笛
F13 ドア開閉 ベル
F14 ドア開閉のみ
F15 駅アナウンス
F16 車内ワンマンアナウンス
見た通り、F3に室内灯(AUX1)があるだけで、その他の照明に関する記述はなく、
自分で設定を追加しないといけないことが分かる。
LokProgrammerで設定したい内容
今回はKATO(HO)のキハ110に対して以下を設定したい、というストーリー。
- AUX1:室内灯
- AUX2:車側灯(赤)
- AUX3:運転室灯
- AUX4:側面方向幕灯
LokProgrammer 操作の前提
これ以降の操作は、以下の準備が整っていることが前提です。
- LokProgrammer(ハードウェア)がWindows PCに接続済み
- LokProgrammer(アプリ)がWindows PCにインストール済み
- LokSound5 デコーダとAUX1~4のLEDが正しく組み込まれた車両
LokProgrammerアプリでオープンサウンドデータを開く
ダウンロードしたZIPファイルを解凍し、「オープンサウンド V5DCC キハ110_カミンズ_r6.esux」をダブルクリックで開くとLokProgrammerアプリが開く。
データの概要
開くとこんな感じの画面が開く。一番左側のメニューにある「Decoder」、「Information」、「Sound」の3つの中に、このサウンドデータのおおよその設定が詰まっている。
▲ [Decoder] > [Address] を選択すると、アドレスとして「3」(ショートアドレス)が設定されていることが分かる。
▲ [Function mapping] を見ると、各ファンクションに対してなにやら色々設定されてるのも分かる。
▲ [Function outputs] を見ると、ファンクション出力に関連しそうなライト出力やAUXxxといった項目がたくさん。
まずはこの状態で色々見ていると、ファンクション出力がどう構成されているかが、なんとなーく見えてきます。
設定の流れは以下となるので、それぞれの設定方法をみていこー。
- Function outputs 設定
- Function mapping 設定
- Function 表示設定(コマンドステーションがESU製品の場合向け)
- デコーダへの書き込み
- 動作確認
1.Function outputs の設定
最初に、標準で設定されているAUX1の室内灯のファンクション設定を見てみる。
「室内灯用出力」と分かり易く名前がついてるので想像しやすい。その通り、AUX1の出力が室内灯として定義されてます。色々とパラメータがあるけど、灯りを灯すだけであれば、黄色マークにした項目を把握していれば大丈夫。
ここで選択されてる”Dimmable Lights(fade in/out)”は「調光式点灯器具」ということで、明るさ調整できるライト。通常はこれでOK。よく使うのは以下の3つですかね。
- Dimmable headlight
ふつうの灯り。ONしたらパッと点いて、OFFしたらパッと消える。 - Dimmable headlight(fade in/out)
点灯時はゆっくり点いて、消灯時もゆっくり消える。 - Neon light
蛍光灯。パチパチっと点滅してから点灯。消えるときはパッと消灯。
「Brightness」はそのまま「明るさ」。32段階で設定でき、画像では16になってる。
設定概要は以上。
AUX3:運転室灯の設定
ということで、「AUX3:運転室灯」を実際に設定してみる。
画面内の「AUX3」を選択しましょう。すると、右側になにやら警告が表示されちゃいました。AUX3使うには、SUSIという機能を無効化してねとの内容で「Disable SUSI」をクリックすると、設定画面に切り替わる。
▲ ちなみにSUSIは拡張用インターフェースの規格名で、サウンド機能を増設する場合などに利用するみたい。まだ実物や導入例を見たことは無い。。。
画面が変わると、以下の設定画面になる。
設定を入力したのが次の画面。運転室の蛍光灯を想定。
▲ Neon Light を選択すると [Startup time] というパラメータが追加表示される。これは、蛍光灯が点灯するまでのチカチカッっと点滅する速度のパラメータ。初期値0のままだと点滅そのものがスキップされてしまうので、10あたりから好みのチカチカ速度を決めよう。
ここら辺の設定詳細は、LokProgrammer ではなく LokSound 5 のマニュアルに記載されてるので、PDFをダウンロードしておこう。
http://www.esu.eu/en/downloads/instruction-manuals/digital-decoders/
▲ [Fluorescent lamp] とあるのはLokProgrammerアプリ側の Neon Light(蛍光灯)と同じ。ドキュメントによって表記ユレがあるっすね。
▲ LED mode については次の画面とセットで読んでね。
AUX2:車側灯の設定
ついでに「AUX2:車側灯」の設定画面。
▲ Dimmable headlight などの一部を選択した際、最下部に"Enable following special functions" という項目が表示される。模型の照明が電球ではなくLEDの場合は、[LED mode] を必ずチェック。
2.Function mapping の設定
ここまでに設定したFunction出力設定を、具体的なFunctionボタン/番号等と紐づけるのがこの設定の目的。
ダウンロードしたキハ110のオープンサウンドデータはこんな設定状態。
▲ readme.txt記載のファンクション一覧と比較しながら見てみよう。
ファンクション一覧によると、F6 が未割り当てとあるので、事前に設定した「AUX3:運転室灯」を F6 に割り当ててみる。
しかし、実際に設定画面を見ると、F6の Logical functions に「Drive Hold」というものが設定されている。
LokSoundのマニュアルを見ると、速度を一定に保つ動作になるとのこと。
▲ Drive hold は今回不要な設定なので、プルダウンを開いて・・・
▲ チェックをOFFにする。
F6の設定がきれいになったので、運転室灯を設定。
▲ Physical outputs のプルダウンを開いて・・・
▲ 「AUX3:運転室灯」のチェックをONにしましょう。
▲ 設定後の状態はこんな感じ。
ちなみにこのキハ110オープンサウンドデータ、readme.txt では「F3 室内灯(AUX1)」となっているけど、実際のデータでは F1 に 室内灯(AUX1)が設定されていることが分かる。
▲ F1オンによるサウンドONと連動して室内灯もONとなる設定になっている。逆に、F3 には Sound Slot 15 というサウンドがマッピングされているが、Sound Slot 15 には何もサウンド定義されていないので、ゴミ設定が残っている状態ですかね。
これ以外にも必要な設定を適宜登録していこう。
3.Function 表示設定(コマンドステーションがESU製品の場合向け)
ECoS2 などのESU社コマンドステーションを利用している場合、ファンクションボタンの表示をデコーダごとに設定しておくことができる。この画面で設定できるので、設定しておけば、久しぶりに走らせる場合でもファンクション毎の機能を覚えている必要がないので楽ちん。
4.デコーダへの書き込み
ここまで設定を終えたら、このボタンでデータをデコーダへ書き込もう。
5.動作確認
ここまで設定できたら、実際に動きを見てみよう。
みんなも自分好みの車両を作ってみよう!
以上
(HO)天賞堂クモヤ145のDCCサウンド化 (4)ディテールアップ編
続きです。
今回は、自分用のメモの意味合いが強いです。
側面表示灯
エコーのこちらを使いました。穴は0.6mmのピンバイスでどうぞ。
屋根上機器
ベンチレータや無線アンテナといった天井の機器は簡単に取り外せます。なので、そのまま摘まんで、スプレー塗り。
このスプレーで塗りました。「灰色9号 屋上機器」だそうです。
今回パンタグラフはカツミ製へ換装しますが、標準のパンタパーツもなかなかカッコいい形状してます。ついでなので同じスプレーで塗っておきました。(画像は塗装前のものです。ここまで分解できるよ、の参考のため)
パンタグラフ
カツミのPS-16パンタに換えました。16番のパンタパーツって初めて購入したのですが安くないですね。。。この製品は、ビスと碍子も標準添付されているので助かりましたが、他社の製品はそれらも別売りでした。
ビスのサイズは2.0mmです。わざわざこの画像を撮っていた理由を思い出せないのですが、おそらくクモヤ側のパンタ取り付け穴がこれよりちょっと小さく、ピンバイスで拡張したからだったような。。。
取り付け穴の位置はほぼドンピシャです。これは16番でのデファクトだったりするのでしょうか。
ということで、あとは碍子とあわせてビス留めしていくのみです。
取り付け後はこんな感じです。
ワイパー
FUJIMODELさんのワイパーセットのうち、一つ欠けているパターンのワイパーを使いました。
フィニッシャーズのマルチプライマーを塗った後、屋上機器塗装で使ったものと同じスプレーで塗装しました。プライマー初利用でしたが、すごいベタベタするのでびっくり。
ワイパー取り付け用の穴はピンバイスで以下の位置に空けました。手元のメモによると、0.5mmで空けたらしいです。
こちらは正面から。そういえば、ワイパーをどちらに傾いた状態とするか、すごい迷ったんですよね。ワイパーOFFとした時に戻る定位置があるのかと思い込んでたんですが、いろんな写真を見てもバラバラで。最終的には好みでしっくりくるこの状態としました。
ドア取っ手
各取っ手は、製品としてはこちらのようにボディの紺色のままです。
こちらも製品ままの状態。
銀色にしたかったので、ファレホ メカカラーの LIGHT STEEL で塗りました。
塗った後はこんな感じです。けっこういい色でます。
屋根上配管
配管はモールド表現されています。
配管を真鍮線で引き直すテクニックはないので、こちらもファレホで塗りました。
筆の側面でなでるように塗ってます。天井の色よりも薄い灰色と黒の2色を使いました。
ただ、この塗り方だと当然、配管上面側が主に塗装されることになるので、この写真ではそれなりに塗れているようにみえても、横から見ると分かりづらいです。
カプラー
通常台車側のみ、TOMIXのカプラーを取り付け。動力台車側は干渉するので付けてません。
完成!
ということで完成。
パンケーキコンテナさんの展示台を使い、博物館の展示車両を見るちびっ子、なイメージ。
以上
(HO)天賞堂クモヤ145のDCCサウンド化 (3) 室内灯・スピーカ編
ほぼ 1年ぶりの更新となってしまったけれど。。。
こちらの記事からの続きでございます。電気配線図や利用したパーツなどはこの記事で書いてますので、本記事では割愛してます。
室内灯の取り付け
前回の記事に書いた通り、室内灯にはテープLEDを使います。屋根にテープLEDを直接貼り付けてもいいのですが、室内灯だけでなく前面方向幕灯と側面表示灯も実装したかったので、それぞれのCRD設置を考慮して、以下のような基板をプラ板(1㎜厚)で作成しました。
プラ板を切り出したら、ボディ屋根部に設置されているビス止め穴がはまるよう、ピンバイスで穴を開けます。
プラ板を留めるため、IMONのビスとワッシャーを使いました。
プラ板取り付け後、運転室の仕切りパーツが干渉しないか確認。
また、今回は前面方向幕のLEDをプラ板先端部に設置するので、その位置についても確認しておきます。
車両全体を眺めるとこんな感じです。使ったテープLEDはいつものやつでAmazonで買ったものです。(当時の商品名「LEDテープライト 5m 300灯 12V 両端子 1チップ 薄型 非防水 単体 電球色」で400円くらい)
運転室灯の取り付け
運転室用のLED設置場所を決めます。今回は秋月電子で売っている、結線済みのチップLED(Warm White)を使っています。両運転台なので、両側に設置します。(マスキングテープで仮留めしているもの)
なおプラ板の裏側はこんな感じでして、両端についているのが前面方向幕用のLEDです。こちらは、サイドビューLEDというちょっと横長のLEDを使いました。(マジックペンでちょろちょろ書いてますが、各LEDのCRDをこちら側に設置してます)
前面方向幕灯の取り付け
プラ板の先端部に、前面方向幕用のサイドビューLEDを接着。
正面から。
上から。
この灯りに限りませんが、遮光対策がけっこうめんどくさかったです。この写真が最終的な状態ですが、LEDをプラ棒で囲むようにして、それを黒テープ(本来は絶縁処理用のやつ)で包む、という対策をしました。
こちらは黒テープで包む前の状態。
側面表示灯の取り付け
以前の記事に書いた通り、エコーのパーツを使いました。ただこの取り付け後に、この灯りは赤ではなく白が正解と分かりました。。。
このLEDも結線済みのチップLEDです。どのように取り付けるか迷ったのち、取り外しも可能なヒッツキ虫(粘着タック)を使いました。100均で買えます。
窓パーツを後からつけても、なんとかなりました。
動作確認
それぞれを結線していくと、もうグチャグチャ。。。とはいえテストで点灯することを確認していきます。
テスト用のLaidccデコーダにて、点灯することを確認。
車両への組み込み
動作確認がとれたら、車両へプラ板、各LEDを組み込みます。黒テープを多用してますが、前述の通り遮光処理のためです。
側面表示灯用LEDのエナメル線は、後々のメンテナンスを考慮し、切らずにそのまま天井に貼り付け。
その後、室内灯プラ板をビス留め。
前回記事で作った、ヘッドライト、テールライト基盤も取り付けて、ボディをシャーシに取り付けたら、いったん完成。
スピーカーの設置
今回使ったスピーカですが、きれいに車内へヨコ置きできるサイズのため、そのままポン置きしました。
使ったスピーカはこちら。
以上
(HO)天賞堂クモヤ145のDCCサウンド化 (2) デコーダ・前面ライトまわり編
本記事は以下記事からの続きとなります。
DCCサウンド化の方針
前回のクモハ12と同じ考え方ですが、クモヤ145のDCCサウンド化の方針は次の通り。
- オープンサウンドデータ第四弾「MT54・国鉄近郊型サウンドデータ」を導入する
- DCCデコーダは、オープンサウンドデータが対応するESU社のLokSound 5 を搭載する。(今回はLokSound 5 micro DCC Next18版を使用)
- ヘッドライト/テールライトは、適当なユニバーサル基盤を使って実装する
- 室内灯だけでなく、LokSound 5 micro のAUX数で実現できそうな以下のLEDをつなげてみる。
AUX1:室内灯
AUX2:運転室灯(キャブライト)
AUX3:前方方向幕灯
AUX4:側面表示灯
AUX5:未使用 - 上記AUXによるLED点灯を実現するため、デコーダ受け&配線出し基盤として、あやのさん頒布の「Next18 Adapter Board TR 部品面タイプ(車両側)」を使用する。
LokSound 5 各シリーズの仕様
ちょっと話がずれますが、LokSound 5 と言っても、各シリーズの仕様はけっこう異なります。今回私が利用する「LokSound 5 micro」は下表の仕様となっています。
※本情報が記載されたマニュアルはESUサイトにて入手可能
私はLokSound 5 micro を先行して購入しましたが、本来であれば、自分が実装したいLED制御数や必要アンペア、ファンクション内容(サーボ制御とか)を意識して選択するのが望ましいです。
とはいえ、DesktopStationさんを中心としたパーツ類の豊富さや、車両側の搭載スペースを考慮すると、Next18版の micro が最も汎用性が高いと思います。
今回の私のようにAUX1~4をLED出力として利用したい場合、下表の通りmicroのNext18版においては AUX1~2はPower出力でLED点灯できるが、AUX3~4は「Logic Level」となっていて、そのままではLED点灯できません。
これを解決してくれるのがあやのさん頒布の「Next18 Adapter Board TR」基盤で、デジタルトランジスタをかますことで AUX3-4 をPower出力化してLED点灯できるようになります。国内メーカ製品に多い両極性ヘッドライト/テールライトに対応させる機能もくっついたバージョンなどもあります。
DCCでの一般的な配線例
アナログ車両をDCC化するにあたっては、一般的な配線例を把握しておきましょう。KATOの以下記事にはよくお世話になってます。
今回のクモヤ145配線図
上述内容を前提に、今回のクモヤ145では下図の配線となっています。
今回利用したパーツは以下の通り。
- LED
室内灯以外のLEDは、秋月電子で売ってる配線済みLEDチップ。電球色、赤色、白色を含めて複数の色が用意されているので便利。1個40円。 - CRD
LED用のCRD。抵抗の方がコストが安いのだけど、計算めんどくさい(正確にはよくわかってない)のでCRD使ってます。 - テープLED(室内灯用)
アマゾンで買った12V用のテープLED。購入したのは数年前だけど5mあるので全然無くならない。「LEDテープ 白ベース 5m 300連SMD 正面発光 12V 電球色
」が同一商品かな? - スピーカ
LokSound5デコーダ付属品は使わず、界隈で評判のPUI Audio社「SPEAKER 8OHM 3W TOP PORT 82DB【ASE06008MR-LW150-R】」を使いました。 - 配線のケーブル
あやのさんお勧めのケーブル(10色セット)をいつも使ってます。
それではようやくですが、DCC化の工程となります。
パワトラ(モーター台車)のDCC化接続
まずは、モニター商品としてセットで付いてきた動力台車のパワートラックです。
パワトラの標準状態はこんなかんじ。ちっちゃいのにモータ含めてまとまってるのはすごいね。
分解。ツメをはじく程度で、台車枠は外れます。
レール ⇒ 車輪 ⇒ 集電シュー ⇒ モーター と給電され、アナログ環境で動作するようになっている構造。
分かりやすく広げるとこんな感じ。
DCC化するため、集電シューにはんだ付けされているモータ配線(黒いケーブル)のハンダを外します。DCC化するからには、モータへの入力はレールから直接ではなく、デコーダのモータ出力から配線する必要があるためです。
モータ、ちっちゃい!
さて、このモータへの配線をデコーダと接続するためには、黒いケーブルを台車ボックスの外側へ出してあげる必要があります。
台車ボックスを見ると、なんかいい感じの小さい穴がすでに空けてあります。(ハニワの顔っぽくなってる両目の箇所)
モータからのケーブルを小さい穴を通してからモータを格納した状態。
ケーブルを穴に通して外側からみるとこんな感じになります。いい感じ。あとはもうこの配線を、Next18基板のモーター出力(ピン2と11)まで配線すればいいだけです。
ちなみにNext18はその名前の通り、18個のピンが存在するインターフェースです。DesktopStationさんの下記表を参照して把握してください。
台車を組み立てなおすとこんな感じ。なんか虫っぽい。。。
台車枠も付けた状態。モータへの黒いケーブルは上述の通りで、もうひとつ気にすべきなのが、車輪からの集電シューです。これはデコーダへの給電を行うための配線となるので、Next18の場合はピン1(18)と9(10)へつなげる必要があります。
台車の上にシャーシをのっけた状態。台車が首振りするために集電シュー部分が上面に出てきます。
なおモータへつながる黒いケーブルが、最大首振り時にシャーシと干渉するので、ケーブルが傷まないようにシャーシ側を削ってます。
こちらはもう片側の台車ですが、説明書の通り組み立てるだけ。
集電性能を高めるため、こちらの台車からもレールからの電力をデコーダへ給電できるよう配線します。
パワトラと台車周りの加工は以上。
ヘッドライト/テールライトのLED点灯化
本製品は、DCC化うんぬんの前に、ヘッドライトとテールライト用のライトユニットそのものが実装されていないので、ユニットまるごと作成する必要があります。ちなみに現時点では、クモヤ145のライトユニットをDCC館さんが頒布されていますので、これを利用するのが最も楽で確実かと思います。と思ったら2020年2月3日時点では品切れとなってしまっているようです;;
私は頒布前に手を出していたので、以降はライトユニットの自作を前提とした内容となります。
前面パーツはこのようになっています。点灯化を前提に、各店頭箇所のパーツが切り取れるように筋目が入っています。こういったサポートは非常にありがたい。
さて私がライトユニットの基板として使ったのは、aitendo店頭で購入した上記のユニバーサル基板です。通販サイトで探したのですが同じものは見つからず。ただ、赤い基板で同じものがありました。35mmx35mm です。
搭載位置に差し込んでみるとこんな感じで、ちょうど収まるサイズ感となっています。
で、これを半分にカットして利用します。今回カットして初めて知りましたが、ユニバーサル基板てめっちゃ丈夫というか固いですね。普通のカッターだけだと無理なので、モデリング用のちっこいノコギリで切りました。
半分にカットした状態。これをクモヤ145の両側で一つずつ使います。
半分にカットした状態を前面プラパーツにあてがうとこんな感じ。ヘッドライトとテールライトの位置がちょうどカバーされていい具合です。
この基板にて、ヘッドライトLED2つとそれ用のCRD1個、テールライトLED2つとそれ用のCRDを配置していきます。この画像は裏面。
こちらは前面。ちっちゃいけど、左上と右上にLEDチップがあるのが見えますか?
ヘッドライトLED2個とテールライトLED2個を配線した状態です。プラパーツ側のライト位置をあわせながら、LEDの位置も決めましょう。
基板の裏側です。ヘッドライトとテールライト用のCRDです。
テスト点灯したとこ。(テールライト)
ちなみに使ったLEDチップ(配線済み)のパッケージはこちら。
続いて、プラパーツ側の加工。標準で筋目がついている箇所で切り離します。切り離す理由は、私の場合は遮光のためです。くっついたままだとプラパーツ全体に導光されてしまい、運転窓なども光ってしまいます。
より遮光するため、切り取った断面を黒マジックペンで塗りました。
ちなみに遮光をしっかりしないと、テールライトの赤い光がヘッドライト部だけでなく、さらに上側の運転窓まで赤く照らされてしまいます。
この黄色い警戒色部は別のプラパーツになっているので、ボディとの隙間から光が漏れることがあります。そのため、私は以降の画像のように、黒の遮光テープを張りました。
まずは全体に貼り付けて…
ヘッドライトとテールライトのプラレンズ部が通るように穴をあけました。ミソは、本パーツ両サイドの黒テープを長めに残し、ボディ部との隙間も遮光できるようしておくことです。
このパーツですが、こんな感じで横にずらしていくことで外すことができます。
下から覗くとこういう状態で、このままさらに傾けていくことで外れます。
ライトユニット基板の遮光は、裏側を黒い布絶縁テープで覆い、前側ではヘッドライトとテールライトの光がお互いに漏れないようひっつき虫を敷く&ヘッドライトをプラパーツで作った枠で囲みました。
プラパーツ枠を黒く塗った状態がこちら。
前面窓ガラスパーツ側にも、遮光テープを貼り付け。
パーツ側面も黒油性マジックを塗って遮光。
窓ガラスパーツをボディに取り付けた状態。
さらにライトユニット基板をかぶせた状態。事前に基板へつけたひっつき虫が窓ガラスパーツへの 接着もしてくれます。
こんなイメージです。
本記事は以上となります。
ちなみに冒頭で書いたDCC館あやのさんのNext18基板の写真がこちらとなります。
次回は、車内灯やスピーカについての記事となります。
つづく。
(HO)天賞堂クモヤ145のDCCサウンド化 (1)モニター当選したよ編
天賞堂の車両が我が家にやってきた!
子供のころからの憧れ、天賞堂の車両がやってきました。いつか買うことがあったら、それはカンタムサウンドの蒸気機関車だと思っていたのだけど、買うのではなく、まさかの商品モニターにて入手。
実際に開封したのは数か月前なので、思い出しながら以下コメント。
「GINZA」って文字を含めて、Tenshodoのロゴはイイ。
手前左「パワトラ」箱の群青色も素敵。
パンタグラフを含め、屋根上機器のプラ成形色が安っぽいので、これは塗装が必須な印象。
細かいモールドもよくできていると思う。ボディの青色は塗装が少々あつぼったいかな。モールドのシャープさを消しちゃってる雰囲気。
廉価モデルなのに、ボディのブリスターパック背面の接触側には、透明保護シールが貼ってあるのが素敵。
正面から。実機を分かっていないので、似ているのかどうかもよくわからない。ただ、鉄道模型としてよくできていると思う。いじりたくなるというか。
台車とモータが一体となっている「パワートラック」。カトーHO E5系のモーター台車みたいな。
今回のT-Evolution発売とあわせた新型らしいのだけど、従来品を使ったことがないので、これまでとの違いはわかりません。
こちらはT-Evolution用の台車走行化パーツ。集電化も可能。
ボディの内側。乗務員室と荷室?との仕切り板パーツがあるので、キャブライトを含めて運転室を作りこむのが楽しそう。
という感想を抱きつつ、やりたいことをやるのみ。
そんなわけで、次回は「デコーダ・前面ライト回り編」記事となります。
つづく
USBスロットル(旧版)にラムネケース付けた
数か月前に頂いていたUSBスロットル(旧版)を組み立てたものの、基盤むき出しのままでチクチク。痛かったのでなんとかしたいなーと思っていたところ、食べていたラムネのケースが良さそうだったので付けてみました。
ちなみにUSBスロットル自体は、少々古い下記サイトの旧版?のものとなります。
上の写真の通り、サイズ感や握り心地が良さそうだったんですよね。
まず、ラムネケースを真っ二つにします。
ロータリースイッチ用の穴をあけて、設置イメージを確認。赤ボタンスイッチ用にケースをどのように削るかマーキング。
ラムネの蓋をすると、ちょうどいい感じに固定されます。
ふた側には、USBマイクロ端子があって接続する必要があるので、穴あけ。
ここまで開ければ、ケーブル端子等が接触しなくなります。
接着は、コニシの「プレミアムソフト ウルトラ多用途 SU」を使いました。
ロータリスイッチのヘッドを付けなおして、こんな感じ。
USBマイクロ端子はこんな感じ。
握った感じ。
で、実際に試した動画です。
ロータリスイッチの感度をもっと大きくしたいな~
スケッチをいじればいいのかな?
「UniversalJoyKey.ino」を見ると、回転操作が "d"、"s"、"c"、"x" に変換されて、DSair2アプリのキャブ画面上でそれぞれがメーター値を"2"、"4"ずつ変化させてるのが分かった。
それを受け取っているのは「keyboard.js」かな?
ここら辺が怪しい。。。
if ( e.keyCode == 83 )
//UP
aSpd = LocSpeed[modeLocIndex];
aSpd+=16;
と言いつつ今日はここまで!
おわり。
(HO)KATOヨ8000のDCC化(ワンコインデコーダ)
こんにちわ。
少しずつ涼しくなってきたおかげで、エアコンの無い"俺の部屋"においても、模型工作やPC作業が楽になってきました。
ということで久しぶりの工作です。子供時代によく読んでいたTOMIXカタログでよく見ていたヨ8000ですが、今回買うまでヨ8000という名前であることを知りませんでした。けど貨物列車といえばこれとワムだったなぁ。「かもつれっしゃのワムくん」みたいな絵本をよく読んでいた記憶が。。。
とりあえず分解
ということで開封。よくできてます。
床下側はこんな感じ。
ボディを外した状態。ボディはとてもとても外しづらく、強引にグワッ!っと外したら、すぐ脇にある手摺りパーツにダメージ与えちゃいました。皆さんも気をつけてください。(屋根だけ外してからボディを外すのが良いらしい?)
見ての通り、テールライト用にコンデンサが搭載されています。アナログでの走行は試してませんが、DCC化後の集電性能を見る限り、二軸車なのでコンデンサは必須な印象です。
床と基板を外したとこ。ウェイトと集電板と集電バネ。バネは無くさないようにね!
手摺り周りのパーツを外したとこ。テールライト基盤です。同じものが逆側にもあります。
DCC化の方針
今回は以下の方針でDCC化していきます。
ワンコインデコーダで、ヘッドライト/テールライトと室内灯を個別に制御するには、下記ワンコサイトの「ファンクション機能利用例 その3」に記載されている配線にします。
まず、塗装してみる
室内灯をいれると、内部が真っ白で味気ない映えとなるので塗装してみます。
マスキングって大変ですね。。。
手摺りの白い部分と、内部の椅子を青く塗りました。
今回はファレホという塗料を使いました。臭いがしないわ、水で洗えるわですごい便利。
ワンコインデコーダでDCC化
前述の「ファンクション機能利用例 その3」配線を前提に、不要な箇所を絶縁します。
こちらは裏側。
標準搭載されているコンデンサや抵抗は全部取っ払って、車輪側から集電された電気を赤/黒コードでハンダして、デコーダへ入力するために基盤上側へ伸ばします。
こんな感じで上面へ。
標準のテールライト基盤は車両の両側にあります。いわゆる両極性基盤なので、進行方向というか流れてくる電流の極性によって、進行方向後ろ側となる片側のみ点灯するようになってます。ですので、両側それぞれにCRDを追加しました。
テールライトの配線は、ワンコだと本来はモータ出力の端子を使うので、そちらに接続します。
念のため、ウェイトを絶縁。テールライト基盤から出てくる板を切り落とします。結論からいうと、短く切り過ぎました。溝がある範囲まで残したほうがいいです。でないと、板上にハンダを盛るため、上に設置されるプラパーツが干渉してしっかりハマらなくなります。
こんな感じでハンダを盛りましたが、見事にパーツがあたってしまってました。
もともとコンデンサ等があった場所(トイレ)にデコーダとそれ用のコンデンサを設置します。
こんな感じで。
これは室内灯です。砲弾LEDとCRDをそのままつなげて…
ワンコデコーダにハンダ付けします。
他の配線もハンダ付けしていきます。
「ファンクション機能利用例 その3」用のCV設定を書き込んだ後、動作確認です。ちゃんと点灯しました。
2軸車で集電がよろしくないので、トマランコンデンサ回路をつかってみました。
トイレスペースに入れたかったので、「25V 470μF」のものにしました。ただなんかいまいちなので、スペースに余裕があれば1000μFを推奨します!
コンデンサをつなげた状態。
上で、板短く切り過ぎたってやつですが、このパーツがあたるんです。
ヨコから見るとこんな感じで浮いて隙間できちゃってる。
なので、切り取った板をハンダでくっつけ直して延長しました。
もろもろ対処したのち、コンデンサもトイレ内にぶち込んだ状態です。
屋根を外した状態のボディを、デコーダと室内灯が干渉しないように付けます。
屋根も設置して、無事完了!
以上です