新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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#今夜全てを告白します

 
しょうもな。
 
こんなどんでん返しで満足できるのなら、
本当に幸せな人だとすら思えるよ。
 
ネットやSNSの世界では、なりすまし含めて、
その正体が誰かなんて、不透明で当たり前のもの。
 
そんな話ばっかりで、読んでて辛くもなる。
 
正直、時間の無駄。採点は5点。
 
ところで、スターツ出版って、存在すら知らなかったんだけど、
巻末の「人気の単行本」リスト見て、なんか気持ち悪くなってしまった。
 
映画化されて、若者に売れた「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら」も
含まれてるんだけど、それ以外も全部が全部ってほど、そんな感じのタイトル。
 
じじい世代にとっては、見てるだけで目眩がしそうだ。
 

死神サイ殺ゲーム 3巻(完)

 
というわけで、早くもこれが最終巻。
 
バトルロワイヤル展開はいいとしても、
ゲームの質が一気に落ちた。
 
超簡単脳トレ、丁半賭博に、
EXゲームの偽物探しとかすごろくって、一体なんじゃこりゃ。
 
ラストゲームの人質バックギャモンも、
ギャンブル要素無しの運頼みだし、
ゲーム自体が全く漫画に向いてない代物だったな。
 
せいぜい唯一ゲームとして成立してたのが
ギロチン勝負だったけど、さすがにこれだけじゃな。
 
1,2巻は頑張ったけど、そこでもうネタが尽きたという感じかな。
サイコロだけで続けるのもやはり無理があったか、
打ち切りもやむなしだな。
 

死神サイ殺ゲーム 2巻

 
運気を読み取る「死神の鼻」の裏のかき方はまぁ納得。
こうしてチンチロ勝負は決着。
 
続いての賭博は「ダイスポーカー」。
これはストーリーとしての展開もそこそこ意外性あったし、
裏のかき方も、げすい描き方も悪くなかったかな。
ただ寿命を賭けてるのだから、それは保証されてるんじゃないの、
こんな願いが通用するの?って気はしたな。
 
……と、命がけの勝負が続いた後で、
なんだこのぬる~いラブコメ展開は。
 

ラーメンズ第17回公演『TOWER』

 
コバケン演出の公演に片桐仁が参加して共演したことはあったらしいが、
ラーメンズとしての公演はこれが最後のものとなってしまった。
 
収録コントは以下。 
タワーズ 1
シャンパンタワーとあやとりとロールケーキ
・名は体を表す
・ハイウエス
・やめさせないと
五重塔
タワーズ 2
 
「CLASSIC」に続いて、全体のコンセプトの統一感が強い公演だった。
 
話同士に直接の繋がりがあるわけではないけれど、
全てがTOWERというテーマに絡んでいて、最初と最後が同じ雰囲気で、
最後のコントでは公演中のキャラが総登場みたいな演出で、
公演の一体感を引き立てている。
 
一番好きなコントは、演劇性の高い「やめさせないと」かな。
ペーソスすら感じさせる可笑しみはラーメンズの持ち味の一つ。
 
続いては「シャンパンタワーとあやとりとロールケーキ」かな。
言葉通りに捉えるとこうなるっていう着目点がコバケンならでは。
 
最後は言葉遊びの「名は体を表す」かな。
 

ラーメンズ第15回公演『ALICE』

 
収録コントは以下。
・モーフィング
・後藤を待ちながら
・風と桶に関する幾つかの考察
・バニー部
甲殻類のワルツ
・イモムシ
・不思議の国のニポン
 
奇妙な生物たちが登場するコントが多いのが、
きっとタイトル繋がりの世界観なんだろうな。
人形も同じくそのモチーフの一環。
 
その中から一作を選ぶとすれば、「バニー部」かなぁ(笑)
一人で無双するパターンと云えば、片桐仁の独擅場なんだけど、
珍しく小林賢太郎がそれに挑戦。こちら側のキャラ付けは
「ネイノーさん」他あったけど、一人無双は初パターンなのでは?!
 
ただ、個人的なベストは、言葉で遊ぶパターンの一つである
「風と桶に関する幾つかの考察」になっちゃうかな。
 
ベスト3のもう一作としては、人気シリーズ日本語学校の一つ
「不思議の国のニポン」だな。やはりこれは外せない。